淫らな物語

かおり


淫らな部屋(2)-4-
 25~31 2017.5.24~2017.6.2

 

-25-
紗世が訪れている部屋は、京都御幸町にある高級マンションの303号。出版社代表大村忠行の住居です。忠行は36才の独身ですが、住居は3DKです。高級志向を満たしたアーバンマンションで、防音も完璧です。立った高さで窓の外を見ると繁華街の喧騒が音なく視野にはいりますが、椅子に座るとベランダのフェンスで、外からは見えない。
「ああっ、はぁあん、忠行ぃ、いいっ」
裸の忠行と向き合って、裸の忠行の太ももつけ根にまたがった紗世が、うっとり、放心する表情で、うわずってきます。きっちり、忠行の勃起チンポを、膣に挿し入れている紗世です。
「ううっ、ああん、いい、いい、ああん」
微妙に腰を左右に揺すり、甘える仕草、勃起チンポで膣のなかをこする紗世。土曜日の朝、昨夜から泊まって忠行と交情してきた24才、水瀬紗世。夕方からはブティックの勤務です。それまでの時間、紗世は忠行と共に、快楽をむさぼります。
「うううん、紗世、うん、うん、びっちょり、ぬるぬる、うううん」
「ああん、忠行ぃ、そんなの、ああ、ゆうたらぁ、ああん」
「だって、紗世の股、濡れてるんだからぁ、ぬるぬるにぃ」
「はぁあ、ううん、もっと、動かして、ああん、いい、いいわぁ」
「いいよ、紗世、腰をゆすって、尻をこすって、ちんぽを、おおっ」
忠行が、腰を跨いでチンポをぶっすり挿し込んでいる紗世の、乳房に唇を這わせてます。
「はぁああ、ああん、ぬれてる、ぬれちゃう、ううっ、ああっ」
忠行が唇を這わせる乳房を、紗世は乳房の裾から自分の手でもちあげ、のぞけります。気持ちいい、ヌルヌル感覚に、紗世が自制心を失って、快楽を享受するんです。
「ああん、噛んで、噛んで、ああっ、あああっ」
勃起チンポを膣に挿しこんだままの紗世。乳房に唇を這わされ、乳首を唇に挟まれた紗世が、その乳首を忠行の歯で噛んで欲しいと、呻きいうのです。全裸の紗世、白い肌、飴色の乳輪から乳首、その乳首に刺激が欲しいと紗世がいうのです。
「ううっ、ああ、ああっ、いいっ」
紗世の膣がヌルヌル蜜であふれます。忠行のチンポが、濡れ濡れで、しっぽりヌルヌル、粘膜に包まれています。忠行が、ティッシュペーパーをかさねて、濡れたチンポの生え際のヌルヌルを拭き取ります。愛液にまみれたティッシュペーパーが丸められ、サイドテーブルに置かれます。サイドテーブルには、愛の道具を詰めた皮製の鞄が置かれています。大人の玩具の道具箱です。

-26-
忠行が椅子に座って紗世がまたがる格好から、紗世が座って忠行が向き合う格好に、入れ替わります。明るい部屋、窓からは午前の光が入りこむその窓辺。
「ああん、うううん、いいのよ、忠行ぃ」
「いいだろ、紗世、入れたままが、いいだろ」
背凭れに背中をつけた紗世の太ももの、内側から腕を入れた忠行が、背凭れの上部の両脇につけられているノブを握ります。紗世は開脚、足はMの格好になります。正面から、忠行が、勃起したチンポを挿しこんでしまうのです。
「はぁあああ、ああん、いい、いい、忠行ぃ、いいっ」
「ううん、いいよぉ、紗世、いいねぇ、ううっ」
「はぁああ、いい、いい、あああん、あああっ」
ぶすっと挿し込まれている勃起チンポ。紗世の股間に密着させた忠行の腰が、微妙に左右へ動かされます。紗世、膝裏が忠行の肩に担がれる格好で、忠行の背中を抱きます。膝を肩に乗せたまま、太ももをひろげようとする紗世。ぶっすり、勃起チンポが、膣に挿されています。
「ううっ、いいな、紗世、いいだろ、いいだろ」
「はぁああ、ああん、いい、いい、いいっ」
ぶっすり、膣に挿し込んだままのチンポを、亀頭の長さほど抜いて、ぐぐっと挿し込む忠行。尻の肉を座部に置いたまま抜いて挿せる長さです。数cm、膣のなかで亀頭を抜き挿し、襞を擦るだけで、女の紗世はヌルヌルにさせ、上気していきます。カーテン越しの光が、紗世の顔に揺らめきます。紗世は、光のなかで白い肌を火照らせます。
「あああっ、いい、いい、あああん、いい、いいっ」
「うううん、紗世、おれの、ちんぽ、ちんぽ、いいだろ」
「いい、いい、おちんぽ、おちんぽ、いいですぅ」
忠行は、紗世の甘ったるい声を聞きながら、背凭れのノブを握ったまま、紗世の乳房に肘を当ててやります。紗世、顔を上向かせて、忠行の唇を求めてきます。チンポを挿入してもらったまま、乳房を肘でぐりぐり、唇を奪ってもらって、舌に舌を絡めさせるのです。
「ううっ、ふぅううっ、うう、うう、ううっ」
紗世が呻きます。悶えます。くぐもった声を洩らします。紗世の白い肌に包まれたからだの奥が、燃え盛ってくるのです。忠行は無言です。紗世のからだの好感度合いを、洩らしてくる声の、そのくぐもり度合いで、男の性欲を満たしていくのです。
「あああああっ、忠行ぃ、ああっ、ああっ、もっと、もっと」
紗世の膣から溢れだす、ヌルヌルの量が増えます。忠行は、チンポが泉の中に浮く感じに見舞われ、紗世がアクメに近いことを知ります。
「ううっ、紗世、紗世、いくのか、紗世」
「いく、いく、ああ、ああ、いくぅううっ」
紗世のからだが膨張し、忠行に抱かれたからだがはち切れ、胸をぐっと張って紗世はアクメを迎えます。忠行は、少しだけ遅れて、射精に入って、紗世は最後の爆発を感じ、果ててしまうのでした。

-27-
土曜の朝の一番に、セックスしておわった水瀬紗世。学生時代に恋人だった男の子とセックスにまで至ったけれど、卒業して、そのうち別れてしまって、はや二年が過ぎたころ、紗世のまえに現れたのが、大村忠行でした。女の打算がはたらいたのかもしれない、紗世は大村との結婚を意識しだしてきたところです。
「ねぇえ、だから、わたしたち、いっしょに、いたいとおもうのよ、わたし」
「いまのままで、いいんだよ、紗世、いまのままで、週末の一夜を」
「そうね、それで、いいかも、しれないけれど、わたしわぁ」
生成りショーツを穿き、白いふわふわワンピースを着ただけの紗世は、明るい部屋で、忠行の横で、立ち尽くしています。モーツアルトの弦楽曲が、忠行の好みで流されてきて、バックグラウンド、少し落ち着きます。
「ああん、忠行ぃ、もう、いっかい、おわったでしょ」
「ふんふん、紗世、満足だったのか、もう、いいのか」
「いいのか、って、いじわるね、忠行ぃ、いじわるぅ」
終わって、覚めて、ふたたび、しだいに、もっと、満足したい、紗世は24才、女の盛りに入ったのか、言われてみれば、性欲がわいてきます。忠行は、ひとまわりも年上の36才です。紗世は、回数において、満足できません。そのことが忠行にもわかっているのか、大人の玩具のコレクションを、コレクションに終わらず、紗世に使ってみる。
「ううん、おいで、紗世、座りな、椅子に」
丸いグリーンのテーブルにセットの背凭れ椅子に、紗世が座ります。ワンピースのスカート部分を、たくし上げ、太ももの半分以上が露出するところまで引き上げてしまう忠行です。
「ああん、忠行ぃ、あああん」
時間は午前11時半です。忠行は、紗世が座った背凭れ椅子の後ろにきます。椅子が少し移動され、正面が大きな鏡になる位置になります。椅子から鏡までは180㎝ほど、全身が映ります。
「いいだろ、紗世、うえを、脱げよ」
白い生成りのワンピースを脱ぐように仕向けられる紗世。素面だから、恥ずかしいです。ショーツを穿いているとはいっても、午前の明るい部屋です。
「脱がしてやるから、いいね」
紗世は、自分で脱がないけれど、脱がされるのに抵抗はしません。じゅるじゅるとワンピースを脱いでしまって、白い生成りのショーツだけ姿になった紗世。ぷっくらのおっぱいを手ブラで隠してしまいます。忠行は、ブリーフにシャツ姿。シャツを脱いで黒っぽいブリーフだけの姿になります。

-28-
「ああん、忠行ぃ、あああん」
ショーツだけをつけた裸で、背凭れ椅子に座っている紗世。背凭れの後ろから忠行が、紗世の肩から手を降ろしてきて、紗世がおっぱいにかぶせた手を退けさせます。
「ああん、忠行ったらぁ、ああん、こんなのぉ」
「きれいだよ、紗世、とっってもきれいだよ」
紗世の畳一枚分ほど前には、大きな鏡がって、紗世の椅子に座った全身姿が映っています。目を上げると紗世にもはっきり見えます。後ろから忠行が、鏡の中の紗世を見つけていて、鏡の中で目線が合います。
「ああん、忠行ぃ、あああん」
忠行が、肩から降ろす右手の方を、腰から臍のほうへ、ショーツの中へ手を入れたまま、擦らせてきます。ショーツの前がめくれて、陰毛の上部があらわれます。そのまま忠行の右手が、紗世の股間へ降ろされ、指で陰唇を触られます。
「ううっ、ああん、忠行ぃ、ああん」
「脱いじゃおうか、紗世、脱いじゃおう」
生成りのショーツを脱いでしまうのです。24才、ブティックスタッフの紗世です。忠行が、手で支えて、紗世が腰を浮かせ、ショーツをお尻からはずして、太腿の根元にまでさげてしまったのです。
「ああん、忠行ぃ、ああん」
太腿にまで降りたショーツは紐状になって、紗世が、太腿をひろげていきます。のどけり、胸を張る格好で仰向き、忠行が、後ろから、キッスしてくる唇に、唇を合わせるのです。
「ううっ、ふぅううっ、ふううう、ふうううっ」
ショーツが膝にまで降ろされ、紗世の右足、踵が椅子の座部にのせられ、ショーツが脱がされてしまいます。ショーツは左足首に残るだけで、全裸になる紗世。白い肌が、カーテン越しの光に輝きます。
「ああん、忠行ぃ、いやぁああん」
足首が重ねて合わせられてしまう紗世。合わせた足首に男物の浴衣帯が巻かれ十字にあわされ、括られて、二本になった浴衣帯が引き上げられ、背凭れに括られてしまいます。
「ううっ、ああっ、ああん、忠行ぃ、あああん」
足首を交差させ引き上げられた帯で、太ももがひろがり、足がひし形になります。足首が持ち上がって、お尻を突き出す格好になっていく紗世。
「ああん、いやぁああん、恥ずかしい、こんなのぉ」
ぐいぐい浴衣帯が引きあがって、お尻を突き出すとどうじに、股間が開いてしまって、性器が丸出しになってしまう格好です。明るい部屋、お昼前のマンションルーム、カーテン越しに入ってくる光が、眩しいです。大きな鏡には、あられもない紗世の裸体姿が映ってしまいます。
「おれの、ちんちん、咥えてもらおうかな、紗世」
紗世の右横に立った忠行が、ブリーフを脱いでしまって、すっぽん裸になってしまって、チンポを紗世に咥えさせるのです。もちろん、忠行は、咥えてもらって、それから、紗世の膣を弄ってやって、チンポを咥えさせたまま、紗世をその気にさせていくのです。

-29-
背凭れ椅子のうえ、紗世の足はひし形になって足首が乳房の前です。横に立った忠行が、チンポを紗世の口に頬張らせています。紗世がおかれた背凭れ椅子の前には大きな鏡になっていて、男と女のあられもない全裸の姿が映っています。
「ぅううっ、うぐ、うぐ、うっぐううっ」
「おおっ、おおおっ、紗世、好きだよ、好きだよ、好きだよぉ」
紗世にチンポを咥えさせた忠行は、好きだ好きだと囁きながら、右手を降ろし、二本の指で股間をまさぐるのです。
「うぐ、うぐ、うぐうぐ、うううっ、ああっ」
頬張ったチンポを唇でこすり吸いながら、喘ぐ紗世です。
「ほうら、紗世、ほうら、ひらいて、やるよ、ほうら」
足がひし形、足首が乳房の前、窮屈な格好にされて、腰が痺れる感じ。忠行が、人差し指と中指を、ぶすっと膣に挿し込んできます。紗世は、頬張ったチンポを口から抜いて、陰茎を、右手に握り、しごきだします。
「ひぃいい、いいやぁああ、あああん、くるしい、いいっ」
忠行の二本の指が膣のなかをこすってくる感覚と、足をひし形で引き上がった窮屈さで、紗世、チンポをしごき、膣からの快感刺激に応えます。
「ああん、いれて、いれて、おちんぽ、入れてぇ」
紗世から、快感を求めてきます。身体の中が火照っている紗世。24才、男の味を知りはじめて、ずんずん、快感を快楽に変えていく紗世です。
「ああああん、ほどいて、いれて、ほしい、ああああん」
「うんうん、紗世、いい子だね、可愛いよ、素敵だ、好きだよ」
背凭れに括った浴衣帯を解いてやり、乳房の前にあった足首を降ろされます。そうして足首を括ったのもほどかれて、紗世がよろよろと立ち上がります。忠行が背凭れ椅子に座ります。忠行の太ももにまたがる紗世。指を入れられ濡れだした膣へ、先に口に頬張りしごいてあげたチンポを、挿し込みます。忠行の首に腕をまく紗世。腰を浮かして、亀頭を膣にあて、そのまま、ぶすぶすっ、腰を降ろして、股間を忠行の腰に密着させます。
「あああん、忠行ぃ、はいったよ、ああん、いい、いいっ」
背凭れ椅子に座った忠行と、性器を結合させて抱きあう紗世。朝一番のスタイルになって、快楽をむさぼり食べるお昼前です。

-30-
またがって忠行のモノを自分の奥にまで挿し込んだ紗世。密着、ちんぽがおめこに密着されて、紗世、柔らかな快楽のなかに泳ぎます。背凭れ椅子にお尻を前へずらせて座る全裸の忠行。忠行の太ももに股間をひろげて座る紗世。
「ああん、忠行ぃ、あああん」
「紗世、いいね、いい気持だよ、紗世」
「ああん、いいきもち?、わたしもよ、ああん」
指と指の間に、指と指を絡ませて、手の平を合わせ、横へひろげ、胸を突き出す紗世。ぷるぷる乳房が、忠行の胸に押し当てられます。
「ああん、ひぃいい、いい、いい、いいですぅ」
窓辺からカーテン越し光が入りこんでくるリビングルームです。お昼前、遅めに朝を食べたから、空腹感はありません。それよりも、忠行の、勃起した、ちんぽを挿入している紗世、唇が濡れてきます。下半身、ぐっちゅり、お腹の中が疼きます。
「はぁああ、ああん、いい、いい、あああん」
またいだ腰をぐぐっと前へ、こすりうごかす紗世。びっちり奥まで挿されたちんぽが、お腹の奥でうごめきます。じんじんと快感がせりあがってくる感じ。
「ああっ、とっても、とっても、ああん、いいっ」
喜悦に顔を歪めながら、忠行の腰にまたがったまま、お尻を、太ももを、揺すり動かす24才、高級ブティックスタッフ紗世です。
「ほうら、紗世、腰をあげろ、あげて、ストップだ、頭、抜いたら、あかんよ」
忠行が、腰にまたがり密着させている紗世の股間を、持ちあげさせます。じゅるじゅると紗世の膣から陰茎が抜けますが、亀頭は膣に残させておくのです。
「ああん、あっ、あっ、あああん」
亀頭を膣に挿したまま、紗世が腰を揺すります。忠行から浮かせたお尻を揺すります。
「抜くなよ、入れたままだよ、居れたままぁ」
お尻を浮かせた格好で、紗世の動きを止めさせ忠行が、小刻みに、腰を左右にゆすります。亀頭が、膣口に咥えられたまま、紗世は入り口近くの刺激に、喘ぎます。
「ああっ、ああっ、あああん」
我慢できなくなって紗世、亀頭だけの挿入を、ぶすぶすっ、陰茎を膣に咥えてしまうのです。
「ひぃいい、いい、ああん、忠行ぃ」
腰をぐいぶい、ちんぽを根っこまで、膣に咥えた紗世が、喘ぎ悶えます。とろとろの蜜が紗世と忠行の結合部に絡みつきます。
「おお、紗世、いいよぉ、いい、いい、もっと上下に、尻を動かせ」
膣に亀頭から陰茎の根元まで、挿入して引き抜く、挿入して引き抜く、紗世がその役を任されるのです。

-31-
窓辺の背凭れ椅子に座って、抱きあい、性器を結合させている紗世。紗世がぶすぶす挿すところから、お尻をあげたまま、亀頭だけ膣に挿し込んだまま、ストップさせられます。紗世は腰を浮かせたまま、忠行が降ろせというまで、このままです。
「ああん、忠行ぃ、はぁああん」
「ううん、ヌルヌル、紗世のこと、好きだよ」
「わたし、ああん、忠行のこと、あっ、あっ、あっ」
浮かせた股間の亀頭が挿入されたまわりを、忠行が右手でまさぐってくるのです。挿入されている膣口にかぶさる陰唇をモミモミされて、陰茎を握った忠行が、亀頭のカリ首で膣口のところを擦るのです。
「ああん、忠行ぃ、いい、いい、いいっ」
中腰のまま、忠行に抱きつく格好で、股間からの甘味な刺激に、24才の紗世、お昼前から悶えてしまうのです。
「おれが、挿してやるから、じっとしてろ」
「ああん、ああっ、ああっ」
忠行が、腰をもちあげ、勃起チンポを紗世の膣に、ぶすぶすと、挿し込んできます。紗世には、膣から込みあがる快感の刺激に、呻きの声を洩らします。とってもいい気持ち、紗世、からだのなかが萌え萌えで、ヌルヌル液をお洩らし、します。
「おおっ、おおっ、紗世、いいね、いいよぉ」
ぶすっ、ぶすっ、忠行が腰をもちあげ、勃起チンポで、紗世を突き上げます。そうして、紗世に、お尻を降ろさせ、チンポに膣襞を密着させ、腰からお尻、股間を、前へ後ろへと動かすのです。ぶすぶす挿し込みから、ぐちゅぐちゅ擦りになって、紗世はチンポをこすり、忠行は膣襞をこするのです。
「はぁああ、いい、いい、あああん」
「おおっ、いいね、おおっ、紗世、いいよぉ」
「ああん、もっと、もっとしていい、もっともっとぉ」
紗世の声がうわずって、もっと激しく、腰を、股間を、動かせてもいいかと、忠行に尋ねるのです。
「ああ、紗世、いいよ、いい、いい、このまま、いくか」
「ああん、いきたい、いきたい、ああ、いく、いくぅ」
アクメ寸前にまで高揚してきた紗世。明るい部屋、背凭れ椅子に座った忠行にまたがって、最後の高揚へと向かっていくのです。

-32-
高級マンションのリビングルーム。午前の光が窓からさしこむ明るい部屋で、忠行の腰にまたがった紗世が、アクメを迎えていきます。
「っあああん、ひぃやぁああ、ああん、ひぃいい、いいっ」
「おおっ、紗世、おおおっ、いい、いい、いいぞ」
「あああん、ひぃいいいっ、忠行ぃ、いいいっ」
背凭れ椅子に座った忠行の、腰にまたがって、チンポを膣に挿し込んで、ぐぅいぐぅい、ぐぅいぐぅい、お尻から股間を、前へ、前へとこすりつける紗世です。顔が紅潮し、声がうわずって、喜悦の極みにいたるところです。
「はぁああ、ひぃいい、こっと、もっと、もっとよぉ」
「ああ、紗世、もっと、もっと、こすれ、こすれ」
「ひぃいいっ、あっ、だめ、だめ、ああ、ああっ」
紗世が、身悶え、快感にからだを痙攣させだします。忠行の首に巻きつかせた腕で、いっそう忠行の首を絞めれしまう紗世。忠行の唇に、唇を押し当て、舌を求めて絡ませる紗世。
「ううっ、うううう、うう、ううっ」
膣に挿し込んだチンポを、いっそう奥へ押し込もうとする紗世。腰に力が入ります。とろとろ、秘水が流れ出ます。べとべと、ぶちゅぶちゅ、濡れ濡れです。
「あああっ、ひぃいい、いく、いく、あああん」
「おおおっ、でるでる、紗世、だすぞぉ」
忠行も射精にまで盛りあがってきて、寸前です。紗世が先に高じていく感じで、ひいひい、ひいひいです。
「あああっ、ひぃいいっ、いい、いいああああ~ん」
ぴしゅんぴしゅん、忠行の射精する痙攣をもろにうけ、その衝撃で紗世、一気にアクメに昇ります。
「ひぃいいっ、ひぃいいいい~~!」
痙攣する膣のなかのチンポ。ピクンピクンとうごめく痙攣で、紗世はからだを膨らませてしまいます。そうして女の歓び頂点に達してしまって、そのままがくんと力が抜けてしまうのです。柔らかな午前の光に包まれ、24才の紗世、最高の幸せに満ちているのです。
(この章おわり)









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