縛り絵物語

縛り絵物語-5-
菜穂子と風間

     

菜穂子は顔見知りの風間浩に言い寄られ、お付き合いすることにした。ちょっと不良っぽいところが、菜穂子には気に入ったのだった。セフレというわけでもないけれど、風間は逢ってまもなく菜穂子のからだを求めてきた。バツイチ菜穂子だったから、セックスに飢えていたともいえる。

「ああん、風間さん、いじわるね、わたしを好きになってよ・・・」
「そりゃ、菜穂子次第だよ、おれのすること好きになるなら、菜穂子が好きだよ!」
「いやね、風間さん、わたし、もうだめ、だめなのよ・・・」
菜穂子は、風間の不良っぽい仕草に、たまらなく心を奪われてしまうのだった。
「じゃぁ、菜穂子を縛る、いいかい、縛って、悦ばしてやりたいんだよ!」
「ああっ、風間さん、わたしを悦ばせて、いいこと、なんでもして・・・」

狭間は、菜穂子を裸にし、そうして後ろ手に縛り上げたあと、足首を交叉させて紐で括り、その紐を首から背中に回して、手首に括りつけた。菜穂子は、柱を背負うようにして、からだを開かれていくのだった。
「ああん、恥ずかしい、わたし、こんなの恥ずかしい・・・」
「恥ずかしいったって、菜穂子が望んだんじゃないのかい、なんでもして、っていったくせによ!」
菜穂子の広げた股間をじっくりと見ながら、風間はパンツを脱ぎだしていくのだった。

     

菜穂子は、風間浩にヘンタイなことをされて、いっそうからだが反応してしまうのだった。縛られてからだの自由が利かなくなって、そうして風間のえっちな言葉でいい弄られていると、こころが放心してしまって、グジュグジュした恍惚のなかに入っていくのだった。
「菜穂子の好きなこの棒で、逝かせて欲しいんだろ、そうだろう」
「ぁあん、風間さんったら、わたし、わたし・・・」
「ぅん、ぅん、これでお乳をグリグリして欲しいんだろ、判ってるさ」

風間は、木馬に跨らせた菜穂子の、ツンと突き立った乳首をグリグリ撫ぜてやる。菜穂子は、腰を浮かしながら、 乳首からの刺激で、お股を濡らしだしていく。
「じゃ〜お股に入れて欲しいと、云いなさい!」
「ぁあ、はぁあ、いい、いいれてください、入れて欲しいデス・・・」

菜穂子の股間に棒をあてがい、そうして菜穂子の浮かせたからだを、沈めさせていく。風間が持った棒先を、菜穂子は、そろりそろり、ぐりぐりと、チツに埋め込んでいく。
「はぁああ、ぁああっ、いい、いいデス・・・」
「ふふっ、菜穂子はやっぱりヘンタイおんなだ、そうだろ!」
「ああん、わたしは、ああっ、恥ずかしい、見ないで、わたしは・・・」
風間は、菜穂子が顔を赤らめ、上気して、恥ずかしがる姿を見て感じる。菜穂子はといえば、風間にこうして言い寄られ、からだを開いていく感じていくのだった。

     

菜穂子の気持ちは複雑だった。風間との愛欲に溺れていく自分のからだが、怖ろしい気持ちにさせる。前の亭主との間では、セクスは単純なかたちだった。それが風間と知り合うようになって、風間にからだを開かれて、自分の中に潜んでいたエロスが開花させられてきたのだった。
「風間さん、わたし、こんなにされたら、もうグジュグジュよ・・・」
「ふふ、菜穂子は嬉しいんだね、とっても感じるんだから」
「ああっ、だめ、わたし、わたし、もう風間さん、だめ・・・」

上半身を後ろ手に縛られて、乳房を絞り上げられて、股間を拡げられて風間に覗かれると、菜穂子はもう、目眩を覚えてしまう。恥かしいところを、隠すことができない羞恥と快感が入り混じる。
「ふふっ、菜穂子、まだ触っちゃいないのに、もうこんなに濡らして・・・」
「ああっ、だって、風間さん、そんなに見ないで、お願い、触って・・・」
「こうして欲しいんだね、こうして指腹で、この豆から・・・」
「あああっ、ああん、そこ、そこは感じすぎるぅう、ううっ」
風間に秘壷の濡れ汁を豆にぬられて、つままれ、こりこり揉まれて、菜穂子はいっきにからだを火照らせていくのだった。

     

菜穂子は、いつも風間に縛られてしまう。手首を後ろに括られたうえ、足首を交叉させて縛られてしまった。そうして柱に上半身を縛りつけられて、風間から菜穂子の恥ずかしい処が点検されだす。
「風間さん、そんなにわたしの恥ずかしい処を見ないで、お願い・・・」
「ふふっ、菜穂子の秘密をぜんぶ、穴の中まで知りたいんだ・・・」
「ああん、だめ、そんなのいけないわ、そんなに見つめないで・・・」
「おお、もうこんなに濡れているじゃないか、菜穂子・・・」
「だって、あんまり見つめるんだから、わたし恥ずかしい・・・」

菜穂子は、もう恥ずかしい処を見られるだけで、赤面してしまう。穴があったら入りたい。見られることで、ズキズキしたものが身体の中を駆け巡るのだ。女が隠したい処を拡げられてしまう。男は、だからこそ女の恥ずかしがる処を見たい欲望に駆られる。
「ああん、見ないで、お願い、そんなにじっくり見ないでよ・・・」
「いい色だ、むらむらしてくるぜ、本番前に指でじっくり悦ばせてやるぜ」
風間は、見るだけでは済まない。菜穂子の広げさせた股間を、指で弄りだすのだった。

     

菜穂子は、風間に裸にされて縛られていく途中で、もう身体のなかがグジュグジュしてくる。縄を掛けられた身体表面の膜から、内面の器官が刺激されてくるのがわかる。後ろ手に括られた手首、お乳を絞りあげられ、足を折って括られる。そうしてお股を拡げさせられる頃になると、頭のなかが真っ白になってしまう。
「ほら、菜穂子、いい格好になったぜ、嬉しいのか?」
「ああ、風間さん、わたし、はぁあ、どうしたんでしょ、ああっ、ああっ・・・」
「そんなに感じてるのか、菜穂子、もうぐっちょりだぜ!」
「はぁあん、もうだめ、はっ、はっ、はよォ入れて、おねがい、はぁあっ・・・」

菜穂子の息づかいが荒くなって、ハアハアしだすと、風間の情が昂ぶってくる。拡げた菜穂子の股間に見入っていた風間は、ズボンを脱ぎ、そうして菜穂子の前に竿を露出させる。菜穂子にしゃぶらせるのだ。
「いいな菜穂子、オレの竿を、お前の口いっぱいに詰め込んでやるぜ!」
「はぁあん、風間さん、おねがいよォ、はよお食べさせて、はぁあ、ああん・・・」
ハアハアと息づく菜穂子の唇に、風間は股間の竿を押し当てて、唇を開かせ、ぐいっと挿しいれてやるのだ。菜穂子は、もう待ちきれなかったというように、風間の太い竿を喉奥まで呑み込む。菜穂子は、みずから顔をぐりぐり回して、風間の持ち物を捏ねまわしていくのだった。

     

風間は、菜穂子がMづいてきたことを知るようになって、いろいろな仕掛けをしてやるようになった。菜穂子は、そんな風間のやりかたに、いっそう快感の泥沼にはまっていく怖さを感じる。とはいえ、風間から離れるなんぞは考えられようもない。
「ああ、風間さん、わたし、もっともっといい気持ちになりたい・・・」
「女って業深いからな、菜穂子の体は心の満足を求めているんだ」
「ああ、もっと、もっと苛めて・・・」

天井から吊るした竹竿に、両手を広げて括られてしまう菜穂子は、首から縦に渡された縄を股間にとおされ、お尻を渡って引き上げられる。そのうえ足首を交叉して括られたまま引き上げられてしまって、からだが吊られた格好になった。
「ああん、ああん、はぁああん、風間さん、あぁ、わたし、だめ・・・」
「きりきり、ズキズキしてんだろ、菜穂子、悦び泣いてるんだね・・・」
「ぅううっ、ひぃいい、いいっ、あっ、ひぃいい、いい・・・」
股間を締めつける縄の刺激で、菜穂子はドクドクと淫水を汲みだして、悶え呻くのだった。

     



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