淫らな物語

かおり


淫らな部屋(1)-1-
 1~8 2017.1.16~2017.1.26

 

-1-
水瀬紗世が大村忠行に連れ込まれてきた部屋は、狭い四畳半の和室でした。気がつくとその部屋のお布団の上に寝かされていたのです。
<そうだわ、ドライブに連れて行ってもらって、それから、どうしたのかしら、ここはどこ?>
ベンツの高級車に乗っていた顔見知りの大村忠行に、出町柳の近くで声をかけられ、土曜日の午後ということもあって、琵琶湖のほうへドライブに連れていってもらって、それから。紗世がドライブに行ったというのも、イケメン大村さん、紗世が好意を抱く顔立ち、それに勤めているブティックへ来て、かなり高級なコートなどを、キャッシュで買っていく魅力です。
「気がつきましたか、水瀬さん」
四畳半和室の襖がひらかれ、寝かされている紗世を、立った高さで声をかける忠行です。
「どうして、わたし、ここは、どこですか」
ノドが渇いたと思いながら、忠行を見上げ、わけわからないという風に聞く紗世です。着ているモノは着たままです。スカート、セーター、ストッキングもはいたままです。お布団のうえ、仰向いて寝ていて、スカートが太ももの中ほどにまでずり上がっているだけです。
「ぼくの、マンション、ここはキミのための部屋だよ」
窓があるけど、障子がはまっていて外は見えません。紗世には、ここがどこなのか、それにいま何時なのか、そういうことがわからないから、わかりたいと思うのです。
「アルコールに弱いんだね、寝てしまったから、連れてきてあげた」
ブルーのセーターに綿のズボンをはいている忠行を、見上げる紗世。
「大村さまのマンション、わたしのためのお部屋ですって?」
「そうだよ、ぼくは、キミが好きだ、水瀬紗世、好きだから連れてきた」
それにしても、いきなり、男性に個室へ連れ込まれてきた紗世にとっては、想定外、怖さも感じます。
「ああ、わたし、それは、こまります、わたし、こまります」
男と二人だけ、顔見知りとはいえ、特別な関係でもないし、マンションに連れ込まれたというのも、何をされるかわからない、本能的な不安です。どちらかといえば紗世の好きなタイプの男性で、ベンツに乗った好男子、それなりに魅力を感じてきた顔見知りの男性でした。

-2-
四畳半の和室は、60Wの明るさLED裸電球が天井からぶら下っています。紗世はシングルサイズの布団に寝かされているのです。鏡台があって、電気スタンドがあって、正方形の座敷机があって、座椅子があります。四畳半といえば狭いです。気がついた紗世は立たされ、抱かれます。
「いやぁあん、いや、いや、よしてください」
男に抱かれることを予期していない紗世にとっては、心の準備ができていません。二人だけです。抱かれて声をあげても、誰かが助けてくれりわけでもないのに、紗世は、声をあげ、抱かれることに抵抗します。大村忠行は黙っていて、抵抗する紗世をきつく抱きしめます。
「いや、いや、放してください、いや、いや」
抵抗しても男の力にはかないません。紗世は力尽き、からだの力を抜いてしまって、忠行の腕の中です。ドライブに誘われたときから、イケメン男子の大村忠行とは、いい関係になるかも、との淡い期待を抱いた24歳の紗世。顧客のメンバーカードから大村忠行の年齢が36歳だと知っていた紗世です。
「わかってるだろ、男と女なんだから」
紗世のからだから力がぬけ、男の腕のなかに抱かれて、耳元でささやかれます。
「うううん、でも、でも、でも」
「でもって、どうした、いいんだろ」
「だめです、わたし、だめです」
強い抵抗ではない紗世のことばに、忠行は女の恥じらいを感じます。紗世が言葉で、良いと反応するには、まだその関係にはないからです。忠行は、だめです、という紗世の声を耳にしながらも、立ったまま、左腕をグレーのセーターを着た紗世の背中にまわし、右手を紗世の胸にあて、そのまま唇を重ねてしまうのです。
「ううっ、ふううっ、ううっ」
忠行に抱かれている紗世が、唇をかさねられ、呻き声を洩らします。白いシーツの布団が敷かれていて、男と女の行為がすぐに行える四畳半の部屋です。
「いいんだろ、わかってるだろ、経験してるんだろ」
セーターの上からからだを弄られながら、ささやかれてくる忠行の声に、紗世は大学を卒業と同時に別れた元カレの顔を思い出すのです。
「はぁああ、ああっ、ああああっ」
グレーのセーターが捲りあげられ、ブラウスの真ん中ボタンをはずされ、忠行の手を入れられ、ブラジャーのうえから乳房をまさぐられます。
「ううっ、ふううっ、うううっ」
立って抱かれたまま唇をかさねられ、くぐもった呻き声になる紗世。胸を開けた忠行の手が、次には黒のタイトスカートを捲りあげ、ストッキングを穿いたまま、ショーツを穿いたままの股間へ、手を入れられてしまった紗世です。

-3-
服を身に着けたままとはいえ、半ば強引に抱かれ、唇をかさねられ、身をまさぐられていると、抵抗できなくなってしまう紗世でした。気がついたら寝かされていた四畳半の和室。顔見知りの大村忠行に抱かれ、身をまさぐられている最中です。
「ううっ、ああっ、はぁあ、ああっ」
黒いタイトスカートを捲りあげられ、パンストとショーツを穿いたままの股間を刺激されてしまう24歳の紗世。息を洩らす忠行の、ナマあったかい空気の流れを耳元に感じる紗世。男の手が、パンストとショーツの腰からナマの手が入ってくるのを感じる紗世。
「ああっ、だめ、だめ、だめですぅ、ううっ」
紗世よりも背丈も重さもひとまわり大きな忠行が、女のからだを弄りはじめるのです。捲りあげられたスカートの腰からパンストとショーツが降ろされます。抱かれたまま、ぎゅっと上半身を抱かれたまま、お尻を抜かれたパンストとショーツは、太ももの根っこで留められたのです。
「脱がしてやろうか、全裸に、だぜ」
耳元で囁かれて、紗世はなにを思うでもなく、もう二年以上も前に別れた元カレの仕草を脳裏によぎらせます。
「いやぁあ、そんなの、いけませんわ、ああん」
男の手が身に及んできて、紗世はそれ以上の抵抗ができなくなって、半ばぐったり、大村忠行の行為に身を任せていきます。
「脱がしてやるぜ、全部だぜ、素っ裸だぜ、ふふっ」
グレーのセーターの首を抜かれ、ブラウスのボタンが全部はずされると、インナーとブラジャーに包まれた乳房です。まずスカートを脱がされてしまう紗世。立ったままです。忠行の左腕に抱かれたまま、スカートが足元に落ちます。そうして、太ももの根っこに留まっているパンストとショーツが、膝のうえまで降ろされてしまいます。セーターとブラウスが脱がされ、インナーとブラジャーが脱がされていきます。
「ああっ、だめ、だめ、あかんですぅ、ううっ」
こらえてくぐもらせた声、紗世は呻くように言葉を洩らすのです。上半身を裸にされた紗世。24歳の柔肌にぷっくらの乳房、肌は白くて餅のようにスベスベ、肌にブラの跡が残っています。そうして、パンティストッキングが脱がされ、ショーツも脱がされ全裸です。男、忠行の手が解かれ、紗世は白シーツの敷布団に崩れ落ち、うずくまってしまったのです。

-4-
四畳半の和室のほかに、どんな部屋があるのか紗世にはわかりません。ドライブに連れられていったあとの記憶がないからです。気がつくとこの狭い和室に寝かされていたのです。なにも纏わない全裸にされてしまった紗世が、シングルサイズで白シーツの敷布団にうずくまっています。掛け布団は赤、折りたたまれて足元です。枕があり、枕元にはスタンドがあり、いかにも男と女が仲睦ましく絡み合うスペースといったところです。
「そんなに、見つめないで、わたし、恥ずかしいんです」
全裸でうずくまった紗世が、前に立っている忠行の目線が、自分に注がれているのを知って、乳房を腕に包み顔を伏せます。
「いい身体だな、綺麗だな、白いんだ、紗世さん、美しいんだ」
忠行が立ったまま、セーターを脱ぎ、ズボンを脱ぎ、シャツを脱ぎます。トランクスも脱いでしまって紗世とおなじ全裸になってしまいます。そうして紗世の前に胡坐座りになったのです。
「ああっ、いや、だめ、いやぁあん」
うずくまった紗世の前に座った忠行が、顔をあげさせようとして、紗世がこころもち抵抗します。
「初夜だな、紗世さん、ぼくたちの初夜」
「はぁああ、しょや、って?」
そうだよ、ぼくたちは結ばれるんだよ、前から紗世さんをこうしたかった」
裸の肩に手を置いた忠行が、紗世の身を起こさせます。乳房を腕に包んだまま、紗世が顔をあげ、身を起こします。
「ああっ、大村さま、わたし、わたし・・・・」
「どうした、いいんだろ、ぼくは、紗世さんと、結ばれたい」
「こんなの、ああん、だめ、だめ、いきなりって、だめですよぉ」
紗世が後ろへ倒されてしまいます。後ろには赤い掛け布団が折りたたまれていて、紗世の頭と肩までが布団の上になります。忠行が、紗世に、覆いかぶさります。白い肌の紗世が、身をよじります。
「ううっ、ふうううっ、ううっ」
詰むんだ唇を忠行の唇で封じられ、接吻されると同時に、忠行の右手が紗世の乳房をまさぐります。紗世はくぐもった声を洩らしながら、抵抗することもなく、裸の身をひらいていくのです。

-5-
畳の部屋にシングルの布団が敷かれていて、全裸にされた紗世が仰向けです。全裸になった忠行が覆いかぶさり、紗世に接吻をほどこし、柔いからだを愛撫しだします。分厚いマットの布団はふかふか、赤い掛け布団は三つ折りで足元です。枕があって、スタンドがあって、忠行がゆうように、ブティックに勤める紗世との初夜です。
「ううっ、ああっ、うううっ、ふううっ」
覆いかぶさった紗世の乳房を、右の手で揉みながら愛撫する忠行です。紗世の呻き声が柔らかくなってきて、男を受け入れる気持ちになってきます。
「ううん、柔らかいんだ、紗世」
「はぁあ、ああん、ああっ、ああっ」
忠行の左腕が、紗世の首後ろから左の肩を抱いていて、右手では乳房をまさぐり、乳首を指でつままれるんです。仰向いた紗世が、右腕を忠行の背中へまわして、左手は、ひろげ布団のシーツをつかみます。
「いいねぇ、紗世、初めてじゃ、ないんだろ」
「はぁああ、ああっ、あああん」
忠行に声かけられながら、手は乳房から腰へ、腰から股間へと降ろされてきます。紗世は、なされるがままに、膝をひろげ立て、太ももをひらきます。かぶさっている忠行が、立てた膝のあいだに入り込み、男の腰からのモノを紗世の股間へ、当てるのです。股間のうえ、陰毛のうえに擦らされるチンポ。忠行のモノ、根元から亀頭の先まで16㎝、陰茎の太さは3.5㎝、紗世には二年ぶりの男のモノです。
「あっ、いたい、ああっ、はぁああっ」
紗世が、痛みを感じます。でもそれは錯覚で、亀頭が膣に挿し込まれるときに、そのように感じたのです。
「ううっ、いいね、おおっ」
ぶすぶすっ、忠行の勃起するチンポが、24歳紗世のオメコに挿入されたのです。
「ああっ、いやぁああっ、ああん」
16㎝×3.5㎝、亀頭は柔らかいから、まだ濡れていない紗世の膣へすんなり挿入ですが、奥へと挿入しだすと、忠行は窮屈感を覚えたのです。処女ではないけど、あまり経験がない女のモノ、忠行は興奮します。ぐぐぅと挿し込むと、紗世が身をくねらせ、呻きの声を洩らします。
「ううっ、おおっ、おおおおっ」
忠行が小さな声で叫びます。紗世が反応してきます。太もも、ひろげてくる紗世です。ぶすぶすっ、忠行の勃起チンポを受け入れる紗世が、上半身をくねらせます。

-6-
布団の上に仰向いて、頭には枕を、太ももを開き、膝を立て、忠行からのチンポを受け入れている紗世です。
「ああっ、はぁああっ、ああっ」
最初、痛みのような感じだったのが、しだいに気持ちをくすぐられる快感になってきた紗世。忠行が腰を使い、勃起させたチンポで、紗世の奥を刺激してきます。にぶい刺激です。ずずん、ずずんという感じで、おなかの奥が反応してきます。
「ひぃやぁああ、ああん、うううっ、ううっ、ふぅううっ」
「いいねぇ、紗世さん、素敵だね、感じるよ、とっても」
「はぁああ、大村さまぁ、ああっ」
枕を頭の後ろに置いた紗世の顔が、観音様のような表情になってきたようにも、忠行には思えます。ブティックで見かけていた紗世のからだが、いま、ここに、ある。それ裸だ、素っ裸だ。忠行は、半ば拉致してきた罪悪感より喜悦が先に走っています。紗世が、あまり抵抗しなかったのは、なによりもラッキーだったと、忠行は思ってます。
「うん、うん、いいねぇ、紗世さん、素敵な身体だ、いいよおぉ」
「ああん、はっああん、あああん」
ぶすぶすっ、忠行はからだを起こして、紗世のオメコにチンポを挿したまま密着です。男と女の密着です。深いところで密着です。紗世は手をひろげ、頭の横です。乳房を揉まれる忠行に、24歳ブティックに勤める紗世が身をくねらせます。臀部を抱き上げ、腰をおもいっきり紗世に突きいれる忠行。
「はぁああっ、いい、いい、いいいっ」
顔をしかめて感じていく紗世に、忠行の心が傾きます。性行為、その途中、柔らかい衣服をまとっていた紗世の裸体が、手の中にあるという安堵感。紗世は紗世で二年ぶりの性行為に、いつのまにかからだが反応しているのです。忠行の腰の動きが激しくなって、いったん抜かれてしまいます。紗世が昇るからだが休みます。忠行が、スキンをつけているのです。紗世は太ももを広げたまま、膝も立てたまま、手は頭の下の枕を抱きます。
「ううっ、ああっ、ううううっ」
ぶすっ、ぶすぶすっ、紗世、忠行の勃起チンポを挿し込まれ、覆いかぶされ、抱かれてしまって。紗世が忠行の背中へ、腕をまわして上半身、抱きあう格好で、果てていきます。
「ううっ、おおっ、でる、でる、うううっ」
「ううううつ、はぁああ、ああ、ああ~っ」
ぴくん、ぴくん、勃起チンポの膣なか痙攣です。その衝撃にぐんぐんと、快楽を感じてしまう24歳の紗世でした。

-7-
<開かれる裸の紗世>
勤めるブティックのお客さんとして顔や名前を見知っていた大村忠行と、セックスの関係を持ってしまった水瀬紗世です。四畳半の和室以外にどんな部屋があるのか。それよりもここがどこなのか、紗世にはわかっていません。セックス終わって放置され、気がついた紗世です。
「気がついたかい、紗世さん」
「はぁあ、ああっ、大村さま、どうして、わたし、こんなところに」
「紗世さんが、お望みだったから、連れてきてあげたんだよ」
忠行が布団に寝ている紗世の横に、上半身裸のままあぐら座りです。紗世が全裸であることに気づいて、身をすぼめます。胸に腕を当て、身を海老のようにちじめます。天井の裸電球がレトロな感じです。
「どうして、ああ、ドライブ、それから、ああっ」
紗世は、急に淋しさに襲われます。男の人と楽しい時間を過ごして、気を失って連れてこられて、セックスの関係を持たされた。そのことへの複雑な気持ちと、わけのわからない不安に、淋しさを覚えたのです。
「そうだね、紗世さん、キミのことが気になって、行動してしまったんだ」
「わたし、こまります、こんなこと、困ります・・・・」
寝ている紗世が上半身を起こします。布団の上、女座りで胸を腕でかくして忠行とはからだが斜めです。忠行が、紗世を見ています。白い肌、こころもちぽっちゃり、胸はそれほど豊かではない。からだをかさねた感触が、忠行に思い出されます。太ももが重なっていて、膝が重なっていて、女の肢体が目の前にあるんです。
「ここは、ぼくの、仕事場だ、キミのために、仕込んだ部屋がこれだった」
「・・・・おといれに、いきたいです・・・・」
紗世が小さな声で、恥じらうように声を紡ぎだします。トイレに行きたい、便意をもよおしてきているんです。まだオマルでさせるほどには調教していない紗世です。忠行は、紗世を立たせ、トイレへ連れていきます。
「ここだ、ドアを閉めておくから、済ませな」
洋間が二つ、和室が一つ、それにリビング、キッチン、バス、トイレ。マンションの構造です。大村忠行の仕事は、高級な美術書出版の編集者です。親からの資産相続で、リッチな生活をしているんです。ここは京都市内の中心部にある高級マンションの一角です。トイレから出てきた紗世を、忠行が待っていて、ふたたび四畳半の和室へ連れ戻します。紗世、全裸のままだから、恥ずかしくってたまりません。

-8-
四畳半の和室には、天井からの裸電球、畳の上にはシングルサイズの布団、正方形の座敷机と座椅子があり、鏡台があります。裸の紗世が、括られます。括られる紐は、和装の兵児帯や帯締めです。36歳になる大村忠行の趣味です。
「ああっ、だめですよぉ、括るなんて、いやですよぉ」
腕を背中に、手首を交差させられ、兵児帯で括られます。抵抗する紗世。身をくねらせますが、きつい抵抗ではありません。白い布団のうえです。シーツがよじれ、さっきの交情で乱れたままです。
「水瀬紗世さん、キミを、こうして、裸にして、縛りたい」
「いやぁああん、そんなことぉ」
手首を背中で括られた全裸の紗世が、海老の格好で布団のうえに横たわらされます。そうして忠行は、紗世をいたぶりはじめるのです。
「ああ、やわらかい、柔らかい肌、ぽちゃぽちゃ、ほうら、触らせろよ」
後ろ手に括った紗世の前に胡坐座りの忠行です。布団のうえに横たえた紗世のからだを触りだします。腕から肩、そうして胸、おっぱいを揺すって、お尻を撫でます。
「ああっ、こそばい、こそばい、ああん」
紗世は強くは抵抗しませんが、身は海老のように曲げたまま悶えます。太ももに手を置く忠行。紗世を仰向けにさせ、太ももをひろげさせようとする忠行。
「あああん、だめ、だめ、だめですぅ」
紗世が、太ももに力をいれてきて、ひろげられないように身を引き締めるんです。忠行は、抵抗する紗世に言い含めます。
「だから、もう、さっき、交わったんだからさぁ」
「いやです、こんなの、ほどいてほしい」
忠行が女を縛って拘束したい欲望をもっているところ、紗世はノーマルです。まさかそんなことをされるなんて、思っていないし、その願望も、いまのところないのです。
「ううううっ、ああん、だめですよぉ」
別の兵児帯で、膝ごとたすき掛けされてしまう紗世。膝がわき腹の前にまで引きあがり、からだの幅にひろがります。太ももが八の形になり、股間が開いてしまいます。白いシーツがかけられた布団のうえです。
「ああん、いやぁああ、ああん」
紗世が泣きだしそうな声をあげます。布団のうえに仰向いて寝かされると膝が折り上げられて脇腹の横です。開脚させられ、股間が丸出しになってしまった24歳、忠行が行きつけのブティックスタッフ紗世の全裸です。









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