淫らな密室
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 23〜26 2021.3.5〜2021.3.8

 

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<檻部屋の香菜>
檻部屋五号は狭い四畳半のフローリングです。ユウキビル三階、五室ある部屋のひとつです。畳にして一畳半壁際が檻のスペース、その前三畳分が男に弄られる調教場です。窓は背の高さより高い180pに設えてあって、昼間の光は入ってきますが、窓の外を、155pの由梨には、窓を開いて外を見ることはできません。
「ふふっ、香菜、目が覚めたようだね、ぐっすり、眠っていたね」
由梨は、男の声にハッと気がつくと、鉄格子の向こうに、見知らない若い男が声をかけているのです。
「ええっ、いや、なに、わたし、はだか、なに?」
そういえば、気がつくまえ、どれだけ気を失っていたのか、眠っていたのか、定かではありませんが、恥スタジオで恥ずかしい姿にされて、犯された記憶がよみがえります。モデル志願して面接試験を受けに来て、それから、もう、はっきりとは覚えていません。香菜、監禁されていることに気がつきます。
「のどが渇いたやろ、ジュースだ、1リットルあるから、飲め、それからだ」
男の名前は大木啓介、由梨と同じく大学生です。大木は監禁した由梨の世話をするユウキ企画のアルバイト生です。
「ええっ?、ああっ、ジュース、のみます、飲みます」
香菜の顔を見ていた大木が、飲むという言葉を聞いて、檻部屋から出ます。由梨は高いところからの窓明かりで、夜が明けていることが理解できます。大木が出て行ったあろ、ひとり檻の中に残された自分を、自分だと確認します。記憶の向こうに、大学のキャンバスが見え、友だちと食堂でお喋りしている光景が浮かんできます。
<ええっ、ここ、なに、こわい、どうしょ>
1リットルのペットボトルにジュースが入っている、むき出しの便座があります、ティッシュボックスがあります、肌色の毛布があります。壁は濃い茶色、細い鉄の縦格子、格子間の幅は10p、由梨は座り込んでいます。全裸だから、からだを小さくまるめ、縮めます。毛布をかぶります。
<どうして、こんなこと、面接にきたんだわ、それから、ええっ>
ノドが渇くので、ジュースを、ビンからラッパ飲みです。甘い、とろみがあるジュース、特製の栄養ジュースで、淫乱になる、避妊薬も溶け込ませてあります。檻の部屋、三つ付けられた監視カメラが、第一スタジオに置かれたモニターに、映されています。
「どうかな、ジュースは、そうか、半分まで、飲んだのか」
ドアが開いて、大木が入ってきます。その後ろに男が二人、大木を含めて三人です。檻の中にはうずくまった由梨、肌色の毛布をからだに巻きつけています。檻の前に置かれた椅子、なんとも奇妙な形の椅子。由梨は檻からだされて、その椅子に座らされます。その椅子の名は恥椅子、電動で自在に動かせるおんなお仕置き椅子、通称名恥椅子です。

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恥椅子、股をひろげさせ、胸をひろげさせ、恥ずかしい処を余すところなく開いてもらえる椅子です。金属パイプ製、お尻を置くところは便座の変形、金属のパイプで人の形に組まれていて、モーターで滑らかに動かすことができる椅子。
「城田香菜、ミスコン二位、おれら、投票したんだけどよぉ」
「ここで、会えるなんて、感激だよ、それに、裸じゃん、いいねぇ」
男二人、小森明夫と安井康太、それに世話する大木啓介は、城田香菜と同じ大学、同じ学年です。香菜は面識ないけれど、男たちはアイドル香菜のことをよく知っています。
「われらのアイドル、城田香菜をさぁ、おれらがセックス、できるなんてさぁ」
檻から出された香菜は毛布にくるまっています。まだ恥椅子には乗せられていない香菜です。狭い三畳の空間に恥椅子があり、男三人、立っているけど、狭いです。
「さあ、毛布、とれよ、裸なんだろ」
「ああ、いや、だめ、いやよ、ああん」
香菜、毛布をとるなんて、恥ずかしくってできません。でも、小森と安井にはさまれて、剥がされてしまいます。裸体、城田香菜のはだか、素っ裸です。ステージに立っていた水着姿の香菜をみている男たち。夢の中で裸をみていたけれど、目の前に、実物の全裸姿を見て、その美しさに見惚れてしまいます。
「おおおお、ビーナス、いいからだ、いいねぇ」
「さあ、椅子に、恥椅子っていうんだ、乗れよ」
素っ裸の香菜を、小森と安井が両横から、抱きかかえるようにして恥椅子に乗せます。
「あん、いや、なに、この椅子、ああん、どうして、いやぁあん」
香菜はその椅子の形をみて、想像できます、乗せられたら、どうなるのか、なにをされるのか、女の直感です。
「おおお、柔らかい、おんなの、肌や、おおお、いいねぇ」
よいしょと恥椅子に、全裸の香菜を乗せる小森が、にたにたの顔つきで言います。
「いただくんだよな、おれたち、香菜とおめこするんだよな」
安井は、香菜とセックスできると聞いていて、もう、準備完了というところです。
「そうやで、香菜とおめこ、できるんや、最高やねぇ」
香菜、男が会話する声を聞いて、きょとんとした感じで耳を傾けています。檻を出されるときに飲んだジュースが、からだの中からほんのり、柔らかく解きほぐしてきているのです。

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香菜が恥椅子にのせられます。檻の前、三畳のスペースしかない狭い空間です。
「ああああ、いやん、手、ひろげるなんて、ええっ?」
便座の形をした座部にお尻をのせた香菜、押さえつけられながら手首がアームに括られます。
「ええっ?、あし、括る?、ええっ、ええっ?」
「そうだよ、手首と足首を括ってしまうんだ、いいやろ、香菜」
全裸の香菜、まだ服を身に着けている男三人、ユウキビル三階、檻の部屋、四畳半の狭い密室です。
「われらのアイドル、城田香菜、きれいなからだ、すべすべやん」
恥椅子に、手首を括られ足首を括りおえられた生贄の香菜。天井からの照明が灯され、仰向いた香菜の裸体を眺める男三人。ズボンを脱ぎ、シャツを脱ぎ、ブリーフ姿になった男三人です。舌なめずりする生贄の前の男たち。電動仕掛けの恥椅子の、形を変えられていきます。
「ふふふふ、見てやるから、それから、順番に、いただくんだよ、香菜」
先に檻部屋へ入ってきた大木が、リーダーなのか、仰向いて裸体をさらける香菜に、声をかけてやります。空調の音だけの静かな密室です。香菜は、なにかしら、からだのなかが火照ってきているのを、感じます。張りつめたというより浮いた感覚です。男たちの顔、香菜はもうぼんやり、怖さはありません、優しい男子という感じです。
「ああ、だめ、いやん、だめよ、いけないわ、ああっ」
足を乗せるアームが、もちあがり、ひろがって、太腿がひらくんです。便座の形をした座部から、太腿がもちあがり、ひろがって、股がひらいてしまうんです。
「おお、おお、ゾクゾクするぅ、これ、これが城田香菜の、まんこなんや」
女の性器をみると、男は一瞬にして、性欲わかせて興奮してきます。腕は脇腹に沿って、手の平上向いています。胸、乳房、おっぱいが丸出しです。股もひろげて丸見えです。男たちの目線が、香菜の股間にクギ付けです。
「いやん、そんなに、じろじろ、みないで、ください、ああん、みちゃ、いや」
香菜、恥ずかしい、全裸なのですから、男たちが見ているのを意識するだけで、猛烈に恥ずかしい気持ちです。足を閉じたい、ああ、閉じられない、手で隠したい、ああ、手が動かせない、だめ、見ちゃ、いや、恥ずかしいんだからぁ、香菜のこころはぐちゅぐちゅです。

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恥椅子にのせた香菜を、同級生の男三人が輪番で、なぶっていくのです。大木が最初。明夫が二番、康太が三番です。射精するところまでいきますが、一分ごとに交代しながら、楽しむ、というのです。
「ああ、いや、だめよ、ああ、いやよ、ああん」
大木啓介が、まず、香菜の股の前にしゃがみこみます。左右に小森明夫と安井康太がしゃがみます。大学の学生ミスコン二位の香菜、美人の陰部を、じっくり観察するというのです。
「ああん、恥ずかしい、そんなの、ああ、さわらないで、ああん」
「ほら、いんしん、ひらいて、きれいなぴんく、香菜のおめこだよ」
「おおおお、すっげえ、きれい、濡れだしてる、おしっこの穴やん、ちっちゃい」
「あん、ああん、ひや、ひや、ああ、だめ、やめて」
股をなぶられる刺激が、香菜を羞恥に追い込みます。全裸にされて、恥椅子に乗せられて、股をひろげられている香菜です。男三人、その股のまえに顔を揃えられ、見られている屈辱と羞恥です。香菜、手を腰の横におろされたまま、どこをも隠すことができなくて、赤裸々、素っ裸を見られ、羞恥部を弄られだしていくのです。男たちが、卑猥に、会話してきます。香菜、恥ずかしい、聞かされてしまって、恥ずかしいです。
「きれいなおめこじゃん、クリやろ、おしっこの穴やろ、しのした、ここ」
「ちつくち、ピンクやん、膣のなか、にくのかたまり、ひっくひっくしてるぜ」
「ここへ、ちんぽ、入れさせてもらうんや、オナホールちゃうで、ほんものや」
おとこの囁きに、香菜は羞恥をおぼえ、頬をあからめ、失神しそうなほどです。ぎゅっとからだをすぼめてしまう恥椅子の香菜。
「おお、おめこのなか、ひっく、ひっく、うごめくぜ、ほうら」
陰唇をひろげられ、膣口をあからさまに露出され、その膣のなか、入口近くだけですが、覗かれているのです。
「ひやあん、だめ、ああ、だめ、ああっ」
股を覗いている男たち、そのなかの明夫が、乳房へ手をのばし、かぶせてきます。康太が退き、スマホをもって、カメラにします。香菜の羞恥部を、露出させたまま、顔までをいれ、写真に撮ります。
「ほんなら、おれから、いれさせて、もらうわな」
香菜の股から離れた男たち、その啓介が、ブリーフを脱ぎ、勃起ちんぽを剥き出し、恥椅子に乗せた香菜のまえに立ちます。






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