淫らの館

かおり


淫らの館(1)-3-
 17~24 2018.1.29~2018.2.7

 

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嵯峨の大覚寺の裏にあたる名古曽にあるお屋敷の別棟、大江康介のアトリエにモデル契約でやってきている向井美紀、美大三年生の21才。透けたシュミーズ一枚を身につけて、康介の前に立っているんです。康介がポーズをつけてきて、美紀はそれに従って、裸体を晒していくのです。裾を乳房のうえにまで持ち上げて、腹部から足先までが裸です。直立で立っているのが辛くて、足首を30㎝ほどひろげて、立ち姿の美紀です。
「いいねぇ、美紀クン、いいからだだねぇ、素晴らしい」
康介がスケッチブックに鉛筆を走らせながら、美紀のほぼ裸体をじっくり眺めて、生唾のみながら言うのです。
「ありがとうございます、先生、わたし、モデル、合格ですか」
「もちろん、だよ、いいからだしてるから、いい絵が描ける」
「あん、ああん、先生、だめ、つめたい手、ああん」
スケッチブックと鉛筆をテーブルに置いた康介が、美紀に近寄ってきて、めくりあげたシュミーズの露出している乳房の脇腹に手を当ててきたのです。
「あったかい、あたたかい、美紀のからだ、あたたかいねぇ」
「ああん、先生、こそばい、ああん、こそばいですよぉ」
美紀は立ったまま、手を持ちあげたポーズをとったまま、康介に乳房のそとがわ横を、弄られだしてしまうのです。数時間前に、21才の美紀は、初めての性交渉、処女をこの康介准教授に与えてしまったところです。
「もう、さっきは最初だったから、痛かった、でも、もう、いっかい、してあげよう」
康介はすでに脇腹を弄っていた手の腕を、美紀の背中へまわして、柔らかく抱きます。康介よりも少し低めの身長で、抱かれると美紀の顔が康介のあごのところです。
「ああっ、先生、ああん、先生、あっ、あっ、はぁああっ」
美紀は従順に抱かれてしまいます。立ったまま、透けたシュミーズを脱がされて、全裸になります。康介は上半身を裸にします。穿いている綿のズボンを脱いでしまうとブリーフだけです。
「ほうら、美紀、おおっ、おっぱい、キッスしてあげよう、いいね」
柔らかく抱かれた全裸の美紀が、少しかがんだ康介に左の乳房を唇で撫ぜられます。立ったまま、均整とれたプロポーションの裸の美紀を、すっぽり腕の中に包んで、日本画家であり美大の准教授、康介が愛撫していきます。まるで生きた人形そのものの、生きている美紀のからだです。
「ああん、先生、ああっ、あん、あん、あっ、あん」
美紀の顔のしたに康介の頭があります。乳房を唇で撫ぜあげられ、乳首を唇に挟まれ、美紀が目をあけ、アトリエの向こうを見てしまいます。皮でできた仔馬がいて、美容院の肘掛椅子なのに部分的に赤いパイプの椅子が見えます。それに背の高さよりも高い四角の立方体鉄枠が見え、豪華本が並ぶ書棚が見えます。康介からは壁に張った大きな鏡が見え、鏡が美紀の背中を映しているのが見えます。
「ああっ、先生、ああん、あん、あん、いやぁああん」
うしろから抱かれてしまう美紀。アトリエの床に足を少し開いて立ったまま、抱かれてしまって、乳房に手をかぶせられ、柔らかく揉まれながら、首筋から耳元へ唇を這わせられる美紀。美紀、こそばさというよりも、ピリピリと感じます。美紀の手が、うしろへまわされます。康介が、美紀の手を腰へと導いたのです。康介は、ブリーフを降ろして、男の性器をもろ出しにしているのです。

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ひろいアトリエは夕刻になって、照明がつけられ、そこそこ明るいですが、アトリエ全体はダークです。スポットライトが三か所。全裸の美紀が立ったまま、康介にうしろから抱かれているのは、鏡の前のスポットライトの下です。鏡を後ろにした美紀。康介がうしろからまわしてきた手で乳房を愛撫され、耳元で囁かれながら息を吹きかけられています。
「ああっ、先生、ああん、はぁああん」
甘ったるい声になっている美紀です。後ろから抱かれて、お尻に異物を感じますが、それが男の勃起ブツだとは、意識できません。処女を失ったばかり、まだそんな余裕はありません。美紀は後ろから抱かれたまま、籐の肘掛椅子ではなくて美容院にあるような肘掛椅子の前へ、連れてこられます。壁際に置かれたデラックスタイプの肘掛椅子です。
「ここに、すわりなさい、はだかのままだよ、モデルさん」
美紀が座ると、画家の康介が美紀の顔半分を黒い布で覆って、目隠しをします。
「ああん、先生、なんにも見えない、どうして、目隠しなの」
可愛い声、かすれたハスキーな声、美紀の声は一度耳にしたら忘れない声です。
「いやいや、目隠しして、それから、写真に、撮りたいんだ、顔が分からないように」
「そうなんですか、でも、人に、見せないで、くださいね」
「そうだね、人に見せたりいないよ、絵のスケッチ代わりに、使う」
肘掛椅子に乗せられた全裸の美紀は、目隠しされたまま、移動式の肘掛椅子が、アトリエの真ん中よりも鏡側に動かされます。
「いいね、このままだよ、準備するから、ね」
「ええっ、なにを、ですか、何を準備ですか」
「写真を撮る準備、素敵なモデルさんだから、これは洋風、ロココだね」
会話をしながら、目隠しされた美紀が、待ちます。そうして準備される音がやむまで一分とかかっていません。
「ああん、先生、いきなりなんて、びっくりよ、ああん」
目隠しをした全裸で、肘掛椅子に座っている美紀が、いきなり乳房を撫ぜられてしまったのです。康介はもう全裸になっています。この美容院にあるようなロココ風肘掛椅子は、女性が婦人科で検診されるときに座らされる椅子になる代物。アラフォー独身のイケメン康介が名付けている名称は、恥椅子、はぢいす、といいます。

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移動式の肘掛椅子、恥椅子に座らされた全裸の美紀です。目隠しされているからまわりが見えません。いきなりおっぱいを撫ぜあげられたときには、ほんとうにびっくりした美紀です。まわりがどうなっているのか、恥椅子はアトリエの壁に張られた畳二枚分の大きな鏡の前に移動。恥椅子の前、1mのところに裸の美紀が座っています。
「ふんふん、美紀クン、手を留めておくからね」
「ああん、先生、手を留めるんですか」
「そうだよ、そうなんだ、手を、こうして、いいだろ」
肘掛においた肘からの手首をベルトで括ってしまう康介。右の手首が括られ左の手首が括られます。そうして座部から折り曲げおろした膝からの足首も左右別々に括られてしまったのです。美紀には、鏡に映る自分の格好がわかりません。目隠しをはずしてもらえるのは、もう少し後、いちおう写真撮影で数カット、カシャ、カシャっと美紀の耳にシャッター音が聞こえてからです。
「ああん、なに、これ、先生、こんなのぉ、鏡に映って、恥ずかしい」
目隠しをはずされて、美紀、いきなり目の前に、自分が座っている恥椅子の、はだかの姿を見てしまって、動転です。
「ほうら、画集にもあったの、美紀クン、見てたじゃない、あれだよ」
美紀は、そういわれて、画集にあったその絵が、脳裏に浮かびます。足を太ももをひろげられ、大の字にされた裸の女性。股をひろげられている絵。克明に描かれた黒い毛から、縦割れがひろげられ、お尻の穴までが鮮明に描写されていた画集の中の絵。
「ええっ、先生、ああっ、手、動かない、足も動かないよ、先生」
「そうだよ、美紀クン、いや、もう、ぼくは、キミのことを、美紀って、呼び捨てだ」
足、膝の処は、膝裏から膝を包むようにUの形で、太ももから膝、膝から足首、いずれも美紀には、自由に動かせない仕組みです。それは手も同じこと、電動で動かされる手足、まるでロボットに動きと形を保持されてしまうのです。
「いいねぇ、美紀、もう、処女でなくなったんだから、女なんだから、ねぇ」
アラフォー独身の絵描き康介は、恥椅子に座らせた美紀の裸体を見て、もう生唾ごっくん、胸キュンキュンです。
「ああっ、ああん、いやぁああん」
有無をいうまでもなく、美紀が座った恥椅子が形を変えてきます。康介が操縦しているのですが、美紀にはそれがわからなくて、自動的にそうなるのだと思って、声をあげ、とめて欲しい、と言ったのです。
「ふふん、止められないよ、もう、動いてしまったんだから、ね」
「ああん、だめですよぉ、あしが、足が、開いちゃうぅ」
膝が開かれ、太ももがひろげられていきます。足首が持ちあがります。上半身を置く背凭れが、後ろへ降ろされ15度の傾きです。そうして恥椅子自体が傾いて、座っている処が斜め上に傾くのです。お尻の半分が突き出てしまう格好です。

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名古曽の屋敷の別棟、大きな洋館のアトリエです。モデルになった向井美紀は美術大学で日本画を学んでいる21才になった三年生です。大江康介は美紀が学んでいる美大の准教授、新進の日本画家でもありアラフォー独身です。可愛い人気の女子学生をモデルにして、絵を描いて、それだけではなく、からだの関係を結んでしまうのです。その結び方は、正常な体位ではなく、女子を拘束して羞恥させながら結ぶというのです。
「ふふん、美紀、見えるでしょ、鏡に、ほうら、ばっちし、映っているでしょ」
「ああん、先生、こんなポーズ、恥ずかしい、それに鏡に、なんて、ああん」
恥椅子に仰向き、太ももを90度にもひろげられ、膝を持ちあげられている美紀です。
ああん、恥ずかしいです、先生、こんなポーズ、恥ずかしいですぅ」
全裸の美紀の、仰向き、立膝、太もも開きです。
「恥ずかしいのかい、美紀、かおが、あかく、なってるんだ、恥ずかしいんだ」
「いやぁあん、先生、いや、いや、ベルト、はずしてほしい、ですぅ」
腕は肘掛に置いて、手首がベルトで括られている美紀。おっぱいが丸出しです。それに、ふくらはぎから足首が左右にひろがっていて足の裏が、鏡に映っているんです。
「そうだよね、美紀は、やっぱり、女の子だね、羞恥心が旺盛なんだね」
美大で日本画を学ぶ三年生の美紀。端正で可愛い顔の美紀です。おっぱいはぷっくら、女の子としてはやや大きい。太ももの根元の恥丘には、黒くて短い陰毛が密生しています。その下部は縦割れの陰唇が丸見えです。
「ほうら、もっと近づけてあげよう、もっと恥ずかしい処を、見ようね」
恥椅子の後ろに立っている康介が、後ろから鏡に映った美紀をみながらいいます。恥椅子を前へ、鏡の前へ、足首が鏡に触れるか触れないかのところまで、接近です。美紀の性器が、鏡に大きくとはいっても原寸大ですが映ります。
「あん、ああん、先生、いやぁあん、恥いこと、いやぁあん」
畳二枚分の大きな鏡。その前に太ももをひろげさせられ、腕はひろげて肘掛に、上半身は後ろへ15度倒されただけです。お尻を前へずらした格好。処女を失ったばかりの美大の三年生美紀に、これほどの羞恥があろうかと思われる格好です。康介が、恥椅子の左横に立ちます。美紀と同様、康介も全裸です。

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先ほどに処女を失ったばかりの美紀、婦人科の検診台になどに乗って、股をひろげた経験なんてありません。ひとり部屋にいるときに、しゃがんで床においた鏡で、自分の股の構造を見たことはありますが、誰もいないところで、ひとりだけの秘め事です。それなのに、通っている美大の先生、大江康介のアトリエで、羞恥の格好で、股をひろげられ、鏡に映され、自分にも見えて、見られるのが恥ずかしくって、太ももを閉じたい。でも、足首をベルトで括られ、腕をひろげたまま、お尻を前に突き出した格好、鏡の前です。
「いいだろ、美紀、素敵なからだだね、可愛いらしいねぇ」
美紀が座っている恥椅子の左に立っている康介が、右手を伸ばしてきて乳房を撫ぜだします。自分の手で、胸を隠すことができない美紀。お腹を横に揺すって、手から逃れようとするけれど、数cmしか動かせない。
「あん、ああん、先生、いやん、いやぁん、あん、ああん」
まだ股には触れられていなくて、おっぱいを揺すられているだけの美紀。恥ずかしい股は、目の前の鏡に映っています。康介の右手でおっぱいが弄られながら、左手が左太ももの根元に手首がおかれます。
「いいねぇ、美紀、白い肌に淡い色、美紀の、おまんこ」
「いやん、そんなの、いったら、ああん、いや、いやですぅ」
「ふふっ、言ってあげよう、これは美紀のおまんこです、ってね」
「恥ぃ、恥ぃですぅ、そんなことぉ」
「美紀、言ってごらん、これは美紀のおまんこです、って言ってごらん」
アラフォー独身の康介が、美紀の露出した股の真ん中を、指で触れてきます。親指の爪で陰毛の生え際をすりあげます。薬指の腹で、陰唇のとさかを軽く撫ぜます。
「ああん、いやん、いやん、ああん、先生ぇええっ」
まだ一度しか、男のちんぽをうけいれたことがない、美大三年生21才になっている美紀の性器です。
「ねぇ、美紀、先生は、ここのなかを、ひらいて、見てみたい、んだよ、ねぇ」
康介の声がうわずっています。可愛い美紀の性器を目の横にしているんです。洋服を着た女の子美紀に、そんな箇所があるなんて想像できない可憐な美紀なのに、いま、全裸で、恥椅子に股をひろげて、鏡の前です。
「ああん、あん、ああん、先生、あっ、ああっ」
右手の乳房弄りがとめられ、右手は美紀の左肩から首裏へ腕がまわされ、手の平が美紀の顔を弄ります。美紀は、康介の左の手指で、股の真ん中をまさぐられます。微妙に閉じられた美紀の陰唇は、べっ甲飴の色。そのとさかをなぜられ、合わさった間を、中指の先が入れられ、開かれます。しっとり濡れた美紀の膣前庭の淡いピンク色があらわれます。この瞬間、アラフォー独身男康介の、胸が躍ります。美紀は、恥ずかしくって顔を鏡から反らそうとします。

-22-
可愛くてキリッと締った顔の美紀を目の前にして、アラフォー独身康介准教授の心が軋みます。自分のアトリエへ、モデルで来てもらって、先には処女をいただいた康介。その美紀を全裸にさせ、恥椅子に座らせ、鏡に映して、羞恥の美紀といっしょに鑑賞しているところです。もう、男の欲情を押さえきれなくなって、画家の康介が、恥椅子に座った美紀の前へまわります。
「ああん、先生、あん、見ちゃ、いや、ああん」
恥椅子を鏡の正面から45度回転させる康介。美紀の目の前に、パイプの椅子に腰かける康介がきます。股間の真ん前、恥ずかしい処が、座った康介の目の前です。
「おおっ、いいね、美紀、ここ、見てあげるよ、いいね」
生唾ごっくん、ぐっと呑み込んだ康介准教授は、恥ずかしくって顔を紅潮させている美紀の、見られていちばん恥ずかしい処を、見てやるのです。女子はそのうち観念して、いいなりになってきて歓ぶというのが、康介のこれまでの経験です。
「あん、ああん、いや、触ったらぁ、いやぁあん」
上半身は後ろに15度しか倒れていない美紀です。腕は肘掛に置く格好です。太ももは、90度にひろげられ、持斜め上に持ち上げられ、膝はU字の受け皿にのせられている格好。ひろげられた二つの膝から下、足首がアームにベルトで括られてます。
「いやぁあん、先生、そんなとこ、くちつけらた、いや、いやぁん」
康介が顔をひろげた股間に接近させ、舌を出し、その先っちょで、美紀の恥ぃ陰唇を、なめたのです。美紀はびっくり、ペロッとなめられ、ピリッと感じ、身震いです。手が動かせない。手首を肘掛のアームに括られているから、裸身を閉じることができません。康介先生、双方の手を、美紀の乳房双方にかぶせて揺さぶります。顔は美紀の股間に押しあてて、陰唇にキッスしてきます。
「ああん、いやん、ああん、先生、こんなのルールいはんよ、あああん」
処女を失ったばかりの美紀には、男の手と口で、羞恥部をいじられるの、未経験分野です。想像は、ひとりでいるとき、妄想的にしていた美紀ですが、それが現実になるとは、思いもかけませんでした。
「ふううう、いいねぇ、美紀、柔らかいからだ、だねぇ」
顔を美紀の股間から離して、乳房に当てていた手を離して、美紀と向きあうアラフォー独身の康介です。疼く男のからだを、もう、我慢しきれなくなっている康介が、立ち上がります。毛むくじゃら陰毛のなかからにょっきりと真横に起ったちんぽを、処女を失ったばかり、未経験美紀は、それを見てしまったのです。

-23-
恥椅子は婦人科の検診台と同じ構造ですが、ロココ調に装飾されているから、優雅な見栄えです。その恥椅子に仰向いて、太ももをひろげて持ち上げられた美紀は、康介に見られている恥ずかしさで、顔をそむけています。
「ああ、美紀、いいからだしてるねぇ、おっぱいも、おしりも、いいからだだねぇ」
開いた太もものあいだに立っている全裸の康介が、感心したように言います。裸の美紀は白い肌、すべすべ、温かいです。康介は、全裸の美紀を眺めながら、左腕を脇腹から背中にいれ、美紀を抱くようにして、うつむきます。勃起させたちんぽの根元を、右手で握り支えて、亀頭を美紀の陰唇に当てます。
「ああん、先生、あっ、あっ、ああっ」
美紀には見えない、感じるだけですが、亀頭が陰唇を割って、膣口に当てられたのです。まだ一回しか挿入されたことがない男性のナマのちんぽです。亀頭が、膣に埋められてしまうと、美紀、痛みに交じって変な感覚になったのです。
「ううっ、あん、あん、ああん、先生、ああん」
美紀は下腹部に圧迫感を覚え、甘えるような、ハスキーな、声を洩らします。
「ふうう、うう、ふうう、うう」
アラフォー独身の美大准教授康介は、教え子の可愛い向井美紀に、特別な関係になったここにまで及んで、性欲をみたす吸う息、吐く息の、すすりが洩らしすのです。
「あん、先生、あん、あん、あああん」
ぶすっと亀頭が挿し込まれ、微妙に陰茎の半分が、美紀の膣に挿し込まれて、美紀がむせび声を洩らして、上向いた腰を揺すってきます。手は肘掛のアームに括られているから、おっぱいは露出したままです。
「ほぉおおっ、ひぃいいい、いいねぇ、ほぉおおおっ」
美紀の股間の前に立ったままの康介は、ゆっくり、腰を使って、前へ出していたのを引きます。左腕は美紀の脇腹から背中です。右手は美紀のおっぱいをまさぐっています。膣に入ったちんぽが、ゆっくり、抜かれて、ゆっくり、挿し込まれます。締まっている美紀の膣を、ゆっくりとひろげていきます。目の前にいる康介に、顔をしかめながら、裸のからだを揺すりながら、21才の美紀は、女に目覚めていくのです。
「ううっ、はぁああっ、いたっ、うううっ」
美紀はまだ、快感という感覚はわからなくて、痛む感覚に交じって変なじゅくじゅく感覚に声を洩らしているのです。日本画家として、美術大学の准教授として、アラフォー独身の大江康介を、美紀には男性への憧れを持っていたところです。最初の性体験、処女をあけわたした相手として、失望は全くありません。むしろ、女子として、良かったと思えるほどです。この男性から、美紀は、学校での指導意外に、あの手この手と性技の手ほどきを、受けることになっていきます。

-24-
嵯峨は大覚寺の奥、名古曽のお屋敷にある日本画家大江康介のアトリエで、恥ずかしい格好にされたモデルの向井美紀が、呻き悶えだしています。婦人科の検診台に似せたロココ調の恥椅子に、大股開きで仰向いた美紀へ、康介の手がおっぱいに伸び、膣にチンポが挿入されているところです。
「ああん、先生、あん、あん、いやぁああん」
「濡れてきたね、美紀、おお、おお、いいねぇ」
仰向いた美紀の腰へ左の腕をいれ、右手はひろがった太ももをさすりながら、腰を、前へゆっくり、後ろへゆっくり、挿しては引いているアラフォー独身の康介です。美紀は、処女から二回目のセックスで、快感はわからないけれど、からだの奥を擽られる感じで、痛みの中にも身悶えしてきます。
「ああん、いや、いや、先生、あん、あん」
「おおおっ、美紀、いいね、いいね、おおおおっ」
美紀へのチンポ挿入で、まだ射精をしていない康介が、その準備にかかります。いつでも使えるようにと用意しておいたコンドームの袋を、恥椅子の横の皮ポケットから取り出し、両手を使って封を切ります。チンポは挿したままの動作です。袋から取り出したコンドームを、引き抜いた勃起チンポにかぶせて根元まで巻きを解きおろして終えます。そうしてそのまま亀頭を美紀の膣へ、挿し込みます。
「ああん、先生、あん、あん、ああん」
康介に腕を腰に入れられ、抱かれ、乳房を唇で撫ぜられ、乳首を唇に挟まれ、もぐもぐされる美紀。足をひろげたまま、康介は立ったまま、ぶすぶす、性交が行われていきます。
「ううっ、ふぅううっ、うっ、うっ」
からだを起こした康介が、射精の呻きを声にして、美紀の声と交わらせます。ぶっすり挿し込まれたチンポの様子はみえません。
「あっ、ああっ、ああああっ」
美紀のお顔が軋み、お声が洩らされ、康介には、軽いアクメに昇った感じに思えて、ぷくん、ぷくんの痙攣を伴わせて射精を終えてしまいます。終えてそのまま、康介のチンポは、美紀に挿し込まれたまま、静止です。美紀は目をつむり、裸体のちからを抜いてしまって、軽い深呼吸から、平静な呼吸になってきます。
「ふうう、ふうう、ううっ、ああっ、先生・・・・」
静かな息づかいのなかで、美紀が小さな言葉をもらし、目に涙を溜めているのが、康介の心に沁み込んできます。結ばれて、初めて射精をうけた美紀。それを施した美紀の教え子、美大准教授の大江康介でした。









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