小説:エロス&タナトス
   2005.4.20

     

<比佐のエロス>1

アイを愛奴にして責めなぶるウンの交情、ますます盛んに激しさを増してくる日々です。マンションの一室が、先端技術を駆使した責め小屋と化してもう半年が過ぎた。ウンの秘密はアイとの共有。新しく導入した器具は昔ながらの検診台。でもこの検診台には仕掛けが施されて責め具として使うのです。大の字に設えてある検診台。両手両足を四隅に固定し、縦にも横にも折り曲げることも自由自在に操縦できる。電動で人間の関節と同じように体位を取ることができる検診台。それに微電流仕掛けがセットされ、電気刺激を与えることができる検診台。頭から被せるマスクには、ヴァーチャルイメージ発信装置が施されている。

人間女が連れ込まれたウンの部屋、ちょっとアイだけでは慣れて倦怠、女は比佐といった。比佐は二十歳の女子学生、ちょっと小柄で肉付きもよく、ぽっちゃりとしたバストはまだ蕾、飴色した乳首は秘所も同じです。アイはロボットだから嫉妬をしない。
男と女が二人の愛のお部屋に変身し始めたのです。
比佐は女、女の子、大学2年の女の子です。この比佐をウンとアイの愛玩具として棲まわせるのです。ウンには二人の愛玩具が備わったことになります、春爛漫。

比佐がさっそく検診台に乗せられる。もちろん最初は服を着たままの状態で検診台に乗せられます。最初はまっすぐ仰向けに寝かされた比佐。そうして壁面のモニターがこの検診台を映し出します。
「じゃ〜ね、比佐、わたしが主治医でここにいるアイさんが看護婦です、よろしいね〜」
そういいながらウンはアイに比佐のパンティを脱がさせる。

     

ブラにブラウスセーター、スカートは茶色の格子柄、いかにも学生そのもの姿の比佐。パンティは花柄のピンク。アイに脱がせられたパンティは検診台の頭上に吊られます。アイが比佐の手首をそれぞれに検診台に縛っていきます。比佐は目を瞑ってされるに任せている。ウンは検診台が宙に浮かぶような照明に調整して、部屋のムードを高めます。濃いピンクに統一された愛のお部屋。天井からは滑車が下がり、丸椅子や肘掛椅子、それにお道具箱が部屋の隅に置かれてある。

「じゃ〜検診をはじめます、よかったら目を開けて天井のモニターをみていたらいい」
天井には比佐が検診台の上に手首を縛られて寝そべった姿が映し出されています。
検診台の足が水平左右に開いていきますと、比佐のスカートが腰のほうに捲くり上げられ、90度開いたところで茶色花柄スカートは太腿を露にし腰まで捲れてしまった。
陰毛の一本一本が照明に浮かび出されてゆらゆらなびき、90度に拡げられた股間にスポットライトが当てられる。

ウンは比佐の拡げられた股間、大陰唇の縁に指を触れさせると、比佐の身体がピクっと動いた。
「これから比佐の検診をはじめるからね、アイ、準備いいね!」
「ハイ、先生、準備は整っております!」
「じゃ〜比佐の感度調査から、いいね〜!」
ウンの指が両太腿の膝から腰の付根までを撫ぜできます。

     

比佐の足が内側へ折り込まれようとしますが、足首を縛られているので、動かせない。太腿の膝と陰唇のきわまでを何度か撫ぜ擦りあげていくウンは、比佐の表情の反応を見ている。比佐は目を瞑って擽ったさをこらえてる。検診台の足先が引上げられて45度でストップ。頭の部分が30度引上げられ、手の部分が開いて水平にまで拡げられます。アイが比佐のセーターの裾をまくりあげて首を通してしまい、ブラウスのボタンを外して胸元を開けます。パンティと同じピンクの花柄。そうしてブラのホックを外して乳房を露にします。

両手を拡げて起こされた上半身には首の後ろにセーターがまくられ、ブラウスが開かれ、ブラジャーが首元に上げられて、乳房とお臍を露にした姿。足は90度に拡げて引上げられていますから、ウンの位置からは股間が開陳されて照明が当てられいる。アイが、比佐の拡げた股間、比佐からみれば顔の正面に、鏡を設えます。
「比佐、目を開けて正面をみてごらん」
ウンに促されて比佐が目を開けて正面をみる。

「ああ〜ん、こんなの、恥ずかしい〜ああ〜ん、やめて〜ああ〜!」
「なあに、コレでいいんだ、比佐、ようく見るんだ、何がみえる?」
「ああ〜ん、恥ずかしい〜!」
「なあに、すぐに慣れるさ、そのうちもっと〜!って見たくなる、ふふん」
「だって〜ああ〜ん、こんなの、恥ずかしい、デス!」
比佐は正面の鏡に映し出された自分の股間と上半身を見て、顔をそらします。
部屋の照明が落とされて、診察台の周りだけが明るく、股間に当てられたスポットが陰唇と膣まわりを鮮明に照らしだしてるのです。

     

壁面のモニターには、鏡の中と同じ映像が大きく映し出されており、天井のモニターには比佐の俯瞰姿が映し出されています。鏡の中の自分の姿と壁面の自分の姿を見る比佐。比佐は、自分の膣の中がシットリと濡れだしてきているを感じ出して<ああ〜ん、感じ出してる、どうしょ〜う!あああ〜ん!>もう恥ずかしさで、心臓が高鳴ってきてるんです。
アイが小豆大の感度測定器をセロハンテープにくっつけて、くびすじ、みぞおちに貼り付け、お口の中には奥歯の根元に嵌めこんで、まだ手に2個を持っている。
感度測定器は身体の中の昂奮度を計測する器具。皮膚に刺激が与えられると体内に微電流が発生して脳へと送られる。この微電流を検知する器具。感度測定器に検知された微電流は数値化されて検診台の側にデジタル表示されると同時に、音源装置をとおして音に変換される仕組みです。つまり、比佐が感じる快感を数値化し、みずからの身体で作曲するんです。この音はヴィデオ収録とは別個に録音されていきます。只今の比佐の身体が感じている快感数値はデジタル表示では70です。アイの手にある残り2個の感度測定器は、尿道と子宮口に埋め込まれることになっています。尿道と子宮口に埋め込まれるのは、もう少し後になります。

ウンの指先が比佐の股間の陰唇をつまみます。アイの手が比佐の乳房を包みます。そうしてウンとアイが比佐の身体をなぶっていくのです。ウンの指先が両陰唇を摘まんで引っ張り、膣口に押し当て、をじんわりと繰り返します。アイの手が乳房を揺すり、乳首を摘まんで引っ張り、揺すり、引っ張りをゆっくりと繰り返します。デジタル表示が80にあがるまで繰り返すのです。
「あああ〜ん、感じます〜!もどかっし〜!あああ〜ん!」
検診台の比佐は鏡の中のいたぶられる自分の姿を見ながら、呻くように悶えだすのです。

     

「じゃ〜80になったようだから、アイ、感度測定器をかして〜」
ウンは感度測定器を埋め込むべく、比佐の陰唇を拡げてクリトリスを剥きだし、その下の尿道に小豆代大の感度測定器を埋め込み、膣口にはクスコを挿入して膣の奥にある子宮口を壁面のモニターで確認しながら、埋め込みます。クスコで開かれ膣の奥が鏡に映し出されて比佐にも見える。
尿道と子宮に感度測定器が埋め込まれるとデジタル表示は一気に85まで上昇しました。比佐の身体が反応してきて、意識が朦朧状態にはいりだしたのです。
<うううーん!あああ〜ん、ああ〜いいきもち〜ああ〜!>
目の前の鏡に映し出された自分の姿、膣にクスコを嵌められて恥ずかしい〜奥の奥まで見える自分の姿に酔いだし、感じ出してきているのです。

感度測定器を尿道と子宮口に埋め込まれた比佐は、これで作曲家になります。自分の感度で分泌される時の音と体内を流れる電流を音源に変える作曲家。比佐の前に置かれた鏡をちらちら見ながら、悶えだした比佐の感度は82になりました。アイが比佐のふたつの乳首にクリップを挟むと、比佐は痛さに顔をしかめて
「ああ〜!痛い〜許して〜!」
と声をあげます。この痛みはすぐに消え、ジーンとした感触だけが残ります。

膣のクスコが外されて、変わりにバイブが挿入される比佐です。大学で心理学を勉強している比佐ですが、自らの心理を分析するため、羞恥に責められる感覚と感情を知りたいのです。<あああ〜恥ずかしい〜恥ずかしい〜ああ〜ん!>比佐は自分のいたぶられる姿を見ながら、酔い痺れる自分を発見します。
<ああ〜ん、こんな格好にさせられて、あああ〜ん、もう恥ずかしい〜でも、でも、ああ〜ん、いい気持!>

     

検診台が動き出し、上半身が下がりだします。下半身はそのままだけど、太腿部分がそのままで、膝から足先が下へと折られるように下げられる比佐、両手は拡げて縛られたままです。足は90度に開かれたままです。
丁度45度の傾斜になって頭が下で膝が上。この比佐の股間にバイブが挿入されて、飛び出さないように紐で腰まで引上げられて、固定されてしまいます。ちょうど紐のフンドシ、隠すべき場所にバイブが埋め込まれた格好です。
バイブの根元が上を向いてアイとウンの目の下にあります。そうして股間を弄りものにするんです。

検診台の脇の感度測定器は83を表示している。83は大分感じだしてはいるけれど、まだまだ悶えは始まったばかり、乳首も膣の中もまだまだ敏感にはなっていない状態です。
壁面のモニターが比佐の姿を映し出し、比佐にはめがねが掛けられて、めがねを通して自分の姿が網膜に映る。

比佐のぷりぷりお尻をアイが撫ではじめ、ウンがバイブの根元を揺すりだす。比佐は股間の刺激を全身で感じだしてきています。尿道と子宮口の感度測定器からの音楽は、さらさら流れる小川のせせらぎのような音楽です。
<ああ〜ん!感じる〜!ああ〜!いい気持〜!あああ〜ん!>
比佐はコレまでに味わったことのない快感を体験しだしているのです。

<わああ〜見える見える、あああ〜ん、バイブが膣に入ってる〜ああ〜!>比佐の視覚には陰唇が拡げられて膣の中に挿入されたバイブがブウ〜ンブウ〜ンと唸りながらうごめいているのがわかります。<あああ〜!わたし、あああ〜!身体が宙に浮いて感じる〜!お腹の中が、ああ〜!火照ってる〜!>比佐の感覚が麻痺して快楽の感覚だけが身体中を駆け巡っていきます。

     

比佐はアイにお尻を撫ぜられ乳房を揺すられての快感を、ウンには膣を弄ばれての快感を、その感覚は身体の昂奮を極度に起こさせていくのです。それに加えて視覚からの感覚は心の昂奮を加速させていきます。感度測定器が85を超えていきます。比佐はもう喘ぎ喘ぎの声を洩らしていきます。
「あああ〜ん!だめ〜!いきそ〜!あああ〜!うううぐう〜!」
頭を下に両手を拡げて結わえられ、股間を大きく拡げた格好で、大陰唇を拡げられ陰核を剥き出されて膣にバイブを埋め込まれた比佐の身体が悶えて呻く様子を見ながら、ウンとアイは、一人の若い女を責めあそぶ快感を味わっています。

<比佐、ヒト女比佐、オレの願望、ヒト女、比佐、オマエはオレの言いなりだ〜!>ウンの感情が昂ぶってきます。生の女比佐、それも二十歳の大学生、ぽっちゃりお尻と大きなバスト、乳首があめ色、大陰唇もあめ色、膣の中を覗いてみればそこはピンクの襞が波打ち愛の蜜を滲み出させているんです。

壁面と天井のモニターには、逆さ吊りスタイルの比佐の喘ぐ姿が映し出され、膣の感度が音楽を創りだして部屋を充満させる。倒錯の部屋、愛の部屋、SMの部屋、呻きの部屋。こうして比佐の感度は上昇し90度数に達し始めると、比佐は、もう泣き叫ぶような声に変わって喜悦の感情をむき出していきます。
「うううう〜うわ〜ん!いく、いく〜!あああ〜ん!いく〜!うううう〜んわ〜ん!」

「比佐、もっといけ〜!身体の底から感じろよ〜!」
「あああ〜ん!うぐうう〜!いく〜いく〜!あああ〜んうぐ〜!」
比佐の膣がかもし出す音楽と、比佐の口から発せられる喜悦の悲鳴で、もう部屋の中は異様な匂いが充満している。
「うぐぐうう〜!うぐうう〜いく〜!いく〜〜う!あああ〜あ〜うぐ〜!」
感度測定器が90度数で比佐はアクメに達してしまって、身体中を痙攣させて、検診台に逆さに結わえられたまま、ぐったりとなってしまった。

     

二十歳の女子、大学2年生の比佐。専攻は人間性態心理学。ヒトがハッピーな感覚をもって生を営むには、どうすればいいのか。からだとこころが合致し統一されて充足感を得るためには、どうしたらいいのか。このテーマを自ら体験しようと考えて、このアイとウンの部屋に来たのです。比佐は、肉付きいい、ぽっちゃり型の女の子、これまでのセックス経験は彼との軽い交合でした。その比佐がアイとウンの部屋へ来て、早々にハードなセクスの営みを体験させられたものだから、目を丸くして驚いたのです。女が縛られ拘束されて快感を得るSMの知識はあった比佐。好奇心爛漫な二十歳の女子学生なのです。

検診台にのせられて、身体を弄られ秘所を抉られた責めが、女の快感を呼ぶものだと身にしみてわかったものだから、もう、アイとウンの奴隷になって、性のノウハウ仕込まれる。先日、検診台でアクメを迎えた比佐。感度測定器の数値は90だった。90で足腰砕けるほどに快感を得て、ふらふらになった。<90以上の快感って、どんな快感?!なんだろう〜>比佐は思う。ウンがゆうには、体験積んでいけば、そのうち感度がもっと上がる。感度100までを体験させたいウン、したい比佐です。

今日の調教は、昔のスタイルお着物姿で麻縄が使われる。江戸時代の牢獄、罪が女の白状を迫られる拷問を、再現したいウンと比佐。それにアイの手を借りる。ウンと比佐はヒト科のヒト、牡と牝です。アイはロボットだから、比佐の感じはアイとはちょっと違う。どこが違うかといえば、悲しみの感情を持つことができる。

     

赤い着物の和装姿、二十歳の比佐、可憐な乙女のようにも見え、花も恥らう比佐。この比佐が姦通したとの訴えで、お取り調べが始まった。
「さあ、比佐、お前、旦那とは別の男と乳繰り合ったようだな〜」
「いいえ、私はやりませぬ、私の美貌に妬みする陰謀でございます」
「さあ、それがホントかどうか、これからじっくり調べてやろう!」
赤い着物をつけたまま、後ろ手に縛られ床に臥せった比佐。アイが比佐を上半身を抱きかかえて座らせる。アイは、比佐の身体と愛し合うレスビアンの相手です。

「比佐、白状するなら今のうち、さあ、どうだ!」
ウンは手に持った杖で比佐の顎をしゃくりあげ、姦淫の罪を吐かせようとするのです。
「じゃ〜白状するまで、拷問だ!いいな〜!」
「・・・私は無罪、やってまいませぬ、お許しを〜」
そういいながら、比佐の帯が解かれ、帯止めが外されると、ぷっちりした二つの乳房が丸出し、露出させられてしまいます。桃色腰巻はつけられたままの比佐。横すわりの比佐、正面を向かされ、足を前へ突き出され、その足首を交差したまま、身体のほうへ寄せられた。ちょうど胡坐をかく姿になった比佐。桃色腰巻が捲れて膝の外に広げられる。赤い着物と桃色腰巻が女の色艶を醸し出す。

足首が交差して縛った縄尻を、首に渡すまでに結び目を、二つ作って肩にかけ、背中で結び目を二つ作って手首に縛る。お乳の上と下に縄をかけ、手首に回して肩にかけ、鳩尾の横縄を通して再び引き絞り、交差して縛った足首と肩の間の結び目の間を割って引き絞る。この縄を左右に引き絞っていけば、足首が肩に触れるまでに密着する。
着物を着流しお腰を広げられた比佐に絡まった縄、この姿で置くだでけ拷問になる。女は羞恥心を抱き、恥ずかしさで顔を赤らめ、涙すのです。

     

<ああ〜ん、こんな〜、恥ずかしい姿にさせられて〜、ああ〜ん、みちゃいや〜!>
もちろん壁面のモニターには、縛られた比佐の姿が映し出されています。
「さあ、どこから弄ってやろうかな〜?」
「あああ〜ん、許して、触らないでください〜!」
「まあ、可愛いおっぱい突き出して、これから責めてやろうかね〜!」
ウンが手に持った棒の先、上下に縛られ絞られた乳房の周りが突かれる。乳首を突かれ、棒で身体に押し込まれ、ぐいっとねじられる。

「あああ〜ん、やめてくださいまし〜そんなこと〜!」
「なあに、お股を拡げやがって〜、白状するか〜!」
アイが後ろから手を回し、比佐の乳房を掴んで揉みだすのです。
「あああ〜ん、やめて〜ください〜、もうやめて〜!お願い!」
比佐の哀願する声が、ウンとアイを昂奮させて、比佐への責めを続けます。

背中にまわして縛られた腕と手首、足首を交差して縛られ胸元まで引き絞られた太腿、そうして背後から、アイの手が乳房を掴み弄び、拡げられた股間を、ウンに責められていく比佐。人間性態心理学を学ぶ比佐の、身体をもっての体験で、自分の感覚を確認していく比佐。
「ああ〜恥ずかしいデス〜!こんな〜!ああ〜痛いデス〜!お股が張ります〜!」
比佐は顔をしかめながら、それでも身体の中を突き抜けていく快感に酔い痺れながら、ウンとアイの責めを受けている。

「比佐、逝ったらいいんだよ〜!いい気持になって、逝ったらいいんだよ〜!」
「あああ〜ん、もっと〜!もっと〜!あああ〜ん、いい〜!」
拡げられた股間、陰唇の外に手の平を置き、横に拡げる。陰唇がぱっくり開き、ピンクの膣口が開かれる。陰唇の外側をぐっと中へ絞り込み、またぐっと拡げる。この動作を繰り返していくと、比佐の膣口の奥から、襞の塊が出てきたり、引っ込んだりの動作を繰り返す。膣の中からはねばねばの愛の蜜が滲み出てくる、比佐の身体が感じているのです。

     

「どうだい、比佐、だいぶん感じてるようだね〜!」
「ウグウウ〜ウグウウ〜、あああ〜ん!」
比佐は、お尻を左右に揺することで恍惚を感じて悶えて答えるのです。
「ほうれ、こんなに蜜が出てきてる〜!ほうれ、見てごらん〜!」
「あああ〜!もお〜もお〜あああ〜!だめ〜、感じます〜!」
横一文字に拡げられた股間の真ん中で、陰唇とクリトリスが拡げられ、膣口が拡げられ、中からぱっくり肉襞が露出しては引っ込んでいく。ウンがこの肉襞を指を入れて掻きだします。ピンクの色が真っ赤になった肉襞の塊、膣内の様子です。
菊門とヴァギナのあいだの皮膚がピクピクと動いて、感度の昂奮度合いを示します。

「あああ〜!いきそ〜!あああ〜ん〜!いきそ〜!」
比佐の顔が快楽にゆがみ、放心状態に近づいてきている。唇を締める筋肉が緩み、よだれが滴りだす。拡げられた膣の内部を指で掻きまわされて、もう、快楽の絶頂に向かっている比佐。
「ああああ〜!ううぐう〜!ううぐ〜!うううう〜ん〜あああ〜!」
「もっと、もっと、いい気持になっていけ〜!比佐〜!」
比佐が快楽の淵で朦朧として悶え呻く声を聞くウンの気持は、アイを昇られるときとは違った感じを抱いているのです。女が悶えて悦ぶさまを、二十歳の女が悶え悦ぶさまを、ウンは言い知れぬ愛着の感情で受け入れるのでした。

「おお〜!比佐、そんなに感じてるのか〜!」
「あああ〜!いいい〜!いい!いい!いいです〜!」
「そうなのか〜!いい気持なのか〜!」
「はあ〜あ〜、あああ〜!いく〜!いく〜!」
比佐の拡げられた膣の上の穴から潮が吹き出る。ピュンピュンと潮が吹き出る。
「あああ〜!もう〜!いく〜!いく〜!あああ〜ん、うんぐう!うんぐうう〜!」
比佐の身体が硬直し、痙攣し始める。尿道からは潮が噴き上げられて、股間がぐっしょり濡れ、膣の内部からほとばしる粘液質の蜜と混じっている。ウンは比佐の膣に唇を押し当て、蜜を吸う。蜜を吸われる比佐の表情は観音様のように穏やかに放心している。

     

恍惚、快楽、エクスタシー、比佐の身体の昂奮は、一気に頂上を昇りつめていく。
「あああ〜!いく〜いく〜〜!!ああああ〜〜!」
最後の絶頂エクスタシー、比佐の身体の痙攣は、首を後ろにのぞけさせ、苦痛とも快感ともつかない声を張り上げて、ぐったりしてしまうのでした。
比佐はそのあと、縛られたまま仰向かされて、束の間の休憩にはいるのでした。
まだまだ続く今夜です。


ぐったりとしてしまった比佐の縄を解いて抱き上げ、ベッドに寝かせたウン。ウンの気持は比佐を愛しむ。比佐のぽっちゃりした身体。さすがに二十歳の比佐、ベッドに仰向かせて寝させても、乳房は上を向いてぷるんぷるんしている。その先の乳首はあめ色。まだ穢れのない身体のようでもある。腿を開かせて股間を覗き込むと、陰唇の周りに陰毛が生え、ビラビラした陰唇もあめ色をしている。

ウンとアイの愛の密室へ連れ込まれた比佐が受ける調教は、比佐の性感度を開発するためにアノ手コノ手で仕込まれるのです。ベッドに仰向かされた比佐の股間にバイブを着けてやる。麻縄を一本取り出したウン。二つに折って真ん中に結び目をふたつ作って、その麻縄を比佐の股に着けてやるのです。

結び目を陰唇の上に置き、尻へと臍へと絞り上げ、腰でまわして縛りつける。ちょうど褌巻いたように、縄のパンティを穿かせるのです。陰唇の上になった結び目を拡げてそこにバイブを通し、膣の内部へ埋め込むのです。こうしておくとバイブが外れない。女が昂奮はじめると、膣の収縮が盛んになって、バイブが押し出されてしまうから、こうして固定をしておくのです。

     

ベッドの上の比佐。麻縄のパンティを穿かされて、膣にバイブを咥えた比佐。さっきは縛ってアクメを迎えさせたから、今度は身体を自由にさせての昇らしめです。うっとりと横たわる比佐の乳房をゆすり、乳首に舌を押し当てるアイ。女同士の愛し合いを演じるアイと比佐。アイが比佐の乳首を咬むと、比佐は小さく呻く。

乳首からの刺激がピリピリと、比佐の身体の中に伝わって自然と股間が開かれてくる。アイの手が、股間のバイブの根元を持って、比佐の中に押し入れる。
「さあ〜比佐ちゃん、どう?バイブが入ったわよ〜!いい感じ〜?」
「あああ〜、アイさん、わたし、わたしって可愛いい?」
「ううん、比佐ちゃん可愛いわ〜、アイは比佐ちゃんが好き〜!」
アイの乳房が比佐の乳房と重なりあうと、比佐はうっとりした目つきでウンを見る。

「ねえ〜比佐ちゃん、可愛い子、いい気持にさせてあげるから、賢くしていてね〜!」
「あああ〜ん、あたし〜大好き〜」
比佐の声につられて、アイは比佐の顔にキッスをし、首筋から耳朶、そうして耳の後ろを愛撫して、比佐の感度をあげていくのです。
「さあ、お股を開いて、立膝で足首くっつけて膝を広げるのよ〜」
比佐はアイの指図に、素直にしたがっていきます。
「リラックスして、身体の力を抜いて、お姉さんのゆうとおりにするのよ〜」
「ああ〜ん、お姉さま〜、わたし、あああ〜ん、感じちゃう〜!」

     

ウンはアイに導かれて身体を開いていく比佐の姿を、ビデオカメラに収めていくのです。愛の部屋には柔らかい音楽を流していきます、モーツアルトのセレナーゼ。麻縄のパンティ姿の比佐の姿を撮りながら、ウンは比佐への情を感じるのです。二十歳、大学生の比佐。若い比佐の姿態を見ながら、ウンはアイへの気持とはまた違った気持を抱くのです。昔、学生だった頃、好きだった女の子を遠くから眺めていた記憶がウンに甦ってくる。それから10年、いまウンは、比佐の裸の身体をなぶり、責めあげる。女の身体に愛着を覚えて悶々と夜の街を徘徊した日々。アイを見初めて連れ込んで、自由にいたぶり遊んできたが、比佐が部屋に来てからは、次第に比佐に傾斜していくウンでした。

「あああ〜ん、お姉さま〜わたしを、いかせて〜!オネガイ〜!」
比佐の悶える声が、ウンの心を占める。アイが比佐の身体を愛撫し、膣に挿し込まれたバイブを握り、比佐を快感の途上に乗せていくさまを見ながら、ウンは比佐に愛着を感じる。
「さあ〜、比佐ちゃん、だんだん、気持ちよくなってきたでしょ〜、いかせてあげる〜!」

「ああああ〜!うう〜お姉さま〜、あああ〜ん、いく〜、いきそ〜!」
比佐の悶える甘えた声が洩れだし、次第に高揚していくのがわかります。
「ああああ〜!ああ!いく〜いく〜いく〜〜!」
「比佐ちゃん〜!あああ!いくの〜!」
「ああああ〜いい、いい、いい〜!うううう〜うぐう!いく〜うっぐうう〜!」
比佐は足首を合わせ、立てた膝を拡げたまま、バイブのうねりとアイの手でエクスタシーの頂点へ逝きついてしまったのでした。





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