えろすかろす物語-1-
(1〜8)2005.5.3〜


     

人間として生きていくのに、何が必要かといえば、食べることとセクスすること。このふたつの必須条件を満たす必要があります。
身体を養う<食べること>、心を養う<感じること>。主に、ここでは<感じること>のなかで、エロスとカロスを中心に、フィクションしていきたいと思っています。

これから始まるフィクションは、エロス&カロス雑感。
まあ、読み物として、感じていただければ、うれしいです。
物語は、男と女がいる場所を中心に描いていきます。

牡丹の花が咲く頃は5月初め。そこかしこに赤や紫や青い牡丹の花が咲いている。牡丹は女の艶やかさ。友子の着物の柄も牡丹です。 
友子は二十歳、ひとまわりうえの許婚に可愛がられています。可愛がられるのも二十歳になって、その体を可愛がられるのです。愛は体を求める。友子の愛と許婚の愛が、その愛の夢をむさぼる。愛の証は、軽いキッスから始まって、最後には秘所結合となっていくのです。その秘所結合に至るまでのプロセス、これが普通なのか特殊なのか。友子の許婚はフェティッシュ、いいえ男も女も、いってみればフェティッシュです。

     

友子も許婚も匂いに惹かれる。友子は男の精液の匂いに、許婚は友子の愛の蜜の匂いに、それぞれ惹かれてしまいます。お互いの愛が夢をむさぼっていくと、この匂いが発散されて、また、この匂いに誘発されて、愛の磁場が盛り上げられていくのです。友子の可愛い乳房が、許婚に吸われていくとき、友子は軽い刺激を体に感じ、痺れるような磁波を頭に感じます。
<ああ〜もう〜いい気持〜!もっと〜そこ〜!>

友子は、許婚の舌先が、乳首をなめてくれる、ぴりぴりした刺激を受け入れる。
<ああ〜ゆきさん、もっと〜して〜!>
お股にも指がふれられてくると、友子は軽い目眩を覚えてしまう。

友子と由紀夫は許婚、友子が二十歳で由紀夫が一巡りうえ。由紀夫は織物問屋の御曹司、友子は遠縁にあたる大学生。友子は美学を学んでいますが、興味ある分野は浪漫。絵画や文学に表れたるエロス。由紀夫の手元には、旧家、蔵のなかに浮世絵や縛り得が保存されているのです。友子は、その保存されている資料を、見せられたことがありました。大学に入って2年目のこと、19歳の夏。浮世絵は春画、縛り絵は錦絵。いずれもこの文化の中で創作された秘蔵絵。友子は、許婚由紀夫に身体を許すようになった二十歳の春、この浮世絵や錦絵の表れたる女、由紀夫がこのイメージを友子に求めていることを感じた。

     

友子が今日も学校を終えて夕方に、由紀夫のところへやってきた。清楚な、いかにも美学を学ぶ女子大生といった格好で、肩まで伸ばした黒髪、すらっとしているけれど肉つきのいい身体の線。いかにも着物姿が似合いそうな肌色は、ほんのり艶やかさを醸し出している。美貌の学女子生といえばいい、目鼻立ちも揃っていてその美貌はひときわ目立つ。
由紀夫はこの友子を占有し、自分好みの女に仕立て上げることに、快感を得る。友子の今日の訪問は、浮世絵を見たいとの要望で、それを見せる準備をしていた由紀夫。絵を見た後の乳繰り合いで、友子の女の匂いを想像していた。

「この浮世絵は、女が上から、ほら、上からのっていく図となっているでしょ〜」
「そうだね、友子も上から乗りたいんかな〜?」
「いや〜そんな〜わたしは、そんなことしません〜」
友子は少し顔を紅潮させながら、男と女の交合図を眺める。男と女の交情、すでに前戯に入った友子と由紀夫です。
結婚とゆう儀式が、セクスを公然と認めることだとしたら、結婚を願望しない男女は、どのようにしてセクス欲望を処置していくのでしょう。友子は、結婚を拒否したわけではなく、むしろ先に結婚相手を決めた。決めたなかでのセクスだから、それは許されていいことだと思っている。

セクスの形はいろいろある。美学を勉強する友子の興味は、浪漫エロスの具体的な形です。由紀夫の美意識が、浪漫的だというので、友子の興味と合流するのだけれど、浮世絵の春画に見る人間の性を、今世に再現させたいと思う二人なのです。
「友子は浮世絵や錦絵、それもエロっぽいのが好きだけど、それって何なんだろね?」
「まあ、そんな〜わたしだってわからないけど〜感じちゃうん〜!」
そういいながら、由紀夫は友子の肩に手をかけ、浮世絵を見る友子の身体を起こし、抱きしめる。友子は、予期していたように由紀夫に身体を預ける。由紀夫はソファーに座り込み、畳に座ったままの友子を、ソファーの上から眺め入り、そうして顔をあげさせて、愛撫する。

     

友子のセーターの裾をめくり上げ、ブラの上から手を差し入れる。二十歳の女はもう大人、とはいえまだ蕾のような固さもある大人。乳房を手の平で撫ぜる由紀夫の思いは、このあとの成り行きであった。一段一段と階段を上がるように、友子の身体を誘導してきた。今日あたりは、少し紐でも巻こうか、と思う。乳房を弄りながら、フェラさせることはできる。
「ああ〜ゆきさん〜わたし〜どうしょ〜ああ〜!」
「そのままでいいんだよ〜ほしくなってからで、いいんだよ!」
由紀夫は友子の着けているセーターの前部を首に回し、ブラのホックを外してやり、乳房を露にさせるのでした。そうして友子の恥らう容子を伺いながら、乳首をつまみ、揉んでやるのです。膝立ちの友子、乳首を抓まれて感じだし、由紀夫の膝の上においた手を、ちょっとためらいながら、ベルトを外し、チャックを下げ、ブリーフの上から棒を弄る。由紀夫はそんな仕草の友子の肩を引き寄せ、股間に顔を埋めさせるのでした。

ソファーに座ったままの由紀夫の固くなった竿を握った友子。由紀夫には乳首を揉まれながら、その竿を口に咥えてしまいます。
「ねえ、友子、今日のいい気持は、どこまでいこ〜かな〜!」
「うううん〜さあ〜ゆきさん〜ああ〜おまかせ〜です〜!」
友子は竿を口の中に含みながら、由紀夫の言いなりになろうと思っているのです。
由紀夫の腕が友子の腰に回り、お尻を突き出させ、スカートをめくり、スキャンティを尻から剥ぐのです。由紀夫はソファーの前面にある鏡を見る。そこには、友子の後姿が映り、その奥に自分を見る。鏡の中の友子は、尻を剥かれて、四つん這いになっている。そうして由紀夫の股間に顔を埋めている。

由紀夫はピンクの帯締めを取り出し、二つ折りにして腰を回し締め、その先を友子の股間に通し、尻から腰へ持ってきて、腰の横紐に通して尻に戻し、再び股間をくぐらせて前へもってき、腰で結った。
「ああ〜ゆきさん〜ああ〜わたし〜!」
「うん?柔らかい紐、友子のふんどし」
鏡に映った友子のバック姿は、褌スタイル。由紀夫は、Tの字になった結び目を掴んで、引っ張るのです。ピンクの帯締めが友子の股間を締めつける。揺すると刺激が友子の股間に伝わる。
「あああ〜ああ〜ゆきさん、わたし〜ああ〜ん!」
友子は由紀夫の竿を口に含んだまま、股間の軽い刺激を受け入れるのでした。


     

庭に牡丹が咲きだして、ぽったりした赤紫の花弁を披露している。桜と牡丹とどちらが好み?って由紀夫は、友子に訊いたことがあった。友子の好みは牡丹。由紀夫は桜。友子が好きな牡丹が咲いている庭。由紀夫の居間から、この赤紫の牡丹が見える。陽炎のような蝋燭の光を入れた庭、牡丹の花弁がすぼまって、朝の光を待っている。

畳の上に広げられたままの浮世絵春画をちらちらと見ながら、由紀夫は友子に竿を舐めさせているのです。お尻を庭の牡丹のほうに向けて、柱の鏡にその格好を映す友子。由紀夫は友子の股間と腰を締めた帯留めを引っ張って、友子の肌から気持の内へ、刺激を送っているのです。
「さあ、友子、もっと膝を拡げなさい〜」
「ううう〜はあ〜はいぃ〜!」
「そうそう、やわらかい紐だから、痛くはないでしょ〜」
「ああ〜ん、はいぃ〜ゆきさん〜ああ〜感じちゃう〜!」
友子の手には由紀夫の竿が握られて、上下へとしごかせながら、帯留めが擦る股間の芯からの突き上げる感覚を受け入れる。

「さあ、友子、ボクの大切な友子、あの牡丹の花弁のように揺れ動いてごらん〜」
由紀夫は鏡に映し出された友子の臀部、丸いぽっちゃりしたお尻を、風に吹かれて揺れ動く牡丹の花のように揺するように言うのです。
「ああ〜んん〜ああ、ゆきさん〜わたし〜ああ〜」
膝を拡げてお尻を左右に振る友子。その真ん中を縦に割ったピンクの紐が、艶めかしい。友子の乳房を弄り、乳首をつまむ由紀夫の左の手指。右の手指を友子の後ろから、股間の芯に届かせて唇を拡げていきます。秘密の唇が拡げられ、ピンクの皮膚に紐がまつわり、そのj\紐を撫ぜ始めます。
「ねえ、友子、こうしていると幽玄だね!」
ああ〜ゆきさん〜わたし〜もうがまんができない〜ああ〜もう〜!」
「ゆっくりと、牡丹の夜をたのしむ春の宵〜っていうところだね〜」

     

友子は、さっきから由紀夫に股間を弄られ、乳首をつねられて、お肌の襞を刺激されているものですから、なお唇に竿を含み込んでいますから、気持はそぞろに浮ついて、もう紅潮しているのです。
「さあ、友子、ボクの膝にお乗りなさい!」
由紀夫は友子を立たせてから、膝を跨ぐように抱き寄せて、ソファーの上に友子を乗せ、そのまま腰を下ろさせる。由紀夫はズボンを脱ぎ、友子の股間が竿に当たるよう仕向けます。スカートを腰で丸めた友子。セーターの前を首の後ろにまとめた友子。膝の上にお股を拡げて座った友子。由紀夫は友子の手首を背中に廻し、友子の腰と股間を締めたピンクの紐で、その手首を合わせて結わえてしまいます。

「さあ、友子、これでもう手は使えない、ゆっくりと気持いい〜させてあげるから、ね〜!」
由紀夫の竿を、友子の股間の唇を拡げて中へ押し込むのです。
「さあ、乗っておいで、そ〜っと・・・ほら、頭が入った〜」
「あああ〜入ってきます〜ああ〜!」
まだ開き切らない秘口の中へ、由紀夫の竿が埋め込まれていくのです。
こうして身体を合体させて、由紀夫は膝を動かしながら、友子の乳首を舌で突くように刺激を与える。
友子は身体を由紀夫に預け、股間秘口から突き上げられる快感を受け入れていくのです。

由紀夫の膝の上に跨った友子の股間に埋め込まれた竿が、秘口の奥へ埋め込まれ、粘膜質の襞に絡みついた。突き上げる鈍い快感に友子は、声を洩らせてしまう。
「ああ〜ああ〜ゆきさん〜ああ〜わたし〜ああん〜」
「ああ〜いい子だね〜、友子〜いい子だ〜もっと声だしてもいいんだよ〜」
股間の秘所で絡まった由紀夫と友子。ゆっくりと快楽の気持を味わいながら、愛し合う心を確かめていく。
「ねえ、おねがい〜もっとしていい〜?ああ〜うう〜ん〜」
「ああ〜いいんだよ〜もっと好きなように、お腰を動かして、いいんだよ〜!」
柱の鏡に、馬乗りになった友子の後ろ姿が見える。髪の毛が肩の下まで垂れ、臀部が由紀夫の膝の上にある。

     

ピンクの帯留めで結わえられた腕と手がが背中に置かれ、手の平が握られては開かれる友子のバックスタイルに見入る由紀夫。縁先の向こうにみえる牡丹の花。由紀夫は鏡の中と牡丹の花を見やりながら、友子の艶めかしい色合いを感じる。
こうして友子をわが物にした由紀夫には、男としての魂胆が垣間見えだすのです。美貌の若い友子を嫁にして、日々に心が傾く幽玄浪漫な世界を演出したい!絵を描きたい!写真を撮りたい!由紀夫の心は、友子を愛の日々に封じ込めたいと思うのです。

由紀夫の指が友子の乳房を包み、乳首をつまみ、あめ色の粒を引っ張り、押し込みしながら、腰の竿が友子の愛液で濡れて火照っているのを感じる。二十歳の学生、友子。美学を勉強する友子。大学卒業後は由紀夫の妻となり、由紀夫の財力でギャラリーを運営するディレクターとなっていく友子。

友子を畳の上へ移動させ仰向けに寝かせる。そうして後ろから抱きかかえるようにして、鏡の前に友子を置いた由紀夫。鏡の中で正面を向いた友子を、後ろから肩をこえて乳房をまさぐり、腰へ廻して股間をまさぐり、鏡の中の友子の表情を観察する由紀夫。
「ああ〜もお〜あああ〜ん、ゆきさん〜わたし〜ああ〜いい〜!」
膝を立てさせ、拡げさせ、胸を拡げて露出させ、後ろで結わえた手首の紐を肩から前へ垂らして股間をくぐらせ、後ろの手首で留められる。友子の上半身が前かがみになった。鏡の中の友子の姿は、立膝で股間に紐が通されて、ちょうど身体を半分に紐が割った格好になったのです。

「いいかい〜友子、綺麗だよ〜!友子は綺麗な肌してる〜!」
「あああ〜ん〜うううんん〜ああ〜、ゆきさん〜わたし〜!」
由紀夫は友子の前へ回って立ち、腰の竿を友子の唇に含ませる。この光景を、密かにビデオカメラが捕えているのです。後ろ手に縛られた友子が立膝で座り、膝を拡げて、立った由紀夫の竿をしゃぶる、その光景。一本の帯留めで拘束された友子に、由紀夫は次の手を考えているのです。

     

小型のバイブレーターが持ち出され、後ろ手に縛られ股間を拡げて立膝で畳の上に座った友子の秘所に挿入しようとする由紀夫。背後から、鏡の中の友子を見ながら、拡げられた秘所口の紐をずらせて頭を宛がう。
「ねえ!友子、今夜は少し、変わったことしてもいい〜!」
「ああ〜ん〜ゆきさん〜わたし〜とろけそ〜!」
由紀夫の指が友子の秘所の唇を開き、その口にバイブの先を押し込んで、そうして抜き去り、再び押し込みだんだんと、深くへ押し込んでいく。
ゆきさん〜わたし〜あああ〜わたし〜!」
「友子、声だしてもいいんだよ〜、だれも聞きや〜しないから、ねえ、友子〜」
「あああ〜うう〜んん〜わたし〜ああ〜わたし〜!」
友子の声質がしだいに喘ぎ、呻くようになってくる。ビデオカメラのマイクが、この友子の変性声をとらえていく。

庭を見る柱に立てかけられた鏡の中の友子を見ながら、由紀夫は手に持ったバイブを押し込んでゆく。乳首を摘まんでやると、友子はその刺激のせいで、いっそうの甘えたような悶える声を洩らすのです。
股間を縦に割ったピンクの紐をバイブの根元に巻きつかせ、秘所の中に固定して、由紀夫は再び立ち上がり、友子の口に竿を咥えさせるのでした。
「ああ〜もう〜ああ〜んん〜ゆきさん〜わたし、こんなのはじめて〜!」
「おお〜友子〜感じているのかえ〜とも子〜!」
「あああ〜ん〜スううう〜ハああ〜ああ〜!」
硬く大きな竿を友子の唇に押し当てて、バイブの強度を上げていく由紀夫。その光景をビデオに撮って、鏡の中の友子に見入る。畳の上には浮世絵春画が広げられ、鏡の向こうのお庭には牡丹の花が咲いている、月夜の出来事です、幽玄。

小型のバイブが埋め込まれた友子の秘所。友子は膝を閉じ、腿を引き締めてバイブの振動と共振させる。
「ああ〜ゆきさん〜ああ〜ゆきさん〜わたし〜だめ〜!」
由紀夫の竿を唇で咬み、舌で舐めていく友子の口から、火照った身体をもてあますかのように甘〜い声が洩れる。

     

「友子、お股をひろげたままにしておくんだよ〜!お股を〜!」
由紀夫の声が友子の耳には響き、股間を拡げる友子。でもバイブとの共振で、またもや股を締めてしまう友子。
由紀夫の手に別の腰紐が持たれ、友子の背後から首筋にあて、腰紐の一方を肩の上から、一方を脇下から通して、前に回して膝を担ぐように内側から通し、肩からと脇したへ戻して首筋に結わえてしまう。ちょうど襷がけの格好で、膝が拡げて肩にくるように、ああ〜こうして股間を拡げたままで、バイブの振動を受け入れさせられる友子。

畳の上に尻を置き、二本の腰紐で結わえられた友子。膝小僧、拡げて肩に押し当てられて、秘所にバイブが埋め込まれてしまった友子。二十歳の学生、女の友子。正面の鏡に映し出された自分の姿をチラッと見てしまう友子。
<ああ〜、こんな〜恥ずかしい〜ああ〜もうわたし〜!>
股間を露にした、そのあられもない自分の姿に、友子は思わず心に叫んでしまった。

<あああ〜錦絵の〜ああ〜あった〜こんな姿の錦絵が〜あああ〜!>
「友子、美しいよ〜ねえ、友子〜」
「ああ〜ん〜もう、ああ〜ゆきさん〜わたし〜いきそお〜!」
「綺麗な友子〜!綺麗だよ〜こんな姿の友子、綺麗だよ〜!」
「ああん〜ん〜ゆき、さ〜ん〜わたし〜もう、ああ〜もう〜!」
友子の身体が悶えてきて呻きが漏れ出して、由紀夫の手に持たれたバイブのスイッチが止められた。

友子の欲情は、若い身体が求める自然の理。植物にたとえたら、花が咲き出すエネルギーがみなぎるお年頃。由紀夫の性欲テクニックに次第に乗せられていく友子の身体。バイブのスイッチを一旦止めて、由紀夫は友子の身体への刺激注入を緩める。そうすることで友子のエクスタシー恍惚が、少し覚めてくる。このエクスタシー恍惚の中を行き来させる。意識。朦朧とした霧の中の切れ目をつくって、またエクスタシー朦朧へと導いていくのです。

     

「友子〜いい気持なのかえ〜だいぶ声がうわづっていたね〜いいかい〜!」
そういいながら由紀夫は再びスイッチをオンにする。びびびび〜っとバイブが振動音を立てる。
股間を拡げ、膝小僧を肩にすれる寸前まで引かれた友子の身体。畳にお尻を置いて後ろの手首を由紀夫に持たれて、左右に揺すられながら、友子は身体をV字にして、気持を共振させる。
「あああ〜ゆき〜さん〜〜もう〜わたし〜ああ〜いきそ〜!ああ〜ください〜!」
由紀夫の竿が友子の唇の中に含まされ、友子は竿を舐めしゃぶる。この光景が鏡に映り、ビデオカメラが捉えてる。

女が醸すエロスは、性愛が伴うことで男の気持が昂ぶっていく。ところが単なる交合だけで終わらないのがヒト、男と女の性愛。初めがあって終わりがある性愛の波は、そのつど身体の形を変えながら、女の秘所口に男の竿が挿入されて、離れて愛撫がおこなわれ、そうして再び交合し、その繰り返しを進む中、しだいに二人の昂ぶりが絶頂へと導かれていくのです。
大学で美学を学ぶ友子。浮世絵春画やエロス錦絵に興味と昂奮を覚える友子。自らの身体を絵の女に入り込むことで、現実と妄想の統合を図っていく友子です。

<ああ〜いい〜こんな〜ああ〜恥ずかしい格好で〜わたし〜感じちゃう〜!>

「友子は美しい〜こうして縛られている友子は、ホント、色めかしぃ〜!」
<ああ〜ゆきさん〜わたしを〜もっと〜苛めていい気持にさせて〜!>
「こんなに友子が濡れるなんて〜ホント、綺麗だよ〜!」
「あああ〜いきそ〜いい〜いい〜いきそおお〜!」
裸の身体をV字にした友子。正面から見ると股間が拡げられ乳房が拡げられている。

     

由紀夫は友子の秘所口に挿し込まれたバイブを外し、友子を畳の上に寝かせると、友子の身体は臍から下を宙に舞わせてしまいます。真上になった秘所の口。そこへのしかかるように身体を重ねた由紀夫。

畳に膝をつき、股間に突き出た由紀夫の竿を、友子の拡げられた股間の秘唇めがけて挿入する。
友子の首を持ち上げて、唇を重ね合い、乳首をつまんでやりながら、腰の竿をずぼっと奥までひと突きに入れてしまう。
「うぐうう〜ううぐうう〜うううぐうう〜!」
重ね合わせた唇を解き離れて、友子の悶え喘ぐ声が呻かれる。
「あああ〜んん〜うううんん〜ああ〜いいいい〜!」
「いいかい〜ともこ〜ああ〜いく〜!」
折られた身体の友子の秘所の締り具合は強烈で、由紀夫の竿をぐっと締めあげる。それだけに友子の刺激も強烈なもの。ペチャペチャ音の接合まわり。
「あああ〜いく〜いく〜い〜く〜〜あああ〜!ぁぁ〜アアンン〜」
「ほら〜ほら〜!!逝く〜!うう〜う〜!」




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