愛欲スタジオ
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 1〜6 2020.7.8〜2020.7.19

  

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京都三条小橋を北に行き、一筋目を西に入った南側にあるのが、三階建ての小さなユウキビルです。一階は居酒屋、二階はギャラリー、三階はゲストルームです。このユウキビルの地下にフォトスタジオがあります。広さは16坪32畳の洋室と、四畳半と六畳の和室があります。ほかに資材置き場があり、バストイレ一式が備え付けられていて、三畳で鉄柵の檻も完備されています。
「はい、大杉先生、だいじょうぶ、わたし、きょうは、だいじょうぶです」
芸大の二年生、二十歳になる向井真美は、ユウキフォトスタジオの専属モデルです。
「そうかい、いいんだね、今夜は、たっぷり、楽しもう、いいねぇ」
スタジオを経営するカメラマンの大杉浩が、今夜は真美をたっぷりと可愛がってやる、というのです。
「はぁあああ、大杉先生、わたくし、あ、あ、ああっ、もう・・・・」
ノースリーブの白いワンピースを身に着けた真美が、もう、スタジオにいるだけで、ほんのり、美人顔になっていて、可憐です。大杉は、美咲がマゾヒストであることを見抜いていて、男の情欲を受け入れる女として、飼育しているところです。
「可愛いな、可憐だな、素敵だな、真美は、可愛いマゾヒスト」
「はぁああ、先生、わたくし、恥ずかしい、ああっ、マゾヒスト」
今夜の大道具は、鉄棒です。32畳のフォトスタジオの隅、八畳分を使って、高さが変えられる鉄棒。手を上げさせて括りつけ、足をひろげさせて括りつけ、女を裸にしていきながら、責めてやる、というのです。ビデオカメラが二台、写真のカメラが二台、使い分けながら、撮影しながら、36歳の大杉は、二十歳の芸大生真美を、可愛がってやるのです。もちろん本番も含められ、真美は一晩に五回ほど、アクメを迎えさせてもらえるのです。
「手を出して、括って、鉄棒に吊るす、いいね、ほら」
白ワンピース姿の真美が腕を前に差し出してきて、大杉が手にしたロープで手首を括り、手首と手首の間に通して括り引き上げるのです。真美の手首を括ったロープは、2mの高さに設定した鉄棒にはウインチが取り付けられていて、降ろした鉄製フックに留めます。フックの高さは電動で上げ下げできます。
「ああ、ああ、ああっ」
真美の両手が頭上に持ち上がります。もう手が使えない真美。腋の下が露出です。大杉は、天井からのスポットライトと側面からのスポットライトで、両手を頭上にあげた真美の、白ワンピース姿を浮き彫りにさせます。
「ふふふふ、真美、腋の下、剃ってあるんだ、こそばして、あげよう、ふふっ」
真美の前に立った大杉が、腕をあげて丸出しになった腋の下を、太い毛筆で撫ぜてやるのです。今夜、最初のいたぶりは、擽り責めからです。

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手首をあわせて括られ、鉄棒から下りたフックにとめられたワンピース姿の真美です。ユウキビル地下のフォトスタジオ、真美が結わえられているのは、広さ32畳の右端八畳スペースです。横1.8m高さ2mの鉄棒です。
「ああああ、こそばい、あああん、先生、こそばい、いいっ」
真美の腋の下の窪みを、大杉が根元が亀頭になった胴体20pの太い毛筆で、撫ぜだしたのです。脱毛された真美の腋の下、柔らかい毛筆が、ちいさな円弧をえがくようにして、右の腋下、左の腋下と変えられながら、ゆっくり、撫ぜられている芸大二年生二十歳になった真美です。
「ああん、いやん、こそばい、ああん、先生、わたし、ああっ」
「ふふっ、マゾヒスト真美、今夜は、たっぷり、仕込んでやるぜ、いいな」
どちらかといえばカメラマンの大杉浩(36)はサディストです。撮影する女を全裸にして、縛り上げるというのです。そればかりではなくて、縛り上げた女の性感帯や性器を弄って、イカせてやるのです。もちろん本番、自分のペニスで、よろこばせるのですが、射精には限度があって、それをこえる女への快楽は、性の道具を使うのです。
「ほうら、くすぐられて、真美、たっぷり、濡らすんだぞ」
手を上にのばされ、靴を脱いだ素足の足裏を、床に着けた真美。からだが揺すれるだけの余裕があります。
「あああん、ひやぁああ、ああ、先生、もう、ゆるして」
「腋の下、擽りは、まあ、おいて、服を脱がして、あげようね」
大杉は、真美が着たワンピースの背中のファスナーをおろして、しゃがみこみ、後ろからスカートのすそを持って、持ち上げるのです。真美の立っている前、2mの壁際にビデオカメラが添えられていて、斜め横の60インチテレビモニターに姿が映るのです。録画と同時にモニターで見られるのです。
「ああ、いや、めくったら、ああっ、いやぁあん」
大杉は容赦なく、真美のワンピース、スカートを胸までめくりあげ、頭を抜き、上げた両腕に留められてしまいます。真美のインナーは薄い素材で腰下までのブラトップ、キャミソールです。それにレースがあしらわれたショーツ。
「ほうら、かわいい、かわいい、マゾヒスト、下着姿も、艶めかしいねぇ」
「ああん、いやん、先生、あん、だめ、脱がしちゃ、だめですぅ」
ブラトップキャミソールが、めくりあげられ、首後ろに留められます。真美、レースのショーツだけの裸にされたのです。

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鉄棒の高さは2m。手首を括られ腕を頭上にあげさせられた真美は立ち姿です。ワンピースとブラトップ脱がされて腕に留められ、レースのショーツを穿いただけ。照明が当てられ、薄暗くされたスタジオに浮き上がる真美の裸体。正面に据えられたビデオカメラの映像は60型モニターに映し出されて真美にも見えるようにされています。
「いい、からだ、してる、真美、素敵だよ」
真美の横に立っている大杉が、実物の真美とモニターの中の真美を見比べながら、じっくりと観察しています。真美は、足裏を床に着いて、少し膝を曲げられますが、膝を曲げると腕が伸びでしまいます。足首から膝、膝から太腿をまっすぐにすると、腕が少し曲げられます。
「ああ、大杉先生、わたしを、苛めて、可愛がって、ください」
ぷっくらの乳房が前に盛り上がり、腰の括れが、それにショーツを穿いているけれど、お尻の丸みが小杉を魅了します。
「いいとも、いいとも、真美、たっぷり、苛めて、可愛がってやるよ」
大杉は、真美を全裸にしてしまいます。後ろにまわり、ショーツを穿いた腰に手を置き、ショーツの内側へ手を入れ、前をずらして陰毛が見えるところまでを下ろします。そうして臀部を覆っているショーツを、太腿の根元まで下ろしてしまうのです。真美の陰毛が全部露出です。
「ほうら、真美、もっと、下ろして、そうだな、脱いでしまうか」
「ああっ、恥ずかしい、全部なんて、ああ、テレビに、映ってるぅ」
全裸とはいってもワンピースとブラトップは頭のうしろにまとめて留められている格好です。小杉は、真美のうしろから、抱きつきます。右手には根元が亀頭になった太い毛筆が握られてます。二十歳の芸大二年生、マゾヒストの真美を責める道具は、筒の長さ20pのディトルト毛筆です。後ろから裸の真美を抱いた大杉の責め方はこうです。左手で乳房を揺すりあげ、右手には握った亀頭陰茎毛筆の柔らか毛先で陰毛周りを撫ぜてやるのです。真美は、呻きだして喜びをあらわにしてきます。しっとり、ヴァギナのなかが湿ってくるまで、刺激して、擽ってやるのです。
「ほうら、おっぱい、真美のおっぱい、柔らかい」
「あああ、いやぁん、先生、ああ、ああん」
「ふふふふっ、真美、陰毛、言ってごらん、陰毛だよ、ほうら」
「ああん、そんな、引っ張ったら、いたい、ああああ、ん」
「ぷっくら、お尻、それに太腿の根元、ここだね、ここ」
大杉のうしろからの言葉と、手の動きと、男根毛筆の擽りで、くねくね、くねくね、二十歳の女体が腰をくねらせます。はああん、はああん、甲高い呻き声に変わってくるまで、ヴァギナは弄らず、その周りまでを撫ぜていやるのです。

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手首を括った紐が、鉄棒から下ろされたフックに括られていて、立った姿の真美です。少し時間が経ったので、いったん手首の紐がフックからはずされ、真美がよろけ崩れて、床に臥せってしまいます。まだ身に着けているワンピとブラトップが脱がされ、全裸にされてしまう真美。
「ふふっ、真美、縛ってやるよ、さあ、手をうしろへ」
全裸の真美の上半身が起こされ、床にあぐら座りにされ、手を後ろにまわされ、縛られていきます。
「はぁあ、ああっ、先生、あああん」
「ほら、真美、前のテレビを見てごらん、映っているだろ」
「ああん、はい、映ってる、わたし、はだか、ああん」
大杉は裸の真美をじっくりと眺めながら、細縄を操っていきます。荷物をまとめるように縄で女体をまとめていくのです。
「はぁあ、はぁあああ、せんせい、だめ、きついの、だめ」
手首を背中で括られ、前にまわされた縄で乳房を絞り上げられていく二十歳の芸大生真美です。皮膚に縄の感触が、真美には、自分の居場所がつくられていく感じで、うっとり、気持ちが高揚しながらも、落ち着いてくるのです。
「ほうら、真美、ほうら、顔を正面に向けなさい、ほうら」
鉄棒装置のなかで、腰から上を緊縛された真美が、うっとり表情の顔を、持ち上げさせられます。正面のカメラに顔を映させるのです。
「ああっ、はぁああっ、せんせい、わたし、ああ、ああっ」
「どうした、真美、感じてるんだ、何もしてないぞ、ナルシストだなぁ」
「ああ、ああ、だめ、せんせい、ちくび、だめ、ああっ」
あぐら座りで後ろ手縛りされた真美が、亀甲に縛られた乳房を弄られながら、乳首をつままれたのです。大杉は後ろから、真美の上半身、縄に沿って指を擦らせ、張ってきた乳房を右手に握った男根毛筆で、撫ぜあげるのです。左の指で乳首をつまんで、揉みほぐしてやります。股間は弄られないまま、まだあぐら座りのままにしておいて、ヴァギナを温存させておきます。
「あっ、ああっ、いやっ、いやっ、だめ、ああっ」
乳首をつままれ、揉まれだして、真美は呻き声を洩らします。真美は後ろに括られた手の指に、力を込めて握ります。ぴりぴり、ずきずき、柔らかい刃物で傷つけられるような快感が、乳首から、お腹のなかへ、注入されている真美です。

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フォトスタジオ32畳の奥の右側八畳分がプレイスペースです。高さ2mの鉄棒の下、全裸で上半身緊縛された真美は、あぐら座りのまま、男根毛筆で、乳房や太腿を撫ぜあげらます。
「あ、あ、あ、あ、あっ、ひゃあ、ああん、こぞばい、ああん」
「ふふふふっ、こそばいのかい、マゾヒスト真美、ふふふふっ」
真美のうしろにいる大杉が、前にまわります。大杉が、真美を立たせます。腰から下が剥き身の真美です。大杉が用意しているのは、座るところがU字形、便器の形をした背凭れ椅子です。背凭れは10p幅の板で十字に組まれています。
「さあ、真美、跨いで座れ」
大杉が、真美に太腿をひろげ、座部を跨いで座れというのです。洋式便器をまたぐ要領で、真美が、言われるままに座ります。
「ふふふふ、真美、たっぷり、可愛がってやるぜ、いいな」
小杉は真美の前に立って、ビデオカメラを右斜め横にずらします。小杉が真美の正面に立つためです。真美はすでに後ろ手に縛られ、双方の乳房は亀甲に絞り上げられている上半身です。後ろ手に縛った縄を解いてやります。亀甲縛りにした乳房の縄を解いてやります。真美のからだから縄が解かれたのです。
「ああん、せんせい、わたし、なにかしら、うずうず、します」
ひと糸まとわない裸の真美が、腕を乳房に置いて手ブラして、小杉の顔を見て、うったえてきます。
「そうか、真美、うずうずしてるんだ、待っているんだな」
静まり返った地下室のフォトスタジオです。まわりは照明が落とされ、真美が座る背凭れ十字便座椅子、名付けて恥の椅子です。このまわりが明るく照明されるのです。
「さあ、座って、真美、跨いで座るんだよ」
「は、あっ、はい、せんせ、わたし、座ります」
真美が恐る恐るの感じで、便座部をまたいで座ります。トイレで便座を跨ぐのとおなじだから、真美が座ります。小杉は、真美の全身に、影ができないよう、ライティングします。ライトが灯され、座った二十歳の女体、マゾヒスト真美のケツの穴から毛穴まで、じっくりと弄られながら、観察されるのです。
「いいな、真美、開脚磔だ、足と手をひろげて括ってやるから、なっ」
大杉は、真美の後ろにまわり、背凭れを背負う要領で、肩を縦横の10pの板に括ってしまいます。
「はぁああ、せんせ、わたし、なんだか、めまいが、ああん」
ゆっくりとですが、肩から背負うようにして、縄をかけられる真美。これだけで、真美の心がしっとりと、湿ってくるのです。先には毛筆で、乳房や腰を擽られ、柔らかくなった二十歳のからだです。大杉は、内心、しめしめ、真美がうっとりする美しさに魅せられてしまいます。

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背凭れ十字便座椅子、恥椅子ですが、マゾヒスト真美が座らされてしまいます。背凭れの十字の板を背負う格好でロープを掛けられた真美は、便座を跨いだ格好、1m前の正面には、カメラマンでサディストの大杉が立っています。
「いいねぇ、真美、全裸だね、いいからだしてる、いいねぇ」
「ああん、せんせ、そんなに、見つめないでください、恥いです」
胸をはる格好で、便座を跨ぐ女子学生真美。道具箱をもった大杉が、全裸の真美に近寄ってきます。
「ああん、せんせ、どうするん、ああん」
大杉は、手にしたロープを真美の膝上、太腿に、二重、三重と巻いて余りを、背凭れ横板に括りつけてしまうのです。右足がもちあげられ、左足にもロープが巻かれてもちあげられてしまう真美。
「ああっ、せんせ、いやん、こんなの、ああん」
囁くような呻きに近い声で真美が、なされていることを知ります。羞恥スタイルにされてしまう。便器椅子にお尻を置いて、膝をひろげられ、持ち上げられてしまうのですから。大杉は、真美を恥ずかしい格好にさせ、恥ずかしい処を弄ってやって、ヒイヒイといわせていくこちに快感を覚えます。
「ほうら、きっちり括って、お尻をまえに、ずらしてあげようね」
「ああっ、ああん、こんなの、丸見えです、ああん、恥ずかしい」
大杉は、お尻を前にずらさせ、股間が斜め上を向く格好にさせ、マゾヒスト真美を羞恥姿に括り終えると、恥椅子のまえにしゃがみ込みます。大杉の右サイドには、ひとり旅行に持っていくサイズの道具箱です。目の前には、ひろげられた真美の股です。
「ほうら、真美、お道具箱、開いておこう、ようく見るんだよ」
真美のほうに蓋があけられた道具箱には、これから可愛がってもらえるお道具が、びっしりと詰まっています。それに束ねられた赤や黄の兵児帯が、艶めかしいです。男根デイルド、バイブレーター、ローター、ヴァギナ用、アヌス用、手枷足枷、そのほか、刷毛とか鞭とか、真美が見て、卒倒しそうな道具が詰まっています。
「ふふふふ、いいね、真美、何から使ってあげようか、言ってごらん」
「ええっ、いやぁあん、せんせ、そんなの、わたし、わからない」
もう、マゾヒスト真美、めまいするほどの気持ちなのに、何を使ってほしいとは、言えそうもありません。大杉は、そのことを知ったうえで、真美に言わせようとするのです。すでに、真美の股は、太腿を思いっきりにひろげられた真ん中に、まだ唇を縦に閉じたままです。










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