わたしはベッドのうえで、ニゴウの膝のうえに乗せられて、抱かれています。
「ふふ、お嬢さん、いい肌してる、ううっ、柔らかいね」
「ああん、わたしを許して、だめ、いけないわ・・・」
「なにを云う、アリサお嬢さんは、男に喜んでもらうのが仕事だよ、そうだろ」
わたしは、スパイ容疑で囚われたけれど、ジロムを愛しています。ジロム以外の男に抱かれるなんて、わたしには許しがたいことです。
「じゃあ、なっ、オレのちんぽ舐めてもらおうかね、お嬢さん、頼むぜ・・・」
ニゴウは、わたしを膝から降ろし、むくっと大きくそそり立ったペニスへ、わたしの頭を押さえつけるようにして、顔をつけさせます。
「ああん、舐めます、舐めますから・・・」
わたしは、頭を押さえつけられている手をはずしてほしいと思ったのです。
ニゴウは、足を投げ出して広げ、からだを後方に倒して、わたしに足の間に座らせます。そうしてニゴウのからだの真ん中に、凛々しく突き立ったペニスをしゃぶらされる。
「しっかりと、お嬢さんの可愛いお口で、奉仕するんだぜ、さあ、しゃぶれ!」
わたしは、もう慣れてしまった。勃起したペニスにご奉仕してあげることに、慣れてしまった。右手でペニスの棒を軽く握りしめ、左手で玉袋を抱いてあげ、そうして唇で剥きでた頭をはさんであげて、舌でこするようにして顔ごとスポスポと上下させてあげる。
「おお、お嬢さん、上手じゃないか、ずっぽずっぽ、しゅるしゅる音たてて!」
「ぅううっ、ううっ、ふぅうん、ふぅうん」
わたしは、ニゴウのペニスを根元から先まで、唇をスライドさせていき、頭をすっぽりと口中に含んで、すっぱすっぱと吸っていくのです。
ニゴウのペニスは根元が太くて、イチゴウのペニスよりも太かった。ペニスの形は体型に比例するのでしょうか、ずんぐりむっくり毛むくじゃらのニゴウは、わたしを軽々と持ち上げる力がありました。
「お嬢さん、オレに跨れ、そうだ、足を開いてだ!」
ニゴウは、足を投げ出して座ったまま、わたしを膝に跨らせます。
「お嬢さんのヴァギナに挿しこむんだぜ、判るだろ!」
ああ、またしてもわたしは、男の持ち物を、からだのなかに埋め込まされる。わたしは、嬉しいというより嫌悪感のほうが強かった。
「ああっ、張り裂けるよォ、ああ、きついよォ・・・」
ニゴウのペニスがわたしの入り口を開けだしたとき、その太さの圧力で、メリメリと引き裂かれていく感じがしたのです。
「ふふ、すぐにすっぽり填まるさ、きついめのほうがいいんだ!」
ニゴウの腕がわたしの背中に回され、わたしを後ろへ倒します。わたしの体は、ニゴウの腕に支えられ、ヴァギナとペニスが填まったまま、結合部分が丸見えにされたのです。
「ほれ、すっぽり埋まっただろ、どうだいお嬢さん、いい気持ちだろ!」
「ああん、はぁああん、あっ、あっ、ぁあん・・・」
ニゴウとわたしの体が、シーソーのように前へ後ろへと揺れ動きます。バギナとペニスを結合させたまま、体を揺すられて、微妙にヴァギナの内襞を擦るのです。
わたしは、ニゴウのペニスでヴァギナを突かれるたびに、どんどんといい気持ちが増していき、ニゴウの膝に跨ったまま、アクメを迎えてしましました。
「お嬢さん、いい道具を持ってるね、最高だよ、男はだれでも喜ぶだろうね」
わたしは、イチゴウに逝かされ、ニゴウに逝かされて、もうぐったりしていました。愛するジロムのことが気がかりです。でもどうしようもありません。わたしは、悲痛な気持ちです。見ず知らずの男二人に、強引に服従させられ、セクスを強要されて、関係させられたのです。第一日目は、そこで終わりました。わたしは独房に移され、鉄格子のなかで、布切れ一枚を与えられて、夜を過ごしていきました。
スパイ容疑で連行されてしまったわたし。つい先日まで、愛しあったジロムの消息が気がかりで、胸が張り裂けるほどに心配になります。ママの顔が浮かんでは消えていきます。貴族の家系に生まれたわたしに降りかかった災難です。異国の地で捉えられ、素性を明かすこともできないまま、わたしは一週間の尋問を受けているのです。
<ああ、ママ、わたしはどうすれば救われるのです、ママ、お願い、わたしを見捨てないで、助けてください・・・>
わたしは祈り、ママにお願いし、そうして夜が明けるのをじっと待ちました。
捕えられて二日目の朝、独房にスープとビスケットが配られました。朝食です。小さなトレーを床に置いて、わたしはスープを飲み、ビスケットを食べます。わたしの一日の始まりです。
「アリサ、取調べ室へ行くぞ、出てきなさい」
老年の看守が、わたしに声をかけ、独房の鍵をがちゃっと音を立てて開きます。わたしは、一枚の布をまとって、独房を出て取調べ室、昨日のあの場所へと連れられていきました。
「どうだったかね、よく眠れたかね」
イチゴウが、わたしの顔を見ながら聴きます。わたしは無言でした。屈辱や心配ごとで、ほとんど眠れなくって、頭が朦朧としているわたしです。
「今日は二日目だ、たっぷりお嬢さんを可愛がってあげますから、楽しみにしておいでなさい」
イチゴウは、ニゴウの顔を見ながら、そのように言います。ニゴウは、相槌を打っています。
「最初は、お嬢さんのからだに異変がないかどうか、点検だ」
イチゴウがそういいながら、わたしを丸い小さな椅子に座らせます。そうして肩からかけていた布を取りあげ、わたしは、裸にされてしまいます。イチゴウがわたしの前に立ち、ニゴウがわたしの後ろに立っています。
「手をあげなさい」
わたしは抵抗しない。言われるままに手を上へあげます。
「膝を広げなさい」
わたしは、手を上にあげたまま、小さな丸椅子にお尻を置いて、膝を広げていきました。
アリサの手記
第四章終わり