淫らな物語

かおり


淫らな部屋(2)-2-
 9~16 2017.4.13~2017.4.29

 

-9-
四畳半、茶室風のプレイルームで、後ろ手に縛られ乳房を亀甲で絞りあげられた紗世。座布団に座った紗世の後ろに忠行です。紗世の前の壁に鏡があって、恥ずかしい、上半身を縛りあげられた姿が映ります。部屋は四畳半の広さだから、真ん中に座らされる紗世と鏡の間は1m、忠行がうしろから紗世を抱きます。
「ほうら、紗世、見てごらん」
「ああん、いやぁああん、恥ずかしい、こんなの」
「よく似合う、紗世、ほうら、膝を立てて、開いてみろよ」
「ええっ、鏡に映っちゃうよ、いやよ、そんなの」
それでなくても艶めかしくも後ろ手に括られ、乳房が絞りだされている姿が映っている紗世。立膝で太ももを開かされると思うだけで、ためらってしまうのです。
「うっ、ふふっ、紗世、ほうら、こうして、足を、ほうら」
忠行が、紗世の首後ろに兵児帯をあて、右肩からと左脇腹から、前へまわしてきて、膝の内側から外側へと絞りあげてくるのです。タスキ掛けさせる要領で、膝ごとタスキを掛けてしまうのです。
「ああん、いやぁああん、こんなの、ああん」
「うっ、ふふっ、ほうら、いいだろ、紗世」
前のめりになっての開脚。紗世の足がMの格好になります。前のめった上半身は後ろ手に括られています。
「はぁああ、ああ、ああ、こんなの、あああん」
後ろから忠行に抱かれて、乳房を弄られ、股間を弄られてしまう紗世です。座布団の傍には木でできた男根張形が転がっています。忠行が転がった男根張形を握ります。後ろから紗世の股間へ、亀頭になる処を、当ててしまいます。
「ああん、いやぁああ、こんなの、いやですぅ」
紗世、はじめて縛られ、開脚されて、そのうえで男根張形を挿入されるはめになってしまって、気持ち、うろたえているのです。恥ずかしい格好で、紗世、上半身を起こされると、足が浮き上がってしまって、股間が斜め上向きになってしまうのです。
「ああっ、だめ、だめ、きつい、きつい」
男根張形が挿入されだして、紗世、その硬さにぐぐっと詰めあげられる感覚で、痛みではないじゅるじゅる感覚に満たされていくのです。

-10-
大村忠行は、京都御幸町にある高級マンション303号に住んでいる36才の独身です。ブティックスタッフの水瀬紗世24才は大村が行きつけの店に勤めていたところ、いい仲になったのでした。それから三か月、週末には紗世が忠行のマンションを訪れてきます。特別仕立ての四畳半和室は、忠行が男の嗜好にそって作ったセックスプレイの部屋です。
「ああん、恥ずかしい、こんなの、恥ずかしい」
紗世は目の前の鏡に映った自分のすがたをみて、気持ちが火照って、顔がぽ~っとなってしまいます。
「うっふふ、紗世、好きなんだろ、ほんとうは、こんなのされるの、好きなんだろ」
後ろから抱きついている忠行が、紗世の耳元で囁きます。後ろ手に縛られ、膝ごとタスキ掛けされている紗世です。赤い座布団にお尻をおいて、乳房はきっちり亀甲に縛りあげられている紗世。1m前には大きな鏡、ビデオカメラがとらえる紗世は、開脚させられ、股間をひろげられているのです。
「ああん、いやぁああ、ああん、だめ、だめっ」
ひろげられた股間の膣には、男根張形を挿入されている紗世です。忠行が鏡のなかを見ながら、紗世の膣に挿した男根張形を、微妙に3㎝ほど抜いて、挿して、抜いて、挿して、紗世に刺激を注入しているのです。
「ほうら、いいねぇ、紗世、感じてるんだね、紗世、いいんだね」
「ううっ、ああっ、ううっ」
歯をかみしめて、うんうんとうなずく鏡のなかの紗世を見て、忠行の気持ちが高揚してきます。
「ああっ、あああん、いやぁああ、ああ、ああん」
ぐぐっと挿されている男根張形が、亀頭にあたるところまで抜き取られ、そうしてぶすぶすっと挿し込まれてしまう紗世。24才、大学を出て二年が過ぎて、女として熟れはじめた身体です。その奥の奥を、刺激される紗世。街の中にあるとはいえ、高級マンション303号、誰にも見られていない二人だけの密室です。
「ああっ、ああっ、あああん」
男根張形を膣のなかへ埋め込まれ、微妙に抜き挿しされながら、絞りあがった乳房を愛撫される紗世。
「ほうら、紗世、前向いて、見てみろ、素敵だよ」
後ろ手縛りで開脚M姿が、1m前の正面におかれた大きな鏡に映っているんです。顔をあげて見るように仕向けられる紗世。
「ああっ、ひゃああん、ひぃいいっ」
「いいんだろ、好きなんだろ、紗世、いいんだね」
「はぁああ、いやぁああん、ひぃいいっ」
ツンツンになってくる乳首を、指に、挟まれ、揉まれていきます。膣には奥深く、男根張亀頭部が、子宮口に密着するところまで挿されているんです。紗世、めろめろ、夢の中、なにがなんだかわからない。セックスに没頭していく24才の女です。忠行が紗世の前にまわります。前にまわって仁王立ち、興奮で勃起させてしまったチンポを、紗世の口に含ませるのです。

-11-
後ろ手縛りで開脚M姿の紗世。そのまえに仁王立ちでフェラチオさせる忠行。紗世に頭のうしろに手をあてがう忠行です。チンポを咥えた紗世の抜き挿しスピードを、思いのままにコントロールしてやるのです。
「うっふふ、紗世、おれのちんぽ、美味いだろ」
「ううっ、ううううっ、うう、うう、ううっ」
「ほうら、ほうら、くちのなかで、ぶすぶす、ほうら」
「ううっ、ふうううっ、うう、うう、ううっ」
後ろ手に縛られている紗世には手が使えない。膝ごとタスキ掛けされている足は立膝でひろげたままです。男根張形は抜かれています。紗世の顔が軋んできます。苦痛でもあり快感でもある忠行とのセックスです。
「ほうら、抜いてやるから、根元から、なめあげろ」
都会の高級マンション、その一室、四畳半の和室、お茶室仕立てのプレイルームは愛の巣です。女をよろこばせる道具がぎっしり詰まったトランクのふたが開いたままです。い使われていた男根張形は畳に転がっています。
「ほうら、なめろ、紗世、なめろ、根元から」
ビンビンになっているチンポの裏側根元へ、紗世の唇をつけさせる忠行。紗世の下唇を陰茎につけさせ、上唇で包ませ、顔を左右に揺すらせ、陰茎を挟んでスライドさせる。タマタマの袋へ唇をあてさせ、舌でなめさせる忠行。紗世は、言われるまま、為されるがまま、忠行に従順です。縛られたショックは消え失せ、自由を奪われて行為されることに違和も感じないんです。
「うっふふ、紗世、フェラおわりだ、クンニしてやる、寝ころべ」
忠行は、赤い座布団を、高さ30㎝の横長文机にのせます。この座布団に背中をおいて、仰向きに寝ころばされる紗世です。
「はぁああ、ここに、仰向けなの、ああっ」
後ろ手に縛られ乳房は亀甲縛り、膝ごとタスキ掛けされた紗世の格好は開脚Mです。仰向いて寝ころぶと手が背中に、拡げた膝が脇腹の横です。忠行が、あぐら座りで、文机に寝そべらせた紗世の臀部の前です。
「ああっ、ああん、ああああん」
紗世が、されていることは見えないけれど、刺激をされて声を洩らしてきます。忠行が、股間に顔を当て、唇で小陰唇を割ってやり、ぶるぶると顔を左右に揺すらせるのです。そうしてぶちゅぶちゅと、割れた陰唇の谷間、膣前庭を吸いだすのです。舌がうごめき、膣へと降ろされ、膣口がなめられるのです。
「ああん、あああん、ただゆきぃ、ああん」
忠行の手が、紗世の臀部の左右から、前へ向けられます。右手が紗世の乳房へ、左手は紗世の臍まわりへ、です。臍まわりをさすった手は、陰毛を撫ぜあげます。撫ぜあげてクリトリスを剥き出すのです。唇と舌は膣口まわりを、左手の指はクリトリスを、右の手は亀甲縛りにされた乳房を、まさぐるのです。

-12-
高さ30㎝横長文机のうえに赤い座布団が敷かれ、開脚M姿の紗世は、仰向きです。後ろ手に縛られ乳房を絞りあげられた紗世、膝ごとタスキ掛けされた格好の開脚M姿、忠行が股間の前にあぐら座りで、紗世の秘部をなめ尽すのです。
「あっ、あっ、ああっ、ああああん」
ぶちゅぶちゅ、あぐら座りの忠行が、唇で、紗世の陰唇をひろげ、舌で膣前庭のピンク谷間をなめます。紗世が出す粘液の甘酸っぱい味がするのは、膣口です。
「ひぃいい、ひやぁああ、ひやぁあっ」
丹念に股間をなめられる紗世が、喘ぎの声を洩らしてきます。忠行が、紗世の裸体を弄るのに、手指を使い、唇と舌を使います。性器のチンポは最後のところで、紗世のオメコと結合させるのです。
「ああっ、ああ、ああ、ああっ」
仰向いた紗世が呻きます。忠行は、紗世の腰から伸ばした手の平で、亀甲に絞りあがった乳房をまさぐっているのです。その忠行が、紗世の股間から、唇を離し顔をもちあげます。四畳半の茶室風、男と女、二人だけの密室です。
「ふふっ、ううっ、紗世、ヌルヌル、出てきたよ」
「はぁああ、ああん、ああっ、ああっ」
24才の紗世、ようやく身体が熟しはじめて、愛の粘液が染み出るようになってきたところです。たっぷり、透明のネバい蜜です。
「いやぁあ、ああん、ああ、ああん」
忠行が右手の指二本、人差し指と中指を、紗世の膣に挿しこんで、そのネバ液を指にべっちょりすくい取り、乳首に塗りつけてやります。紗世は、絞り上げられた乳首に、膣のネバ液を塗られ、揉まれて、刺激の感度があがります。
「ふふん、いいんだね、気持ちいいんだね」
「ううっ、ああん、ひぃいい、ひぃいいですぅ」
「いいのか、そうか、そうなんだ、紗世、いいんだね」
「いれて、いれて、ほしい、いれて・・・・」
紗世が、チンポを、膣にいれてほしいと、甘えるような声で、言葉を洩らしたのです。
「いれて、ほしいんかい、ちんぽ」
「はぁああ、ああん、いれて、いれて・・・・」
「うんうん、いれてやるよ、いれてやるから、いいね」
文机にかぶせた赤座布団に、開脚M姿で仰向いた全裸の紗世です。忠行は、唾を呑み込み、畳に膝立で、勃起させたチンポを紗世の股間にあてがいます。陰茎で、紗世の股間、陰唇をひろげ、亀頭を膣へ挿入する前段階で、膣前庭を数回こすります。そうして亀頭を、紗世の膣に、挿し込んだのです。
「ううっ、ああっ、はぁああっ」
紗世の声がうわずります。柔らかい声質が少し開いた唇から、洩れ出ます。ぶすぶすっ、忠行のチンポが、紗世の膣へ、挿し込まれてしまいます。
「ああっ、あああっ、ひぃいい、いいっ」
紗世が身悶え、でも後ろ手に縛られて、膝ごとタスキ掛けされた身体です。はちきれそうになっても身動きできない紗世。忠行は、チンポを根元まで、紗世の膣に挿しこんだまま、覆いかぶさります。
「ううっ、紗世、いいね、いいね、おおっ、ううっ」
「あああん、ふううう、すううう、ふううっ、ううっ、うううっ」
「おおっ、紗世、出そうだ、出そうだ」
「あああん、ひやぁああ、ああっ、いきそお、ああん」
ぶすぶす、忠行のチンポが、紗世の膣へ、挿されて抜かれ、挿されて抜かれのピストン運動になります。

-13-
文机に敷かれた座布団のうえに、後ろ手縛りにされ股間を広げられた紗世が上向きです。忠行が覆いかぶさる格好で、チンポを紗世の膣に挿しこんで、射精寸前、紗世のアクメ寸前にまで昇ってきている二人です。茶室仕様の四畳半和室です。
「ああん、ひやぁああん、ああっ、ああっ」
「ううっ、ううっ、紗世、おおっ、おおっ」
「ひぃいいっ、ひぃいいっ、ひぃいい、ひぃいいっ」
紗世が泣きます。縛られて、身動きできなくて、喜悦で膨らみはち切れる身体を、ぐっと締めて昇っていく紗世。忠行の射精がはじまります。ぴしゅんぴしゅん、ナマのまま、チンポの先から発射のスペルマが、紗世の深くを刺激です。発射とともに痙攣するチンポ。紗世は、失神してしまいそうにくるってしまいます。
「ひぃいい、いい、ひぃいいいい~~!」
最高の瞬間を迎えた紗世が、大きな喘ぎ悶えの声を発して、ぐったり、忠行の腕の中です。忠行は、チンポを紗世に挿したまま、膝ごとタスキ掛けの帯をといてやり、からだを投げ出させ、萎えかけたチンポを抜いて、離れます。後ろ手に縛った紐を解いてやり、素っ裸のまま、畳に寝かせてやります。紗世は、ぐったり、快楽をむさぼっているんです。
「はぁああ、よかったですぅ、とっても、よかったですぅ」
小さな声で、蚊が泣くように、声を洩らしてきた紗世。24才、高級ブティックおスタッフで、男ならだれが見ても魅力ある、小悪魔的な女のイメージ水瀬紗世。紗世は裸のまま、立ち上がり、ふらふらと和室からでて、バスルームへ、シャワーを浴びにいくのです。
「紗世、好きだよ、とっても」
「ほんと、ですかぁ、忠行さまぁ、わたし、うれしい」
バスルームは和式で湯を溜めるバスタブとシャワーです。終えた後で、まだ先があるから、シャワーで洗い落とす紗世。股間へは、忠行が、指をいれて流し去らせます。
「ああっ、忠行さま、ああん、ああっ」
「うんうん、紗世、ヌルヌル、洗い流して、きれいにしておいて」
忠行と紗世が、裸のまま、バスルームでも抱きあいます。立ったまま、抱きあい、まさぐりあい、そうしてキッスして、からだを分離させます。紗世が白いバスタオルで、濡れたからだを拭きます。忠行もおなじように拭きます。射精した後、まだそんなに時間が経っていないのに、ベッドルームへ入るときには、うずうずとからだが疼いてきます。紗世は、バスタオルで、乳房からお尻までを隠して、肘掛椅子に座ります。

-14-
<悶えるベッドルームの紗世>
高級アーバンマンションのベッドルームは八畳の洋間です。バスタオルを巻いたまま、肘掛椅子に座る紗世。忠行はシャワーを浴びたあとの口直しに、ワインをグラスに入れてきて、腰に白いバスタオルを巻いたまま、ベッドルームに入ってきます。
「飲もう、喉がかわいただろ、紗世、ぐっと飲め、いい気持になろう」
「はぁああ、いい気持に、なるのね、ああ、おいしい」
グラスの白ワインはまろやかです。紗世は肘掛椅子に座ったまま、バスタオルを胸に抱いたままです。肘掛椅子の傍の直径40㎝の丸テーブルは大理石です。その下に皮製の箱型トランクがあって、今は未だ蓋がされています。
「ああん、忠行さまぁ、わたし、ここに住みたい・・・・」
「住みたいって、いいよ、好きなだけ、居たらいいよ」
大村忠行36才、独身、京都の真ん中にある高級マンションに住む男のところへ、女が来たからってなんの不思議もないんですから、浮気でも、情事でも、なんでもなくて、男と女の営みがあるだけです。
「ああん、火照ってきちゃう、ああん」
肘掛椅子の後ろへまわった忠行は立ったまま、紗世の肩から前へ腕を降ろします。手の平が、紗世のバスタオルをひろげて、乳房にのせられます。グラスをテーブルに置いた紗世が、忠行の手首を、握ります。
「ああん、はぁああ、ああん、あああん」
後ろにいた忠行が前へまわってきて、腰に巻いたバスタオルを外します。紗世の前に立った忠行。チンポは半勃起。紗世の口で、勃起させてもらうのです。
「ああん、忠行さまぁ、おちんぽ、うううん、ああ、なめちゃうぅ」
目の前にさしだされた忠行の、腰からのチンポを、右手に握る紗世。15㎝の根元から握って上半分は露出のままで、ぐいっと亀頭を剥いてあげる紗世。これはもうだいぶん慣れたこと、忠行が喜ぶ刺激を、勉強中といってもいいです。
「ううっ、ああっ、ふぅううっ」
きっちり膝から太ももを閉じたまま、肘掛椅子からのりだすようにして、紗世、忠行のチンポを咥内に咥えてしまうのです。

-15-
八畳洋間、大人のベッドルームには、シモンズのダブルベッドと大理石の丸テーブルと布張り肘掛椅子。暗く照明を落とし、スポットのした肘掛椅子に座っている紗世。巻いていたバスタオルをはだけさせ、裸です。紗世の前に立った忠行も、バスタオルを床に落として全裸です。紗世が、忠行のチンポを握って、亀頭から陰茎の半分を咥内に含んでいるところです。
「ふううっ、ふう、ふう、ふううっ」
紗世が、右手に握ったチンポの根元を、忠行の腰へ押し込みながら、亀頭のぶぶんを唇にはさんで、唇でこすって、カリ首に唇をおいて、亀頭部を唇でこすりあげるんです。ぶっちゅ、ぶっちゅ、紗世の唇が亀頭をこする音がたちます。ぶちゅぶちゅ、紗世が粘液をまぶしながら、舌先でカリ首のくびれをなめあげていきます。
「おおっ、紗世、ううっ、紗世、いい、いい、おおおっ」
完全勃起のビンビンになる忠行のチンポです。腰を突き出し、紗世の頭のうしろへ手をまわし、フェラチオしてもらう36才の忠行です。
「うううん、いいん、いいのね、ああ、おちんぽがぁ」
紗世は、左右の手の平で忠行の勃起チンポを挟んだまま、顔をあげます。忠行と目線が会います。潤んだ目つきの紗世。うっとり、薄暗いけどスポットライトで手元が明るいんです。忠行の裸、勃起する性器、憂いあるようにも感じる忠行の仕草。紗世は、からだを許した忠行に惚れています。セックスは、心と体を融合させてもらえる女の歓びです。
「ああん、あああん、忠行さまぁ、ああん」
肘掛椅子から立ち上がった紗世が、忠行に抱かれます。全裸です。乳房をまさぐられながら、唇をつけてくる忠行。乳首を唇に挟まれ、唇で咬まれ、唇で引っ張られ、乳首をなめられる紗世。紗世は、忠行の勃起したチンポを右手に握ったまま、左腕は忠行の背中です。右手に握ったチンポを、握ったままで前後に動かします。チンポをしごいてあげるのです。
「ああっ、あああん、あっああん」
女の盛りを迎えた24才の紗世、乳首を忠行の歯できつく噛まれてしまって、おもわづ声をあらげてしまいます。忠行が肘掛椅子に座ります。座って臀部を半分座部からはみ出させて足を投げ出す格好。紗世が、その忠行をまたぎます。またぐとき、勃起したチンポを、膣口にあてがい、ぶすぶすと、挿し込んでしまいます。
「はぁああ、いい、いい、いいっ」
完全に勃起チンポを膣に収めいれた紗世は、もうなにもかも、羞恥すら、わすれてしまって、忠行に、抱きついていくのです。これはまだ、紗世が忠行と共に、ベッドへはいるまえの前戯です。

-16-
肘掛椅子に座った忠行は、お尻を座部からはみ出させ、腰に紗世をまたがらせ、チンポを膣に挿入させているんです。高級アーバンマンションの寝室は八畳の洋間。ベッドの横の肘掛椅子で絡む36才独身の忠行と24才紗世です。男と女です。不倫でも、浮気でもなく、年齢が12歳ちがうとはいっても、まったく異常ではなく、愛を紡げば結婚に結びついていきます。
「ああん、いい、いい、あああん」
「うんうん、紗世、感じてるんあ、気持ちいいのか」
「うん、はぁああ、いい、とっても、ああ、気持ちいい」
全裸の男と女が、性器を交わらせているところです。紗世は、うっとり、忠行の勃起したチンポを、膣に挿したまま、腰を揺すらせます。快感に埋没していく紗世。高級ブティックのスタッフとして働いている紗世。客で来ていた忠行と、懇意になって身体を求める関係になって、でも、まだ、三か月です。
「うん、ベッドへいって、たのしもう、いいね、紗世」
「うん、ベッドへいって、たのしみます、忠行さま」
忠行が、テーブル下の皮トランクから、浴衣帯とバイブレーターを持ち出したのを、紗世は知りません。忠行の魂胆、今夜は、紗世を、縛ってイカセてやろうとの計画です。紗世は、そんなことを知らないまま、ベッドにあがったのです。
「ああ、忠行さま、あああん」
忠行に導かれるままに、あぐら座りの腰からにょっきり起ったチンポをにぎる紗世。寝そべった格好です。チンポを口に含ませて、ぺろぺろ、たのしみながらのフェラチオです。そうしているうちに、紗世が起こされ、座らされ、うしろから抱かれる格好になった紗世です。
「ああん、なにするの、忠行さま、なにするん」
「まあ、いいから、いいから、たのしもう、紗世」
赤と桃と黄の色が混じった絞りの浴衣帯が、紗世の肩からと脇腹から、前へまわされたのです。
「ううん、ちょっと、紗世を、おどろかす」
ベッドのうえは薄いブルーのシーツです。紗世はあぐら座りさせられます。後ろには忠行が、浴衣帯を手をして、足首を交わらせて、括りはじめます。
「ああっ、忠行さまぁ、ああっ、なに、する、の、ああん」
あぐら座りの紗世が、後ろから背中を押され、あぐら座りのまま上半身を前へ折り曲げられていきます。折り曲げられて、足首を括る浴衣帯が締められ、足首と胸が接近させられます。そうして引き上げられる浴衣帯が、脇腹からと肩から、背中でまとめられ、手首を一緒に括られたのです。浴衣帯一本で、足首交差のタスキ掛け、手首も背中で交差させ、括られてしまった紗世なのです。









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