苔の私日記第二章(1) 私がいなかった場での私のことを書こうとしているんです。 というのも私が生まれて、つまり皮膚に包まれたヒトとしての私については、これまで58年間あり続けてきているんですけど、生まれてくるまでの時間とこれから先の時間について、ここに書いておかないと、皮膚に包まれた個体が消滅してしまったら、書くことができないやろな〜って思うからなんです。 苔っていう立場から苔自身の私について語るのか、それとも苔のような私自身について語るのか、この第二章を書こうとするときにどっちの立場で書こうかな、と迷ったわけ。 結論でないまま書き出してしまいましたから、私自身が苔になったりヒトになったりしたらいいわけですね。 というところからふたつの場所からの目をもって、行ったり来たりの往復運動的循環、ああアア〜ってゆう感じで私気体と苔個体の間で、この論は書き進められていきます。 じゃ〜苔私から私個体を論じてあげます、いいですか? 聞くのを恥ずかしがったり赤面したりしたらあかんよ、いい気持ちになってくれないと喋ってあげませんからね、判った?! ということで苔の私がいうもんだから私気体は聞いてあげます、と答えた。 ヒトって男と女があるでしょう、苔にはこんな区別ってないんですよ。そうやね、男であったり女であったり、その時々で分けてるというより、どっちもあるん。 だから私のからだ全体はヒトよりもずっと敏感なんです。 |
フロイトさんの性欲論というのを読もうと思って書棚を見ましたがありません。そうなんです、別荘のマイスイートルームの書架に入ってるんです。たしかそこには「苔の私」が参考にしたい論説があると思っているんです。で、手許にその論説がないもんだから、それなりに勝手につくります、苔の私の性欲論。 ♂と♀がひとつの個体のなかにある。 植物の多くがそうなんだったら動物もそうなんですよ。 それから植物か動物かの境目にある生命体。 生命というからには生殖して繁殖するものをいいます。 鉱物っていうのはどうなんでしょうね? 石とか砂とか金とか銀とかです。 この鉱物の生成と消滅(変化)っていうのは宇宙原理でやります。 超高温とか超力とかのエネルギーの作用に依存しますね。 苔の私には♂♀一緒にあるんです。 だからいつも気持いいんです。 あ、そうですね、♂♀一緒にあると気持いい!ということの説明をしないといけないですね。 この説明をするためにフロイトさんの言ってることを参考にしようと思ってたんです。でも、参考に出来ないですから、やっちゃいますね。 ♂♀一緒にいたら気持いい!っていうのを本能っていうのかしら。気持いい!という気持ちになる欲求が「性欲」っていう本能です。 なんでこんな本能があるんやろね!? それは神様がおつくりになった、なんてことは言いません。あくまで科学と超科学の臨界領域で解決するんです。 快、不快っていう現象ってあるでしょ。皮膚に包まれた個体が便秘とか下痢とか状態のときは不快です。で、出たときって快感ですね、スッキリです。 この感覚ですね、その感覚の強度な奴です。胃と腸の感覚よりも敏感なところがあるんです。♂にも♀にもあるんです。 皮膚に包まれた個体の部分によって、強振であったり弱振であったりします。個体の全部分がこの強弱にマトリクス化されます。 ♂部分と♀部分では部分によって強度が違うんです。 苔の私が♂♀同体だから気持いい!っていうのは、いつも振度を感じるからです。 鉱物の場合だったら地震・噴火で感じる強度です。地震・噴火の瞬間って鉱物は強烈に強振します。 宇宙空間の地球という個体が性欲を昂じさせるんです。♀全体地球が♂部分を昂奮させる!! このように部分に密着しています苔の私が、気持いい!と感じる源泉がそこなんです。 苔の私がいつも気持いい!って感じてるのは、宇宙空間の地球♀と鉱物♂の関係にあるのと同じようなものです。 そのうえ苔の私って♂♀一体であるもんだからスッゴク刺激強烈!!に晒されているんですよ〜。 |
苔の私がヒトの私に言うには、♂と♀では、 皮膚に包まれた個体の感帯マトリクスの部分部分の強度が違うといいます。 <苔の私がいうの話> ようく感じてみてごらん、髪の毛の生え際とか目とか鼻とか耳とか口のなかで、どこがいちばん感じますか? お口じゃないですか?そうでしょ! お口のなかっていうのは皮膚に包まれた個体のなかの外に触れていない部分だからですよ。 お口っていうのは、個体の内部に近い部分だからです。 個体の内部っていうのは特別仕立ての皮膚です。 特別に、気持ちいい!って感じるようになっているんです。 これはね、個体が個体であるために必要なもの「食べもの」を受け入れるのに、 気持いい!って感じを強度にして、 生存させていくために仕組まれた罠なんですよ。 でないと食べものをお口に入れないでしょ! でもね、それと同様に大事なことがあるでしょ!そう、生殖です。 これ、生殖させることって、食べることと同じ強度で、 いい気持ち!を感じさせてくれる部分です。 ほれ、お股のところにあるでしょ!そこそこ、そこです、 わかりますか? 苔の私には♂♀一緒だから、 いつも気持ちいい!って感じていて生殖必要なときはその部分を創りだします、その部分がお花なんですよ。 そりゃお花である部分っていうのは、ムチャ気持いいです。 光とか風とか虫とかが気持ちよくさせてくれて、絶頂。 そのためにいっぱい花びら広げているんです。 なによりも気持いいのは、光が苔の私の花びらに触れてくれるときです。そんなときは、もう力いっぱい芯を前へ押し出そうとして、花びらは反り返るくらいいっぱいに広げていくんです。 |
<苔の私がいうの話の続き> 花びら反り返るくらいいっぱいに広げていくとね、芯があらわになるでしょ、そこでそれまで貯めていた蜜をぐじゅぐじゅと出していくと、いい香りがたちのぼっていくんです。 苔の私が大好きな虫さんが、遠いところからやってきてくれて芯をなめてくれるの。 このときですね〜最高〜のいい気持ちになるときって言うのは・・・ね。 このとき苔の私に寄って来てくれる虫さんとは、遠い昔からの仲良しなんです。 遠いところにいても苔の私のお花が、光のちからで熟して開いていくときに、いい気持ちの感じを察してくれて、飛んできてくれるわけです。 テレパシーって言ったらいいのでしょうか、もう遠〜く離れてるのに、感じてくれてきてくれるんです。 苔の私のなかの♂につくってもらった不思議な粉を♀のいちばん深〜いところにくっつけてくれる虫さん、どうもありがとう!虫さんのおかげで、苔の私って、生きてる最高の喜びの気持ちにさせていただくんですから、もう、感謝!感謝!!感謝の感じをいっぱいあげますね、愛、愛、愛です。 <苔の私がいうの話・終> ヒトの私は、そのお話を聴いて、なるほどなるほど、うんうん、そうなんや〜、って思うしかなかったです。 そういえばヒトの私の皮膚に包まれた個体部分のマトリクスのなかで、何処がいちばん共振する密度が強いかっていったら、いつも光が入ってくるのを避けている処です。 ヒトの私って、どうしていちばんいい気持ち!に感じるところを光から避けちゃうんでしょう? ヒトの私気体が思ってたのは、光を避けちゃうことで地下室につなげるんやな〜っていうことでしたね。 地下室って、ほれ、真っ暗で混沌の場所です。 地下室は密室。 地下室は秘密のお部屋。 いちばん恥ずかしいと感じて隠したいことをするお部屋。 なのにいちばん気持いい!って感じることをするお部屋。 ヒトの私が進化してきて、隠してしまった地下室のお部屋はね。 この先、進化の道筋で開けていくところなんですね。 皮膚に包まれた個体とヒトの気体が無残にも引き裂かれてしまったんで、これからの進化は、この引き裂かれて破れてしまったところを縫い合わせていくことなんですね。 そうして光に輝く織物を紡ぐ、ファブリックアートする。 生殖に関する問題は生命体において最重要な問題となります。 植物の生成とは異なり、動物の生成には光が主体でつくりだす食料をお口から入れてあげないとダメなんです。それと同時にヒトの個体は栄養満点ですから、いつも発情状態、これをどう処理するのか。 この問題が今後大きな社会問題としてクローズアップです、フフフ! |
植物お花の世界にも地下室ってあるのでしょうかね。 たしかに植物お花は土に根を張って生きていく養分をそっから吸い上げてるんですけれど、これは地下室じゃありません。 細胞の集合個体を維持させていくために必要なシステムとして、地下に根を張ろうとしてるんです。 たぶんね、気持ちのなかに地下室イメージはもってない。 植物お花が地下室イメージを持たないということは、お花の習性をみていてあげると、地下室なんて持ってないように思えるからです。 地下室イメージが秘密部屋だとして、秘密部屋で何をするかといえば、生殖にまつわる事をやることに専念するんですから、植物お花の生殖にまつわる事は、燦燦、凛凛、光を浴びながらおおっぴろげでやってるようなので、それで地下室の秘密部屋はない、って思っちゃうわけ。 ヒト個体にまつわりついた心気体は、神様っていうのをこしらえて、この神様たちは根っこのところからお出まししてくるようにイメージしてきたようですが、けっして地下室ではありませんね。 それからヒト個体は、大日如来というイメージを天空からやってくるものとして、空を仰ぎ見て信じてきたようですが、これなんかもう地下室イメージなんて全くなしのご来光!ですね。 そうすると地下室・秘密部屋というのは、いつごろから、どこから、どのようにしてやってきたんでしょうかね? 昔のフランス貴族にサド侯爵さん、こんなヒトがいましたよね。 知ってますか? 知ってますよね。 詳しくは知らなくっても、名前ぐらい知ってるでしょ。 名前だってしらなくっても、ことばくらい知ってますよね。 古〜いお城の、薄暗〜い階段を、コトンコトンと音がして、降りていくとそこが地下室、秘密部屋。 そこから牢屋に直結ですね。サド公爵さん牢屋生活強いられる。 革命だ!天に向かって進め〜!!っていう大事なときに、そんな価値の無いことなんか考えるな〜〜って、牢屋住まいですね。 まあ、こんな講釈していても幕が開かないから、もう一度植物お花に戻りましょう。 苔っていうのは光の少ないところに住まうですね^o^: ボクの苔イメージは、道が開けるときなんです。 道は一を生じ、一は二を生じ・・・この二を生じたときの状態です。 陰陽の陰と陽のインタフェース。 これが苔。 |
ところで地下室と地上のお部屋。 地上のお部屋は光降り注ぐ明るい部屋。 苔の私は陰陽のインタフェースとの解釈をしましたですが、 地下室ってのはまだ陽のところにある場所ですね。 陰陽というのが無より生じて来るんだ〜っていうことにしちゃうと、陰ってのは、無に際限なく近いて深いところにあるものですかね〜? 地下室とは、皮膚に包まれたヒト個体とヒト気体が密着するところだと感じているんですが、つまり、からだとこころが一体となるところです。 一心同体っていう熟語があります。 これ、ふたつの個体が密着して一緒になってしまうことです。 どろどろととろけて融合しないとできな〜いです。 異心同体っていう熟語にすると、どうなるのかな〜。 皮膚に包まれたヒト個体に異なったこころが宿ってるってことですね。 これは、まあまあごくごくあたりまえにあるこころの姿ですね。 じゃ〜一心異体っていう熟語にするとどうなりますか? これやね、やっと見つかってきたんじゃありませんかね、現実問題として真実味を帯びてくる地下室が包み込む個体の関係っての。 こころは気体、あたかも磁場に吸い寄せられる気ですね。 ここで整理しましょう。 一心同体、 異心同体、 一心異体、 皮膚に包まれたヒト個体と、こころというヒト気体。 それらが関わりあってできる網の目世界ってのには、 この3つのあり方がありますね。 この3つのあり方が地下室の暗い部屋と地上の明るい部屋の双方にて絡み合うんですね。 だから全部で6つのパターンに分類することができる。 こうして分類作業をしないとね、科学っていう領域に入れてもらえないからね。 この問題を科学するとなると、6つのパターンを個別に実験してみて症例を集めて、分析して、共通点を探し出して、マトリクス化して、そのマトリクスのひとつ一つの房の中の熟成度合いを観察しないと科学にならないです。 け、この問題を別の方法、非科学にしちゃうんとどうなるかですね。 非科学ということだから、科学の手法を使う必要はないですね。 非科学は全体で感じればよろし!です。 もう手探り、匂い探り、音探りですね。 要するに感じる感じ方の昂奮度合いを感じていくしかないんです。 もう一度整理しましょ! 6つのパターン科学版、6つ??のパターン非科学版。 ここから算数、4歳です、7以上12以下。 テストケースしなければならないパターンは、7以上12以下。 苔の私はこの分類を企ててくれます。 さてどうなるかね。 最高にいい気持ち!って感じるのは、何処かなー。 |
さてさて苔の私日記です。 一心同体ってことを、どおゆうことなんやろな〜って考えて妄想してたら、このことば使うときって、ふたつの皮膚に包まれた個体があって、このふたつの個体が最高潮に達したときに感じる、あの感じのこというんかな〜きっとそやねんな〜。 こころが一つになってるな〜って感じることがままあります。 これの状態っていうのは、気が漂っていっておんな磁場にいるな〜って感じられるときです。 おんなじ方向むいて脳の磁波が整列しているときです。 やりたいな〜やってほしいな〜同体になりたいな〜!っていう思いが醸しだされてきて、虫さんの指先が花びらに触れたいっていう情がこみあげてきたときですね。お花も触れて欲しい!!って感じて、触れてあげた瞬間。 第一番目のひとつのこころになる瞬間っていうのが、この瞬間ですね。 ああア!って音を出すでしょ、もうその瞬間からです、始まり。 お花の精はこの瞬間に宇宙へ飛び出していきます。 もう際限なく広い宇宙のなかへ、気持ちを昂揚させながらフライングしていきます、この瞬間から数秒間。 もとから蜜をだしておいてあげたから、この蜜めがけてやってきてくれたんですから、蜜をお口でなめてくれると、もうどんどん溢れだしてあげます。そのうち虫さんのからだにくっついた雄しべの精がわたしのなかに入ってくるんです。 このときですね、第二番目の瞬間です、ひとつのこころになる。 ひとつのこころになっていく〜!ってほんとに感じてるんです。 受精の瞬間。 雌しべはその入り口をおおきく開けていきます。 光が気持ちよくさせてくれて開いていく、あのやわらかい気持ちよさから、ホント、宇宙へ飛び立つロケットのように、加速して天空を貫いていくような、メリメリバリバリと空気抵抗を払いのけていく快感です! それから数秒後には安定気流に乗っかって、宇宙の空間を浮遊するんです。無重力、夢遊、只只夢夢、夢の中、畏れの気持ちってわかりますか〜、なんだか怖〜い感じの悦び感覚。 この感覚ってヴァーチャルです。仮想空間の中を浮遊する感覚です。ホレ、気持ちだけが皮膚に包まれた個体から抜け出ていったとき。お蒲団のなかで頭のなかだけグルグル妄想のとき。こんなときテレパシー感じますでしょ! 雌しべが雄しべの精を受け入れる瞬間にはいっていくときです。 ♀さんが♂さんの精を受け入れる瞬間にはいっていくときです。 一心、ひとつのこころになる。 ここではふたつの皮膚に包まれた個体が一心になっていくプロセスを非科学において考察しています。 |
<一心、ひとつのこころになる> ふたつの皮膚に包まれた個体がひとつのこころになるというプロセスです。 皮膚に包まれた個体をもつ物体を動物と呼びます。 その動物の回りに植物があります。 その植物の回りに鉱物があります。 この3つが形あるものですかね。 地球の進化のなかでは、鉱物→植物→動物→ヒト。 このような順番で発生してくる?んですね。 このヒトというのがここでの考察材料なんですけれど、 こころの進化論に拠ると、ヒトのこころには、その基底に進化を遡っていった処がある、ってゆうのです。 つまりど〜ゆ〜ことかとゆうと、大地と宇宙に繋がってる。 大地と宇宙は全てが共有するものだから、それぞれの個体が共有しているわけです。 すると、どうなりますか?算数式に答えを導き出すとですね。 皮膚に包まれた個体と皮膚に包まれた個体、別々の個体だけれど、こころのいちばん底のところは、共有していることになる。 そうするとこれは最初からひとつになっている。 でもそんなこと意識しないよな〜、別よな〜。 一心、ひとつのこころになる、とゆうのはこの共有しているこころの底に降りていって確認すること、っていえばいいのでしょうね。 わかるかな〜苔の私部分っていうのが、境界線だったわけだから、その苔部分のなお底の深〜いところが一心であることを確認する処なんです。 で、ヒト進化のなかで意識ってのが出来てきたもんだから、困るんですね。 意識は、たとえば♀と♂のふたつが、どちらもが異体だと意識してる。 このように異体だと意識してるから困っちゃったわけです。 ですから一心、ひとつのこころ、というのは意識のなかじゃないんです。無意識、それもいちばん深〜い処。 無意識にいちばん深〜い処で感じるでしょ! 皮膚に包まれた個体のいちばん深〜い処で感じるでしょ! その感じる波の高さっていうか深さっていうか、イメージそれぞれですが、いずれも大地を貫いて宇宙に触れるその処。 そこまで達することなんです。 この最高に超高くて超深〜い処に達したときを超恍惚っていってます。 もう戻ってこれなくなってしまう処、超恍惚。 その超恍惚の処へいってみたいな〜、もう戻ってこれなくてもいい!なんていえなくて、やっぱり戻ってきたい!! だから行き先は恍惚という処までです。 では、またね。 |
超恍惚のレベルが一番深〜い処だとしてみると、そこん処は魔の領域にも匹敵する処やないかな〜って思っています。 超恍惚の処っていうのは、皮膚に包まれた個体を超えてる処なんだから、そこはいわゆる魔、魔、魔。 エロスの極みとタナトスの極みが合流する処でもあると想定しています。 地下と宇宙に繋がるんです、そこの処。 だれか行ってきたヒトに聴いてみないと、苔の私があのとき体験した処が、その処だったのかどうかということの判断ができません。 判断できないですけれど体験したことをお話しますとね。 ♀キミと♂ボクは、抱きあってたじゃないですか、覚えていますか?そうそうあのとき、テレパシーがやってきていたでしょ!遭いたいと思ってたときに遭ってしまった、そう、あの時です。 神棚の前って熨斗紙で封印してあるじゃないですか、その熨斗紙の向こう側、♀キミと♂ボクが行ってしまった処です。 不思議な処やったね、覚えていますか? きっと覚えてくれてると思うけれどもうお遭いできませんから確認できないですね。 熨斗紙の向こう側っていうのは、時間が止まっていたでしょ?このことは二人で確認しあいましたよね。遭ったのが午後1時、離れたのが午後6時、その間5時間、この世では時間というのがあって図ることが出来るんですけれど、その時間っていうの一瞬のようでもあったでしょ! ♀キミは感じて震えて驚愕状態意識朦朧恍惚恍惚状態皮膚に包まれた個体の皮膚でないようなあの部分が感じてほてって熱放出して♂ボクの突起を包んだときって、そうその瞬間のとき以降のあの感じですよ!思い出した?もうもう夢遊の宇宙を感じてたでしょ?その感覚です。 その感覚が入り口、熨斗紙の向こうへの入り口だったですね。 ♂ボクが突起に血を送り込むと♀キミはその揺れ動きを敏感に感じとってくれました。♂ボクはお母さんのお腹へ戻っていく感じでした、不思議感覚。 お乳にふれてもお肩にふれても♀キミはもういい気持ち!感じて朦朧朦朧ああああ〜しかなかったですよね、魔女。 魔女ってゆうのは熨斗紙の向こうからやってくる感覚をゆうんです。だから♀キミは魔女。エロスとタナトスを一緒にもってきた魔女。 昔に熨斗紙貼り付けたおヒトはだれなんやろね。 |
見たり行ったりしたらあかんよ〜絶対!ってゆわれてる処のことを魔の領域ってゆうんやろね。 そおゆわれてみると見てみたいな〜、行ってみないな〜って思うんです。だってそれは秘密の処のようだし、行って見てみたいな〜。 ひょっとしたら、そこは超恍惚の処かもしれない。 魔への入り口は、苔の私のからだの中にあります。 中にあるといっても誰にも見えないんです。苔の私にしか見えないんです。 ああ〜いい〜〜うう〜〜〜え?え?おおお!! これが暗証記号です。ひらけ〜ゴマ!じゃないんです。魔への入り口セキュリティです。 入り口には、閻魔さんがおりました。閻魔さんは怖〜いお顔をなさっておりました。目を見開いて苔の私を睨んでおりました。怖かったです、もう恐怖、ドスンと闇に叩き落とされる、その恐怖。 「ここより先は悲しみだから通せんぼだ〜、おい!苔、その悲しみを超えられる自信あるかね、怖〜い向こうに行ける自信あるかね?」 閻魔は苔の私にそのように申します。 そこまでゆわれて自信喪失するのも癪じゃないですか。 それで苔の私、自信ある!って告げてしまったんです。迷ったときは行け!!です。 「おい!苔!じゃ〜お目こぼししてやろう、行け!」 ああ〜いい〜〜ううう〜〜〜え?え?おおお!! そうして苔の私は門をくぐりました。 魔の入り口は闇。光がない処でした。狭〜い道のような道でないような、真っ暗闇ですから何もわからないんですが、たしかに進むことができました。ぐいぐいと伸縮襞のようなものに押し出されるように進みました。窮屈でしたが我慢はできました。 どれぐらいの時間がかかったのかわかりませんが、とにかく窮屈な伸縮襞のなかを通っていきますと、夜空の星、お☆さまがひとつ、たしかに見えました。襞トンネルの向こうの出口の光だったのです。青い光をはなっておりました。苔の私には、かすかな希望らしき感じがしてまいりました。 |
魔の領域へ入ったことを苔の私は確認しました。 魔の色はブルーを基調に、金銀混ざったような色彩で輝いておりました。肌寒い感じがしてきたと思いましたら、凍てつく温度、全ての物質が凍ってしまいます。苔の私はもとから個体+気体で出来ておりますから、個体部分はもう冷凍よろしく凍結されてしまいました。 苔の私の気体は、物質ではありませんので、助かりました。 助かったというのは、思いとか、気持ちとか、記憶とかを確認することができたということなんです。 凍結した個体は、云うまでもなく凍結ですから、身動きとれない金縛り状態に陥ってしまいました。 それにしてもブルーに金銀の混ざり合う色っていうのが、まるでゆらゆら揺らめく陽炎に色がつけられたかのように、朦朧だけれど、キラキラ光輝いて、揺らめいておりました。 ああ、これ、宇宙のそとがわなんや〜って苔の私の気体は思いました。 平面なのか、立体なのか、広いのか、狭いのか、そんな量の単位ではないようです。只只、ブルーと金と銀の色彩が陽炎のように揺らめいております。 苔の私の気体には、猛烈に悲しみの感情が突き上げてまいりました。個体は金縛り、凍結状態ですから、手も足も出せない、寄りかかるものがない、浮遊状態なんです。こんな宙ぶらりんにしておくんですから、悲しみの感情はどんどんと堕ちていきます。この堕ち方ってのが強烈な速度での落下なんですね。 いや〜もう、いい気持ち!を味わうどころの騒ぎじゃないです。 気持ちわる〜い!なんて感じることもできないです。 ともかくもこのような堕ちていく感じになるんやったら、閻魔さんにお目こぼししてもらうことなかった。 光のない処からみた青い光には、希望があるようにも感じたものですが、それは偽り、嘘、虚像、虚心、真実は絶望の果ての悲しみやないかいな〜。 地獄の絵を見たことあります。 責め苛まれて苦しみの図でしたね。 裸にされた♀♂が逃げ惑いますけれど逃げ切れないで、針のお山や炎のなかや熱湯に投げ込まれて、もがき苦しんでしまします。 魔の領域の表面は、この地獄を超える悲惨です。 地獄では身が責め苛まれてこころは恐怖。 でも魔の領域の表面は、悲しみ。 悲しみは、身もこころも恐怖を超えての金縛り。 苔の私は、絶望、死のうにも死ぬる個体がないんです。 物質でない気体が絶望するさまは、見えません。 思いや気持ちや記憶、ああ〜魂ってこれのことなんやな〜。 魂が悲惨にくれておりました。 ブルーに金銀まざった揺らめきは、ここでは悲しみの色。 ああああ〜〜アア〜〜、と苔の私の気体は、その悲しみの底まで堕ちていきました。 |
魔の領域の最果てにおいて、苔の私の気体は気絶してしまいました。 もう悲しみの底に耐えられなかったからです。 でもね、ふたたび気が戻ってきたとき、ブルー基調の金銀揺ら揺らオーラは、光をあびていました。 御光が射すとはこれのことか!って魂が感じたんです。 金縛りにあっていた個体のほうも、光のエネルギーで揉みほぐされてきておりました。 苔の私の気体のほうも光のエネルギーに揉みほぐされてきておりました。 柔らか〜い光の束は七色に開いておりました。 七色にブルーと金銀入り混じっておりました。 揺ら揺らゆらめく陽炎のさまは、温度を上昇させていました。 ほのかに苔の私個体が感じだした感覚は、 大きな手の平、指先が敏感な先っちょを包んで捏ねて刺激を送ってきたあの感覚。 ほのかに気持ちが開いてきたようでした。 ああツ、感じる、感じる!生きている!! どんどんどんどん上昇気流にのってる感じです。 いいですね〜!光に向って宇宙遊泳の気分です。 気持いいな〜宇宙にうかぶ竜宮城。 こころウキウキ、からだズキズキ、 ふたつ併せてウツファウツファ気分。 行ったらあかん、見たらあかん! 魔の領域は悪の里山、地獄です、なんていってましたけれど、 どうもそれは嘘のようです。 嘘ついたら閻魔さんに舌抜かれるよ〜っていいますけれどね。 閻魔さんのお許しいただいて(そりゃ少しは袖の下いれたけれど)行ってみた魔の領域とは、行ってよかった見てよかった。 そこは真実のエクスタシーが宿る処だったのかも知れません。 そこは真実の希望が宿る処だったのかも知れません。 七色金銀揺ら揺らに光が射しこむ光景は、究極エロス曼荼羅でした。 |