えろすにっき

愛物語えろす編
2005.11.12〜2005.12.9


京都へやってきた愛と勇は、街に近くのマンションを借りた。東京で結構稼いだ金で、当分は暮らすつもりだ。
河原町のレストランで食事をしたあと、四条小橋の傍にある音楽喫茶で珈琲を飲んでいた。
「京都、いい感じだね、静かで、落ち着いていて・・・もう1週間になるわね」
愛は、向き合って座った勇に云った。
「まるで観光客だったね、大分名所を回ったからね」
「ううん、いいわね、京都、好きになっちゃった!」
過去の記憶を忘れることはできないが、新しく出発することは出来る。愛と勇の新しい生活が、京都で始まる。

       

マンションの窓から、ビルのネオンの瞬きが見える。東京の明るさとは全然違う。眩さがない。愛は、そんな光景を好きになった。部屋へ戻ってきた愛と勇。愛24歳、勇28歳。若い夫婦として見られてもおかしくない。美貌の愛とダンディな勇だ。垢抜けした男女は、京都ではないことを物語る。
「愛、今夜もいっちょうやるか〜!」
勇は、愛を可愛がる。愛がメロメロになってダウンするまで、その行為は続けられる。勇は強い。セックスに強い。女に惚れられるタイプの男だ。
「ああ〜可愛がって〜おもいっきり可愛がって〜!」
「そうか、元気だね、じゃ〜楽しみにして、シャワー浴びてくる」
勇は、バスルームへと行った。シャー〜というシャワーの音を遠くに聞きながら、愛は、東京での出来事に振り返っていく。

学生身分で、エロスショーに出演した記憶は、つい1週間前の出来事だ。なのにもう遠くの方へいってしまった記憶なのだった。
<ああ〜女って、貪欲だわ、男がいないと生きてけやしないなんて・・・>
男と女が一緒にいることは、いいことなのだ、と思う。男も女も、寂しいんだ。束の間、身体を交わらせて快楽をむさぼっても、その後には寂しさが満ちてくる。
<ああ〜あ〜こんなして、年とっていくんよね〜!>
愛は、勇のいるシャワールームへと行った。

     

シャワールームにいた勇は、愛が入ってきたのを見て、抱き寄せる。素っ裸の二人が、抱き合って、キッスをしだす。愛の身体にシャワーがかけられる。肌を刺す刺激が気持ちいい。シャワー室は密室だ。男と女が一緒になって、シャワーをかぶる。
愛の肌は白い、むっちり盛り上がった乳房を勇が揉んでやる。腰がくびれてお尻がむっちり、餅肌気質の愛の肌は、シャワーの湯で、ピンクに染まる。

勇のペニスが少し大きくなっている。愛の手が、だらりのペニスを握って皮を剥く。愛は勇のペニスを可愛がる。なんてったって悦ばせてくれるつわものだ。太くて長い勇のペニス。愛が勇の前に跪き、ペニスを口に頬ばっていく。
「勇のちんちん、大きくしてあげる」
舌と唇で、ペニスを舐めあげ、亀頭をしゃぶって勃起させていく。
<ああ〜勇〜好き、好きよ〜!>
ピンク基調の濡れたタイルのシャワー室は、愛と勇の愛の巣となる。
勇の手が愛の髪の毛を撫ぜる。シャワーを流した髪の毛は、濡れている。首筋で髪をまとめて括ってやる。うなじが現れ、耳朶が現れる。清楚な感じになった愛。

東京に居た頃、愛はSMショーでアイドルになった。うっとりと、男心を擽る顔つき。勇と愛の最初の出会いは、愛を拉致して強姦したところから始まった。セックスのアノ手コノ手を教えられ、身体で覚えたテクニックだった。
京都へ来て、初心な女の子の戻ったかのような愛。まだ学生資質が残った初心女になった。
「勇、好きよ、ホント、好きよ、だからわたしを捨てないでね!」
「なにを云うんだ、愛、いつだって一緒だよ!」

今度は勇が愛の股間を弄りだした。ぽっちゃり膨らんだ陰唇を抓んでやり、拡げてやる。膣の口を指先で突き、そうしてクリトリスを剥いてやる。愛はふとももをすり寄せて、勇の手を股間でぎゅっと握る。
「ふうあ〜まだ、まだそこは早すぎるよ〜もっとゆっくりよ〜!」
勇にぎゅっと抱かれて、唇を重ねられた愛。男の肌がまつわりついて、密着する。唇を重ねて舌を絡ませると、身体がいっきに疼いてきだした。
「うっふうう〜うっふう〜ふうう〜ふうああ〜はぁ〜」
勇のペニスが勃起して、立ったままで、愛の股間へ挿し入れてきた。

     

「ああ、ああ〜ん、勇〜好き、好き〜好きよ〜!」
勇の勃起したペニスを、股間に挟んで、愛は勇にしがみついていく。
「なあ、愛、さっそく一発やりたい、いいね〜!」
「はあ〜いいわよ〜ぁあ〜いいわ〜よ〜!」
勇は、抱きしめていた愛をくるりとまわし、背中から抱きつくようにして乳房をつかんだ。腰を愛の尻に密着させ、愛の上半身を前のめりにさせていく。愛は、タイルの壁のタオル掛けを掴み、足を開いて尻を突き出した。バックスタイルでいこうというのだ。
「愛、いつ見てもいい尻してるね〜」
丸いお尻を突き出して、足を拡げると、愛の股間が真横に広がる。勇は、さっそく勃起したペニスを、ぐぐっ〜と突き刺してやる。まだ愛の膣の中は、コリコリしてる。最初のコリコリ密着感が、勇には快感だ。強引に突っ込むことで、優越感を覚える。

「ぁああ〜いいわ〜おおきい〜硬い〜いい〜いいわ〜!」
愛は、お尻を突き出して、勇のペニスを受け入れながら、淫らに声をだしてやる。そうすることで、勇が喜ぶからだ。勇は勇で、声を出してペニスを突っ込んでやる。愛が悦ぶからだ。
「ほれ、おお〜コリコリだよ、愛の膣!」
「ぅうう〜ん、ふうああ〜ん、あああ〜ん」
愛は手拭掛けを握ったまま、身体をぐ〜っと下方へ降ろす。尻を突き出して持ち上げるのだ。勇が、ペニスを挿し込んだまま、愛の乳房を抱くようにして弄る。愛の肩に手を置き、身体を固定させ、どん、どん、と突いてやる。
「ぁああ〜いい〜いい〜いいわ〜ぁああ〜!」

     

愛と勇は女と男。二つの身体が溶け合っていくようにも思う。あが二つの身体は、ペニスと膣がセットになるだけだ。シャワールームで結合させた愛と勇は、そのままベッドルームに移動する。ベッドの上に仰向いた愛の上へ勇がのしかかる。愛の太腿が大きく開き、その間へ勇が入る。ペニスを膣へ挿入し、お互いに身体を愛撫しあうのだ。正常位でのセックスは、最初の幕での愛の確認だ。
「ふうああ〜ひいい〜いい〜いいわ〜!」
「ふう〜いいのか〜愛、いい気持なのか〜!」
「いいよ〜ぁああ〜勇、いい、いいわ〜!」
ペッタンペッタンと音を立て、ペニスが膣に挿入される。

「いい〜いい、いい〜いくう〜!」
愛の方へ、先にオーガズムの波が押し寄せてきた。
「ぅう〜まだ、まだ〜だ〜ぁあ〜!」
勇の方にも射精寸前へと波が高まってくる。
「いく〜いく〜いく〜〜いい〜いいいい〜ぁあああ〜!」
勇の勢いよいピストンで、愛が登りつめていく。同時に勇も射精、爆発寸前にまで昇った。
「おお〜おお〜いくぞ〜おお〜いい〜!」
愛の膣の奥でペニスがピクピク痙攣し、ピュっピュっと精子が飛ばされた。と同時に、愛のオーガズムが頂上へ昇っていったのだった。
「ぁああ〜いい〜いいいわ〜ああああ〜っつ、ああっ〜あ〜!」

     

愛と勇が棲むマンションの一室は、京都の真ん中、河原町に近い鴨川縁にあった。窓から街が見え、すぐそこに東山が見える。静かな京都の街へ移ってきて、1ヶ月が過ぎ去った。祇園近くのバーの二階に、貸しスタジオがあると知った勇が、愛をそこへ連れていった。スタジオの名前は、風火部屋と云った。東京で、SMに慣れてしまった愛と勇が物足りなさを感じ出し、風火部屋を使うことになったのだ。

風火部屋は、黒基調のゴージャスな造りだった。京情緒を満喫できるように、洋室と和室が設えられている。洋室はかなり広い。SMステージといったところだが、和室は、四畳半の畳部屋だ。道具は主に持ち込みになっているけれど、常備の道具も揃えてある。愛を可愛がってやる大道具一式。天井には鉄パイプが組まれており、吊りができる。柱には、いくつもの鉄輪が埋め込まれている。ビデオや写真撮影ができるように、ライトも常備されている。

「なあ、愛、東京を思い出してきたよ、久しぶりだな!」
「ぁあ〜勇、ここで、ぁあ〜また、わたしを可愛がるのね!」
四畳半の和室へ入っただけで、愛はもうぽ〜っと気が抜けていくような気分になった。
「どお、いいね〜愛にさ、お似合いの部屋になりそうだね!」
勇は座ったまま、愛を引き寄せ、愛を抱きしめる。身体の力を抜いた愛。まるでお人形になったように、どうにでもして〜というように、勇に抱かれた。
勇は、愛の腕を後ろへまわして手首を縄で縛る。一重に軽く縛った。そうしてブラウスのボタンを外してやり、ストッキングを脱がせた。
「ぁあ〜勇、ぁあ〜もう、わたし、はあぁ〜なにしら、もう〜あっ、ぁあ〜っ!」
勇は、愛の手首を縛った縄尻を、胸に二回まわして手首に縛った。

     

それから愛は、上半身を亀甲に縛られ、口には手拭で猿轡がはめられた。
「いいね、愛、綺麗だ、美しい、愛は美しい!」
「ぅうう〜ぅうう〜ふううう〜」
「こうして見ると、愛、お前は男の心を誘惑する・・・」
「ぅう〜ぅうう〜ううう〜ふうう〜」
「さあ、立て、愛、立ってみろ!」
愛が立ち上がると、勇は、手首と天井の鉄パイプから吊られたワッパに縄を掛けていった。

勇に引き立てられるようにして、愛は立たされた。四畳半の和室は、狭い。まるで密室、檻の中だ。窓のない三方の壁、波板の天井。天井にはパイプが渡され、ワッパが四個、吊るされている。座敷机は畳一枚の広さだ。座敷机の上で大の字に寝させることができる。
立ち姿になった愛の身体を、勇が抱きしめてやる。
「ああ〜愛、愛してるよ、おお〜縄と肌が気持ちいい〜」
勇は、縛った愛を抱きしめて、耳元で囁くように云ってやる。
「ぅう〜ぅうう〜ぐう、ぐううう〜」
愛は、乳房に唇をつけられて、ぴりぴりと伝わる刺激に、翻弄されだしていくのだった。

     

「うう〜うう〜ぐうう〜ううぐう〜!」
愛は悶えうつように体をくねらせながら、後ろ手に縛られたまま立たされた。手拭の猿轡は、愛の顔を半分隠していた。
「愛、こうしてやると、うれしいんだね、ほれ!」
勇は、愛の亀甲に縛った胸を弄ってやる。そうして股間へ手を差し入れてやる。
「ぅうう〜ぅうう〜ふううう〜ううう〜!」
股間に入れた勇の手首を、愛の太腿がぐっと締め付ける。
「さあ、力を抜いて、ほれ、股の力を抜いて!」
愛は、もうこれだけで感じ出しているのだ。

「愛、いいかね、もっともっと感じさせてやるから!」
勇は、愛の足首に縄を巻いて天井のワッパへ通して引き上げる。愛の右足が上へ引き上げられ、からだが斜めになる。
「ぅうう〜ふううう〜ぅううう〜!」
「うれしいんやろ〜愛、うれしいんやろ〜ええ!」
「ぅうう〜ぅうう〜ぐう、ぅうう〜!」
口の中にパンティを咬まされて手拭で巻かれた口元からは、くぐもった呻きが洩れてくる。
「ほうれ、ほうれ、どうや〜おめこヌルヌルにして、さ〜!」
足を吊り上げた愛の膣へ、勇が指を挿し込み、濡れ加減をみるのだ。
「ぅう〜ぅうう〜うう〜ぐうう〜ぅうう〜!」
「ほれ、ほれ、べちょべちょに濡れてきた、ほれ、悦べよ〜!」
愛は久しぶりの本格的な責めに、体を喘がせ、くぐもった声で呻くのだった。

   

猿轡を取ってやる。愛は、待ってましたとばかりに、声をあげだす。
「ぁあ〜ぁああ〜いい〜いいわ〜いいわ〜ぁああ〜いい〜!」
「よお〜し、おめこにちんぽが欲しいんやろ、ええ?入れて欲しいと云えよ!」
「ぁあ〜勇〜ちんぽ入れて〜はっ、はっ、はやく〜ぁああ〜入れて〜!」
後ろ手に縛れら、右足を吊られたまま、愛は勇の勃起したペニスを挿入してもらいたいのだ。
勇は、愛の腰を掴んで尻が動かないようにして、亀頭を膣に押し付け、ぐいっと入れてやる。
「ぅうう〜ぅうう〜ひいい〜ひい〜ひいいわあ〜いい〜ひいい〜!」
愛の膣壁から淫水が滲みだし、勇のペニスの挿入を助けるのだ。陰唇がべちょべちょに濡れていく。
「おお〜よく締まってる、おお〜ヌルヌル、いい気持ちだよ〜!」
「ぁあ〜いい〜いいわよ〜いい、いい〜もっと、もっとよ〜!」
愛は、勇のペニスが抜き差しさてだして、グングンと喜悦のピッチを上げていった。

     

「ぁああ〜いい〜いい〜ハア〜ハア〜ヒぃぃ〜!」
後ろから膣の奥へペニスを突き刺されて、愛はグジュグジュになる。喜悦のあまり涙がこぼれてきた。立っているのが辛い。片足で体を支えるのが辛い。
「ぁああ〜ひいい〜ひいい〜ぁああ〜いい〜はあ〜はああ〜ひいい〜!」
愛は、立てた足の太腿をぴくぴく痙攣させながら、体の芯へ送り込まれる刺激に、咽ぶのだった。
「ほれほれ、愛、もっと悦べ、おめこのなかべちょんべちょんに濡らしていいんだよ〜!」
勇は、ペニスをドン、ドン、と膣の奥へ勢いつけて突いてやる。
「ぁあ〜いい〜ぁああ〜いきそお〜ああ〜いきそおお〜!」
愛の声が、喜悦の感情をそのまま、伝わってくる。天井から下げられた縄がピーンと張って、愛の体を崩れないように支える。

愛はうれしいのだ。勇に体を責められて、気持ちがグジュグジュに陥落していく快感に、酔っているのだ。風火部屋、責めの道具が揃った風火スタジオ。勇のテクニックで、愛は体の芯まで燃やしていくのだった。
「ようし、体を吊るか〜ええ、お望みだろ〜愛!」
左足首に縄が巻かれて、天井のワッパを通してぐい〜っと引き上げられる。愛の体が宙に浮いた。体がいっしゅん弓なりになった。
「ぁああ〜ふうあああ〜ん、はっはっ、はぁああ〜あ〜!」
勇が愛の腹部に腕をまわして持ち上げる。そうして腹にも縄を巻き、吊り下げられたワッパに掛けていくのだった。

     

吊られた愛の体を、勇は、美しいと思う。愛を、吊ったままオーガズムへ昇らせる。それにしても、そう長くは吊っておけない。勇は、愛の膝を左右にぐ〜っと拡げた。太腿の間に体を置いて、そのままペニスを膣に挿入してやるのだ。
「ほれ〜愛、入った、奥まで入った〜どうじゃ〜!」
「ぐうう〜ぐうう〜ヒイイ〜ヒイイ〜ひいい〜ふうああ〜!」
乳房さを握って揺すりながら、ペニスをズボズボと抜き差ししてやる。
「ほれ、ほれ、いいぞ〜もっとお汁を出せ〜おお、ぬるぬる、おお〜いくぞ〜!」
「ふうっうう〜ふうっうう〜ヒイイ〜ヒイイイ〜ヒぃいい〜ぁああ〜いくううう〜!」
愛は吊られたまま、ズキズキと快感を注入されて、もう朦朧としている。体を突き上げる快感に、呻き悶える。

「さあ〜いく、いくぞ〜ぁああ〜出るぞ〜出るぞお〜!」
「ひいい〜ひいいい〜ひいい〜いい〜いいくうう〜!」
愛は宙に浮いたまま、オーガズムの頂上を目指して駆け上がる。勇のペニスが硬直し、そうして膣の奥で弾ける。
「ぐう〜ほらぁ〜ぐうわあ〜ほらぁ〜いけ〜いけ〜!」
「ぐうう〜ぐううう〜ひいい〜ひいい〜ふうわあ〜ひい〜いい〜いいくうう〜!」
膣の奥で、勇のペニスが痙攣していったとき、愛はエクスタシーを昇りきって、アクメを迎えた。
「ぁっああ、ぁっああ〜ぁぁぁあ〜ああ〜ひいい〜ぁああ〜!」
そうして愛は、体の力を抜いた。

     

交わり行為が終わり果て、愛はぼんやりと窓から外を眺めていた。祇園の裏側になる風火部屋。窓から人が行き交う姿が見える。京都の夜、ここは祇園花街の一角だった。京都の風情にもだいぶん慣れた。
「あの子どうしてるんやろ・・・」
ふっと処女を捧げた男のことが脳裏を過ぎった。小さな美術館美術館のテラスで、そういえば光が注ぐ中庭で、ダージリンを飲みながら、ジッドを読んでいたんだったっけ・・・。
愛は、もうあれから1年以上の月日が経ってしまったことを懐かしむ。勇には、彼と渋谷で別れた後に拉致されて、いつの間にか調教されて、いまここに、一緒に居るのだ。
「ああ〜もう、わたし、汚れてしまたのかしら?・・・」
汚れちまった悲しみ・・・。愛は、ふとそんな詩句を思い出していた。

「どうした、愛、何が見えるんだい?」
勇が窓辺にいる愛に声をかけてきた。
「ううん、なんにも、ああ〜静かね〜京都って静かね・・・」
「どうした、久々で悦びすぎたのかい?」
愛は、勇の問いかけに、答えるのも面倒な気がしてしまう。
「わたしたちって、おかしな関係ね、そう思わない?」
「なに云ってるん、男と女だよ、正常だよ、おかしくなんてないよ!」
勇は、ちょっと狼狽した。心の中に寒気が過ぎっていった。
「しょせん男と女しか存在しないんだ、愛は神を思ってる?そんのは捨てただろ!」
そういいながら、勇は、愛を窓辺で抱き寄せた。
「オレたち、しょせん生きんならんのだよ、身体有る限り生きる、それには愉しみが必要だ、そうだろ〜!」
久しぶりのハードプレーに、愛はちょっと身体のけだるさを感じていた。とはいえ、勇が抱きにかかってきて、拒否もしなかった。

     

勇の手に再び縄が持たれた。愛を抱き寄せ、後ろ手に縛り、足首を交叉させて縛った。足首を縛った縄を肩から後ろに括った腕へまわして縛るつける。
「ぁあ〜また、ぁああ〜またこんなことするの、ぁあ・・・」
「どうした、いやなのか?」
「ううん、でもちょっと疲れたのかな〜?」
「疲れたのかも知れないね・・・」
そういいながらも、愛を荷物のように丸めて縛り上げた勇は、愛の裸の身体をなぶりはじめるのだった。
「ぁあ〜もっとゆっくりやさしくしてよ〜、お願い〜!」
愛は裸の身体を勇に預ける。勇のテクニックは、確かに愛を悦ばす。ハードプレーの連続は、今夜の愛には辛かった。勇は、そんな愛の心を知る由もなかった。コンビニで買ってきたサラミソーセージを手に握って、それで愛を責ようというのだった。

「ぁあ〜ぁあ〜ぁっ、ああ〜はあ〜」
足首を交叉して縛られ、太腿を拡げさせられた愛の股間へ、サラミソーセージの棒が当てられた。
「いいかね、愛、ゆっくり食べるんだよ、十分に味わって、食べるんだよ!」
勇は、荷物のように丸めた愛を抱きかかえ、キッスをしてやり、そうしてサラミソーセージの先で、陰唇を割っていった。
「ぁあ〜ぁああ〜だめ、だめ、まだよ〜もっと濡らしてよ〜!」
女は、その気になって没頭することで膣が濡れだす。最初のプレーで十分に濡らしきってしまった。愛の膣の中は、まだ硬かった。
勇は、秘薬をカバンから取り出す。ゼリー状の興奮剤が混ぜられた薬だ。これをぬり込められると、ズキズキと感じる秘薬だった。愛の陰唇と膣の襞へ、秘薬がぬられた。
「ぁああ〜ムズイ〜ぁあ〜むずい〜なにしたのよ〜ぁあ〜ムズムズしてくる〜うう〜!」
愛は、股間が膨張しだす感覚を得ていくのだった。

     

膣に秘薬がぬり込まれて、愛の身体は、もうズキズキと得体の知れない快感に満ちてようだった。女の身体が、その気になっていかないとき、この秘薬をぬると、魔法のように、快感を得る身体になる。
「ほ〜れ、愛、利いてきただろ、壷の中が熱っぽくなるっていうけれど、どうなの?!」
「ぁあ〜いい、いい、いいわ〜いつもと違う、ぅうう〜!」
荷物のように縛られた愛の膣が、セラミソーセージで突かれると、ズキンズキンと身体の芯に刺激が伝わってくるのだった。

男と女、勇と愛。愛は、勇に身体を責められながら、いつも得体のしれない感情になっていく。泥沼のようなぶよぶよで、足を入れると沈み込んでいく重い感情だった。勇に背中を支えられ、身体をVの格好で尻を床に着け、そうして膣の中へ突っ込まれたサラミで掻きまわされていく愛。
「ぁああ〜いい〜ぁああ〜いい〜もっとグリグリまわして〜!」
愛は、自分の身体を自分でコントロールができない。勇に預けるしかないのだ。
「愛、オレのちんぽ咥えろ!」
勇が立ち上がり、愛の顔へ勃起したペニスを押し当てた。愛は、唇を開けた。差し出されたペニスを口に咥え、唇で擦っていく。口の中へ挿入されるペニスだ。倒錯した行為だ。セラミを膣に、ペニスを口に、愛はこの倒錯に酔い出していく。

<ぁああ〜いい〜ぁああ〜いい〜もっと、もっと奥を突いてよ〜!>
勇のペニスを口に咥えて、しゃぶりながら、愛は思う。
<ぁああ〜メチャメチャにして〜もういいの、お願い、もうめちゃめちゃにして・・・>
愛は、喜悦のなかで、地獄に落ちていくような快楽感覚に満たされていくのだ。
「ほれ、もっとしゃぶれ、チンポの皮が剥けるまで、舐めまわせ〜!」
「ぅぐう〜ぐうぅ〜ふうぅ〜ふうぅ〜ぅぐうう〜うう〜!」
愛は、勇の責めに悶え喘いでいるのだ。勇が、バイブレーターを持ち出した。セラミの代わりだ。バイブの振動で、愛の身体を喜悦に感じさせようというのだ。ブルブルブル〜っと、モーターの回転する音を立てたバイブが、愛の股間に押し当てられた。

     

秘薬を塗られて、バイブで責められる愛。縄で荷物のように縛られて、エクスタシーの海を泳ぐ。
「ぁああ〜いい〜いい〜いきそ〜ぁああ〜いく、いく〜!」
最後のトドメは、勇のペニスが挿入される。膣の入り口がヒリヒリする。秘薬のせいもあった。摩擦を受け入れすぎたせいもあった。勇のペニスが膣へと挿し込まれた。
「あああ〜やっぱり生、生がいいわ〜ぁああ〜!」
勇は、荷物のように縛った愛の前に座って、拡げられた膣にぐぐっと挿し込んでやる。ずぽっと抜いて、ぐさっと挿し込んでやる。
「ぁああ〜いい〜いい〜ぁああ〜もっと〜もっと〜!」
勇のペニスが抜き差しされるたびに、愛は、呻き喘いで声をあげていくのだった。
「ぁああ〜ぁああ〜ぁああ〜いい〜いい〜いくう〜いくう、ぅつ、ぅつ、ぁあああ〜〜〜!」
勇のペニスがビンビンと痙攣し、精子を飛ばした瞬間、愛はいっきにオーガズムの頂上へと昇っていったのだった。

     

<愛の悦び>1

勇と一緒にいることで、愛は身も心も充実しているように思う。男と女が一緒にいることで、からだが欲求する快感を満たせていくことができる。愛の気持ちは、心を大切にしたいと思っている。セックスは生殖の手段だけではない。むしろ生殖を排除したところに成り立つセックスを望むのだ。勇の精力は強い。愛の身体と心が翻弄されるほどに、何度もアクメへ昇らされる。愛が勇から離れられないのは、このせいなのかも知れない。

風火スタジオを借りて、愛は勇に可愛がられる。風火スタジオはSM部屋。今夜も愛は勇に可愛がられる。パンティだけの姿になって、ソファーに座った勇の前に立たされる愛。勇もブリーフだけの格好だ。仕掛けの最初は愛の方からおこなう。ソファーに座った勇の前に跪き、そうしてペニスをしゃぶるのだ。
「ぁあ〜勇のペニス、はやく欲しいわ〜おしゃぶりしてあげる、ぁあ〜わたし、勇のペニスしゃぶりたい」
「愛、いいからだだね、その唇、そのお乳、その柔らかい肌で喜ばせておくれ」
愛は、勇のペニスを取り出す。まだ柔らかい。愛は、勇の柔らかいペニスを、口に含んで舐めだして、大きくなるのが嬉しい。

愛のフェラチオ。竿の部分を握って皮を剥き、亀頭の先へ舌先を当て、舌をすぼめて舐めていく。雁首の縁を舌先で舐め、舌先を左右に揺すりながら亀頭の先まで舐めていく。同時に竿をしごいていくと、勇のペニスが勃起してくる。
「愛、舌先の感触、いいよ、ああ、大きくなってきた」
勇は、愛の髪の毛を撫ぜてやり、乳房をつかんでやる。愛の乳房は柔らかい。勇は、フェラさせながら、愛の乳房を握り揺すって乳首をつまんでやる。
「ぁあ〜勇、いいわ〜いいわ〜ぁああ〜ペニス、硬くなって、太い・・・!」
愛は、フェラする唇から喘ぐ声を出し始める。
「ぁああ〜いいわ〜はああ〜いい〜ぁああ〜いいわ〜」
愛の穿いたパンティが脱がされ、勇もブリーフを脱ぎ去った。

     

愛にフェラをやめさせて、からだ持ち上げ、勇が抱きしめる。愛は、この瞬間を待っていた。身体と身体が摺り寄せられて、密着するとき、愛の気持ちが勇にのめりこんでいくのだ。
「ぁああ〜勇、いい、もっとつよく抱いて〜ぁあ〜」
勇に抱きしめられて、背中から尻を愛撫されだすと、もう膣まわりがウズウズしてくる。勇とて、愛の肌を愛撫しはじめ、陰毛の黒い色を見ると、ムラムラと昂奮の渦が沸く。
「愛、おまえの肌は柔らかい、ああ〜跨れ、オレに跨れ!」
勇の最初の一回は、膣接吻も指挿入もなしで、いきなり勃起ペニスを挿入させるのだった。


<愛の悦び>2

愛のからだは柔らかい。バストが豊かだしヒップも豊かだ。細身のからだに色白で、瓜実顔に真直ぐな髪の毛。背もそこそこ165p。俗にゆう並以上の器量の持ち主だ。今は京都に移り住んで、勇と一緒に住んでいる。東京にいたとき、勇が主宰するショーに、愛がレギュラー出演した、そのときの儲けた金で、当分は暮らしていくつもりなのだ。
愛の巣作り、愛と勇の<愛の巣>作りだ。若い二人の毎夜のセックスで、愛は激しく燃えた。

     

勇にバックからいきなりペニスを挿入されて、愛は一気に、エクスタシーのなかに身を置くのだった。勇のペニスは大きい。そのうえに固さといったら肉棒だ。後ろからペニスを挿入されると、愛は宙をもがいているような感覚になる。女の急所だけが攻められるのだから、ふんわり感より性急感に近い。
「ぁああ〜いいわ〜ぁああ〜いい、いいわ〜!」
愛の悶える姿に、勇は、野獣ような欲望を抱いていく。
「ほれ、ほれ、愛、いいだろ〜もっともっと高くへ、イケよ〜!」
勇は、腰をぐるぐると回しながら、愛の膣の中を掻き混ぜてやる。愛と膣内は、ペニスで突かれて抉られで、もベトベトに濡れてくる。そうして野獣のような叫びをあげながら果てていく勇に、愛のオーガズムが乗り込む格好で終わった。

こうして最初のラウンドが終わり、暫く休んだあと、勇の縛りが始まるのだった。愛は、手を後ろへまわして、勇の縄を受ける。手首に巻かれた縄が、胸を二重にまわり、乳房を挟み込む。豊かな乳房が飛び出すような格好で、皮膚を張らせるのだ。タプタプの乳房が、キュッと絞られる。
「ぁああ〜だめ、感じるわよ〜ぁああ〜感じるわよ〜!」
愛は、搾り出された乳房の先を舌で舐められ、勇の唇で咬まれて、ビリビリと電流を流されたように、感じる。
後ろ手に縛った縄尻が、天井から下げられた滑車に通されて、愛の裸が立ち姿で留められた。

「はぁああ〜いさむ・・・もっと、わたしを可愛がってね〜」
「よしよし愛、お前の気が済むまで、たっぷり可愛がってやるよ!」
勇との最初は、レイプされたことから始まったけれど、もう縄無しではいられないのだ。勇の手が愛の股間を弄りだす。陰唇を抓んでやり、拡げてやる。もうジュクジュクと秘汁が滲みだして、勇の手がべっとりと濡れるのだ。勇は、愛の秘汁の滲み出かたで、からだの昇り具合を確かめていくのだった。

終わり




小説

愛物語えろす編





HOME

かおり

かおり小説集目次



小説:えろす愛子

表紙目次に戻る