アリサの手記
 第一章 1〜22 2005.12.4〜2006.1.7


わたしの名はアリサ。アリサはクリスチャンです。クリスト様のお教えに従って、大人になるまで育てられてきたんですけれど、どうしたはずみか、アリサは恋をしちゃったんです。

     

アリサが恋をした男の名はジロム。ジロムは細身で背が高くて、ちょっと憂鬱な顔を見せるんです。ジロムのそんな表情を見ていると、もうアリサの心は、傾いて、憂鬱になってしまう。
「アリサ、ボクと一緒に旅に出ないか?」
ジロムが、冬に向かう寒い朝、アリサに告げました。
「旅にでるったて、お母様のお許しを頂かないと・・・」
アリサは、途方にくれてしまったけれど、ジロムについていくことにしました。
アリサの受難は、このときから始まったといえます。身も心も崇高なところへいくために、堕落!ジロムと一緒に旅することは、堕落!堕落!地獄へ落ちよう、ジロムと一緒に・・・!
アリサはそのように思ったのです。

ジロムって、わたしを苛めるのが好きなんですって!旅に出ようといって、わたしを連れだした最初の夜、ジロムは、わたしを縛ったのです。

町から少し離れたホテルで、お部屋に入るなり、わたしを抱き寄せました。ジロムは背が高く、わたしは小柄なほうですから、彼の手の中にすっぽり包み込まれてしまいました。
ジロムは、わたしにキスをしてくれ、つけていた衣装を少しずつ脱がせてしまうのです。ほとんど裸にされて、お乳を触ってきたとき、わたしは彼のごつごつした手の感触を、よろこびました。

ジロムは、わたしをベッドのそばに立たせたまま、跪いてわたしのお乳をつかんで揉みながら、乳首に唇をあて、そ〜っと乳首を咬んだのです。
「ぁああっ・・・」
わたしは、一瞬、ピリピリとお乳の先から電流を流されたような刺激に、おもわづ声をもらせたようでした。
「アリサ、好きだよ、ああ、アリサ、好きだよ!」
ジロムは、お乳の先を吸ったまま、わたしの腰をまさぐっていました。下穿きの中へ手を入れてきて、わたしの誰に見られたくない恥ずかしいところを、触りだしたのです。
下穿きをズリ下げられて、腰のまわりが丸見えになったとき、わたしはもう恥ずかしくって、目を瞑ってしまいました。

ジロムは、わたしをベッドの縁に座らせました。そのときはもう丸裸にされておりました。ジロムが、わたしの前に立って、ものすごく大きな男物をわたしに突きつけたのです。
「アリサ、みて、見て、見てごらん・・・」
わたしに見せつけるように男物の先をむき出していたのです。
わたしはもう、正直、びっくりしました。だって、ジロムに抱かれたことはありましたけれど、目の前に突きつけられたのは、はじめてだったんですから・・・。わたしが家出した最初の夜、1年前の冬ざれた夜のことでした。

     

裸でベッドの縁に座って、ジロムの大きな男物を見せられたとき、わたしはもう卒倒しそうなくらい驚きました。胸がドキドキ高鳴ってくるのがわかりました。わたし、そのときは、まだ処女だった。

ジロムは、わたしの手をとり、大きな男物を握らせました。暖かい棒、肉のかたまり、わたし、そのとき、不思議な気持ちになりました。不安と恍惚、なんていい方がありますけれど、そんな感じでした。ジロムがわたしの頭の後ろに手をやり、前へ来るようにしました。ジロムの男物にキッスしろということなんだ。わたしは、無言のうちに、ジロムの男物を握ったまま、その先へキッスしてあげた。

「兵隊へは行かないよ、アリサ、一緒に住もう・・・」
ジロムは、わたしの口のなかへ、大きな男物を半分ほど含みこんであげ、舌の先でなめだしたとき、そのように云いました。
ジロムが、わたしのお乳をさわりだしてきました。手の平でお乳を包んで柔らかく握ってくれたのです。男の手。わたしは、もっとごつごつしているかと思っていたけれど、案外柔らかいその手を、少し冷たく感じた。

お母様には内緒で、ひとりお部屋のなかで裸になって、わたしのからだを鏡に写してみたり、そんなときお乳を揉んであげたり・、お股をさわってみたり・・・・。ああ、ジロムの手でさわられたとき、わたし、自分でするときとは違って、もうふわふわの気持ちになってきていたんです。

     

でも、ジロムにからだを撫ぜられて、わたしとっても緊張していたせいか、お股に力を込めて、キュッときつく閉めたままだった。ジロムが、わたしの膝を拡げようとしてくればくるほど、わたしは無意識に閉じてしまう。
「アリサ、いい子だから、足をひろげて・・・・」
ジロムの囁いている声が聞こえた。
「ああ〜、ジロム・・・・、わたし、こわい・・・・」
ほんとにわたし、どうしていいいのかわからなかった。

ジロムは、わたしの手を後ろへまわし、手首を紐で括り、そうしてベッドのパイプに括りつけてしまった。
「なにするの?ジロム、手が動かないよ〜・・・・」
わたしは、ベッドの上に座るかっこうで手を拘束されてしまいました。
「アリサ、キミが抵抗しないように・・・・ね!」
ジロムは、そのように云いながら、広げられてしまったわたしのお乳を再びさわりだしてきたのです。
「ぁああ〜ジロム、だめよ・・・・こんなのダメ、いやよ・・・・」
処女だったわたしは、もう怖さの方が強かった。ジロムは、わたしの足を、なおも広げさせようとしてきました。

ジロムは、タオルをつないで長い帯のようにし、わたしの首にまわしました。そうしてわたしの足首まで垂らしたかと思うと、その帯で足首を括ってしまった。
「ぁああ〜ジロム、なにするの?なにするのよ〜・・・・」
手を後ろで固定されてしまったわたしは、なにもできません。
「アリサ、今夜はぼくたちの最初の夜だ、だから・・・・、だけど・・・・」
首にまわされたタオルの帯を、ジロムがぐいっと後ろへ引き下げたようです。わたしの双足、足首を交らせたまま、宙に浮くようにお乳へと近づいてきました。
「ぁあああ〜ジロム、いたい、痛いよ〜!」
無理矢理ふとももを広げさせられた恥ずかしさと苦痛感で、わたしは思わず声をあげてしまった。

     

可哀そうなジロム・・・・わたしは今になってそのように思う。ベルリンのアートスクールを出て、将来を託されていたジロムだったのに、わたしを連れて逃亡しなければならないなんて、運命って、ああ、生きるの辛いです。
わたしのまえにジロムが座りこみました。わたしは裸。手はベッドの後ろに括られていましたし、ふとももが広げられて、お乳にくっつきそうになるくらい、上げられていましたから、ジロムがわたしの目の前に座ったとき、わたしは恥ずかしくって、悲しくって、泣き出しそうになっていたんだと思います。

「アリサ、いい子だから、ボクのいうとおりにするんだよ、いいね・・・・」
ジロムは、さも悲しげな顔つきで、わたしの目の前にいた。サイドテーブルのランプが、ジロムの顔をぼんやりと照らしていた。
「ああ、ジロム、わたしこわい・・・・」
ジロムの手が、わたしのお乳を握ってきたのです。
「ぁああ〜ジロム、だめよ〜ジロム・・・・」
顔を下にむけてしまったわたしの目に、ジロムの男物が大きな棒になって、わたしのお股の真ん中近くにあるのが見えてしまった。
ジロムが、交叉したわたしの足首の上に顎を置くようにしてから、手を伸ばし、双方のお乳を手の平で包んだ。
「ぁああ〜だめ、ジロム、だめよ、さわっちゃダメ・・・・」

ジロムの顔が蒼白にみえました。無言で、わたしのお乳を握ったまま、乳首を人差し指で、ピンピンとはねだした。わたしはもうそれだけで、からだにピリピリと、電気を流されたような感じが伝わってきて、泣きたいような気持ちになってきた。
ジロムの男物の先が、広げられてしまったお股の真ん中へ押しつけられたとき、わたしはズキズキと、お乳の先以上の電気が流れるのを感じた。

ジロムの足首は、わたしのお尻の後ろへまわされていた。わたしのふとももの根元を手で広げるようにして、擦ってくれました。太い棒・・・・ジロムの象徴がわたしの恥唇をひろげて入ってきたとき、わたしは、痛いっ!って声をあげたようでした。それからは、痛さをぐっと我慢して、ジロムがいうように、いい子だったと思います。ジロムの象徴が、頭の部分だけが埋め込まれ、そうして引き抜かれ、再び頭の部分だけ埋め込まれ、引き抜かれ、何度か繰り返されて、ジロムの男物が半分ほど隠れてしまった。

「アリサ、痛いの?・・・最初は痛いっていうけれど、二回目からは気持ちよくなる・・・」
わたしの苦痛する顔をジロムは見ていたのでしょう。優しい声をかけてくれたように思った。わたしのなかに、ジロムへ抱きついていきたい衝動が襲ってきた。でも、どうすることもできない。わたしは手をベッドの後ろへ括られて、ふとももを思いっきり広げられたまま、ジロムの太棒がぜんぶ埋め込まれるまで、声が出そうになるのをぐっと堪えながら、ジロムのなすがままにされてしまった。わたしの秘所にぜんぶ埋め込まれて、太棒の動きを留められて、わたしの痛さは少しやわらいだようにも感じられた。

     

ジロムったら、わたしのヴァギナにペニスを押し込めたまま、棒全体をぴくんぴくんと動かせてきたのです。わたしは、じっとしてましたから痛みはやわらぎ、からだの奥のほうが、じんじんともどかしい感じになっていきました。
「アリサ、アリサ・・・・」
ジロムは、わたしのお乳を揺すりながら、わたしの名を云っております。
「ああ、ジロム・・・・足がいたい、紐をほどいて・・・・」
わたしの声に気づいてくれたのでしょう、ジロムが足首を括っていたタオルの紐を解いてくれた。

手を後ろへまわして括った紐は解いてくれません。わたしのふとももがジロムのふとももの上にかぶさるようになり、足裏をベッドの上に着いた。ジロムは、あいかわらず足をわたしのお尻の後ろで組んでいました。
「アリサ、こうして結ばれたまま、いつまでも居ようね」
広げた膝の根元と、ジロムの腰の根元が合わせられておりました。
「ああ、ジロム、わたしを大事にしてくれるのよね、ジロム・・・・」
「アリサ、これからはずっと一緒だよ、いっしょに居たい」
「ぁああ〜ジロム、一緒にいられるのよ、ね・・・・」
ジロムは、わたしの脇から背中へ手をまわして抱きしめてくれた。そうしてわたしはジロムの唇で、お乳を吸われ、その先をつままれながら、ペニスを少しだけれど、抜いたり差し込んだりしされていました。

わたし、痛みのなかでしたけれど、ジロムを受け入れて、いい気持ちになっておりました。はち切れんばかりのジロムの棒が、わたしのヴァギナを広げて密着しているのがわかります。わたしのからだのなかがジンジンとしていました。ジロムに抱かれて、ヴァギナにペニスを入れられて、からだを弄られる。
「ああ〜ジロム、わたしを連れてって、どこまでも連れてって・・・・」
ズキン、ズキンとからだを抉るような感じで、わたしはもうジロムのなすがままになって、泣いていました。

     

朝、目が覚めてカーテンを開けると、光が差し込んできて眩いくらいでした。夜のうちに雪が降り積もり、あたり一面、真っ白に覆われていました。ジロムは、仕事を探しに出かけ、わたしは従妹のジュリアに手紙を書いた。家を出たこと、そうして居場所を書き記しておきました。そうして昨夜、ジロムと一緒にいたベッドの出来事。わたしはジロムが不在の部屋で、思い出していました。処女をジロムにあげたことを後悔はしていません。でも、紐で括られてされたことに、ちょっと哀しい気持ちになってしまうのです。

クリスト様はお許しにならないと思います。イプセンの人形の家、ノラさんになった気持ちです。わたしは地獄に落ちる・・・。これから頼る人はジロム・・・このジロムだって、この先、いつまで一緒に居られるかわからないんですもの・・・。
夕方になってジロムが帰ってきました。仕事先は見つからなかったといいました。そうしてわたしの顔をじっと見つめて、哀しげな表情を見せました。
「ジロム、そんなふうな顔してると、わたしまで哀しい・・・」
「アリサ、ダメだよ、キミまで哀しがってはダメだよ・・・」
ジロムは、そういいながら、立ったままわたしを抱き寄せました。

ジロムが接吻を求めてきた。わたしの上から覆いかぶさるようにして、わたしの唇を求めてきました。
<ぁああ〜ジロム、抱いて、もっともっとわたしを強く抱いて〜>
わたしは、哀しみを覆い隠すように、ジロムを求めていました。
「アリサは、いい子!だから、心配することなんて何もないんだよ・・・」
ジロムが唇を合わせたまま、お洋服のうえからからだを撫ぜていました。そうこうして、少し感じだし、うっとりしだしたとき、わたしの手首が、ジロムの外したネクタイで括られた。
「アリサ、いい子だから、ボクのゆうとおりにするんだよ、いいね!」
わたしは手首を括られ、壁際のスチームのパイプに手を上げた格好にされてしまったのです。

     

「ジロム、だめよ、どうしたのよォ、何するのよォ・・・」
手首を括られて立ったまま、わたしはジロムの顔を見つめていいました。ジロムもわたしをじっと見つめています。ああ、ジロム、そんなに哀しい顔つきで見つめないで・・・お願い!わたしは、ジロムが悩んでいることを知っています。
「アリサ、アリサの顔を見ていると、とっても辛くなる・・・」
ふたりだけの生活が始まった翌日だというのに、わたしたちって、嬉しい気持ちと不安な気持ちが入り混じっていた。

ジロムは、スチームのパイプに括ったわたしの手指に手指を絡ませてきました。そうしてわたしにキッスしてきました。ジロムの暖かい唇。わたしは目をつむって迎え入れます。
「アリサ、柔らかい・・・ああ、アリサ・・・」
ジロムは、左の手をわたしの手に絡ませたまま、セーターの裾から右手を差し入れ、お乳を柔らかく握ったのです。
<ああ〜、ジロム・・・わたしを壊して、わたし怖い・・・>
わたしは、心のなかで、ジロムに抱かれていく自分を思い、安らかな気持ちにさせて欲しいと願っているのです。

暖かい部屋。セーターにパンティとスカートだけのわたし。ジロムがセーターの裾をたくし上げ、首の後ろへまとめます。わたしは、上半身が裸になった。
「ああ〜ジロム、だめ、ダメよ・・・そんなことしたらダメ・・・」
手首を上げたままのわたしのお乳へ、ジロムの唇が押し当てられた。右腕で背中を抱かれて、お乳を吸われたとき、わたしはジロムの母になったような気がしてきました。
「ぁああ〜ジロム、もっときつく・・・きつく吸って・・・」
おもわずわたしの口から洩れた言葉に、ジロムは驚いたようでした。

スカートの裾をたくし上げ、裾布を腰の中に巻きつけ、ジロムはわたしから離れました。わたしの正面の壁際にジロムは立ちました。そこからわたしをじっと見つめていました。下穿きはつけていたとはいうものの、お乳がむかれ、太腿がむかれて、裸同然のわたし。手首をネクタイで括られて手をあげた格好です。ジロムの視線が、わたしの心を突いてきました。ジロムといえども男です。男の視線が、わたしの身体を刺しているのです。晒されたわたしは、胸を隠したい衝動にかられておりました。

     

「ジロム、そんな目でわたしを見ないで・・・ジロム、お願い・・・」
わたしは、壁際に立っているジロムに云いました。ジロムは、それでも黙ったまま、わたしを眺めております。それからわたしに近づいて抱きしめ、接吻を求めてきました。
「アリサ・・・アリサ・・・」
ジロムは苦しげでした。わたしの唇からジロムの唇がはなれて、しゃがみ込みました。わたしのたくし上げられたスカートの下穿き、パンティのうえから唇を押しつけてきたのです。
「ああ・・・ジロム、手を解いて・・・」
わたしのお願いを聞き入れてくれないまま、パンティを脱がしにかかったのです。ジロムは、お洋服を着たままです。召使にイタズラされるお姫様のような錯覚に陥りました。

ジロムは、神経質な性質でした。匂いに敏感だったのかも知れません。パンティをふとももの根元まで降ろされて、わたしの恥ずかしい毛のなかに顔を埋めました。
「アリサ、いい子だから、ボクのゆうとおりに従うんだよ、いいね・・・」
わたしはジロムに逆らう気持ちはありません。ふたりして逃げようと決心したわたしですから、ジロムを信じています。
「ジロム、ああ・・・ジロム・・・だめよ、わたし・・・」
お尻を抱かれて、わたしのお股の間を、唇先でまさぐりだしたジロム。黒毛の生え際から下の方へ唇をさげて、ジロムは舌先でわたしを舐めはじめたのです。

「ぁああ・・・ジロム、そんなことだめよ・・・手を解いて・・・」
わたしは手首を括られて上へ挙げていましたから、ジロムの舌先を振り払うこともできないまま、自然と腰に力を込めていました。
「アリサはいい子、いい子だから、そっと足を広げて・・・」
わたしを下から見上げて、そのように云います。ジロムの目を見たわたしに、ジロムが愛おしい気持ちがこみ上げてきました。けれどもわたしは、足がすくんでしまって、広げることなんてできません。

     

わたしの足を広げるのに、ジロムに手助けされながら・・・、足首を持ったジロムの手が、左右に少し広げてくれました。
「アリサ、じっとしているんだよ、そのまま足を閉じちゃだめだよ、いいね、わかった・・・」
ジロムは、わたしを子供扱いしてしまいます。わたしは従順なんです。ジロムの云いつけなら、何でも聞いてあげます・・・。
「ああ〜ジロム、悪さしないでね、ああ〜神様・・・」
わたしは祈るような気持ちで、でも心のなかでは、ジロムに弄られたい・・・。そのような想いがこみ上げてきていました。

ジロムがわたしのお股の間、恥ずかしい処へ舌先を入れてきてからというもの、わたしはズキズキした芯を突くような感触を覚えた。
「ぁああ〜ジロム、そんなにしちゃだめ、ぁあ〜だめよ・・・」
わたし、嬉しかったんです。昨夜、ジロムが見せたジロムのペニス、わたしは思いだして、お口に含んであげたい気分に見舞われていました。立ったままで手首を括られているわたし。ジロムに可愛がられる・・・。からだを可愛がられる・・・。一方的に可愛がられる・・・。お母様の顔が思い起こされ、クリスト様のお顔が思い起こされ、わたしは夢を見ているんだと思いました。

ジロムは、片方の手でお尻を抱き、片方の手でわたしのお乳を包んでいます。そうして顔をわたしの広げたお股のなかに入れております。
「ぁああ〜ジロム・・・わたし座りたい・・・ぁああ〜だめ、倒れそォ・・・アアアア・・・」
ジロムの愛。わたしはジロムの愛を受け入れています。ジロムは、まるでわたしをぬいぐるみのお人形のように、感じているんじゃないかしら・・・。わたしは、お股の間、恥ずかしくて大切な場所を、ジロムに明け渡していく・・・。
「アリサ、いい気持になってきた・・・そうなんだろ・・・」
憎らしいジロム!わたしを焦らしておいて、その気にさせていくんだ。ジロムが立ち上がり、ズボンを脱いだ。下穿きを脱ぎ去り、そうしてわたしを抱いた。

     

「お願い、ジロム、手をほどいて、こんなのいや・・・」
ジロムがわたしを抱きにかかたっとき、そう云いました。でもジロムは、無言のまま、わたしのお尻と背中へ手を置いて、きつく抱きしめました。わたしの背丈は、ジロムよりも低い。だからでしょうか、ジロムは足を広げ、腰を落として、わたしの乳首を唇にはさんで引っ張った。
「ああ〜ジロム、お願い、手をほどいて・・・・」
わたしはジロムの云いつけどうり、足を広げたままです。ジロムの唇を乳首に受けたわたし。胸がぐ〜っと鳴るような刺激がからだの中へ伝わってきた。ジロムは、わたしの乳首を、くるくるとまわしながら押しつけたり引っ張ったりしていた。

ジロムのペニスが、わたしのお股に擦られたのが分かります。昨夜の痛みがよみがえってきました。でも、男の人と女が一緒にいることって、これをすることでしょ・・・わたしは、ジロムを快く受け入れなければいけない・・・。全部、受け入れてあげる!
<ああっ、ジロム、わたしうれしい!>
心のなかでそう叫んでも、口にだしては言えません。ジロムのペニスが棒になってわたしの中に入ってきたのが分かった。昨夜とは違った痛み・・・でした。
「ああ〜ジロム、お願い!お願いだから手をほどいて!」
ジロムが突き上げてくるペニスを受け入れながら、わたしは哀願しました。

ちっとも気持ちよくなんかありませんでした。といえばジロムに叱られちゃいます。ほんとは複雑な気持ちでした。からだを抉られるような、快感ってゆうんでしょうね。そうして痛みは、心の痛みも加わっていたようです。ジロムは、いつもわたしのからだのどこかを、紐で括ります。いま思うと、ジロムはそういう性質なのです。

     

手をほどかれて裸にされて、わたしはベッドの上に座らされた。ジロムは、着ていた服を全部脱ぎ、そうしてわたしの前に座った。
「アリサ、後悔してるのかい?こんなことになって・・・」
ジロムは、わたしを連れて出た責任感からか、わたしをいたわるように、優しくいいます。
「ううん、ジロム、心配しないで・・・わたし決心したんだから・・・」
わたしは確かに不安だったし、後悔はしていませんけれど、後ろめたい気持ちはありました。ジロムが、ベッドの上でわたしを抱き寄せ、唇をつけてきた。わたしはジロムにもたれかかり、からだの力を抜きました。

「アリサ、いい子だから・・・さっきのこと、許してくれる・・・」
「ああ〜ジロム、心配しないで、怒ってなんていないから・・・」
ジロムは、わたしの裸の肩を抱き、膝を立たせます。そうしておいて、ガウンの帯紐をわたしの首後ろから前へ垂らしました。わたしはジロムにキッスされたまま、膝の内側から外側へと帯紐が巻かれるのを知った。
<ぅうっ、ああっ、だめよォ・・・>
わたしは目を瞑ったまま、心のなかで叫びました。
「アリサ、こうしておくといいんだよ、いい気持ちが大きくなるんだよ・・・」
ジロムは、そのようなことを云いながら、わたしの膝の内側から通した帯紐を、ぐいぐいと引っ張りあげ、上半身を前へ折らせて、首の後ろで括ってしまった。わたし、膝を広げてうつむく姿になった。

顔が膝間に入ってしまう姿になったわたし。ジロムは、もう一本の帯紐を背中から胸へまわし、膝と首に渡した帯紐にくぐらせました。わたしの膝が広がった。背中へまわして結び、余った帯紐を首に掛かった帯紐にくぐらせ、背中の帯紐に括られてしまった。
「ぁああ、うう〜ん、ジロム、からだが持ち上がらないよォ・・・」
わたしの手は、括らなかった。まるで荷物のようになってしまったわたしのからだ。手は自由に動かすことができます。そんな姿になったわたしの肩へ、ジロムが手を置き、わたしのからだを起こしました。ああっ、わたしの足が広がったまま、ベッドから離れたのです。

     

スチームでお部屋を暖かくしていますから、寒くはありませんでした。でもわたしは、震えていたようです。部屋全体の明りが点いたまま、わたしはベッドの上で、ジロムから荷物のように括られていた。
「ああ〜ああ〜ジロム、もっとやさしくして、お願い・・・」
わたしは膝を広げられ、顔にすれるほどに持ち上げられていましたから、もう、恥ずかしいというより、からだが折り曲げられた窮屈さに気持ちがいっていたようです。
「いい子、いい子、アリサ我慢しておくれ、いい子だから、ね」
ジロムは、恥ずかしい姿に括ったわたしの前に座って、云います。

「ああ〜ジロム、ああ〜ジロム・・・」
わたしは、ジロムの胸を見ながら、そう嘆くように云うしかありません。
「アリサ、よ〜く見ておくれ、ボクのモノをよ〜く見ておくれ」
そう云いながらジロムは、わたしの手首を握り、ジロムのお股へ誘導し、ペニスを握らされた。ジロムのペニス・・・。すでに大きくなっていて、暖かくて硬い棒でした。明るいお部屋で、ジロムのペニスをはっきりと見てしまった。握り締めたペニスの頭は綺麗な紅色・・・わたしは握ったまま、ぐっと根元へと動かしていった。

「アリサ、アリサのお股をよ〜く見せておくれ」
ジロムは、膝を思いっきり広げさせたふとももの根元を、じっと見入っております。
「ああ、ジロム、恥ずかしい、ああ、恥ずかしい・・・」
わたし、ジロムに見られて、もう恥ずかしくって居れなかった。
「アリサ、いい気持だよ・・・」
ジロムは、わたしの握ったペニスがこすられて、上気しながら・・・、わたしの黒毛の下の唇をまさぐりだしてきました。親指と人差し指、二本の指先で、唇を擦ってきました。ああ、ジロムの意地悪!お股をこんなに広げさせて、身動きできないわたしをいじくりまわすなんて!まるで子供のような顔つきで、ジロムは熱心でした。

こうしてジロムとの在りし日のことを想い起こしていると、もうからだが熱く火照ってきます。ジロムの淋しげで哀しい表情を想い起こすと、もう卒倒しそうなくらい、目眩がしてきます。

     

「ぁああっ・・・ジロム、入ってくる、あっ、ぁああ・・・」
ジロムが、わたしが握っていたモノを、わたしの中に入れてきた。
「アリサ、アリサ、アリサ・・・!」
ジロムは、片腕をわたしの背中にまわして倒れないように抱き寄せ、片手を乳房にあてています。そうして腰をぐいぐいとわたしのお股にくっつけてきた。
「あああっ、ぁああ〜だめ、ジロム、ああ、きついぃ・・・」
わたし、もうからだの芯が抉られる感じで、ズキン、ズキンと、これまで味わったことのない、いい気持ちになりました。ああ、男のヒトに抱かれて可愛がられるって、こういうことなんだ。わたしはジロムの中で裸のからだを悶えよじっておりました。

ジロムは、わたしを抱き、お乳を握ったまま足を広げ、真ん中の硬い棒を、わたしに挿し込んでいるのです。
「ああ、いい、いい、アリサ、もっと締めろ、いいぞっ!」
「ああっ〜ああっ〜ああっ・・・ジロムぅ・・・!」
ジロムの棒が、わたしに突き刺さったまま、ピクンピクンと動くのがわかります。わたしはもう秘襞に密着して蠢く感触が心臓にまで伝わってきて、ドキンドキンと動悸が高くなっていくようでした。昨夜の痛みはやわらぎ、これを快感というのでしょうね。初めて、ほんとに初めて、肩と太腿がくっつくほどに括られて身動き取れないまま、逝ってしまうのです。

そのうちジロムが、腰を引き、そして前へ突き出してきた。それをゆっくりと繰り返しだした。真上から見る格好のわたし、薄目をあけて、ジロムの硬い棒の動きをみておりました。
<ああ・・・出たり入ったり・・・ぁああ・・・ジロム、いい、いい!>
わたしは朦朧としていたんだと思います。押し込まれるとからだの芯がズキズキと反応し、抜かれると深呼吸するような感じで、ジロムに可愛がられているのです。
「アリサ、もっともっと感じろ!声だしてもいいんだよ!」
ジロムは、硬い棒を挿し込んだままじっとしていて、わたしの肩を前後に揺すり、からだを左右に揺すり、わたしを動かせていくのでした。

     

ジロムのペニス、ああ、その棒がわたしのヴァギナに入れられて、身悶え喘いでいたんだと思います。ジロムがいったん棒を抜いてくれました。
「アリサ、そんなに気持ちいいの・・・アリサ、うれしいんだっ!」
「ああ、ジロム、恥ずかしいこと、ああ、そんなこと言わないで・・・」
恥ずかしい処が広がってしまって、どうすることも出来ないわたし・・・ジロムが、わたしをベッドに寝かせた。ふとももが脇腹にくっついたままです。ジロムが、わたしの顔に跨りだしたのです。
「アリサ、握って口に含んでおくれ、いい子だから・・・」
ジロムは、覆いかぶさるような格好で、わたしの頬をふとももではさんだのです。わたしの手は括られていないから、手を合わせジロムのペニスを軽く握りました。

ジロムは、わたしのお股に顔を埋め、唇と舌先でわたしの秘唇をなめはじめた。
「ああ〜ジロム、だめ、そこ、だめ・・・」
わたしは柔らかくて重い感覚に見舞われました。わたしは手に握ったジロムの棒を、きつく握りました。
「アリサ、お舐め、アリサも舐めるんだ」
わたしは、膝を脇腹にくっつけられて、ふとももを広げられて、恥ずかしい箇所を真上にされて、ジロムの愛を受けているのです。わたしは、ペニスを握ったまま、お口に頬ばってあげた。上と下のお口へ、ジロムが同時に入ってきて、わたしはからだ中が萌えるような感覚になった。

ジロムは、わたしのお尻に左手を置き、右手でお乳をさわってきました。わたしは、ペニスをきつく握り、きつく吸い込んだであげた。
「もっと舌をお使い、アリサ、頬ばって舐めるんだ」
「ぁああ〜ぁああ〜ジロム、もっと、もっと・・・」
ジロムの唇と舌、それに手で、わたしのからだの感じるところを刺激されて、もう喜悦のなかを無我夢中で感じていた。
「ああ〜ああ〜ああっ、ああ〜ジロム・・・」
わたしは、からだのなかを掻き混ぜられるような、甘味な感覚を注がれていたのです。そうして、ジロムが再び体位を変えました。

     

「ああ〜ああ〜ジロム、ああ〜だめ、だめ・・・」
ジロムは、再びわたしを抱き上げ、ヴァギナにペニスを挿入してしまった。
「アリサ、もっとお悦び、もっともっと、悦んでおくれ」
「ぁああ〜ぁああ〜ジロム・・・あっ、ああっ〜ああ〜・・・」
さっきの挿入とは違った感触・・・からだを抉られる快感・・・わたしはジロムのペニスを受け入れながら、天へ昇っていくような感じがしていた。
「ほれ、アリサ、もっと声をあげていいんだよ、おお!アリサ!」
かすかに、ジロムの声が聞こえているような、遠い向うで声かけてくれているような、わたしはその声を天上のお声のようにも感じた。

「アリサ、地獄へいきはしないさ、地獄へいくなんてウソ、うそ、嘘だよ!」
ジロムは、お股を広げたわたしを抱きしめ、熱い棒をさしこんだまま、うなされたような声で、わたしに云ってくれる。
「ああ〜ジロム、わたし、こわい、怖い・・・」
ああ〜もうだめ、わたしは、ジロムの激しい揺さぶりに、初めての快感を、意識をなくしてしまうような快感を、そうなのだわ、快感・・・。これを快感と呼ぶ最初の自覚でした。身動きとれないからだを、ジロムがずっきんずっきんと突いてくる。突かれるたびに、わたしは一段づつ天上への階段を昇っていくようでした。許されてはならないことを、わたしはされている。わたしは、罪悪とお許しのなかで、揺れ動いていきました。

ジロムは、最後になってスキンをかぶせてくれました。ジロムに抱かれて喜悦をむさぼる・・・その向うにあったわたしの不安・・・。ジロムは、無言で、わたしを再び抱きしめ、ペニスをわたしの奥深くへ差込んできた。
「アリサ、アリサ、もっと、もっと、お悦びっ!」
「ぁああ〜ジロム、ジロム、ぁああ〜ああ〜あっ、ああ〜あ〜・・・」
たぶんわたしの声は、もっともっと複雑な叫びだったと思う。ジロムのペニスが、ピクン、ピクンと激しくわたしの戸を叩いたとき、わたしはおののきながら意識を失っていきました。

     

ジロムが仕事を探しに出かけていた昼過ぎ、窓からお外を眺めていたら、警察官か軍人なのかわからないんですが、制服を着た二人の男が、ホテルへ入ったようでした。わたしは、胸がドキドキして、目がくらみそうな気分に襲われてしまった。制服姿の二人の男は、数分もしなうちに先ほど来た道を戻っていきました。きっとジロムを探しにきたんだと思います。ジロムは、軍隊へ入ることを拒んでいましたから、わたしは見つかるのを怖れたのです。ジロムがホテルへ戻ってきたので、わたしは、そのことを話しました。ジロムは、直ぐにホテルを出る支度をし、まだ暗くなるには間があるころ、わたしたちはホテルを後にして駅へと向かいました。

リンツ行きの列車に乗ったわたしたち。夜もかなり遅くに到着したので、そのまま駅前のホテルに泊まることにしました。ジロムは、もちろんその夜もわたしを求めてきました。でも、旅と気持ちの疲れからなのでしょうか、ジロムの動きは陰鬱に沈んでいたようにも見えた。それだけにわたしとジロムは、燃えたんだと思います。
「アリサ、もう国境を越えてきたんだから、心配しなくていいんだよ」
「ジロム、ジロム、わたし、ジロムと一緒にいたい」
「アリサ、一緒にいられるとも、大丈夫だよ・・・」
ジロムは、わたしを抱いたまま、わたしの心配を打ち消そうとしてくれます。ジロムだって、わたしと一緒にいられることを願っているはずです。

ジロムとわたしは、リンツへ入ったその夜も、激しく抱き合った。愛・・・わたしの先生だったジッド先生は、わたしのことを理想の女だと云いました。でも、それは違うと思っているんです。わたしはジロムを愛します。そうして一緒にいることを欲します。ジロムにこそ、わたしはついていきます。ごめんなさい、先生!
「アリサ、綺麗だよ、この白い肌が暖かい・・・」
「ジロム、わたしジロムの好きにして・・・」
ジロムは、その夜、わたしのからだを、やはり紐をかけてきたのです。

     

現実逃避・・・身のまわりの苦しい日々を、少しだけでも忘れたい。ジロムは、たぶんその心境だったと思います。わたし、そんなジロムの心を、わたしが癒してあげれるのなら、わたしはジロムの好きなようにさせてあげようと思いだしていました。
「アリサとこうしていると、ボクは嫌なことを忘れられる・・・」
「ああ、ジロム、あなたの好きにして、好きにしていいわ・・・」
ジロムは、わたしを抱き寄せ、深いキッスをしてくれて、お洋服のうえからわたしをまさぐり、セーターの裾から手を差し入れて肌に触ってきた。ジロムの手にわたしの肌の暖かさが伝わったころ、手首を括ります。セーターの裾をたくし上げられ、首にかけられて、わたし、お乳が露わにされていきます。括られた手を頭の後ろへまわされて、ジロムがわたしのお乳に唇をあてた。

フレアーのロングスカートを穿いているわたし。ジロムは、レースのフリルを持ち上げてお臍のした、腰に差込みふとももを露わにします。そうしてわたしの下穿きをズリ下げてしまうのです。
「ああ、ジロム、ジロムも服を脱いで・・・」
わたし、もう気分がふう〜っと昇っていくような、めまいを覚えてしまう。恥ずかしい処が露出させられて、わたしに鏡を見ろと云います。
鏡のなかのわたし。ふくらんだお乳、お腹、お臍、カーテンが開かれたようになってふとももが、黒い毛が・・・。ジロムがズボンを脱いで、後ろから抱いてくれる。お乳に手をあて、耳の後ろへキッスしてくる。鏡を見るわたし・・・。

ジロムは、女の子にイタズラするのが好きなんだと思います。鏡の前に立ったまま、恥ずかしい処を鏡に映して、手でイタズラしてくるのです。
「アリサ、ここ、少し濡れてる、濡れてるね・・・」
ジロムは、お股のなかに指を入れ、わたしの感じる処の濡れたのを指ですくって、お乳の先に塗りこむんです。
「ああ、ジロム、ああ、あっ、だめよ、いたずらしちゃ、ああ〜ん」
わたし、濡れた乳首をさわられて、ピリピリしてくるんです。
手首を括られて首を抱くようにされたわたしは、ジロムの手を払い退けようもありません。ジロムが指でわたしの唇を開き、わたしはジロムの指を舐める。ジロムったら、わたしのふたつのお口を、いっしょに指でまさぐるんです。
<ああ、ジロム、好きにしていいのよ、ジロム、好きよっ・・・>
わたしは、鏡の前で、もう目を瞑ってしまったのです。

     

わたしたちって、特別な世界にいたんだと思います。不安にさいなまれていた日々。現実から逃げ出していこうとしていたんだと思います。そして、からだを持っているかぎり、ジロムとわたしは、ひとつになろうとしてもがいていたんだと思います。
ジロムの意地悪は、わたしを恥ずかしい気持ちにさせること。鏡の前で、恥ずかしくて隠れてしまいたいわたしを、鏡の前から放してはくれません。
「アリサ、いいんだろ、アリサはいつも鏡に見入ってたんだから・・・」
ああ、ジロム、そんな処を触って、恥ずかしい・・・。わたしは鏡の前で、恥ずかしさで、もう泣きそうな気持ちなのに・・・。
「ほれ、足を開いて、もっと腰を突き出してごらん・・・」
わたしは、ジロムに背中を支えられて、足を広げ、お股を突き出した。

「アリサ、よ〜く見てごらん、この毛の生え際、ボクがつまんでいるここ、ほれ!」
ジロムったら、わたしの下唇を指でつまんで、ひっぱるんです。そのうえ、親指と中指で揉みだした。
「ああ・・・だめ、だめよっ・・・」
わたしは感じちゃう、先の豆を唇ごと揉まれて、からだが痺れていく感じを覚えてしまう。
「こりこりしてる・・・アリサ、わかる?こりこりしてる・・・クリクリだ」
わたしは、ジロムに後ろから抱きかかえられてからだを反らし、足を広げているのです。

ジロムは、わたしを鏡の前で、木製の肘掛椅子に座らせた。鏡の縁にタイルモザイクが施されている。お写真の額縁みたいな鏡・・・。わたしは、手を首後ろに置いたまま、肘掛にふとももを乗せられて、お股を突き出すようにされていた。
「ほれ、アリサ、これでよく見える、よく見えるようになった・・・」
「ああ〜ジロム、わたし、恥ずかしい・・・恥ずかしいぃ・・・」
ジロムのすることに逆らいはしません。いいえ、そのような格好にされて、わたし、心の底で期待していたのかも知れません。羞恥と恍惚ってゆうんでしょう、変な気分が湧いてきていました。

     

ジロムったら、わたしの恥ずかしがることばっかりするんです。でも、これは幸せな証拠ですよね。束の間の幸せ。不吉な予感を覚えながら、わたしはジロムに可愛がられて、幸せ!
「アリサのここ、可愛いぃ・・・!鏡をよく見てごらん!」
ジロムは、肘掛にふとももを広げさせたわたしを指差して、鏡のなかで会話しだすのでした。
「ああ、ジロム、そんなこといわないでよォ、わたし、恥ずかしい・・・」
「なに、アリサ、ほんと卑猥だってゆうけれど、神聖だと思うんだ、ここ!」
ジロムは、わたしの広げたお股の真ん中を指差して、鏡を見ながら云うのです。

それからジロムは、解剖だ!と云って、わたしの恥ずかしい処を、指で広げていきました。わたしは手を首の後ろで組んだまま、ジロムのなすがまま、わたしはドキドキしていました。恥ずかしい気持ちでしたけれど、ワクワクする気持ちも同居していましたから・・・。それにわたし、ジロムに恋してましたし、愛・・・。受け入れる気持ちは、愛のしるしだったのかも知れない。
「ぁああっ、ジロム、だめ、入れちゃだめぇ・・・!」
「ううん、解剖だよ、アリサ、中まで見せておくれ!」
ジロムは、わたしのお願いを聞き入れてくれません。男のヒトって、やりだすと止まらない。ジロムは真剣なまなざしで、わたしの恥ずかしい唇を指で広げて、中を覗き込んでいる様子でした。

「アアああっ、だめ、だめ、ジロム、ぁああ〜だめょっ・・・」
わたしはいい気持ちでした。
「ほれ、アリサ、こんなにお汁が出てきてるよ!」
「ああっ、だめったら、ジロム、だめったら、ぁああ・・・」
わたしはきっと真っ赤な顔になっていたんだと思います。顔が火照ってきて、喉が渇いて、お腹のなかがグジュグジュして、ああ、快感!肘掛椅子のなかで、わたしはジロムに可愛がられている・・・そのまま目を瞑ってしまった。ジロムの大きな棒が、わたしの頬を叩きました。わたしは夢の中にいるようでした。ジロムの熱くなった大きな棒を、お口に刺し込んできたのです。わたしは、もう夢中で舐めだしてしまいました。

     

ジロムのあったかい棒をお口に含んであげると、ジロムは動物になったような声を出すんです。ライオンさん?トラさん?いいえ、可愛い子犬さん、きゃんきゃんです。ジロムのモノが、わたしのお口のなかでピクピク動くのがわかります。わたしは、もうお口で擦ってあげるのも慣れた。唇を内側に巻いて歯にかぶせるんです。そうしてお舌を早く動かせる。
「ぅうわォ、ぅうぅわォ、わお、おお、おお!」
ジロムは、恥ずかしくないのかしらと思うほどに、わおわおと声をあげ、腰を突き出しているんです。

ジロムが背負った悲運は、わたしを悲しませる。国境を越えてきたとはいえ、ジロムとわたしはエトランジェ、町で知ったヒトもいないエトランジェなんです。信じられるのはジロムだけ、わたしたちは密告におびえていました。
「わォ、わォ、アリサ、いいぞ、わォ、わォ・・・」
「ジロム、わたしもよ、いい、いい、ふぅあぁ、いい・・・」
わたしとジロムは、おからだを舐めっこして喜んでいるんです。わたしはお乳の先とジロムにしか見せたことのないお股を、ジロムは一箇所だけ、お股から突き出た棒だけ・・・。それの舐めっこと入れっこです。

木製の肱掛椅子の縁にお尻を置いたわたしです。前へ出すぎたふとももを肘掛に置いておけなくなって、ジロムは背凭れから回した紐で、内側から膝に紐をかけ、背凭れの後ろへまわして括ってしまいました。そうしてわたしの前にひざまづいて、棒をわたしのお股の真ん中へ挿しこんできた。わたしは鏡が見えなくなった。ジロムは背凭れごとわたしを抱いた。
「アリサ、じっとしてるんだよ、いい気持ちにさせてあげるから、ね」
わたしの下のお口は、もうべっとり濡れていましたから、ジロムの棒をすんなり受け入れます。ああ!からだが抉られる!どろどろしたいい気持ち!わたしはもう気を失いそう・・・。

     

ジロムってとても優しいんです。抱かれて一箇所を結んでいるときって、まるで子供みたいに思えちゃう。わたしに甘える赤ん坊・・・。わたしはうっとり朦朧となりながら、ジロムのモノを挿し込まれていました。少し抜いては挿し込み、半分ほど抜いては奥まで挿し込み、そうしてわたしの乳首を吸ってる。
「ああ〜ジロム、いいわ、いいわょ、ああ〜ジロム・・・」
わたしは雲の上を歩いているような、綿菓子をかじっているような、不思議な世界におりました。からだの中がぐ〜っと広がっていく感覚です。
「アリサ、ああ、アリサ、いつまでも、こうしていたい!」
ジロムの蒼白な顔に赤みがさして、とっても昂奮してる。ああっ!ああっ!って、わたしのお乳を吸いながら、声を洩らしてる。

「ハああ・・・っ、ハああ・・・っ、ハぁアア・・・んっ・・・!!」
わたしの声、きっとそんなお声をあげていたんだと思います。
「いい声だよォ、アリサ、もっと聴かせて、もっともっと・・・ああ、でそうだ、でるでる・・・!」
「だめ、ダメ、ジロムぅうう・・・だめよォ、もっとして・・・」
わたしはもう無我夢中でした。からだが浮いて破裂しそうな快感。ジロムの抜き挿しのスピードがあがって、もうわたし破裂するぅう・・・!わたしは下腹にぐ〜っと力を込めて自爆してしまった。
「ハああっ〜ハああっ〜ぁああ〜あっああ・・・あっ!あっ!!アアハああ!!!」
わたしのからだが自爆で破裂したとき、ジロムも同じような声をあげて、行ってしまいました。それから暫くのあいだのことは、わたしの記憶にありません。たぶん、ぐったりして肘掛椅子に足を広げたままだったのに違いありません。ふっと気がつくと、わたしは紐を解かれて、足をそろえて肘掛椅子に座ったままで毛布がかけられていました。ジロムの姿は見えませんでした。

第一章終わり
































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































小説

アリサの手記-1-





HOME

かおり

かおり小説集目次



小説と手記

表紙目次に戻る