愛の玉手箱 可奈日記-4-

   可奈のSMたいけん

 jygem 2006.10.7〜2006.10.31


可奈のSMたいけん-1-

そのことをSMとゆうのかどうかわかりませんけど、わたし、ノーマルなセクスを重ねたあたりから、彼(三年前に別れました、ああ、もう四年も前になる)がちょっと刺激を求めて、SMチックな手をつかって、わたしを逝かせようとしてくれたんです。体験といっても、彼がやってくれた、ってか、されてしもたことがあるだけで、そのほかの経験はありません。セックス経験にしても、彼としただけです。ほんとです。他の男の人の身体には触ったこともないんです。

     

最初に出会ったのが大学の先輩ということもあって、学校のなかでした。わたし、写真に興味ありましたし、文学にも興味があった、というより文学部でしたから、これは興味を超えて、お勉強の中味そのものでした。それで彼はすでに卒業されていて、ドクターコースに在籍していて、写真クラブの後輩を指導するって目的で、ミーティングなんかに顔を出していたんです。彼の名前は、向井和夫(仮名)といいました。わたし、彼を好きになってしまいましたし、彼、向井さんもわたしを好きになってしまったんです。つまり、七歳年上の彼と、恋愛関係になってしまったんです。

「つまり、西欧の美っていうのと、日本の美っていうのは、かなり違うんだよね」
美という概念についての、向井さんの見識は、さすがドクターコースにまで進まれた人なんや、とわたしは思い、いろいろな知識を教えてもらったえたと思っています。
「だからさ、ベルメールにしろサドにしろ、西欧美の中で育まれた異端だね」
わたし、彼の興味が美学にあって、どちらかとゆうと耽美的な、それも異端な研究をしている彼に興味を持ったのが、たぶんきっかけでした。

何度かデートを重ねて、夏の前に、そう初めて出合ってから二ヶ月ほどして、わたし、彼に処女をあげてしまいました。わたし、大学二回生の夏の前、6月の中程のあの日、祇園近くのラブホテルで、初体験したのです。
「初めてやったの、可奈ちゃん、そうやったん・・・」
向井さんは、わたしが初めてではなかったと思います。その後もわたし、向井さんの具体的な過去のことは知らないままに、知りたくも無かったから、そのままにしています。
「うん、でも、わたし、うれしいかも、カズさん好きやし・・・」
週に一回か二回、向井さんと会って、ラブホへいって、愛し合ってしまうようになって、それから向井さんのワンルームでするようになってしまうのでした。


可奈のSMたいけん-2-

向井さんのワンルームは、出町柳の叡電乗り場から東へちょこっと行ったところにありました。その辺は、京都でも、学生の町といえばええのかも知れへんです。標準的ワンルームで、六畳の床張りと簡単なキッチン、バストイレがありました。男の人の部屋って、華やかな色がなくて、けっこう陰気臭くって、だから、わたし、お部屋のお掃除をいつもしてあげていました。でも、メインは、向井さんのワンルームで、セックスすることでした。ええ、夕方に向井さんのワンルームへ入って、真夜中まで、そうですね、くたくたになって、寝込んでしまうまで、わたし、向井さんに可愛がられていくのでした。

ローソンでお弁当と飲み物を買って、ワンルームに着くと、向井さんはもう研究室から戻ってきて、わたしが来るのを待ち構えていたようです。ドアロックして、わたし、買い物のポリ袋をキッチン台に置く間もなく、向井さんは、わたしを求めてきました。
「可奈ちゃん、待ってたんよ!」
いきなり、わたしを抱きしめる向井さんです。きっと、やりたくてうずうずしてるんだと思います。
「ああん、まって、まってよ、ああん・・・」
わたしは立ったままで、向井さんに抱かれていきます。ぎゅっと抱きしめ、キッスをしてくれたまま、まだ着たままの服のうえから胸を弄ってきて、腰をわたしにすりよせてきて、ジーンズのうえからお尻を撫ぜてきて、わたしを愛してくれるのです。

     

二十歳だったわたし。どっちかゆうとセックスすること、好きなほうだと思うし、向井さんだって野獣のようになってわたしを求めてきて、わたしもある意味、野獣になってセックスを受け入れていくのです。
「可奈ちゃん、おもいっきりやろうね、いいんやろ」
「うん、ううん、いい、いいよ、ああん、おもいっきり、やってぇ・・・」
わたしたち、唇を絡ませあいながら、お互いの愛を確認するように、甘えていくのです。わたしは、抱きしめられたまま、ブラウスのボタンを外され、ブラのホックを外され、そうして向井さんの手と唇で、おっぱいとか首筋とかを愛撫されていきます。

ジーンズのジッパーを降ろされて、ストッキングといっしょに脱がされて、わたし、パンティだけにされて、それから向井さんが裸になっていきます。わたし、この時間がいちばん恥ずかしいときです。パンティだけになって、向井さんが裸になるのを待っている。抱かれているときは、なんともないのに、からだを離してしまって、裸で待つとき、ああ、まだわたしウブだったのかも知れない。
「可奈ちゃん、ぼくを暖めておくれ、ね」
トランクスだけの裸になった向井さんが、おっぱいを隠して立っているわたしを引き寄せ、そうして再び、わたしを抱きしめてくれるのでした。


可奈のSMたいけん-3-

わたしたちしばらく立ったままで抱擁しあい、唇を重ねあい、そうしてからだを弄りあってその気になってきて、向井さんはわたしをベッドに寝かせます。シングルベッドは狭くってちょっと窮屈な感じです。本棚と机とベッドで占められたワンルームは、畳一枚分ほどの床があるだけです。ちゃぶ台を置いたら、二人が座る空間だけです。
「ああ、可奈ちゃん、暖かいね、ぽっかぽっかだね」
「はぁ、ああん、わたし、ああ、はぁアア、アア・・・」
ベッドに抱き合って横たわって、向井さんは、わたしを愛撫してくれます。指と唇と舌先、向井さんの三つの道具でした。

わたしが向井さんの愛撫を受けているとき、向井さんがわたしを誘導してきます。向井さんは、ペニスをわたしに握らせ、皮を剥いたり被せたり、上下に手を動かさせて、そうしてわたしに咥えさせます。ああ、フェラの仕方を、向井さんから教わって、わたしそのころは、もうとっても上手になっていたんだと思います。
「ああ、ああん、カズさん、好き、好きよ!」
「うん、可奈、オレも可奈が好きだよ、大好きだよ!」
向井さんは、わたしのお股を弄り、いんしんを広げて指で内側をそっと撫ぜあげてきて、チツの入り口を指の腹で、撫ぜてきます。

     

その日はちょっと異変が起こりました。わたしが知らん間に、向井さんがバイブレーターを手にしていたんです。わたし、可愛がられているときは、たいてい目を瞑っています。たまに薄目をあけて、向井さんを確認する程度で、まるで夢の中を彷徨っている感じで、うっとりチツに挿入されてきた指の感触に身をゆだねていたとき、ちょっと冷たい感じの、ちょっと硬い感じのモノが、押し当てられてきたんです。
「ねえ、可奈、ちょっといいよね・・・」
向井さんが、囁くように耳元で呟き、わたしは、こっくり頷いていました。

ビビっ、ビビっ、わたしはびっくりしたけれど、そのまま目を瞑ったまま、バイブの先が挿入されるのを、受け入れていきました。ええ、わたし、昂奮していました。モノは見ませんでしたけど、バイブレーターだと直感でわかりました。
「可奈、どうや、初めてやろ、いいよね!」
「ああ、はぁ、ああ、そっと、そっとして、ね・・・」
ビビビビ〜ぶるぶる、わたし、初めてのことです。バイブの振動とくねくねで、もう一気にぬれぬれになっていくのでした。最初、スイッチが入ったまま、頭の部分が挿入され、そうしていったん抜き去られ、スイッチが切られた状態でぶすっと半分ほどを挿入されてしまいます。そうして何度か抜き挿しされながら、奥まで挿入されてしまったのです。


可奈のSMたいけん-4-

バイブが奥まで挿し込まれて、それから向井さんはバイブを握ったまま、スイッチを入れてきました。
「ああ、ああ、ああん、はぁああ、ああ〜ん」
わたし、向井さんのペニスとは違うバイブのくねくねで、奥の方から頭のてっぺんまで、ずきんずきんと感じ出してきたのです。
「可奈、足をひろげろ、足を閉じるな、ひろげろ!」
ああ、わたし、無意識に足を閉じてしまうのです。お腹の中、からだ全身を擽られるドロドロ快感に、無意識にからだをすぼめてしまっているのです。
「可奈、足を閉じちゃだめ、ひろげろ!」
びゆぅんびゆぅん、チツのなかを抉られる感触で、わたし、足を拡げようと思ってもぎゅっと閉ざしてしまうのです。

バイブのスイッチが止められて、少し正気が戻ってきて、わたし、深呼吸をしてしまいます。
「可奈、バイブ、いい気持ちかい?!」
向井さんは、薄目を開けたわたしに、聴いてきます。
「ああん、恥ずかしい、わたし、恥ずかしい・・・」
「おとことおんなだろ、だからこんなことするんだよ、可奈にもわかるやろ!」
ああ、わたし、そんなことゆわれても、向井さんに抱かれて、向井さんの持ってるモノでやって欲しい、って思っていました。
「ほれ、可奈、たっぷり楽しむって、こんなことして楽しむんや、わかる?!」
「ああん、わかんない、そんあの、わかんない・・・」
わたしは、正直、恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。でも、男のひとって、女の子を恥ずかしい気持ちにさせていくのが、うれしいんでしょうね。

     

初めてバイブを使われたその日は、わたしをそこそこ昂ぶらせておいて、最後の仕上げは、向井さんのペニスで逝かせてもたいました。向井さんは、バイブを外して、わたしに被さるようにして抱きしめてきました。ええ、いつものやりかたです。騎乗位っていうんですか、女の子が男のひとの上にまたがって、交合させるやりかた、このときはまだしていませんでした。シクスナインはすでになんどもやっていたし、フェラもしていたけれど、まだまだうぶなわたしでした。
「ほれ、可奈、いい気持か?!」
「はぁ、いい、いいきもち、ああ、ああ、いい、いい〜!」
向井さんは、ベッドに寝たわたしを抱きしめ、胸と胸を密着させ、そうして腰を振ってペニスを入れたり出したりしてくれて、わたしは立膝で足を拡げて、いっしょに昇っていくのでした。

オーガズム、エクスタシー、アクメ、いろいろな呼び方があるようですけれど、女の子がいい気持ちになることです。二十歳のわたしが体験するそのころ、つまり、向井さんのワンルームへ行くようになって、初めてバイブを使われた当時、いい気持になったとはいっても、底の浅い逝きかたでした。その日から体験していく向井さんとのこと。向井さんがわたしにしてくれること。わたしを縛ったり、バイブを挿しこんだまま、遠隔操作で逝かされてしまったり、それにローターを埋め込んだまま、外を散歩したり、向井さんは大胆になり、わたしはいつも恥ずかしいと思いながら、されるがままに、いいえ、むしろされて悦ぶようになっていったのです。


可奈のSMたいけん-5-

<向井さんのローター責め>

叡電出町柳駅の前に、クラシック音楽を専門に聴かせる喫茶店があるんです。向井さんはクラシックの音楽が好きだといって、よくその喫茶店へ行っていたようでした。バイブを使って、イクようになってしばらく経ったころ、わたし、ローターを入れられたまま、そのクラシック喫茶店へつれていかれたんです。わたしも、どっちかゆうとクラシック音楽が好きでした。ワンルームで、ローターを仕込まれて、パンティを穿かされて、抜け落ちないようにされて、それからワンルームを出ていくのでした。お外は青空、爽やかな風が頬を撫ぜてきました。でも、わたし、ローターをチツに埋め込まれたわたしには、そんなことはうわのそら、お股のなかのことだけを意識していました。

喫茶店は二階です。階段をあがっていくとき、ああ、擦れちゃうんです。ワンルームを出て、ここへたどり着くまでに、わたし、もうべっちょり濡らしていました。
「ねえ、可奈、音楽聴いて、ゆっくりしようよ、ね」
ステージの方に向いて、並んで座ったソファーで、向井さんがいうのです。
「ぅう、うん、ゆっくり、ふぅ、ゆっくり・・・」
クラシック音楽を聴かせる喫茶店、おしゃべりをしたら叱られちゃうお店です。わたし、ローターのスイッチを向井さんに握られて、音楽を聴くことになったのです。

     

荘厳なオーケストラと声楽が響き、ああ、なんてゆう曲かしら、荘厳ミサ、たしかリクエストした向井さんは、荘厳ミサ曲だといいました。
「はぁ、ああ、ああ、ああん、あかん、あかん、はぁあん・・・」
いきなり向井さんがローターのスイッチを入れてきたのです。わたし、声が出せなくて、でも、小さく小さくだけど、声を洩らしてしまいます。向井さんは、前を向いたまま、わたしのことなんて知らない、って感じで、無表情なままです。
「ああん、はぁ、ああ、あああ、あかん、ああ、あかんってば・・・」
わたし、俯いてしまって、ローターのビビビビって振動に、ぐっとこみあげてくるじゅるじゅるの感触を、ぐっとこらえているんです。

オーケストラと合唱の響きが、ああ、わたしに迫ってくるのとおなじように、ローターの振動が、わたしのチツを刺激していて、わたし、放心したようなうっとりした顔をしているんだと思います。
「ああ、ああん、ああん、とめて、とめてほしい、ああ、止めて・・・」
わたし、向井さんの膝をズボンの上からキュッとつまんで、合図をします。わたしの合図で、向井さんがローターのスイッチを切ってくれます。わたし、恥ずかしさなんて感じるスキもないんです。お股に埋め込まれたローターの刺激で、自分自身の殻に閉じこもっていて、アクメになったらどないしょ、どないしょ、って、そのことばっかを思っていました。


可奈のSMたいけん-6-

荘厳ミサがおおきな音で流れる喫茶店のボックスで、ビビビビって振動のローターに責められるわたし。向井さんがそばにいるのに、わたし向井さんが遠い存在のように思えてしまう。
「ああっ、ああっ、あかん、ああん、あかん、スイッチ止めてぇ・・・」
わたし、もうぐじゅぐじゅになりながら、心で叫んで、向井さんの膝をきゅっとつねります。向井さんは、無表情で正面を見たまま、スイッチを止めてくれます。スピーカ^から流れ出る音量がおおきくて、わたしのちいさな声は消えていきます。
「ああ、もう、ゆるして、ああ、ゆるして・・・」
わたし、ひとりで悶えて、ひとりで呻いて、ひとりで喘いでいる感じがして、ズキズキだけど、物足らない気がしてきて、向井さんにしがみついてしまいます。

「だめ、ヒトがみてるよ、可奈、じっとしてるんだよ!」
抱きついて、耳元で囁かれて、わたし、ああん、どないしょって思っています。ああん、こんなんいや、ああ、触って、ぐりぐりしてほしいって、思って、でも、それもできないまま、わたし、ローターのビビビビ振動で、からだの中を掻きまわされて、腰を揺り動かせて、手を握りしめて、ぎゅっとからだをこわばらせているのです。
「ああ、ああん、だめ、ああん、あかんってばぁ、ああん、だめ・・・」
わたし、つらい、辛いです。いい気持なはずなのに、ヒトに見つからないように、ひとりで喘いでいることに悶々してるんです。

     

わたし、喫茶ルームに座ってるのが、我慢ができなくなって、向井さんからローターのスイッチを貰い、トイレへ駆け込んでいきました。
「はぁ、はぁ、はぁあああ、ふぅ、ふぅうう・・・」
わたし、トイレの扉を閉めて、ああん、パンティを降ろして便器にお座りして、手でお股をさすってあげます。
「ふぅ、ふぅ、ふぅうう・・・」
いんしんに封印されたわたしの奥が、むずむずしているんです。べっとり濡れてしまったお股です。わたし、ローターをそろそろと抜き出し、そのままハンカチに包んで、それからビザスイッチを押して、ぬるま湯で洗いだしました。

喫茶ルームからこぼれてくる合唱隊の音が聞こえてきます。小さな個室で、わたしは、しくしく泣きだしてしまったのです。なんだったんでしょうか。わたし、昂奮してたんだと思います。初めてローターを入れて外出して、名曲喫茶店で、おしゃべりもできないままローターの振動に耐えていて、初めての体験で、まわりが白々しく思えてきて、わたし、なにしてるんやろ?って思ってしまったのです。向井さんは、わたしを安心させたり不安にさせたり、わたし、向井さんを好きになって、愛していたんだと思います。いろいろとされても、離れること、つまりお別れすることなんて、まったく思わなかった。その後、縛られて、身動き取れないようにされて、逝かされていくわたしです。その最初の体験が、喫茶店でのローターだったと思っています。


可奈のSMたいけん-7-

<開脚M縛りで・・・>

そのうち向井さんは、わたしを縛るようになってきたんです。わたしは縛られて、身動きとれない状態にされて、逝かされてしまうのです。それまでにもバイブを使ったり、ローターを使ったりして、向井さんは時間をたっぷり使って、わたしをなんどもアクメへ昇られていましたけれど、からだが自由に動かせるなかでのことでした。二十歳のわたしは、それらの日々、向井さんとセックスすることに明け暮れていたんです。学校でお勉強中も、向井さんにされてることを思い出したりして、つぎはどんなことしてくれるんやろ?なんて考えていたりしました。

「可奈、縛ってやるぞ、縛りは愛のしるしだって言うからね、愛だよ!」
「ううん、いいけど、きついのいやよ・・・」
狭いワンルームで抱き合っていて、いよいよお洋服を脱がされるというときに、向井さんが耳元で囁いてきました。わたし、ちょっと戸惑ったけれど、多少の興味もあったので、軽く頷きました。ブラとパンティだけにされたとき、向井さんは、書棚の引き出しから、ホームセンターで売っている柔らかいロープを取り出して、ええ、3メートルほどに切ってありました。わたし、床に座って抱かれたまま、手首にロープが巻かれてしまいました。そうしてわたしを立たせ、手を首後ろへまわさせられて、ブラを外され、パンティだけの格好にされてしまったのです。

     

「ああん、こんなん手が使えへんやん、ああん」
わたし、すでにドキドキしていました。でも、いつもフェラしてあげる手が首の後ろになって、フェラでけへん、と思ってしまったのです。
「可奈を、たっぷり喜ばせてやるからな!」
向井さんもトランクスだけの裸になって、わたしを抱きしめてきました。キッスされ舌を絡ませて、わたし、うずうず、ずきずきの感じになってきて、おっぱいの先っちょをつままれ、パンティの中へ手を入れられて、お股を触られはじめて、ああ、手が使えないから、向井さんの腰のモノに手を触れられないもどかしさを味わうのでした。

「はぁ、ああん、ああ、ああん・・・」
向井さんは、手を使えないわたしを愛撫し、パンティを降ろして、陰毛のしたに顔を埋めてきます。わたしは立ったまま、陰毛をかきあげられ、陰唇の先っちょに向井さんの舌先の感触を受けていきます。そうしてベッドの縁へ座らされ、太ももを広げられて、陰唇を唇ではさまれ、舌先で舐められていくのでした。
「はぁああん、だめ、ああ、だめ、カズさんのん、さわりたい・・・」
「あとで、しゃぶらせてやるから、このまま、このまま!」
向井さんは、わたしの手を使わせてくれないのです。そうしているうちに、手首を縛ったロープのの余りを肩から降ろしてきて、膝の内側からロープを入れて外側へまわし、ぎゅっとロープを引き上げだしたのです。


可奈のSMたいけん-8-

お勉強肘掛椅子にのせられた裸のわたし。手首を頭の後ろで括られて、膝がぎゅっと開いて持ち上げられて、足首が宙に浮き上がってしまって、お尻がぐっと前へせり出させられてしまったわたし。
「可奈、いい格好やぜ、たっぷり可愛がってあげるから、ねっ!」
向井さんが、両手をお尻のふたつの丘に手の平をあてて、腰からうえへ撫ぜさすってきます。そうして太ももの根元をぎゅっと開くようにして、わたしの陰唇をひろげていきます。
「ああ、ああん、はぁああん・・・」
お尻の穴を指先でぐりぐりっといじられ、陰唇をつままれ、陰毛をひっぱり、向井さんは、わたしの恥ずかしい処を、ひとつ一つ点検するように、指でなぶり、刺激を注ぎだしてっくるのです。

陰唇を左指二本でひろげて、携帯を右手にもって、写真を撮ってしまいます。バシっとシャッター音が聞こえます。
「可奈のおめこ写真をね、記念に撮っておくんだよ!」
そういって、向井さんの携帯で撮りおえたあと、わたしの携帯でも撮ってしまいます。
「可奈も持っておくんだよ、思い出、いいアイデアだろ!」
ああ、わたし、肘掛椅子に乗せられて、手をあたまの後ろに、膝に内側からロープをまわされ、ぎゅっと引き絞りあげられて、ああ、太ももを拡げられているのです。

     

向井さんが手に持ったのはバイブレーターです。肱掛椅子にお股を開いてのせられたわたしを、バイブで責めようというのです。わたし、バイブを見せられるまえから、もううずうず、からだの自由がきかなくて、折り曲げた腰がジーンとした痛みを感じているけれど、わたし、どきんどきん、じゅるんじゅるん、向井さんに恥ずかしい処を見られていることで、羞恥心に満たされているのです。
「可奈、どんな顔するんやろなぁ、見たいんや、可奈の悦ぶ顔・・・」
「ああん、そんなことゆうたら、ああん、あかん・・・」
向井さんがバイブを、わたしの上向いたお股に立ててきます。お人形の顔したバイブの頭が、指でひろげられた陰唇のワレメに触れてきます。

「ああ、ああ、ああっ、はぁあ、あああっ!」
バイブの頭をチツに挿し込まれて、わたし、ぐじゅぐじゅ、ずきずき、痒いところをモロに掻いてもらったような、直接の刺激を受け入れて、おもわずあああ〜って声を洩らしてしまったのです。
「ああ、ああ、はぁああ、だめ、ああ、だめぇ〜」
ぐいぐりっとバイブが半分挿し込まれてきて、ぎゅっと引き抜かれて、わたし、チツの内襞をぎゅぎゅっとこすられて、ものすごい快感をじゅるじゅるっと感じてしまったのです。
「可奈、おれも昂奮してきた、スッゴイ感じ、ズキズキやね!」
わたし、目の前でぶすぶすとバイブを抜き挿しされる処なんて見られない、快感のうちに目を閉じてしまっているんです。


可奈のSMたいけん-9-

肱掛椅子に大股開きにされていて、バイブでじゅるじゅる、ぶすっと挿し込まれたかと思うと、ずるずると引き抜かれ、そうしてふたたび、ぶすっと挿し込まれて、わたし、どくどくとお汁をくみだされ、お尻のワレメを伝ってたれ流してしまいます。
「ぅうううっ、ふぅうう〜ううっ、ああん、あかん、だめ、ああ、いい、いく、ああ、いくぅ〜!」
わたし、もうアクメ寸前まで昇っているんです。じゅるじゅる快感が、からだのなかをぐりぐりとまわっています。
「ああん、もう、ああん、もう、もうだめよ〜!」
わたし、手を頭の後ろで組んだまま、太ももを痙攣させてしまいそう。そのころになって、ようやく向井さんが、ペニスを挿入してくれるんです。

「可奈、そろそろ、イってしまうか、ええっ!」
向井さんの声に、わたし、無意識にうんうんと反応していきます。
「だいぶん我慢したもんな、可奈、逝かせてやるよ、ぐりぐりっと、なっ」
向井さんが、勃起したペニスの胴を握り、亀頭をぎゅっと剥き出して、陰唇を指でひろげ、チツの入り口にあてがってきます。
「ううううつ、ひぃいい、いいっ、ぁあああっ、いい〜っ!」
わたし、ぶすぶすっと挿し込まれてしまう途中に、ぎゅっと顔をしかめて、お声を出してしまいます。からだの中をかけめぐる、ずきずきの快感です。ぶっとい向井さんのペニスが、わたしを貫いて、どんどんと奥を突ついてきます。

     

わたしは膝をひろげ、ぐっと持ち上げられたまま、太ももがぴくんぴくんと痙攣してくるのがわかります。わたしもぐっとお股を、前へ前へと突き出して、ぐりぐり、ずぼずぼを受け入れていきます。
「可奈、いけ、ほれ、イけ、ほれほれ、可奈、ほれっ!」
「ぅううわぁああ、ひぃいい〜!」
ずぼっ、じゅるっ、ずぼっ、じゅるっ、ペニスが挿しこまれ、引き抜かれ、挿しこまれ、引き抜かれ、そのたびにわたしは、じゅるじゅる、ぐじゅぐじゅ、どろどろお汁を垂れ流しながら、ぐりっと奥で掻きまわされて、おもいっきり大きな喘ぎ声をあげてしまう、ぅううっ。

わたしがアクメへ昇りだし、オーガズム寸前のところで、向井さんはぴったし止めてしまいます。
「可奈、いいやろ、もっともっとして欲しいやろ!」
「ううつ、もっと、もっと、ああん、してぇ、ほしいぃ〜!」
わたし、前後の見境もなくなって、ただ向井さんのペニスが、それだけが意識のなかにあります。甘えて甘えて、わたし、ぐじゅぐじゅになって、向井さんを求めているのです。
「それっ、可奈、いけ、逝け〜っ!」
ぶずぶずっ、ぐりぐりっ、向井さんの腰にぐっと力がこもり、わたしにぐぐぐぐっと押し込んできて、ああ、いちばん奥の子宮の丘を、亀頭で突っついてきて、わたし、肱掛椅子の上で、ああ、手と足を括られたまま、オーガズムの頂上へ、いっきに昇っていってしまったのでした。



























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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