淫らな物語

かおり


淫らな部屋(2)-3-
 17~24 2017.5.1~2017.5.22

 

-17-
ベッドの上に紗世と忠行が、裸で戯れます。
「紗世、キミのこと、とっても好きだよ、好きだから」
「ああっ、忠行さま、わたし、ああっ、好きだけどぉ、こんな、こんな」
全裸の紗世が、赤や黄色が混じった浴衣帯で、足首を交差させて括られ、その浴衣帯が背中へまわされ、タスキ掛けです。なお余った浴衣帯で、背中にまわした手首が括られています。
「ああん、きゅうくつ、きつい、ああからだ、うごかない」
「うっふふ、ふふっ、紗世、好きだよ、好き、好き、好きだよ」
交差させて括られた足首は、乳房のうえ、膝がひろがり、股間が丸出しになってしまった紗世です。紗世の背中に大きな枕が積まれ、紗世の背中がのせられています。クロスさせた足首が浮き上がり、股間が斜め上を向いています。忠行が、紗世のお尻を太ももに挟んで足を投げ出します。
「ああん、みちゃ、ああん、いやぁ、ああん」
赤ちゃんがおむつを替えてもらう格好で、忠行が、紗世の股間を、しげしげと眺めているのです。天井からのスポットライトが紗世の顔には当たらないように仕向けます。
「うんうん、みちゃいないよ、紗世、見てなんていないから」
裸体には明るいくらいの光があたって丸見えだけど、直接に紗世の顔には光が当たりません。見られる紗世、見る忠行。男が女の秘部を見て興奮するように、女は男の秘棒を見て、愛らしく思うのです。
「ああっ、だめよ、ああ、ああ、いやぁああん」
「いいじゃないか、紗世、ひらいて、みてあげよう、うっふふっ」
それでなくても180°近くにもひろげられている紗世の股間へ、ぺたんと左右の手の平をあててしまう忠行。陰唇の両脇に、人差し指が当てられ、親指が、お尻の穴をふさぎます。
「ああん、あっ、あっ、忠行さまぁ、ああっ」
股間に置かれた手の平が、左右にひろげられ、陰唇のつけ根がひろがって、それにともない陰唇の先がひろがるんです。膣前庭のピンクが見えてしまうところまで、ひろげられてしまう24才、ブティックスタッフの紗世。股間を弄られだす紗世。からだのなかがぐじゅぐじゅと火照るような、快感が滲みでるような感覚に見舞われます。
「ああっ、ああ、ああ、ああっ」
忠行が、顔を股間に近づけて、手の平でひろげた陰唇の谷間へ、唇をあてます。顔を左右に揺すって、陰唇をひろげてやり、きっちり膣前庭に唇を密着させるのです。
「ああん。いやぁああ、ああん、ひぃいい、いい、いいっ」
膣奥から、とろとろの蜜がわき出てくるのがわかります。紗世のからだが反応し、喜悦の蜜を滲ませ、溜め、膣を泉にしていくのです。

-18-
赤ちゃんがおむつを替えてもらう格好の24才、清楚な紗世、全裸です。ベッドのうえ、ふかふかです。大きなクッション枕を二枚重ねで背中に入れられた紗世。全裸の忠行と、正面から向き合っています。
「ああん、ひやぁああん、ひぃいいですぅ、ううっ」
赤と黄色の浴衣帯で足首交差して括られ、肩から背中へまわされタスキ掛け、そのうえ手首が背中で括られている紗世です。真上を向いていた股間が、斜めになって、膣からは、トロリトロリと愛の蜜が流れ出している紗世。
「うううん、いい、いい、紗世、いいよぉ」
「ああん、忠行さまぁ、ああっ、ああん」
「入れて、やる、いいね、紗世、入れてやるよ」
「ああん、忠行さまぁ、ああ、ああ、ああっ、ああっ」
忠行の裸身は、紗世の裸身の前です。足を伸ばして、足首を、紗世の横からお尻へまわし、臀部を挟んでいます。忠行、陰毛けむくじゃら、そこから起った勃起チンポを、斜め上向いた紗世の膣へ、入れていくのです。開脚、ひし形になって交差した足首が乳房の前です。忠行が左腕を紗世の背中へ、右手に握ったチンポの根元を膣にあてがいます。
「ううっ、おおっ、紗世っ、ううっ」
亀頭を膣に挿しこむ忠行。斜め上向くビンビンチンポを押し降ろして、斜め上向いた膣に挿し入れたのです。
「ううっ、ああっ、ああん、ひぃいいっ」
薄暗いベッドルーム、ふかふかベッドのうえに堕ちるスポットライトが、忠行と紗世の裸体を浮き上がらせます。
「ううっ、おお、っ、ああ、ああっ」
忠行が、ぶすぶすっと紗世の膣へ、チンポを挿しこんでしまいます。吸いついてくる紗世の膣襞の感触に、36才独身の忠行は、酔い痺れます。なによりも紗世を括って、身動きできないようにして、セックスすることの興奮を、押さえられないところです。
「ひぃいいっ、ひぃいいっ、ああん、いやぁああん」
「いいんだろ、紗世、いいんだろ、おおっ、ほら、いいんだろ」
「いい、いい、ああ、ああ、ひぃいいっ」
ぶすぶす、ぶすぶすっ、ゆっくりですが、忠行は、勃起させたチンポを、紗世の膣から引き抜き、挿し込み、引き抜き挿し込みです。亀頭だけ膣のなかに残して、陰茎を引き抜く忠行。紗世を抱き、チンポを膣に挿しこませたまま、紗世の裸身を右に左に、まわすように動かしてやります。
「ひぃいいっ、ああっ、ああっ、はぁああっ」
紗世が声をあげて悶えます。チンポがはまった膣からは、トロトロの蜜が流れ出てきます。透明です。膣から溢れたトロトロ蜜は、会陰をとおって尻の穴を濡らします。べっちょりとシーツを濡らしてしまいます。
「ううっ、ああっ、紗世、いいよ、紗世」
「ああん、忠行さまぁ、ああ、ああっ、ひぃいいっ」
紗世が身震いするごとく、感じだしてしまって、イキそうです。チンポを挿されたまま、ぴしゅんと小水が飛び出ます。もう自制がきかなくなる24才、ブティックスタッフの紗世です。

-19-
水瀬紗世は24才、京都三条通りの高級ブティック、そこのスタッフとして勤めています。大村忠行36才は、紗世のお店で高級品を買っていく常連さんでした。その忠行と、男と女の関係になったのが三か月前でした。御幸町の高級マンションに住む忠行の元へ、週末には、訪ねていくようになったところです。未婚だから、なんの後ろめたさもない紗世ですが、ずんずんとセックスのなかにはまり込んでいく自分に、身のこわさを感じるといえば感じてしまうのです。といいながら、忠行とのセックスなしでは、味気ない気がして、からだの歓びには、どうしようもない紗世です。
「ああん、いきそお、いきそお、ああああん」
窮屈に浴衣帯で足首を括られ、タスキ掛けにされ、手を背中で括られた格好の紗世です。股をひろげてしまった紗世のおめこへ、忠行が勃起のチンポを挿しこんでいるところです。紗世が、アクメを迎えようとしているところ。忠行が、チンポでトドメを挿そうか、引き抜こうかと、迷います。トドメを挿して射精してしまえば、そこで終わります。紗世の呻き悶え喘ぐ声を、身体を、もっともっと感じたい、そう思うのはまだ体力の余裕がある証拠。いたん、チンポを、膣から、抜く忠行です。
「あああん、はぁああっ、はぁああっ、あああん」
「うぬん、紗世、とっても、いいねぇ、いいんだろ」
「はぁああ、ほどいて、ください、つらい、ですぅ」
薄暗いベッドルーム、ダブルベッドのふかふか、スポットライトに照らされるシーツの上です。紗世が、浴衣帯を解いてほしいというのです。忠行は、紗世のいうことを聞きます。紗世が嫌ったら元も子もないと思うからです。大胆に、行為に及んだところ、紗世は、まんざら嫌でもなさそうで、縛られるのを受け入れたのです。
「ああん、このまま、このまま、いきたい、いかせてくださいぃ」
浴衣帯を解かれた紗世は、全裸のまま、ベッドに寝そべり、横たわってしまいます。小さな声で、忠行にアクメを迎えさせて欲しいというのです。紗世が、このように自分の欲求を言葉に出したのは、はじめてです。慣れたせいです。
「ううん、わたし、ああん、忠行さまぁ、寝そべっていていいのよ」
紗世が、馬乗りになるというのです。大胆に、自分から、騎乗位になって、セックスを歓ぶというのです。

-20-
薄暗いベッドルーム、ダブルベッドのふかふかに忠行が仰向きます。紗世が忠行の腰にまたがります。またがるとき、忠行の勃起したチンポの根っこを握り、片膝を立て、股間へ、忠行の亀頭を、挿し込みます。紗世、自分の股間が見えないから、亀頭で自分をまさぐり、探しあて、膣に挿しこめます。忠行は、紗世の腰に手を当て、紗世が倒れないよう、支えます。
「ああん、忠行さまぁ、ああっ、入ってきます」
「うんうん、いれろ、いれろ、おおおっ」
「入って、ああん、入っちゃうぅ、ううっ」
ぶすぶすっと勃起チンポを挿しこんで、顔をしかめる紗世。
「はぁああ、いいっ、いいです、ううっ」
膝をシーツについて、忠行の腰にまたがった紗世。三条通り高級ブティック店のスタッフ水瀬紗世、24才です。資産家の大村忠行と知り合って、男と女の関係になって三か月。女の性です、男の愛欲に応えていく紗世です。
「ああっ、ああん、ああっ」
またいだ腰を、前へ、後ろへ、紗世がスライドさせます。お尻と股間が忠行の腰にきっちり密着です。男のモノが勃起して、紗世の処にぶっすりと、挿し入れている紗世。24才の熟れだした身体の紗世です。
「ああん、ああん、ああああっ」
「うん、うん、いいよぉ、紗世、おおっ、おおっ」
忠行が裸身に力をこめて張りつめます。腰にぐっと力を込めて、紗世の股間をこすります。密着、紗世の膣からトロトロの蜜がわき出てきます。ヌルヌル、紗世の膣が濡れそびれ、忠行のチンポにまといます。ぬるぬる、びちゃびちゃ、ぷちゅぷちゅと、淫らな音をかもしださせます。
「はぁああ、ああ、いい、いい、いいですぅ」
「尻を、おおっ、紗世、おお、おおっ、尻をあげろ」
「ああん、ああっ、ああっ、ああん」
紗世がお尻をあげ、挿入しているチンポを抜いてしまいます。抜いてしまった紗世を忠行が腕をつかみます。紗世の股間を前へもってこさせます。顔にまたがらせるんです。
「ううっ、ああん、忠行さまぁ、ああん」
忠行の仰向いた顔に、自分の股間を、ぴったしと当て、前へスライド、動かす紗世。股間を忠行の顔に密着させたのです。
「ううん、おおっ。紗世、おおっ」
忠行が、左腕を紗世のお尻に、右手を紗世の腰にあてがって、少し股を浮かさせて、顔をもちあげ、ぺろぺろ、じゅるじゅる、紗世のヌレヌレ膣のまわりを、なめ、すするんです、36才の独身男の大村忠行。

-21-
忠行に唇と舌を使ってもらってなめられても、舌は膣の奥まで届かないんです。紗世は、忠行の唇と舌だけでは、じれったくなります。
「ああん、忠行さまぁ、ああ、ああん」
紗世は忠行の顔に股間を密着させたまま、腰を振ります、太ももタプタプ、お尻がタプタプ、揺すれます。
「い、れ、て、く、だ、さ、い、い、いっ」
紗世が、上向いて、忠行の顔から目線をそらし、チンポが欲しいと、願うようにいいます。からだの奥が疼いて疼いて、じゅるじゅる感覚になっていて、チンポを要求してしまうのです。
「ううっ、紗世、そのまま、ずらして、入れていいよぉ」
「ああん、はぁああん、いれる、いれますぅ」
忠行の顔をまたいでいた紗世が、そのまま股間を忠行の腰にまでずりさがります。そうしてチンポを握って、片膝立てて、亀頭を膣にあてがい、一気に、ぶすぶすっ、呻き声をあげながら、挿し込んでしまいます。
「ああん、ひぃいいっ、ひぃいいっ」
忠行の腰をまたいだ紗世。チンポを根元まで、きっちり膣に挿しこんで、腰をお尻と共に前へ、後ろへと動かします。びんびんチンポが、膣の中でうごめくのです。紗世、突きあがってくる快感に、悶え喘ぎの声を発していくのです。
「ほうら、紗世、チンポぬいて、なめてくれ」
「はぁああん、ぬいて、なめる、ううっ」
腰をあげ、膣からチンポを抜き去って、紗世は忠行の足元へとずり下がり、腰の勃起チンポを手に挟み、亀頭を咥内へ挿し入れます。ぺろぺろ、亀頭から陰茎の根元まで、紗世が滑らせ濡らした蜜を、紗世がなめるのです。
「ううん、いい、いい、いい感じだよ、紗世ぉ」
「ふううっ、ううううっ、ふうううっ」
きっちりとハモニカ吹く要領でチンポをなめたあと、ふたたび、そのチンポ、膣へ挿入させてもらえる24才の紗世です。
「ああっ、ああっ、いい、いい、いいですぅ、ううっ」
「ほうら、紗世、おおっ、いい、いい、いい気持だよぉ」
24才の紗世と36才の忠行、ダブルベッドの上で、愛の蜜月、身体と身体が、交じり合っているところです。

-22-
水瀬紗世は、三条通りの高級ブティックに勤めるスタッフで24歳です。相手の大村忠行は、高級美術書出版社の代表36歳です。資産家の大村の住まいは、御幸町の高級マンション303号です。紗世が週末に訪れてきて、いま、セックスの佳境です。ダブルベッドの上、愛の蜜月、全裸の二人、性器が交合しているところです。
「ああん、ああん、ひぃいいっ、ひぃいいっ」
仰向いた忠行の腰にまたがっている紗世。ふたたび膣に忠行のチンポを挿入している紗世。上半身を立てたまま、忠行がさしだす手に手を絡め、お尻をあげ、チンポを抜き、そのまま、ぶすんとお尻を落として、刺激です。
「ああん、ひぃいいっ、ああん、忠行さまぁ、ああっ」
「うんうん、紗世、おおっ、いいねぇ、おおっ」
「イッテも、いいですかぁ、忠行さまぁ、イッテしまって、いいですかぁ」
腰にまたがったまま、呻き悶える紗世。セックスする身体の歓びがわかりはじめた24才の紗世。ひいひい、はあはあ、もうアクメにのぼり、オーガズムを迎えてしまいたい。
「腰あげて、じっとしてろ」
忠行が、下から突き上げてやる、というのです。紗世、手を絡ませたまま、腰をあげ、忠行との間を空けます。
「ああん、ひやぁああん、ああん」
ぶっすり、忠行が、チンポを、真下から、いっきに、突き上げたのです。紗世、ぶぶぶぶっ、からだの中への衝撃が快感です。満ちてきます。じゅるじゅるです。
「ああん、ひゃああん、ひぃいい、いいっ」
「ほうら、おおっ、ううっ、いい、いいっ」
ぶすん、ぶすん、忠行が突き上げるチンポ、忠行自身が満ちてきます。奥の方から射精の兆しがあらわれてきます。紗世は紗世でアクメの兆しで、お口の中がとろとろ、膣のなかがとろとろ、濡れそぼっていて、チンポのぶすぶすが、際限もない快感です。
「こすって、」こすって、紗世、こすって」
「はぁああ、ああっ、ああっ、忠行さまぁ」
騎乗位で股間を密着させた紗世。忠行のチンポを膣に咥えたままで、密着の股間を忠行にこすりつけます。いよいよ、アクメに昇り始める紗世。忠行の射精がはじまる直前です。
「ううっ、でる、でる、ううっm、紗世ぉ、おおっ」
忠行が裸身を硬直させて、噴射するとき、紗世はめろめろ、ずんずんと快楽の坂を昇りあがっていきます。
「ひぃいい、いい、ひぃいい、いい、いいいい~~!」
「おおっ、ううっ、うううっ!」
ぴしゅんぴしゅん、ピクンピクン、紗世のなかで痙攣するチンポに、忠行はぐっとこらえて満足です。紗世はといえば、オーガズムがはじまって、ずんずん昇りきったところで、射精を受けて、そのまま、ぐったり、お小水を洩らしてしまって、気を失ってしまったのです。

-23-
<愛し合う>
目覚めて、遅い朝食を摂る紗世と忠行。遅いといっても午前10時半です。東向きの窓には遮光カーテンで閉めてあるのに、隙間から光が入ってきて、ベッドルームは明るい。昨夜には、とはいってもシャワーを浴びたのがもう午前2時をまわっていたから、今朝未明といってもいいかもしれません。紗世が眠ったのがそれくらいの時間だから、七時間は睡眠したところです。
「おはよう、忠行さまぁ」
「うん、おはよう、よく眠れたかい、紗世」
「眠ったよ、ぐっすりよ、うん、元気よ」
白いふわふわのワンピースを着ただけの紗世。まだ顔を洗っただけのすっぴんです。忠行は、紗世よりも早く目が覚めていて、パソコンに向かっていたところでした。
「ヨーグルトとクロワッサン、それにコーヒーだね」
泊まりした朝には、いつも忠行が、朝食の用意をしてくれるのです。紗世は、コーヒーよりもミルクティー派だけど、忠行にあわせることにしています。グリーンの丸テーブルに並べたカップとソーサーは乳白です。コーヒーの匂いがプンとして、明るい部屋のテーブルが映えます。紗世には、夢のような朝、サラサラのからだに木綿のワンピース地が、気持ちいい。忠行は、ゆるゆるシャツにズボン。紗世が勤めるブティックで買ったものを愛用しているんです。
「うん、おいしい、とっても、ヨーグルト」
「美しいな、紗世、コーヒーがおいしいよ」
「ああん、忠行ったらぁ、だめよ、朝からぁ」
紗世の胸をさわってくる忠行に、甘えたように反応します。昨夜のセックスの余韻は、朝の空気の中に消えているとはいっても、顔をあわせると、むくむく、むらむら、からだが愛欲してくる気がします。
「いいんだろ、紗世、おっぱい、吸いたい」
生成りの布のうえから、紗世の乳房に手を当て、耳元で囁く忠行です。グリーンの丸テーブルのうえには、まだ飲みさしのコーヒーカップがあり、ヨーグルトのカップがあるんです。
「はぁああ、、ああん、だめよ、忠行ったらぁ」
ふわふわワンピースの腋から手を入れてくる忠行が、乳房に触れてくるから、紗世がうれしい否定をしてしまう。
「だめったらぁ、ああん、ううっ、ううっ」
立ち上がらせた紗世を、ゆるく抱いてしまって、キッスをする忠行。紗世が、面食らって、でも、受け入れてしまって、舌を絡ませてしまう紗世です。忠行が、白いワンピースの裾を持ちあげ、紗世の顔にかぶせます。顔にかぶせられたワンピースが、頭をこえます。紗世の前が露わになって、首から下が、裸になってしまったのです。

-24-
明るい午前の光が射しこむリビングルームです。グリーンの丸いテーブルには飲みかけの珈琲コップ、食べかけのクロワッサン、紗世は白いワンピース一枚、インナーはなにもつけていないのです。忠行もゆるゆるシャツにズボンすがたです。紗世のワンピースが脱がされてしまいます。とはいっても裾をめくりあげられ、頭から抜かれて首後ろにまとまった白い生成りのワンピース。乳房が露出し、お尻が露出し、陰毛が光に映えてキラキラです。
「ああん、もお、ああん、あさからぁ、だめよぉ」
紗世を抱いた忠行が、顔を乳房におろし、乳首を唇に挟んで、モミモミしてきたのです。キッスを終えた紗世の口の中は、濡れていて、舌先で唇を濡らしながら、紗世、24才の紗世、キリッとしまった顔の紗世が、うわずった声を洩らします。
「うんうん、紗世、いいね、明るいね、いいね」
ズボンを脱いでしまった36才の忠行は、ブリーフを穿いていなくて、もう下半身、すっぽん裸です。シャツは着ているものの、すぐに脱げる状態です。
「すきだ、すきだよ、紗世、とっても、だよ」
紗世の乳首を吸っていた忠行が、唇を離し、裸の紗世を抱きしめて、囁くように耳元でいいます。いいながら、首後ろに溜まっていたワンピースを脱がしにかかります。紗世、明るい部屋で、素っ裸になってしまいます。
「ああん、忠行も、はだかんぼうに、してあげる」
紗世が、忠行のシャツを脱がしにかかり、忠行が応えて脱ぎ去ってしまいます。午前の光が入りこむリビングルーム、16畳の絨毯敷の洋間です。グリーンの丸いテーブルにも背凭れ椅子が二脚あるのですが、ほかにも窓辺に布張りの背凭れ椅子があって、全裸になった忠行が、これに座ります。座った忠行の膝を、紗世がまたいで、向き合います。窓辺の背凭れ椅子、窓の外から見えることはありません。カーテン越しの柔らかい光が、紗世の白い裸体を浮き上がらせます。
「はぁああ、忠行ぃ、うちら、新婚さんみたい」
呻くような声質で、忠行の首に腕をまきつかせた紗世が、いいます。忠行は、未婚、もちろん紗世も未婚、それよりも紗世には、恋人、やっぱり恋人は忠行です。
「そうだね、新婚かぁ、そうかもなぁ」
忠行は紗世のことをセックスフレンドだと思っているんです。同棲はありえても結婚はありえない、忠行はそのように考えているところです。でも、忠行、紗世に惚れこんでいきます。紗世とのセックスは、これまでのだれよりも、欲情を満たしてくれる相手なのです。
「はぁああ、忠行ぃ、いい、いい、いいですぅ」
明るい窓辺の背凭れ椅子に座った忠行の、腰にまたがっているということは、勃起のチンポを膣に埋め込んでしまった紗世なのです。朝から、オメコにチンポを挿し込んだまま、抱きあい、絡み合い、愛を交感させるのです。












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