アリサの手記
 第三章 1〜4 2006.2.3〜2006.2.7


わたしは貴族です。ジロムと一緒に国境線を越えてこの国へきました。ジロムは兵役を拒否し、わたしはそんなジロムについてきました。ここに囚われたわたしは、ただの女です。はっきりした素性もなにもわからない女です。でもわたしはわたしでしかありません。わたしを知る人間はこの国にはいない。女のからだを持ったわたしがあるだけです。
この部屋のことを、わたしは恥部屋と呼びます。女のわたしが男たちによって、屈辱の恥ずかしめを受けた部屋だからです。わたしの恥ずかしい姿を見て、男たちは喜ぶ。イチゴウもニゴウも、男です。ただただ、わたしのからだをなぶり、わたしの声を聴いて喜ぶ。

     

部屋の真ん中に置かれたベッド。その脇に置かれたソファーと肱掛椅子。わたしが育った家にも劣らない家具でした。わたしはベッドに横たわるように云われました。裸のままで、そう、あの絵のように、娼婦がベッドに横たわる、あの絵のように・・・。
「手だけを縛れ!」
イチゴウが云うと、ニゴウは布を丸めて、わたしの手を後ろで括りました。革紐のようなきつさはなく、柔らかい感触です。後に商品となるわたしのからだに、傷をつけないためだったと思います。ベッドの上に横たわり、括られた手を腰後ろに置いたまま、わたしは仰向かされた。

裸で手を動かす自由を奪われたわたしは、わたしのからだをベッドの両サイドに立った男の目に晒す。恥かしい処を隠せないのです。お母さまにだって見せなかった裸のすがたを、誰ともわからない男の前に晒している恥と屈辱は、わたしを苦しめる。
「いいかいアリサ、たっぷり可愛がって、女の悦びを教えてやるから、楽しみにしろよな!」
「そうだよ、可愛がられて悦ぶ、男なしではいられないようになる・・・それを教えてやるんだよ!」
イチゴウとニゴウは、わたしのからだを覗きこむようにして、話していました。

     

部屋にはイチゴウが残り、ニゴウは出ていきました。ふかふかのベッドのうえに、手首を括られて仰向いたわたしは、イチゴウのなぶりものになるんです。
「二人っきりだ、男と女だ、たっぷり悦ばせてやるから、期待してろ!」
イチゴウは、裸になり、わたしの横に座って云います。
「・・・・」
わたしは無言で、イチゴウの顔を見ました。逞しい身体つきです。腕や胸には筋肉が盛り上がって、力強そうに見えます。でも顔は優しそうにも見えました。
「二十歳か、いいとこのお嬢のようだが、ここではオレの女だ、楽しませてもらうよ!」
イチゴウは、手の自由が利かないわたしを、どうしょうというのか。わかっています、欲望を処理する、それだけです。

仰向いて寝ていたわたしを、イチゴウが上半身を抱きかかえました。わたしは接吻されます。イチゴウの唇がわたしの唇にあわせられました。わたしは、身の毛がよだつほどに、いやな気分になりました。初めて会う男に、抱かれてキスされて、わたしのからだは拒否反応を起こしているのです。イチゴウの唇で、わたしの唇が開かれ、舌を挿しこまれてきて、寒気がするほどに身構えていました。でも、舌をお口のなかに入れられて絡まされてくると、わたしは、からだが感じだすのを覚えます。
「そうそう、からだの力を抜いて・・・力を抜くんだ」
「ふぅっ、ふぅっ、すうぅっ・・・」
「そうだ、力を抜いて、感触をうけいれるんだよ」
ああ、わたし、イチゴウに抱かれて、キスを受けながら、背中を愛撫されだし、お乳まわりを愛撫されだして、言われるとおりに力を抜いていきました。

     

「女はね、撫ぜられて感じていくんだから、オレに身をまかせな、たっぷり仕込んでやるから・・・」
「ふぅう、ふぅっ、ぁあ、はぁああ・・・」
「それにしてもアリサ、白くて柔らかくて張がある、いいからだしてるね、綺麗だよ、可愛いよ」
褒められて嫌な気持ちはいたしません。わたしの気品は、わたしが生きている唯一の証拠です。
「お乳も、ほれ、タプタプなのに、硬い感じだね」
イチゴウは、わたしの乳房を手の平でつかみ、ぐるぐると回しながら、云うのです。
「ぁああ、わたし、いい気持ちになりたい・・・」
昨日までの取調べでは、こころを硬く閉ざしていたけれど、無駄な抵抗はやめておこうと思いだしたのです。それが得策だと思いだしたのです。

     

イチゴウに抱かれたまま、お乳を吸われながら太腿をまさぐられて、わたしはピリピリとした刺激を感じます。乳首が敏感になっていて、唇で挟まれるとジンジンとしてきます。それに太腿の内側を撫ぜられて、わたしは閉じていた足を少しづつ広げていきます。手首が後ろで括られているとはいえ、わたしは深呼吸をするように、大きく息を吸ったり吐いたりしてしまいます。
「ぅうう・・・ぁああ・・・あっ、あっ・・・」
「アリサ、どうだね、気分が乗ってきたかね・・・」
「ぁああ、はぁああん・・・」
「時間はたっぷりあるから、焦るなよ、アリサ!」
そのように云いながら、イチゴウは、わたしにペニスを咥える姿勢をとらせます。

手を後ろに括られたまま、わたしをうつ伏せ、イチゴウの腰へ顔を当てさせます。大きくなったイチゴウのペニスが反り返り、わたしは裏の根元から頭の方へと唇を移動させられる。
「アリサ、好きだろ、男だけの持ち物だ、さあ、しゃぶれ!」
「ぅううっ、はぁああっ・・・」
イチゴウは、わたしにペニスをしゃぶらせながら、脇から手を入れてわたしの乳房をまさぐっています。
「さあ、腰を浮かせて、お尻を持ち上げて、足を広げるんだ!」
イチゴウが、お尻を浮かせたわたしのお股へ、手を伸ばしてきた。そうして手の平でわたしのお股を包みこみます。わたし、手を使えない。肩をイチゴウの太腿で支えられて、顔を動かしている。犬が餌をあさるように、わたしはイチゴウのペニスをあさる。

     

そうしているうちに、イチゴウがわたしの後ろへ移り、腰に手を置き、広げたわたしのお股を、ペニスでまさぐりだしました。わたしは顔と肩をベッドにつけて、バックから挿入されだした。
「ああっ、ああっ、はあっ・・・」
「おおっ、よく締まってるぞ、アリサ!」
わたしは、イチゴウのペニスをぶすぶすと挿し入れられて、不安定だけどいい気持ちになる。チツ奥まで挿しこまれて、グングンと押されて、わたしは思わず、あああ、あ〜、っと大きな声をあげてしまいました。

     

イチゴウは、チツにペニスを挿しこんだまま、わたしの手首を持って引き上げました。わたしは背中を水平にされて、ブスッ、ブスッとペニスを抜かれては挿し込まれていきます。
「ああああ〜ああああ〜!」
わたしは膝を広げたまま、からだを浮かせたまま、後ろから犯されているのです。イチゴウは、わたしの口を紐で割り、その紐をぐいっと引きました。わたしは、お馬のように手綱を咬まされたのです。顔をあげ、手をぐいっと引かれて、わたしはイチゴウのペニスに翻弄されていきます。

「アリサ、もっと走れ、もっと走れ!」
「うぐぐぐ〜ぅぐぐぐう・・・」
「アリサは可愛い、雌馬よ、さあ走れ、走れ!」
口に咬ませた紐が手首を括った紐に絡まされ、引き上げられてかただを浮かせ、余った手がわたしの乳房をまさぐってくる。イチゴウは、指の間に乳首をはさみ、乳房をゆさゆさ揺すっています。チツの刺激と乳首の刺激。わたしはドクドクと快感を注ぎ込まれているのです。
「うぐうう、ぅううう、ぐぅうううっ・・・」
わたしは、なにを考える余裕もありません。からだの芯に挿し込まれたペニスで、あつい火の玉のように火照ってグジュグジュになっているのです。

     

「いいぞ、いいぞ、もっといななけ、いななけ〜!」
逞しいからだの持ち主イチゴウは、わたしのからだを翻弄していきます。手首とお口を括られて、からだを反りかえらせたわたしを、後ろから挿入しているイチゴウです。グリグリ攻め立てられるわたしのチツです。快感でないといえばウソになります。これが屈辱であるとか、ないとか、そうゆうことではなくて、わたしのからだが反応しているんです。囚われの身とはいえ、わたしは女です。男にチツを弄られて、不幸なはずがありません。
「アリサ、お前は上玉だ、いい女だ、よく締まるぞ!」
「うぐぅうう、ぐぅうう・・・」
「ほら、アリサ、もっともっと走れ〜!」
硬くて柔らかいイチゴウのペニスで、わたしは泣き叫びます。喜悦の泣き叫び!ああ、お許しください!わたし不浄な女です・・・。

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第三章終わり






















































































































































































































































































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