縛り絵物語

縛り絵物語-4-
明日香と社長さん

     

わたしは京都は室町の呉服問屋に勤めるOLです。名前を明日香といいます。大学を昨年春に卒業して、なんとかここに就職できたんです。そうして10ヶ月近くが経ったんだけど、わたし、社長さんに可愛がられだしたんです。社長さんは、もうお年だから、わたしのからだを弄ることが回春剤だといいます。
「明日香のからだを触るだけでいいんだ、柔らかいお乳を触りだけでいいんだ・・・」
「でも、それだけじゃ〜ご満足じゃないでしょ・・・わたしの秘密、全部見せてあげる」

わたしは、好んで社長さんとこんな関係になったわけではないんです。わたしの落ち度を秘密にするという交換条件だったのです。ええ、新入早々に、会社に損害を与えたようなんです。その代償に、わたし社長さんと付き合うようになった。
「だから、わたしの云うこと聞いたらそれでええんや、なあ、明日香さん・・・」
「じゃ〜一度だけ、お付き合いします・・・」
そういう約束が、月に2回程度の付き合いになり、秋の終わり、紅葉が散る頃から、週に1回のお付き合いになってきたんです・・・。祇園に貸し部屋があるんです。レンタルルーム。プレイルームと云ってもいいのかしら、ビルの一階がスナックになっていて、二階がその部屋なんです。ビデオを撮ったり、写真を撮ったり、照明もついたスタジオのようなお部屋です。和室の四畳半と洋室の8畳の間続きの16畳のお部屋です。ええ、ラブホのようでもあるけれど、お顔のささない特別ルームです。

     

ルームに入るとせっかちな社長さんは、わたしを直ぐに裸にしてしまいます。その様子といったら、わたしは立っているだけで、社長さんが着ているものを一枚、一枚と脱がしてくれはります。まるで子供がお風呂に入るとき、されるように、わたしは社長さんの子供になったように、セーターを脱がせ、スカートを脱がせ、ストッキングを脱がせ、下着だけにしてしまって、頬ずりするように、わたしに顔をすり寄せて、ブラを外してくれて、最後の一枚は残したまま、手を後ろへ組ませ、手首を括り、お乳の上と下に紐が回されていくのです。

「明日香はきれいな肌してるから、傷つけないようにしないとね・・・」
「ああん、社長さん、わたし、もう動けないよぉ・・・」
「苦しいのかい、明日香!おっぱいがきれいだよ・・・」
「ああん、そんなこと・・・ゆわんといて・・・恥かしい・・・」
わたしのパンティが取られるのは、あそこがじっくり濡れてからなんです。えっちな社長さんは、わたしの穿き古しのパンティが好きだっていうんです。わたしは縛られることに大分慣らされてきたのですけれど、でも、裸にされてきて紐がかけられるときには、恥ずかしいような嬉しいような、けったいな気持ちになってきて、グジュグジュってゆう感じになります。

「明日香のここ、もっと濡らしいな・・・」
「ぁああん、だめですよ、社長さん、そんなに急いで触っちゃ、ああっ・・・」
パンティの中へ手を差し込んできて、あそこをいじくりだすんです。最初は、見るよりも、触って愉しむのがいいんだそうです。

     

社長さんは、わたしを縛って苛めるのが好きなんです。わたしを身動きできないようにしておいて、わたしが苦痛と快感の入り混じったなかにおいていくのが好きなんです。いつも社長業していて、お金の工面やらなにやらで心が萎えているから、萎えたこころを癒すために、わたしを可愛がってくれるのだと思います。

「明日香と一緒にいると、いやなこと全部忘るんだ、明日香の嬉しい泣き声を聴いてると、心が癒される・・・」
「ああん、ああん、社長さん、わたし・・・ぁあ、いい気持、ぁああっ」
「ほら、明日香、こんなにべちゃべちゃに濡らして、気持ちいいのかね」
「はぁあ、ぅうう、ふぅう、ひぃ、いいいっ、いいですぅうっ・・・」
わたしは、からだのなかがゾクゾクしていて、顔だけが萌えてる感じです。社長さんったら、わたしを愛してる、って云ってくれるんです。でも、愛してるって、わたしのからだを愛してるんだと思います。わたしの心もいっしょに愛してほしいです。

「ほら、いっぱい溜めてヌルヌルだぞ、明日香は、若いから、こんなにみずみずしいんだね・・・」
「はぁあ、はぁあああ・・・社長さん、わたし、わたし、もう、ぁああっ、いきそォ・・・」
「おお、明日香、顔を真っ赤にして、目が潤んで、なんて明日香は愛らしい・・・」
わたしは手を後ろに括られて、社長さんに苛められながら、アクメの階段を昇っていくのです。

     

社長さんのお気に入りは、わたしを身動きでなくしておいて、悶えさせることなんです。わたしは女の子だから、社長さんがどうしてそんなことするのか判りませんが、わたしがうんうん呻きますと、社長さんは目を細めて、じんまりと微笑んでいるのです。
「明日香のからだは、ゴムマリのように弾力があって、ムチムチしていて、そのうえよう感じる子やから、たまらんね!」
「ぁああん、社長さん、わたし、ズキズキなんよ、ぁああん、だめなのよ・・・」
「なにがダメなんだ、明日香、はっきり言ってごらん・・・」
「なにが、って・・・もう、ああん、だめなんです、壊れそうで・・・」
「壊れたらいいんだよ、なにも我慢することなんてないんだよ・・・」
わたし、社長さんに点検される。縛られたおからだの蕾みの濡れ具合を、点検されるんです。

「明日香、グジュグジュだよ、若いからすぐ濡らすんだね」
「ああ、気持ちがよくて、ジンジンしちゃうんです、ぅううっ・・・」
わたしの蕾みから滲み出た蜜を、社長さんったら、指で掬い出すんです。

     

「あああ〜だめ、社長さん、んん、だ〜め〜ぁああ〜だめですぅ、ううっ・・・」
「明日香、もっとからだをよじれ、そうそう、そうだ、いいぞ!」
「ぅうう・・・あん、あん、ああん、あああん・・・・」
わたし、縛られたままで身動きとれないのに、社長さんったら、いい気になってわたしの蕾をほじくって、蜜をたらたら絞りだすんです。わたし、いい気持ちを通り越して、からだがはちきれそうになって、呻いてしまう。わたし、まだ二十歳を越えたところです。社長さんったら、わたしを可愛がってくれるのはいいんですけど、恥ずかしい気持ちにさせちゃうから、わたし、もう、どういえばいいのか、わけがわからないんです。

「明日香のからだは、いいね、可愛いよ、いいね、いい子だね・・・」
「あああん、あん、あん、ああ、社長、さぁ、ん・・・」
わたしは、からだのなかが煮えくり返ったようなグジュグジュで、なに云ってるのかわからない。本番前だとゆうのに、わたし、もう逝きそうなんです。

     

社長さんはもういいお年頃だから、若いわたしに付き合うには精力があまりないようなので、こうゆうことをされるんだと思っています。わたしを縛っておなぶるしていると、若返るんだって社長さんはおっしゃるんですけれど、本音は、精力減退なんだと思っています。

「明日香、ほ〜れ、どうだいお股にお縄を食い込ませたら、うふっ、いいんだろ・・・!」
「ああん、社長さん、わたし、ぁああん、だめってば、そんなに擦っちゃだめてば・・・」
「ふふっ、明日香の呻く声が、たまらなくズキズキさせるんだよ、いいよっ・・・!」
社長さんは、わたしにお尻を突き出させておいて、お股に食い込ませた縄をぐいぐいと引っ張るんです。もう、わたし、ズキズキしてからだの芯まで濡れ濡れになってしまいます。

「明日香、いいのかい、こうして刺激されるのがいいのかい!」
「ああん、だめ、そんなに擦っちゃ、だめってば、ぁああ・・・!」
わたしのお尻を突き上げさせて、社長さんったら、恥ずかしいことして喜ぶんだから、わたしはもうへとへとになっちゃいます。

     



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