愛欲日記-2-
  6~11 2018.7.27~2018.8.11

 

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<ラブホテル葵の紅葉の間>
大田多恵25歳はグラフィックデザイナー、長野耕三と知り合うようになって、二人だけになれる場所、ラブホテルへ来るようになりました。まだ、お互いのマンションルームへは行き来していないころです。京都の四条木屋町を南へ下がった処の高瀬川べりに、葵というラブホテルがあるのです。
「ああ、だから、耕三さん、わたし、ああっ」
部屋の名前は紅葉、もみじ、です。三畳の和風ベッドルームと四畳半の和室は、襖なしですが、鴨居があって吊るしが出来そうな造りです。
「いいんだろ、きょうは、できるんだろ」
「ああ、いいです、でも、ああ、だしちゃ、だめよ、ああっ」
絵描きの耕三に正面から立ったまま抱かれて、ワンピースの裾をめくられだす多恵。畳三畳の間には80㎝角の黒塗り座敷机に座椅子がふたつ。その横に立っている多恵と耕三です。立ったままの、キッス。舌を絡ませると多恵の息使いが乱れてきます。
「ううっ、ふううっ、うう、うう、ふぅううっ」
多恵の声は、鼻から、ぬけていくような、くぐもった吐息です。キッスでふさがれた口からは呻きの声です。耕三が、興奮してきます。下腹部にびんびんの痺れのような感覚が起こってきます。
「はぁああ、耕三さま、はぁあああっ」
耕三がズボンのベルトを外し降ろして、座敷机にお尻をのせて座ります。多恵が、耕三の前、畳のうえの座布団におんな座りします。
「いいの、脱がしてあげます、耕三さま、ああっ」
多恵は、少し慣れたフェラチオを、自ら仕掛けていきます。耕三がズボンを脱ぎきり、ブリーフを降ろしてしまいます。勃起しだしペニスが、多恵の正面です。上半身はシャツを着たままの耕三です。股をひろげ、尻をまえへせりださせ、腰から起つ勃起ペニスを、多恵に見せます。
「ああ、耕三さま、おちんぽ、おちんぽ、ね、ああっ」
多恵が右手を出してきて勃起ペニスの陰茎を軽く握ります。左手は耕三の右太腿のうえです。顔を、勃起ペニスに近づけてくる多恵。ぎゅっと握った陰茎をしたへ剥きおろして、亀頭を丸剥きにします。
「ううっ、うう、うう、ふぅううっ」
そのまま、カリ首まできっちり剥いた亀頭を、唇に挟んで、揉み揉みしだす多恵なのです。耕三は、多恵の積極的な動作に、セックスに飢えている多恵を連想してしまいます。もう十日ほど、会っていなくて、セックスしていない多恵を、連想するのです。小柄な多恵は、女盛りだけど、子供っぽく見えます。だけど、身体はしっかり女女していて、乳房もお尻もプチプチ、締っているんです。
「ううっ、多恵、いい、いい、もっと、搾ってくれ、おおおっ」
ぎゅっと多恵が陰茎を握って、亀頭の薄皮を、ツルンツルンにして、舐めしゃぶるのです、カリ首の縁を舌先でちょろちょろ舐めあげてくる感触に、男の耕三は、快感を覚えます。座布団におんな座りする多恵のワンピースを、背中のファスナーを降ろしてやり、脱がせるときには握ったペニスをから手を離させ、腰まで下ろしてやります。シュミーズをつけ、ブラジャーをつけている多恵。上品な生成りの綿で、薄手の素材です。ブラのホックを外してやって、耕三は、フェラする多恵の胸へと手を降ろしていきます。白いシュミーズの肩紐を降ろしてブラを上げ、乳房を露出させてしまう耕三の手です。

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フェラさせていた多恵を立たせ、ワンピースを脱がせます。上半身は白いシュミーズとホックをはずされたブラ、腰から太腿にはブラと同し生成りのショーツを穿いた多恵。グラフィックデザイナーを仕事にしている25歳の多恵、その下着姿に、27歳、下半身を剥きださせた耕三が、座敷机に座ったまま見ています。
「ほら、こっちへ、こいよ」
多恵が近づき、耕三の真ん前に立ちます。耕三の目の前に、多恵の腰がきます。シュミーズの裾は太腿のつけ根あたりで、ショーツが目の前です。耕三が、多恵のお尻へ左腕をまわします。
「ああん、耕三さま、あっ、あっ」
耕三が右手を、多恵の左太腿、ショーツの縁から手をいれます。手が陰毛をさすります。そうして股布を退け、股の真ん中を露出させるのです。多恵はなされるがまま、足首を左右に30㎝ほどひろげ、そのまま八の字で太腿です。手が入るくらい股間がひらかれ、耕三は、右の手の平を、多恵のまだ閉じられた陰唇にかぶせます。
「ああん、あん、あん、あああん」
多恵は、立ったまま、手の平を、耕三の肩にのせ、倒れないようにします。耕三が、多恵のお尻の後ろからショーツを抜いてしまいます。太腿の根っこまでショーツがおろされます。陰毛が露出します。シュミーズの裾をたくし上げ、くびれた腰を露出させる耕三です。
「ううん、ああん、耕三さま、ああん」
かすれた小さな声を、呻くように、多恵はからだをよじって、洩らします。四畳半の和室、その向こうにベッドが置かれた三畳間です。座敷机があり座布団二枚あり、座椅子が二脚ある紅葉の間です。
「さあ、座れ、多恵」
ショーツを脱がせてしまって、耕三は、多恵を右横に座らせます。上半身は衣類をつけた多恵と耕三です。下半身は裸になっている耕三と多恵です。耕三が多恵を引き寄せ、右腕を多恵の背中にまわして、キッス、唇を重ねあわせます。
「ふうう、ううっ、すうう、ううっ」
すでに耕三のペニスを口に含んだあとの多恵です。ねっとり、舌を絡ませられて、吸いついていきます。
「ふううう、すううう、ふううう、すううう」
多恵は唇を重ねられたまま、右手で耕三の勃起ペニスを握ります。握って、こころもち、上下にしごいてやります。多恵の動作に合わせるようにして耕三が、左の手で多恵の股をまさぐるのです。キッスを終えて、耕三が座布団に座ります。多恵は座敷机にお尻を置いたまま、太腿をひろげていきます。
「はぁあ、ああん、あん、あん、はぁああん」
「ふうん、ふうう、ふうう、うううん」
耕三が、多恵の太腿に手を置き、太腿の内側から股のほうへ、擦らせていきます。真ん中は陰唇。まだ閉じたままの陰唇です。
「はぁああ、耕三さま、ああん」
多恵が手を後ろにつき、座敷机の面からお尻を少し浮かせます。浮かせて前へずらしてきて、お尻が座敷机の縁にまできて、股間が開かれます。25歳、グラフィックデザイナーの多恵が、自分で、する仕草です。

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座敷机の縁にお尻をおいた多恵が、後ろに手をおいて反り返り、太腿をひろげます。座敷机の前に座った耕三が、多恵の股の真ん前です。
「あああ、みちゃ、いや、ああん」
多恵が、恥ずかしそうに見ちゃいやだと言いながら、股をひろげています。耕三は、女の性器を見るのが好き、好きというより、唇をつけ、舌をさしこみ、じゅるじゅると、おしゃぶりするのが好きです。それよりももっと好きなのが、そこへ、勃起させたペニスを入れて、擦って、射精することに尽きるのです。そこへ至るまで、たっぷり、多恵と快楽の時間を過ごすのです。
「ああん、はぁああ、ああん、耕三さま、ああっ」
股の真ん中へ、耕三が顔をくっつけ、唇を縦になった陰唇へ、押しあてたのです。先に多恵は、耕三の、勃起ペニスをフェラチオしたところだから、こんどは自分がクンニリンクスしてもらう。
「ああ、ああ、ああん」
股に顔をつけられ、唇で陰唇をひらかれ、舌先でうちがわを、ちょろちょろ、なめてもらう多恵25歳、女盛りです。シュミーズにブラをつけたままで、耕三が、クンニしながら、脱がしにかかります。多恵が応じて、脱ぐのは多恵です。耕三も全裸になります。全裸の多恵が、座敷机にお尻をおいて、足をひろげ、股をひろげて、全裸の耕三から、陰唇を舐められ、膣口を舐められ、じゅるじゅると愛液を吸われるのです。
「ああん、あああん、耕三さまぁ、あああん」
反り返っていた多恵が、上半身を起こします。耕三から股へ顔を押しあてられたまま、多恵が耕三の頭を抱えます。太腿を閉じて、耕三の頭を挟みます。耕三は、手を伸ばして多恵の乳房を弄ります。唇では、多恵の柔らかい、ぽったり陰唇をもぐもぐ、舌で陰唇を舐めまわし、膣前庭から膣口へ、舌を這わしてやるのです。ラブホテル葵の紅葉の間、四畳半の畳部屋です。
「ああっ、ああん、耕三さまぁ、おちんぽ、ください、ああん」
多恵が要求は、フェラの要求です。性器結合は、まだ先です。耕三が、立ち上がります。座敷机に座った多恵の前に仁王立ちです。ビンビン、勃起ペニスが、多恵の顔の前へ突き出され、多恵が唇を開いて、亀頭を含みます。多恵は耕三のお尻を抱く格好で、そのまま顔を前へ、勃起ペニスを咥内に入れ込んでぐじゅぐじゅ、激しく揺さぶるように、吸いついて、亀頭から陰茎に舌を巻きつかせます。
「ううっ、おおっ、多恵、いいね、いい、いい」
「うぐ、うぐ、うぐうぐ、うううっ」
横の三畳間はベッドルーム、いろいろな仕掛けがつけられたベッドルームです。性器結合は、ベッドのうえでやります。

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座敷机と二つの座布団、そのうえに座椅子が置かれた四畳半、畳の間、和風仕立てのラブホテル葵の紅葉の間です。グラフィックデザイナーの大田多恵は25歳です。油絵を描いていて塾講師で生計を立てている長野耕三は27歳です。知り合って、からだを交わらせる関係になって、いっそう親密な関係になって、まだまだセックスに溺れたい二人です。
「ねえぇ、ベッドへいこ、ベッドでして、耕三さま」
「そうだね、ベッドで、しよう、多恵」
もうお互いに全裸です。フェラチオ終わり、クンニが終わり、着ていた洋服は畳に散乱しています。ラブホテル、二人だけの空間です。
「ああん、ううん、はぁああん」
ベッドはダブルです。ベッドの横の紅いカーテンを左右にひらくと、そこには横長の鏡が張られています。耕三はカーテンをひらき、ベッドの出来事が鏡に映るようにして、多恵を可愛がります。多恵は、鏡に映る自分の姿態を、均整とれたボデーだと思っているから、耕三の前で、ちょっと恥ずかしいけれど、羞恥の気落ちが、またまた快感になっていくのです。
「はぁああ、耕三さま、ああん、はぁああ」
耕三に聞こえるか聞こえないかわからないほどの小声、ハスキーがかった埋もれ声で、多恵が洩らします。ベッドの上、ふかふかマットレスに白いシーツが敷かれています。お布団は足元に三つ折りで置いています。
「ああん、いい、いい、いいですぅ、ああっ」
横になっていて、抱きあっていて、耕三が乳房を愛撫してきます。鏡には多恵の背中が映っていて、耕三には、多恵の裸の背中が、翳っているようにも見えます。
「ううん、いいよ、多恵、にぎって、うん、うん、いいよ」
寝て、向きあって、多恵は耕三の腰に手を降ろし、勃起するペニスをいじくるのです。多恵には、その握った感触、ちょっと濡れてヌルっとする亀頭の感触が、こころに沁みてきて、ふんわり、気持ちよくなるのです。それに、おっぱいを弄られるから。でも、おっぱいは、そんなに感じなくて、むしろ脇腹を撫ぜられるほうが、ぞくっとしてきて、股間へ痺れおちる感じがします。
「ああん、はぁあ、ああん、耕三さま」
おっぱいの乳輪から乳首を、唇に含まれ、手を股におろされる多恵。耕三の唇の感触、手の感触に、ぎゅっとペニスを握りしめ、皮を剥きおろす多恵。
「いい、いい、多恵」
「ああ、ああ、耕三さま」
「ほうら、足、ひろげろ、足、ほうら」
横になっているから、足をひろげるには、仰向かなければできないから、多恵は仰向き、足をひろげます。耕三が、少しずりさがり、顔が多恵の胸のうえです。寝ているというより、裸体を起こし、多恵に半分かぶさるようにして、左右の乳房を左右の手に包みこみます。多恵のお腹にキッスして、そのまま唇をうえへずらせてきて、乳房と乳房のあいだを、キッスです。ぷっくら膨らんで盛りあがる多恵の乳房を、軽く揉んでやる耕三です。
「ああん、ああん、あん、あん、ああん」
仰向いて、ハスキーに、小声で、呻くように声を洩らす多恵。耕三は、右手で乳房を、左手で股の間を、ゆるりゆるりと、愛撫して、多恵を開放させていくのです。

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「はぁああ、はぁああ、いれて、いれてください、耕三さまぁ」
仰向いて愛撫を受けている多恵が、耕三に、交合してほしいと、いうのです。そろそろ、女の体が、男のモノを受け入れる、そのときです。多恵には、焦らされて、興奮がさめていくより、のぼっていきたい、その思いです。
「いいよ多恵、いれよう、入れていくよ」
「ああん、おねがいしますぅ、ああん」
ベッドに仰向き、からだをひらいていく多恵。その気になってきて、男を受け入れるには十分に熟れだしている性器です。耕三が多恵の足をひらかせ、かぶさってきます。膝を立て、太腿をひろげる多恵のなかへ、股のまえに座る格好、勃起させたペニスを多恵に股にあてがいます。
「はぁああ、ううっ、ううっ、ああっ」
陰唇をひろげ、亀頭を挿し込むと多恵が、呻きの声をあげるんです。ぶすっ、座ったままで勃起ペニスを膣に挿し込み、そのまま多恵におおいかぶさる耕三です。柔らかい、多恵の肌、柔らかい乳房の感触、耕三は、多恵の首後ろへ左腕をまわします。多恵は耕三の肩に手をかけます。
「ふぅううっ、ふぅうう、ううっ、あっ、ひやっ、ああっ」
耕三の腕のなかで、仰向いた多恵が呻きます。耕三の勃起ペニスが、多恵の体内に埋め込まれているからです。耕三は、腰を使って、勃起ペニスを挿し込み、引き抜き、挿し込んで左右にゆすり、多恵の膣内を捏ねまわします。ぬるぬるになる多恵の膣のなか、とろとろの蜜が耕三のペニスに絡みます。
「ああ、ああ、いい、いい、耕三さまぁ、ああ、いい、いいですぅ」
うわ言のように、息と一緒に声を洩らすグラフィックデザイナーの多恵、25歳です。ラブホテル葵の紅葉の間。四畳半と三畳の密室です。愛撫しあい、性器に唇をつけ、そうして男と女が交合する場所です。全裸で、絡み合うベッドのうえは、男と女の匂いが漂います。横の鏡に、行為の様が、映っているのを男の耕三は、見ながらの興奮です。
「ああん、ひぃいいっ、あああん」
ぺっちゃぺちゃ、ぺたぺた、ヌルヌルになっていく男と女の交合部から、淫らな音が立ちのぼります。ヌルヌルになる多恵の膣。耕三の勃起ペニスが、そのヌルヌルに絡まります。
「ううっ、いいよ、多恵、いい、いい、とっても」
正常位、耕三がベッドの枕を多恵の腰の下に挟み込み、お尻をあげさせます。いっそう勃起ペニスを奥へ挿し込むためです。ヌレヌレペニスを、ぐいぐい奥まで、挿し込んでいく27歳油絵画家の耕三。きっちり膣の奥で受けとめる25歳グラフィックデザイナーの多恵。ともに独身、適齢期を迎えている男と女です。

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ここはラブホテル葵の紅葉の間です。ベッドに仰向く全裸の多恵、太腿をひろげ、膝を立て、そこへ耕三が覆いかぶさり勃起ペニスをヴァギナに挿し込んでいるところです。
「はぁああ、いい、いい、耕三さまぁ、いい、いいですぅ」
「うううっ、多恵、多恵、うううっ、ふうううっ」
腰をくねらせ、勃起ペニスを多恵のヴァギナのなかで、擦る耕三です。多恵のヴァギナからはヌルヌルのオメコ汁が流れ出し、耕三のチンポをヌレヌレにします。ぶすぶす、ぶすぶす、挿し込み、抜きだすたびに、ブチュブチュと音が起ちます。
「はぁあああっ、はぁあああっ、ひぃいいっ、ひぃいいっ」
多恵の表情が喜悦に歪みます。とっても気持ちいい。女の25歳、多恵にとって男と交わるセックスは最高です。
「うううっ、きもちいい、きもちいいよ、多恵」
「はぁああ、きもちいいです、きもちいいです、耕三さまぁ」
このまま、射精にまでいってしまいたい耕三です。多恵の感度も良好で、今夜最初の射精だから、勢い増して多恵をよろこばせます。耕三の動きが速くなります。勃起チンポを挿し込んだまま、多恵の膝を肩に担いでしまいます。そのまま多恵の太腿をひろげきり、股間を真上へ持ち上げさせ、ぶすぶすぶすぶす。おお、おお、おおっと声を出しながら、耕三の頂点がやってきます、射精寸前です。多恵もその勢いにのって、からだの奥から、快感が吹きあがってきて、からだに力がこめられます。
「ひぃいい、ああ、いきます、いくいく、いきますぅ、うううううっ」
耕三が射精する痙攣に合わせるように多恵がアクメに達していきます。男と女、ラブホテルで二人だけ、快楽の時をむさぼります。
「はぁああ、あああああ~~~~っ!」
多恵の呻く声と共に、耕三の射精です。ぴしゅんぴしゅんの痙攣が多恵をアクメにのしあげ、耕三が爆発の快感をむさぼります。イッテしまって多恵がぐったり、射精を終わった耕三が、勃起ペニスを挿し込んだまま、萎えるまでおきます。からだの力が抜けきり、耕三がペニスを抜き、多恵は半ば気を失ってぐったり。こうして男と女の時を終えた多恵は、休息のあと、ふたたび耕三を求めるのでした。










































































































































































































































































































































































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