淫らな物語

かおり


淫らな部屋(1)-2-
 9~16 2017.2.4~2017.2.13

 

-9-
四畳半の和室に敷かれたシングルの蒲団、そのうえに全裸で開脚Mの格好にされた紗世が仰向いて寝かされてしまったのです。大村忠行は、マンションに連れ込んだ紗世を、セックス三昧楽しんで、欲望を満たそうとしているのです。ブティックへ行くたびに笑顔で応対してくれる紗世に恋心を抱いてきて、それが高じて拉致するまでに至ったのです。
「わたしを、どうなさるんですか、大村さまぁ」
女物の兵児帯で手首は背中で括られて、別の兵児帯で膝ごとタスキ掛けにされてしまった紗世が、呻くような声で聴きます。全裸の恥ずかしさ。先に交情したとはいえ、そんなに親しくもない男性に裸にされてしまって、括られてしまったのだから、悔しい気持ちと、羞恥の気持ちと、恨めしい気持ちが入り交じったような気持ちです。
「ぼくは、紗世、キミのこと、好きになってしまったんだよ」
「ああん、でも、どうして、こんなことに、なるの」
「ぼくの、趣味ってとこかな、紗世を、おもいっきり、愛したい」
開脚Mすがた、後ろ手縛り、仰向け、24歳の紗世にとっては、信じがたい屈辱です。忠行も全裸です。デジタルカメラを傍に置いた忠行です。紗世の股間の前にあぐら座りになった36歳忠行が、自由を奪った紗世のからだを弄ってきいます。
「ああん、だめ、だめ、あかんですぅ」
乳房を裾から持ち上げられ、揺すられていく紗世。その手の動きに、半ば哀願する声で、紗世は裸のからだを揺すります。
「おっぱい、紗世の、おっぱい、柔らかい、いいねぇ」
「ああん、いやぁああん、だめだめ、あああん」
仰向いていてもぷっくらと盛り上がった紗世の乳房です。両手で双方の乳房を揉みほぐし、揺すって乳首をつまむ忠行。素っ裸の腰のモノが、ビンビンと張ってきて起き上がってきます。チンポの亀頭、その先5㎝の処に、紗世の薄茶色縦割れ陰唇があるんです。恥骨に生える陰毛の残りが股間にもちょろちょろ。紗世の陰唇は、先に忠行のチンポを受け入れたとはいえ、まだ閉じられたままです。
「そうだね、紗世、たっぷり、たのしもうよ、ねぇ」
忠行が手元に置いた箱型のカバンには、紗世をよろこばせるための道具がぎっしりと詰まっているのです。
「どうかな、紗世、うっふふ、これか、これがいいかな」
忠行がカバンから取り出したのは、木製の張形、男根です。大きなサイズと小さなサイズの二つを手にして、大きい方を選んだのです。
「ああ、そんなの、いや、いやです、いやですよぉ」
紗世は、未経験ではありません。元カレには使われたことないけれど、別れてからの二年間。ついこの前まで、通販で買ったバイブとか、ひとりでオナニーするために買ったものです。でも、忠行に示されてしまって、紗世は、その怖さにおののくのです。
「ううん、知ってるんだろ、紗世、どうなんだ、知ってるんだろ」
「うううん、知らないわ、知りません、そんなの、知りません・・・・」
羞恥のスタイルであるうえに、忠行の言葉に恥ずかしさを感じて、気持ちが動転してしまう紗世です。四畳半の密室、男と女だけ。それも全裸の男と女。女は開脚で後ろ手縛りにされているのです。蒲団の上です。

-10-
四畳半の和室、シングルの蒲団のうえ、全裸、開脚Mすがた、後ろ手縛り、仰向け、24歳の紗世です。大村忠行も全裸、紗世のひろげた股間のまえに胡坐座りです。忠行のチンポと紗世の陰唇のあいだは5㎝。いつでもチンポを紗世の膣に挿入できるんですが、手には男根張形を握っているのです。
「ああん、いやぁああ、そんなの、ううっ、ああっ」
忠行が左手の指で陰唇をひろげます。ピンク色の膣口を剥き出し、陰茎の太さ4.5㎝、長さ20㎝も男根張形の頭をピンク色の膣口へあてがいます。恥骨に生える陰毛の下部、縦割れの陰唇がひろがり、亀頭部が挿入されます。
「ああん、うううん、ひぃやぁああん」
兵児帯で膝ごとタスキ掛けされて仰向いた紗世が、腰を揺すります。後ろ手に縛られた肩を揺すります。亀頭が挿入され、陰茎が5㎝ほど挿入されると、紗世の膣内、半分ほどまでが埋まるんです。
「うっ、ふふっ、感じるんだろ、紗世、なかを擦ってあげるから、ねっ」
忠行は、半分まで埋めた男根の、亀頭と首で膣襞を、擦ってやります。若い紗世の反応は、身をよじらせての呻きです。
「はぁああ、ああっ、はぁああっ」
半開きにさせた唇、薄く目を閉じ、放心するような顔つきで、呻き声を洩らします。
「はぁああ、はぁあああっ、ひぃいいい、いいっ」
もう忠行に弄られていることすら忘れているようなよがり声で、甘い、かすれた、甲高い、悶えの声になってきます。蒲団のうえ、大股開き、真ん中には男根張形が挿し込まれていて、ぐじゅぐじゅ、じゅぶじゅぶ、こねまわされていきます。
「はぁあああ、ああん、ひぃいいいっ、いいっ」
とろとろの愛液で、ブティック店員24歳の紗世、あわれにもべっとりと、股間を濡らしてしまいます。ゆらゆら、陰毛を撫ぜてやる忠行の、視線は紗世の陰唇まわりです。右手で張形を操作させ、左手では腰から乳房にかけて撫ぜてやり、乳首をつまんでモミモミです。紗世、もう恥ずかしさを通り越し、いよいよ忠行の思う壺、自らからだをひらいてきます。
「ああん、ひぃいいっ、ほどいて、あし、ほどいて、ほどいてぇ」
膝ごとタスキ掛けされたからだが窮屈で、足を伸ばしたい、もっと自由に快感を、わがものにしたい。紗世の欲望が現われてきているのです。足を引き上げた兵児帯を解いてやる忠行。男根張形を抜いてやる忠行。仰向いた紗世を起こし、上半身を立てさせ、顔にまたがらせます。
「ああん、あああん、大村さまぁ、ああん」
仰向いて寝そべった忠行の顔面に、腰をおろします。もうヌルヌルになった股間を、忠行の顔に当てつけ、擦っていくのです。忠行は、唇を紗世の陰唇に押し当てて、舌を割れ目に挿しいれて、紗世の蜜を吸ってやります。

-11-
男根張型で責められていた24歳の水瀬紗世。大村忠行のテクニックで上気して、その気になってきたので足が解放され、忠行の顔をまたいだところです。またいだ忠行から、股間のたぶたぶ陰唇を唇と舌先で、ひろげられ、なめられ、蜜を垂らせられていきます。
「ああん、いやぁああん、ひぃいい、いい、いい・・・・」
ぴちゃぴちゃ、じゅるじゅる、忠行の陰唇をなめる音を、水辺のせせらぎのように立てます。紗世がその感触に呼応して、からだをくねらせ、受け入れてきます。
「紗世、からだ、ずらせ、腰をまたぐんだ」
紗世はまだ手を後ろに組んで兵児帯で括られたままですが、これも解いてもらえて、腰をまたぎます。
「はぁあ、大村さまぁ、ああん、腰、腰ですかぁ」
上気の気配に満ちる紗世。声質が黄色く浮く声になって色気が感じられます。全裸になっていて、忠行の腰をまたいだ格好。チンポをオメコに挿し込んで交合するのです。
<ああ、二年ぶりかしら、ああ、久しぶりだわ、ああっ>
元カレの腰にまたがって果てていった記憶が、遠くから近くへ、紗世のなかによみがえってきます。
「ほうら、いれろ、方膝、立てて、あてがってやるから」
「はぁああ、お膝を立てる、ああ、あてがってくださる、ああっ」
腰を浮かし、右膝を立てた紗世の股間へ、忠行が亀頭をあてがいます。亀頭で陰唇を割ります。
「ううっ、大村さまぁ、ああっ、ひぃいいっ」
陰唇を亀頭で触られただけなのに、感じだす紗世。忠行が陰茎を握って、突き出させた亀頭を、膣に挿し込みます。
「ああっ、ああん、大村さまぁ、ああっ」
紗世が立てている膝をおろします。大村の腰にまたがり、自分の腰をおろしていきます。
「ああん、あっあん」
紗世が洩らす鼻にかかった声。四畳半の和室、ぶすぶすっ、忠行のチンポを膣に咥えてしまう紗世。
「はぁあ、ああ、あああっ」
顔を落とし、手を村瀬の手に絡ませ、オメコの深くにぶっすりと、男のモノを挿し込んでしまった紗世。ブティックスタッフとして働く24歳の水瀬紗世です。顔を見知った大村忠行と交わる夜具、新婚初夜用のシングル蒲団のうえです。

-12-
初夜のこの日、二回目の男と女の交合です。先には大村が誘導してやったけれど、二回目は紗世が自分でオーガズムを迎えていかせるのです。四畳半の和室、寝具は10㎝のマットレス、そのうえにはシングルサイズの敷蒲団、白いシーツ。三つ折の掛蒲団は濃い赤花柄、花嫁が初夜を迎えるときの寝具です。
「ああっ、ああっ、大村さまぁ、ああん」
全裸大村忠行の腰にまたがった全裸の水瀬紗世です。密着させた性器。忠行の勃起チンポが、紗世のじゅるじゅるオメコに密着です。
「ひぃいいっ、ひぃいいっ」
「おおっ、いい、いい、紗世、いいよぉ」
きっちり挿し込まれた勃起チンポを、紗世がお尻と腰を使って、膣のなかで蠢かすのです。
「ああん、はぁあ、ああん、ああ、ああっ」
「ううっ、いいねぇ、おお、おおっ」
忠行の腰をまたいで立てている裸のからだ、その手指を忠行の手指と絡ませて、支えてもらう24歳の紗世。もう子どもではない、大人のからだです。大学の終わりころにセックスしてから二年ぶりの紗世です。男と結合してからだを満足させる感覚がよみがえってきています。
「ああ、ああ、ああっ」
オナニーではない、バイブではない、男のナマ温かい性器の感触を、ブティックスタッフの紗世が感じだしているのです。
「ああん、大村さまぁ、ひぃいいっ、いいっ、いいですぅ、ううっ」
白いシーツがよれてきます。紗世の裸体が、ぴょん、ぴょん、とはねるように、上へ下へします。太ももからお尻を、前へずらして、後ろへずらして、忠行のチンポを膣に抜き挿しです。とろとろ、紗世の膣襞からは愛の蜜をわいてきます。
「ああっ、大村さまぁ、ああ、ひぃいいっ、いきそおお」
紗世の呻く声がその感度の高さを示してきます。忠行が、紗世のからだが弛緩してくるのを感じます。若い紗世、熟しはじめた紗世のからだ、おめこ、膣襞の締まり、なんともいえない女の香り。男36歳独身の大村忠行が、満たされていくときです。
「あああっ、いく、いくいきますぅ、ううううっ」
紗世がオーガズムを迎えていくのを、忠行が察します。結合を解いて素早くスキンをつけて再開です。
「ううううっ、ああああ、だめ、いく、いく、いくぅ、ううう~~!」
紗世のアクメとどうじに、大村も射精をしてしまいます。紗世はトロトロ、愛の蜜にまみれさせ、お小水を洩らしてしまって忠行の腹の上でぐったりでした。

-13-
<ラブホテルの紗世>
水瀬紗世が連れ込まれてきたマンションの場所がわからないまま、二回のセックス交渉を持たされ、少し休憩をした後、誰にも言わないことを条件に、解放されることになりました。洋服を着、目隠しをされ、手首を後ろで括られ、部屋を出て、外気に触れると寒いです。何処だかわからないまま、ベンツに乗せられ30分は走ったところで停車して、目隠しが取られると、そこは声をかけられた出町柳の川べりでした。時間は真夜中、終電の時間もとうに過ぎているので、家の近くまでベンツで送ってもらうことになります。顔見知りだったし、手荒なことをされたけど、優しい紗世は忠行を許します。恋したのかも知れない。彼無しで二年を過ごした紗世です。ベンツに乗り、高級衣服をキャッシュで買う忠行に、羨望の魅力を感じていたことも事実。紗世は、その関係した場所がわからないまま、次の日は休みで翌々日、何事もなかった感じでブティックの仕事に就いたのでした。
<大村さん、ううん、嫌いじゃないわ、でも、わたし、拉致された、誘拐された、うふふっ、悪い人じゃないよね>
独り言です。お化粧も身なりも高級ブティックのスタッフとして遜色ない水瀬紗世、24歳です。そうこうしているうちに紗世のスマホにメールを受信、大村忠行からでした。
(会いたい、何時、会えますか、金曜の夜、大丈夫かな、紗世さん、必ず返信おねがい、忠行)
どないしようか、紗世は戸惑います。関係を持ってしまった一回りも年上の男性です。気持ちとしては、男子が欲しい、恋愛の相手というより、セックスフレンドでもいい、結婚してくれるかしら、もっと知りたい、大村さんのこと。
<金曜の夜って、明日の晩じゃない、八時ならいける、会おうかな、会いたいな>
紗世の気持ちが揺れ動きます。肉体の関係から入ってしまう大村との関係について、紗世には性急過ぎるように思われるのです。好きな人との関係って、時間をかけてなっていくもの、元カレの、関係持つまで一年かかった学生時代の関係、それを思い出すのです。でも、紗世、行きます。金曜日の午後八時、出町柳駅の前、です。

黒いベンツが紗世の前に停まります。助手席に座って、夜の街を走ります。行き先は連れられるままですが、国道一号線の京都の町から大津を抜ける途中、ラブホテルへ、ベンツが入ってしまったのです。
「いいんだろ、水瀬さん、ラブホテルで、いいんだろ」
前打ち合わせがないまま、成り行きに任せていた紗世でしたが、車の中でのたわいない会話だけ、ラブホテルに入るなり、肩を抱かれて、部屋に通されて、いきなり紗世が忠行に抱かれてキッスを受けます。
「ああ、ああん、大村さま、こんなの、ああっ、ううっ、うううう・・・・」
立ったまま強く抱かれて唇を重ねられてしまう紗世です。コートは脱いでいて、白いブラウスに濃紺スカート姿です。ええ、もちろんインナーは、勤めする女性のたしなみで、肌色パンティストッキング、ブラトップ、ショーツ、つけています。
「好きだ、紗世さん、好きになってしまった、キミのこと」
キッスの合間に、忠行が紗世の耳元で囁きます。紗世は、息を吹きかけられる感じで、男の手の中です。
「ううっ、ああっ、大村さま、ああっ」
胸をブラウスの上から弄られる紗世ですが、インナーをつけているから、直の肌触れではないから、もどかしい感じです。スカートの中へ手を入れられてきて、ストッキングを穿いているから、まどろっこしいです。
「ああっ、だめ、まだ、ああ、ああっ」
濃い紺の高校生の制服スカートに似ています。ホックをはずされファスナーはずされ、足元に落ちてしまったスカートです。

-14-
このラブホテルに入るとき、大村が小旅行サイズ茶色のスーツケースを持ち込んできています。スカートを脱がし、ブラウスを脱がしたところで、忠行は声を呻きに変えだした紗世を椅子に座らせます。ストッキングにショーツ、ブラトップだけになったブティック勤め美女の紗世です。顔が紅く上気して、目つきがほんのり憂えています。大村は、スーツケースからロープを取り出し、紗世の手首を交差させて括ります。
「ああっ、なにするの、どうするの、いやぁああん」
抵抗することもなく紗世の手首が括られ、天井からのフックに留められ、引き上げられていくのです。このラブホテルは特別仕立てのSM部屋なのです。
「紗世さん、おれの趣味といえばいいかな、興奮したいんだ」
紗世の手首が持ち上げられて、立った姿勢になって、手首が頭の上になったところで止められたのです。
「いやぁああ、大村さまぁ、わたし、いや、いや、いやですぅ」
「そうだろうな、普通のお嬢さまなんだ、田舎は島根だとか」
「ああん、そう、そうですが、どうして?」
「紗世さんの現住所、それに本籍地、免許証で見たんだよ」
「ああ、それは、プライベート、スマホも見た、ですよね」
下着姿で立ったまま、手を頭の上にした紗世は、心許しはじめた大村忠行に、自分の素性を知られていることに、違和感は覚えませんでした。
「ああん、こんなの、いやぁああん」
正面に立った大村が、ブラトップを裾からめくりあげ、乳房を露出させてきます。パンストを穿いたままの下半身。ブラトップは首から抜かれて頭の後ろ。乳房を完全に露出されてしまった紗世です。
「ああん、大村さまぁ、ああん」
双方の乳房を、裾から揺すりあげられる紗世。そんなに豊かではない乳房ですが、お椀をふせた格好のぷりぷりです。忠行が、その乳房に、唇をつけ、乳首はそのまま、乳輪を舌先でぺろぺろと舐めていきます。
「ああん、はぁああ、ああん」
紗世が、裸の半身、肩から胸から腹部をよじります。忠行は、無言で舌を這わせ、ついに乳首を唇に挟んで揉みます。手指は使いません。
「ああん、いやぁああん、ああああん」
紗世の唇が半分ひらいて、よだれのように濡れてきて、うわずった声を洩らしだします。まだ10分もやってないのに、ラブホテル、初体験、SM部屋はもちろん初めて。だから興奮気味の紗世なのです。

-15-
スカートとセーターとブラウスが足元に散らかったまま、立たされ、括られた手首を頭上にされた24歳水瀬紗世。ブラトップがめくられ、首後ろで留められてしまって、上半身裸です。立たせたままの紗世を左腕に抱いた36歳大村忠行。右手で乳房をまさぐり、唇で舐めあげます。乳輪から這わせた唇で、乳首を挟んでもぐもぐと揉んでやります。女というもの、乳首を吸われて揉まれると、母性本能がもたげてきて、優しい気持ちになってくるのです。
「ああん、大村さまぁ、ああん」
空いた忠行の右手が、紗世のくびれた腰、臍の下からパンストの中へ入れられます。
「ああっ、ああっ、ああああん」
紗世が、腰から尻を揺すってきます。入れられた手が陰毛をまさぐりだしたからです。抱かれて、乳房に唇を這わされ、恥丘を触られてしまった紗世。目を閉じ、顔を上向かせて呻く紗世です。
「ああん、はぁああ、はぁああん」
忠行がパンストとショーツに覆われた臀部を、剥いてしまいます。腰からパンストと下穿き剥かれて、陰毛が露出です。太ももの根元まで降ろされたパンストとショーツ、ブラトップを首後ろに留められた24歳ブティックスタッフの紗世です。大村忠行は、ここまで、ラブホテルに連れ込んだ紗世から手を放し、一歩、二歩、後ずさりして紗世の全身を眺めるのです。
「ああん、大村さまぁ、こんなの、だめ、だめですよぉ」
忠行の奇妙な性の趣向に、ノーマルな紗世は、奇妙な気持ちになりながら、怖いような、嫌さ気持ちがもたげてきます。
「ううん、水瀬紗世、やっぱり、綺麗な肌だ、店の顔だもんな」
ショートカットの髪は黒、胸のふくらみ、腰の窄み、丸みをおびた臀部から太もものつけ根。紗世の半裸を見て、
感心して惚れなおします。
「じゃまだね、パンスト、ショーツ、脱いでしまおうか」
「ああん、いやぁああん、そんなの、いやですぅ」
紗世が顔を横にして、恥ずかし気に、声を返してきます。忠行の魂胆は、全裸にしてしまって、紐を掛けることです。ラブホテル、紗世には初体験のラブホテル、元カレとのセックスはラブホテルを使いませんでした。学生だったしお金がなかったから、元カレが紗世のワンルーム、学生マンションへやってきて、セックスするのが主でした。
「いいね、はだかだ、白い足、太もも、いいねぇ、紗世」
パンストを穿いていたなかへ手を入れられて、陰毛を触られ、股間へ手をいれられたけど、開いてもらえなかった花弁です。しっとり雌しべが蜜に包まれている紗世、うずうずです。
「ああん、大村さまぁ、いやぁあ、ああん」
大村忠行が全裸にした紗世を背凭れ椅子に座らせます。うつむかせ、手を足へと降ろさせ、手首と足首を一緒に括られる紗世。そうして紗世は持ち上げられ、背凭れ椅子に手首と足首を持ち上げる格好で座らされてしまいます。肘が膝裏へまわされ、太ももを逆八の格好にされ、手首と一緒に括られた足首が、背凭れ後ろからまわされた紐で括られてしまったのです。

-16-
革張りの背凭れ椅子に手首と足首を一緒に括られ引き上げられてしまった24歳、ブティックスタッフ、全裸の紗世です。左右の肘から腕で、膝を左右に広げられ、持ち上げられてしまうと、股間がひろがって閉じられなくなってしまいます。
「ああん、大村さまぁ、ああん、こんなの、あああん」
紗世が座らされた背凭れ椅子の前1.2m、壁のカーテンが開かれるとそこは大きな鏡張りです。
「いいねぇ、紗世、ほうら、裸の自分を鏡に映して、ナルシスト気分を味わうんだ」
「ああん、恥ずかしい、こんなの、鏡に映すなんて、わたし、ああん、いやぁああん」
「うっふふ、紗世、気に入ったようだね、素晴らしい格好だ」
太ももをひろげて持ち上がった格好。膝がわき腹横にくっついて、股間が斜め上に向いていて、恥ずかしい処がばっちし大写しです。この鏡、スクリーンになっていて、写ったそのままが録画されます。
「紗世のここ、うっふふ、性器だ、黒い毛だ、ううん、お尻の穴だ、それに」
「ああん、いやぁああん、大村さまぁ、ああん、いじわるぅ」
紗世は猛烈に恥ずかしい気持ちに見舞われてきます。股をひろげられ、斜め上向かされ、鏡に映され、それを見せられているのですから。
「いいだろ、紗世、こんな格好、素敵だろ」
ひとりならまだしも、男の大村忠行が傍にいて、目線が自分の羞恥部に注がれているんです。羞恥心を刺激される紗世。大村が横から手を伸ばしてきて、太もものつけ根から、股間の真ん中へ指を這わせてきます。
「ああん、いや、いや、いやよ、いや、いやっ」
縦にぷっくら小陰唇を、左右にひろげだす大村の行為に、紗世は羞恥の気持ちに満ちる声を洩らします。
「いいんだろ、紗世、恥ずかしい気持ち、好きなんだろ、そうなんだろ」
「ああ、ああ、あああっ、そんなの、ちゃう、ああ、ああっ」
捲られた陰唇の内側を、大村の右手中指の腹でこすられてしまう紗世。ねっとり、透明の、粘っこい液が滲み出て、濡れてきています。粘っこい液を、陰唇うちがわ、穂先にまで塗り込まれてしまう紗世。
「あああん、いやぁあ、ああん、いやです、いやですぅ、ううっ」
羞恥に表情を、歪めてしまう高級ブティックスタッフ24歳、甘美な紗世です。
「いい顔になってきたな、紗世、もっともっと恥ずかしがるがいい」
陰核クリトリスを剥かれてしまって、ヌルヌルの蜜液を塗り込まれていく紗世。羞恥です。恥ずかしいです。陰核からのきつい刺激を感じる紗世。羞恥の余り、心にもなく、いやいやの言葉を繰り返すのです。
「いや、いや、ああ、ああ、あっああん」
羞恥が高じてしまう紗世。手と足をひろげて上へ持ちあげられ、股間をひらかれている紗世。女体への究極の羞恥心、紗世の頬は紅潮し、柔い肌が薄ピンク、うっすら汗を滲ませてしまう紗世です。












HOME

かおり

かおり小説集目次



淫らな物語

表紙目次に戻る