エロスの館
2005.6.4〜6.7 2007.11.20

えろす源治物語
 第一部-3-


えろすの館

     

女ざかりの女が棲む清心館はエロスの館である。女たちの日常仕事は、源治が運営する料理屋の仲居がその本業であった。元は織物問屋の御曹司だった源治。時代の流れは織物業を解体させた。その問屋の跡地を料理屋に仕向けたのだった。

清心館には女が16人いた。料理屋であることと同時に、女接待場でもあった。売春はやらない、絶対やらないのだが、年寄りのや旦那衆の遊び場ではあった。花街が高級だとすれば、清心館は廉価で遊べた。少人数制の会員向けのショーを企画し、毎週金曜日の夜に開催された。

今夜の出番は沙織だった。沙織はOL時代を東京で過ごした二十代後半、OLを数年した後、パフォーマンスダンサーを志望してレッスンを受けたが、交通事故でハードな運動に耐えられない身体となった和服が似合う女である。この沙織、多少のSM的なショーに出演できる。

お座敷は、5人組旦那衆の打ち合わせが終わったあとの会席となった。コンパニオン役の沙織が酒を注ぎ、旦那衆を酔わせるのであった。ご指名ではなかったが、沙織の美貌が旦那衆の目当てでもあった。座敷からは庭が開かれ、牡丹の花が咲き出していた。

     

「さあ、さあ沙織さんとやら、そろそろそのべべ脱いだらどうじゃ〜!」
酒がまわってひとしきり、旦那の一人が言い出した。
「そう、そう沙織さんとやら、ここへ来てごらんなさいな〜!」
沙織は言われるがままに、帯を解きはじめる。最初の脱ぎ始めというのは、女にとって恥ずかしい、羞恥を伴うものである。
「さあ、帯、解いたら、ここへきてお座り〜な〜!」
「は、あは〜楽しみやな〜別嬪さんやな〜沙織さん!」
「ぅうは、はい、帯を解いてそこへいきますから、まってくださいな〜!」
沙織の身長は160センチ、細身にみえるがバストとヒップはボリュームがある。男を魅了させるその身体は、沙織が持って生まれた宝であった。

帯を解いた沙織は、床の間に近い場所に座った。
「さあ、まえをはだけさせなさいね〜お乳をだしてご覧よ〜!」
旦那の一人が下を向いて座っている沙織に注文をつける。
沙織の手が襟を肩まではずして、うなじから胸元をさらけだす。
「おお〜綺麗な肌してるな〜この子、餅肌やな〜触りたい〜!」
「おお、触るのはあとじゃてや〜最初はストリップショーやったね〜!沙織さん、そうやね〜!」
「ぅうう〜は、はい〜そうでございます、ダンナサマ〜!」

     

沙織の手で着物が開かれ、御腰をはずして着物の内側が裸になった。横すわりの沙織が着物を羽織ったまま、手を後ろに置いて反り返った。旦那衆からは、はだけた着物に包まれた沙織の前面が裸姿となって見える。
「おお〜おけ毛黒いな〜若いな〜いい肌してる〜餅肌じゃ〜!」
「おお、もっと反り返って、足をだしてよ〜!おそそをみせてよ〜な〜!」
「ぅううあ〜もうこんな〜これでいいですか〜!」
沙織は旦那の注文を受け入れ、片足を前へ、片足を後ろへと伸ばした。そうして身体を斜めにして、股間を畳から浮かせた。
「おお〜見えた、股のなか見えた〜おほお〜!」

旦那の一人が沙織の側へ来て乳房を触りだした。そうして胡坐をかように足を組ませ、交叉させた足首にピンクの帯留めを巻きつけ括った。その余った帯留めを肩から首の後ろで括った。
「ぅうう〜ああ〜ダンナサマ〜ああ〜こんな〜!」
「ぅふふふ〜これで遊ぶんじゃ、沙織とやら、これで遊んであげるんじゃや、お楽しみだね〜!」
足首を括られ首で止められた沙織。上体を反り返えらそうとすると、交叉させた足首が持ち上がってしまう。
別の旦那が沙織に寄ってきて、沙織を素っ裸にし、腕を後ろへ回させて、帯留めで手首を括った。その縄尻を首の帯留めに潜らせて、手首に括りつけたのでした。そうした格好で畳に座ったままの沙織は、肩から着物を掛けられた。

     

旦那衆の酒席で、裸にされてしまった沙織。足首を交叉して括られた残りの紐が、首から後ろ手に縛った手首へ回されて括られてしまった沙織。肩から背中へ、着物が掛けられているけれど、中味は裸の沙織があった。酒の入った旦那衆5人が沙織を取り囲んで座った。
「さ、沙織さん、もうこれで、逃げられやしないんだよ〜たっぷり可愛がってあげるからね〜」
「そうそう、沙織さんもね、存分にね、いい気持になるんですよ〜ね」
旦那衆がそれぞれに、縛られて囲みのなかに胡坐座りの沙織へ声をかけはじめた。
「ぅう、うう〜う、は、い〜!」
沙織の肩から背中へ掛かっていた着物が外された。

「おお〜裸の沙織さん登場〜!」
さっそく旦那の一人が、沙織の胸元へ手を伸ばし、お乳を触りだした。
「柔らかい肌やな〜お乳の肉付きもタップリやな〜沙織さん」
「ぅああ〜やめて〜擽るのやめて〜ぅうあ〜ん!」
足首を交叉されて括られ、手腕が後ろで括られている沙織は無抵抗。触られて肩を前後に振るしかできない沙織です。旦那衆の手が、指が、沙織の身体を触りだす。乳房、乳首、首筋、耳朶、臍まわり、そうして太腿、腰まわり、顔を触る旦那もいた。

そのうち旦那の一人が、沙織を後ろから抱きかかえるようにして、後ろへ倒して支えた。太腿を拡げたV字の格好になった沙織。旦那衆の目が開けられた股間に注がれた。
「ぅう〜あ〜あ〜こんな〜ああ〜ん、もお〜いや〜見ないで〜!」
沙織の頬が赤らみ、羞恥の表情に変わっていく。
「おお、みてあげる、みてやるよ、沙織のおまんこ!」
「さあ、みんな、この沙織は処女でございますよ〜!ねえ〜沙織さん」
「うっそ云うな、男のチンポが数えられん位、入ったんだよね!」
「ぅううあ〜ん、そんな〜そんなこと〜ないです〜!」
沙織、恥ずかしさにおどろおどろしていく、羞恥責め。

     

「このびらびら、めくって見よか〜ええ〜!」
そういって旦那の一人が、沙織の拡げられた股間の真ん中にあるあめ色をした陰唇をつまみ、紐を解くようにして拡げた。
「おお〜ピンク〜ピンクってかサーモンピンクってのか〜きれいやね〜!」
「ぅううう〜ああ〜もう、そんな〜ああ〜やめて〜!」
「やめてって云われて、やめられますかいな〜、ねえ〜!」
「そうそう、おそそ、おまんこ、なんてゆうたらいいんや、沙織、ここん名前!」
沙織の身体を後ろからささえている旦那、手の平で乳房を包み、そうして乳房の下から、ゆさゆさと揺する。両方の乳首をつまみ、こりこりと揉む。そうして首と足首に渡った紐をぐいいっと引っ張った。

そうして引っ張った紐の緩んだ首元で、紐を徳利に巻きつかせていくのだった。足首が顔に引き寄せられて、沙織の身体が折られるように顔と足首が接近したのです。
「ほうら、こうしたら、もっと見えやすくなったでしょ!」
旦那衆の目の前で、沙織の股間が水平に拡げられた。陰唇がそとにめくれあがり、先端にクリトリスが露出し、膣口が縦の楕円形に拡がった。
「おお〜沙織〜いい眺めじゃ〜情欲そそられるね〜膣の中が丸見えになった〜!」
「もう濡れてびしょびしょになって、汁が垂れだしてる〜!」
「だれか、吸いませんかね、このまんこ汁、甘いよ〜!」
「うふ、どれどれ、わしが吸っていいかね〜?」
「若狭の旦那、お吸いなされな〜!」
そういわれた若狭の旦那、唇を陰唇にくっつけ、舌で膣口を舐めたあと、じゅるじゅると音を立てて膣の中の蜜を吸いだしたのです。

     

5人の旦那衆が囲んだ真ん中に置かれた裸の沙織。それも足首を括られ股間を拡げられて首の方へ紐が引かれてしまった沙織。手首が後ろで括られているから、もがいてもどうしょうもなく恥ずかしい秘所をさらけださせているのだ。
Vの形で股間を思いっきり拡げられた沙織の股間、膣に吸いついた旦那。しゅるしゅると音を立てて沙織のまん汁、愛の蜜を吸いだすした。
「ううう〜わ〜〜そんあ〜ああん、もう〜だめよ〜そんな〜!」
旦那たちに乳房を揉まれ、乳首をつままれ、そうして陰唇を拡げられて、膣に口を吸いつけられた沙織の羞恥は高まっていった。

「こんな若い別嬪さんのここが舐められるなんて、うひい〜さいこ〜!」
「目の前のホンモノってのはいいね〜!さすが〜清心館やね〜!」
「まあな、会員制で高こ〜払ってるんや、これ込みの値段やでな!」
「ちんぽ突っ込んだらあかんみたいやけど、それいがいやったら、なんでもあり〜とかね〜!」
「いやいや、内緒でちんぽぶっこんでも、なあ、いいんやな〜!」
「うう〜ああ〜それはやめて〜!それは、やめて〜!ね〜!」
沙織は交合はダメだと否定したが、そのほかについては否定しなていない。
旦那の一人にSMマニアがいたから、後半はこの旦那が沙織を責めていくのだが、いま沙織が股間開陳海老固めは、まだ前哨戦であった。

「ほな、フェラはいいってこっちゃな〜、だれかちんぽ突っ込みぃな〜!」
酒屋の旦那がだらりとたれたチンポをむき出して、沙織の頬をぺちゃぺちゃ叩いた。
「どお〜沙織ちゃん、オレのちんぽ大きいして〜舐めてな〜!」
股を拡げ足を菱形に折られて首元まで引き寄せられた格好の沙織の唇に、酒屋の旦那のペンスが当てられ、そうして口を開けさせて呑み込ませた。
「う〜ぐう〜うう〜ぐうう〜ぐうう〜!」
沙織の顔が悲痛に歪んだ。そうして好きでもない初老男のペニスを咥えるのだった。
「おお〜この沙織ちゃん、なかなか、可愛いな〜ちんぽ咥えた沙織ちゃん、次はオレの番やで〜いいな〜!」

     

そうして持ち出されたのがクスコであった。笠屋の旦那が手に持ったクスコは透明クスコ、これを沙織の膣に埋め込んで奥を眺めようというのだ。
「ゾクゾクじてきまんな〜こんなことするっての〜若返るな〜!」
陰唇が割られ楕円に拡がったサーモンピンクの膣口へ、クスコの先が当てられて、数秒の間に奥まで埋められたクスコ。このクスコ、四弁式であった。
「そ〜ら〜みて御覧なさいよ〜このねじをこうして回していくと〜!」
「おお〜中がひろげられていく〜ううわ〜ン見える、見える〜!」
「うううあああ〜ううぐううあ〜ああ〜ううんわ〜!」
身体をえびの様にしてクスコが嵌められた沙織の顔が悲痛に歪む。痛くはない、恥ずかしい!羞恥なのだ。酒席の余興に沙織の開陳ショーがやられて、それも女にとっての最大屈辱でもあるクスコ、膣鏡を使われる。

「ほ〜ら〜みて御覧なさいな〜子宮の口が見えるでしょ!この小山のようにみえる、噴火口みたいでしょ、穴が開いて、ね〜!」
「わあ〜オレ、見るの初めてだよ〜おお〜すっげえ〜きれいだね〜!」
「ぅうぐうああ〜あああ〜あ、あ、もお〜あああ〜ん!」
沙織の身に降りかかっている受難は、5人の男のなぶりものになった身体と心である。人間に自意識があり、女に羞恥があるなら、この羞恥に耐えるには牝になりきらねばならない。
「この沙織を、テーブルの上に並べまひょいな〜!」
若狭の旦那の発言で、酒宴テーブルの真ん中が空けられ、座布団が敷かれて沙織が運ばれ、沙織は背中を座布団の上に置かれた。

     

料理が並んだテーブルの上に敷かれた座布団に置かれた沙織の格好は、背中を座布団に置いたものの、背骨から臀部が持ち上がり、股間を大きく拡げて首元へ引き上げられた姿になった。
「うううわ〜おお〜沙織ちゃん、いい格好になったね〜!」
「ううわお〜わお〜クスコで奥まで見えさせて、えらいサービスやね〜!」
5人の旦那衆が取り囲む座卓の上に身体を置かれた沙織。もう屈辱に絶えるしかない。この屈辱を受けることが快感につながる不思議な神経構造をもった女体、沙織がいた。
「ぅううう〜ううう〜ああ〜ダンサマ〜ううぐうあ〜そんなに見ないで〜ううぐうわ〜ん!」
拡げられた股間、四弁クスコで拡げられた膣の中を旦那衆が覗き込む。

「よう見える、子宮の口がよう見える、ほら、このピンクの小山、子宮口〜!」
「そうや〜こんな、男の亀頭が埋まってるみたいやな〜!」
「あほ、亀頭は、このクリトリスやないかいな〜!」
「おおおっ〜だれか、クリトリスを箸でつかめや〜!」
「よっしゃ、つまんだるわ〜クリトリス!」
「このケツの穴、ど〜しよ〜!」
「ケツの穴、そこは、これ!きゅうりで埋めよ〜!」
「あほ、きゅうりはクスコのなかじゃ〜!」
「そんなんしたら、子宮が見えへんがな〜!」
旦那衆の詮索に、沙織は屈辱を味わう。拡げられて天井を向いた股間。四弁クスコが埋め込まれた膣が真上を向いて男たちの目に晒されている屈辱と羞恥心。

     

こうして沙織は旦那衆に性器をいたぶられながら、順番にフェラチオで蹂躙されていくのです。
若狭の旦那が一番目。浴衣の前をはだけさせ、大きくなったペニスを沙織の口へ押し込んだ。
「うううぐう〜わあ〜ぐうわ〜ん!」
「おお〜沙織ちゃん〜オレのちんぽ、もっとしごいてよ〜おお〜!」
若狭の旦那は、大きくなったペニスの根元を持って、亀頭をぐっと剥きだして、沙織の口へと埋め込んで、ゆさゆさ揺すって射精する。
順番待ちの旦那衆、沙織の乳房を揉み揉みし、乳首を引っ張り押し込んで、臍の周りを撫ぜ擦り、腿の付根を撫ぜこすり、指先抓んで愛撫して、頬を押さえて口あけさせて、旦那のペニスを受け入れる。
沙織は身体を責めまくられて、気持は快楽にエクスタシー。女の究極はエクスタシー。男の究極もエクスタシー。とはいえ女の性、業は地面に着いた大地の母となる。男はその周りで女を悦ばす術をしか持たないのだ。

男と女。この二つの動物がある限り、男は女を求めて徘徊し、女は男を求めて彷徨し、お互いが交じり合い、喜悦朦朧、エクスタシーの境地を味わい求めるのだった。清心館の酒席は、売春だけはいたしませぬが、お口の奉仕で男をいかせるのでございます。

     



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