あきこの思い出
 
1〜3 2007.8.17〜2007.8.22

     

-1-

彼といい関係になって、からだを交わらせるようになって、わたし、女らしく、可愛らしく、美しくなったって言われることが多くなって、うんうん、わたし、彼がわたしを磨いてくれてたんや、って感謝することからお話しないと、彼に申し訳ないと思います。じっさい、わたし、そんなに流行に敏感なわけでもないし、お化粧だって薄いし、ブレンドもんなんて持ってないし、普通の女の子、女子学生だったと思います。彼ができたら、からだを交わらせるって、つまりセックスするってことは、けっして特別なことではないと思います。だから、普通の女の子、女子大生がするように、わたしも体験していただけやと思います。でも、彼ったら、慣れてくると、わたしに、ちょっと変態ちっくなことをしだしたんです。あんまりハードな変態ちっくになってしもたんで、わたし、自分に怖くなってしまって、彼と別れようと思ったんです。

彼と知り合うまで、じつをいうとわたし、セックスは未体験でした、セックス体験なかったんです。オナニーはなぜか中学二年のころから、ママに内緒で、友だちにも内緒で、ひそかにやって、いい気持ちになっていました。でも、不潔な気分に見舞われて、男子といちゃつくなんてわたし、そんなこと恥ずかしくってでけへん気持ちだったし、ええ、大学へはストレートで志望どうりに進めたんですけど、秀才やなんて思っていません。特別に明るかったり、暗かったりな、女の子やとも思っていません。どっちかゆうたら、目立たないタイプだと思っています。高校の時には、好きな男子もいたけど、深い関係にはなりませんでした。

彼とは、美術研究クラブの先輩と後輩で、彼は大学院に進んでいた人でした。男の人を好きになるって、うん、わたし19才で大学生になり、彼と知り合って、でも二十歳になるまで、彼とからだの関係はなかったんです。二十歳になった直後、4月生まれのわたしは5月の連休のときに、彼と関係してしまったんです。そのときのお話からしていきたいと思います。京都の祇園さんの奥に、円山公園ってあるじゃないですか。そこから東山の方へ南にいくと、ラブホテルがあったんです。四条河原町でお食事をして、それから彼に促されるようにして、行ってしまったんです。和風の薄暗い入り口で、彼に肩を抱いてもらったまま、お部屋へ通されて、処女を彼にあげてしまいました。その夜は、簡単に終わったといえば終わりました。わたし、痛みを伴った結合で、気持ちよかったとは思いませんでしたけど、やみつきになってしまいます。

     

-2-

からだの奥の深いところが、じんじん疼いて、めらめらと炎が燃えるように、からだが燃え出してしもたんやと思います。彼とセックスするようになって、最初はラブホで2時間か3時間ほどで、それでも彼は二回か三回か、射精してしまうのしたけど、三ヶ月ほどして、わたしも快感らしいものがわかるようになってきて、ラブホやとお金もいるしとゆうこともあって、わたしたち、いいえ、わたしが彼のマンションを訪問するとゆうことになってきたんです。秋も深まり、でも、まだ紅葉には早い頃でした。
「可奈のおっぱいでっかいよね・・・」
彼がいきなりそんなことを言ったのです。

わたし、もうからだを許した相手だというのに、そんなこと言われて、とっても恥ずかしい気持ちと、セクハラや、なんて思ってしまったんです。
「でも、ほんとのことや、可奈のからだ、すっげえいいんやから」
彼は、わたしにえろっちい話題にのせてきようと思っているのでした。
「ああ、そんなん、わたし、そんなことゆわんといてほしい・・・」
わたしかて、嫌いやないし、でも、言葉にだされて、言葉にだして、受け答えするなんて、恥ずかしいんです。ええ、とっても恥ずかしい気持ちは、最後まで続きました。
「可奈のおめこ、おめこてゆうんやで、可奈のお股のわれめ、おめこゆうんやろ?!」
「ああん、だめ、あかんってばぁ、そんなん恥ずかしいやん・・・」
「ふふん、可奈、赤い顔してるぜ!」
まあ、何回か彼のマンションへ訪問して、泊り込んでしまうころになって、そんな会話も彼の方からしてきて、わたしもうずうずしながら乗ってしまう、なんてことになってきたんです。

     

彼のマンションへは、だいたい週に二回、水曜日と土曜日に行くことが多かったです。水曜日は学校の授業があったんで、それが終わってから、だいたい午後4時ごろに、聖護院にあった彼のマンションへいきました。
「泊まっていくんやろ!」
「うん、そのつもりやけど・・・」
そうなんです、わたし金閣寺の近くのワンルームにいたんですけど、最初の頃はバッグに着替えとかも詰め込んで、スキンですけど避妊具もいっしょに持っていきました。でも、彼のお部屋に、わたしのお道具が備えつけられてきて、まるでいっしょに住んでいるみたいな感じになってきたように思いました。ああ、こんなことどうでもいいんです、彼のセックステクニックをお話しようと思っているんです、わたし。

-3-

まだ夕方とはいえ、暗くなるまで少し時間があるころ、わたしは彼のマンションへといきます。ええ、わたしのワンルームへは、来させません。だって、わたしのワンルームの階には、学校の友だちが何人も借りているんで、見つかったらいややから、彼には来ないようにしてもらって、わたしが聖護院の彼のマンションへといくようになったんです。
「ああん、まだ、まだ、まだやってばぁ・・・」
わたし、彼のマンションへ到着してすぐ、彼に抱きしめられて、痴漢されて、そうしてけっきょく、一回彼が射精を終えてしまうまで、続いてしまいます。
「うんうん、可奈、いいにおいや、可奈のにおいはミルクのにおい・・・」
「ああん、シャンプーのせいよ、わたしのにおい・・・」
わたしは、彼に抱かれて、お尻からパンティの中へ手を入れられて、おっぱい触られだして、お股とおっぱいと一緒になぶられだしてしまって、だんだんとその気になってきてしまいます。

彼の腰へ、彼がわたしを導きます。わたし、自分から手をだしていくのは、差し控えていたんです。だって、女の子が男の人を求めるのに、積極的になったらあかん、そんなふうに思っていたから、だいたいは彼のいうとおりになっていくのでした。
「可奈、おっきなってきたんや、わかるやろ!」
ああ、彼の腰にぷっくら、手を当てると、ふくらんでるのがわかります。わたしは抱かれて、キッスしていて、お尻を撫ぜられ、おっぱいをつままれしている最中です。わたしは、彼がズボンのジッパーを降ろしてくれて、そうして中からぶっとく、かたくなってきたおちんぽを抜き出してあげるのでした。
「はぁあん、おっきい、おっきい・・・」
ほんとに、握ったとき、わたし、ドキドキしてしまいます。じっくり見るのではないですけど、握って、触って、その感触で、わたしはおちんぽを想像しています。

     

彼がクンニしてくれる前に、わたし、フェラさせられます。いつも最初は立ったまま、彼のマンションへやってきて、まだ10分ほどしかたってなくて、わたしの気持ちが、ようやくセックスに集中できるようになった時間です。わたし、ボタンを外されブラがめくられた格好で、スカートが捲くられ、パンティがずりさげられたまま、彼が立ったままで、わたしがひざまずいて、彼のおちんぽを可愛がってあげるんです。
「うん、可奈、ぺろぺろ、じゅぱじゅぱ、ううっ!」
彼ったら、なんでも言葉にしてゆうんです。わたし、ちょっと恥ずかしい気持ちになるけど、それがまた、わたしを昂じさせてしまうようなのす。





















































































































































































































































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