淫らの家
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 1〜6 2020.3.29〜2020.4.5

 

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新井絵里がこの家へ連れ込まれてきたのが午後9時です。コンビニでバイトしている絵里が川べりの道を歩いていた時、顔見知りの客に呼びとめられ、ほかに二人の男が乗った黒のベンツに乗ったのです。
「夜のドライブって、どこへいくのかしら、ああっ」
拉致されるそのときには名前をしらなかった男は、中山武志だと名乗ります。ほか二人は、大園順也、大野健太と名乗り、あわせて三人組の若い男たち、新鮮組のなかのグループです。
「ええとこ連れていってあげるよ、新井さん、学生なんだよな」
新井という名前はコンビニでバイトの時につけている名札。中山はそのことを知っていて、絵里の名字を呼んだのです。車に乗って数分、嵐山の夜景を見たところまではわかりますが、後部座席の横に座った大園順也に抱きつかれ、手を縛られ、目隠しされてしまったから、ここが何処なのか、場所がわからないのです。
「いやん、やめてよ、いやよ、どうして、ああん」
手を縛られて、目隠しされ、男三人に抱きあげられて連れ込まれてきた家。淫らの家とネット上では呼ばれている家。ここには、ほかにも女が複数いるようで、そのことを絵里が知るのは、後日です。連れ込まれてきて、目隠しを取られて、絵里には、この部屋の様子が、わかります。男三人に囲まれ、立ったまま、崩れないように後ろから順也に羽交い絞めされた絵里です。
「明るいとこで見ると、この子、ええ顔してるじゃん、売れそうやな」
「そやろ、ええ女やろ、かわいいやろ、コンビニで見つけたんやぜ」
「はよ、こいつの裸、見てみたいし、試してみたいわ」
武志と健太が会話。武志は女という獲物を物色するために、コンビニで見かけた女子に定めをつけて、呼びとめ、拉致する仲間のひとりです。淫らの家八畳二つをつないだ広さの洋間です。女が喜ばされる道具が置かれています。背中がくりぬかれた革張りの馬とか、壁面には磔とか、足がアームになっている背凭れ椅子は女子検診台に様変わりする電動の装置とか、絵里が見ても使い方がわかる道具類です。
「そうだよ、おまえが使われる道具類だ、そんなに驚くこともないぜ」
絵里にはおどろきで、声もだせません。道具類とは別に天井からは滑車が取り付けられ、頭の上50pの高さです。羽交い絞めされている絵里が、括られた手首を持ち上げられ、滑車を通った紐のフックに留められ、手首がするすると持ちあがって、頭を抱える格好で止められたのです。

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新井絵里(20)はワンルームマンションで一人暮らし、コンビニで午後からのバイトに入っている女子学生です。可憐だし男のハートをつかんでしまう美貌で、レジにはいったら、男たちが絵里を目当てに買い物に来る、そんな女子に目をつけたのがアダルトサイトを運営する新鮮組のメンバー、中山武志(35)でした。絵里を拉致するまでのひと月、それとなしに客を装い、絵里を観察していたのです。
「そうやなぁ、学生証とかスマホとか、預かっておくぜ、あらいえり、二十歳か」
手首を括られ、頭を抱く格好で天井からのフックに留められている絵里を囲んだ三人の男たち。絵里が持っていたバッグを物色し、学生証を取り出し、手にしているのは大園順也(30)です。中山が三人組のリーダー格で、連れてきた女を弄る役、順也は絵里を責めて調教する役割、大野健太(28)はカメラマンをかねた世話人です。
「服を、脱がして、裸に、して、一発づつ、いただこうぜ」
絵里は、怖さのあまり、男たちに顔を向けることができません。手を頭のうえにされ、顔を床に落として、立ち姿です。普段着ですが、白っぽいブレザーに青色セーター、インナーはこれから剥かれていくところです。膝下までのスカートにパンスト、足首までの白いソックス姿です。男たちは、もう、どう猛な変態にかわっていて、すぐに手を出してくる感じです。
「ああん、だめ、いや、いやぁああん」
ブレザーを背中から巻き上げ手首に留められ、セーターを裾からめくりあげられ、頭を抜かれてブレザーとともに留められてしまった絵里。シンプルなブラジャーが乳房を隠しているけれど、そのボリュームがわかります。
「ふふふふ、いいじゃん、ブラジャー、外してやれよ」
武志の指示は容赦なく順也に告げられます。絵里は、どぎまぎ、羞恥にまみれだします。ブラのホックがはずされ、これも頭に持ち上げられ、手首に留められてしまいます。胸が露出してしまった絵里です。どうしてこんなことに、なんて思う余裕もないままに、男の手によって、裸にされていくのです。
「ううっ、ああっ、いや、いや、いやっ」
絵里の後ろから、武志が、腕を前にまわして絵里の乳房に手のひらを置きます。
「あったかいからだやな、絵里、ええお乳してるなぁ、弾力たっぷり、ふふふふっ」
絵里には武志の顔は見えません。足の裏を床に着いている絵里。からだを揺すり、武志の手を退けようとします。
「ああっ、いやっ、いやぁああん」
乳房を弄られるだけで、絵里は声をあげ、その恐怖のきもちを露わにします。セックスされる、輪姦される、その前ぶれです。

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絵里が一人用、座部があぐら座りできる広さの布張り、肘掛椅子に座らされます。括られた手首が滑車から外され、括られていた手首が解かれ、着ていたブレザー、セーター、ブラジャーを脱がされます。上半身が裸になって再び、手首が括られ、背凭れの後ろへ引かて留められます。
「ええ乳してるねぇ、ぷるんぷるん、ふふふふっ、したも脱がしてやるぜ」
武志が言い、順也がスカートからパンスト、それに白いソックスまでを脱がします。
「ああん、やめてよぉ、やめてください、いいっ、やぁああっ」
抵抗する絵里。足をばたつかせ、脱がされないように順也の手を振り払おうと抵抗します。健太がカメラを向けています。脱がされるところを撮影しているのです。ショーツだけの裸にされてしまった絵里です。武志も加わって絵里の足首に紐が巻かれ、左右にひろげて肘掛をまたがせ、留められてしまいます。
「ああん、いやぁああん、こんなの、いやぁああん」
「ふふふふ、わめくな、新井絵里、たっぷり、かわいがって、やるんだから」
ショーツは穿いたままとはいえ、股が120度にもひろげられて肘掛椅子に座らされた二十歳の絵里です。手首を頭の後ろへ引かれて括られて、足首を括られ、股をひろげられた絵里。布張り肘掛椅子の前には、武志と順也が立っていて、健太はカメラを持って絵里の正面です。
「ええ眺めやなぁ、うぶな女、産毛が生えてるんだ、かわいい女や」
「いやん、みないで、そんなに近くで、みないでください、いやぁあん」
「ええ匂いや、お乳の匂いやねぇ、美味しそうやなぁ、食べたいなぁ」
武志が丸いパイプ椅子を絵里のからだの前に置き、腰を下ろしています。正面に向きあった絵里の裸体には、手を伸ばせば触れる近さです。
「ほうれ、股を見てやるから、尻を、前へ、ずらして」
「ああん、いやぁあ、いやぁああん」
順也が横から手伝うなか、武志が絵里の腰へ腕をさしいれ、お尻を前へ、ずらさせます。白いショーツを穿いた臀部から股が突き出されるようにして、男たちの前にひろがります。
「みてあげようね、かわいいお嬢さん、大学生、二十歳だってねぇ」
淫らの家、八畳二つの広さ、洋間です。絵里が座らされているのは、連れ込まれてきた女子が、最初に輪姦される布製の肘掛椅子です。ショーツだけを残されて裸にされた絵里。裸体を弄られながら、残された股布をハサミで切り落とされ、全裸にされて、男の餌食になるのです。
「お乳も、太腿も、ぽっちゃり、白くて、素敵だねぇ」
武志は、ショーツの腰ひものところをひろげ、お尻を抜いて、ひろげる太腿のつけ根まで下ろします。こんもり恥丘に陰毛が生えています。武志が、陰毛を撫ぜあげます。絵里は羞恥のあまりに、顔を横に向け、言葉をこらえ、可憐にも黙って唇を噛んでいます。
「うううん、黒い毛だ、楽しみだね、絵里お嬢さん、ふふふふ」
順也が裁ちハサミを武志に手渡します。ショーツを縦横に切って、絵里から取り去ってしまうのです。絵里、手足を括られて留められているから身動きが取れません。腰から臀部を動かそうにも、シートに沈んで動かせません。そうして拉致されてきた絵里は、全裸にされて、肘掛椅子に開脚、Мの格好にされてしまったのです。

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大きな布張り肘掛椅子に座らされ、全裸にされてしまった絵里です。絵里の膝が椅子の肘掛をまたいで固定されています。手腕は、手首を括られ、頭の後ろに固定されています。お尻を前にずらされ、ひろがった股が斜め上を向いています。
「あああん、いやぁああん、さわるの、やめて、やめてください、あああん」
拉致してきた絵里の前で、パイプ椅子に座った武志が、絵里の乳房から股の間を撫ぜているのです。つまむというよりさする、柔らかく、絵里の肌触りを愉しむかのように、撫ぜるのです。
「いいねぇ、顔だけじゃない、お乳も、股も、思っていた以上に素敵だねぇ」
乳房をさわられる絵里は、羞恥とこそばさで裸に胸をゆすります。乳房の間から臍にかけて撫ぜおろされる武志の右手指です。絵里はその指から逃れるように、裸の上半身をゆすります。絵里のセックス経験は、それほど豊かではないけれど、大学に入学した五月、好きになった男子に処女を明け渡しました。それから数回、セックスをして、別れてしまいました。それ以来の今日、今夜、連れ込まれてきたこの場所です。
「ああ、やめて、ください、おねがい、やめてください、あああっ」
二十歳、大学生の絵里、かわいい顔の表情が軋んでいます。男三人に囲まれて、目の前には顔見知った武志が座っています。
「いい裸体だ、おとこが見惚れる魅力の裸体だな、ふふふふっ」
「はぁあああ、いやっ、いや、いや、さわったらぁ」
「あしたからでも、出演可能やな、かわいいかわいいお嬢さん」
武志が立ち上がり、ズボンを脱ぎ、ブリーフを脱ぎ、下半身を裸にします。絵里の顔の高さが武志の腰の高さです。
「お嬢さん、おれのちんぽ、見せてやるよ、よく見るんだ」
「ああん、いや、いや、そんなの、いや、いやですぅ」
「ふふふふっ、これから、たっぷり、可愛がってもらう、おれのちんぽ」
肘掛椅子のうしろにまわった順也が、絵里の頬に左右から手をあて、さあ、見るんだ、といわんばかりに、顔を正面に向かせます。武志が、勃起はじめたちんぽの根元を、右手の指にはさんで、亀頭を上向かせ、絵里にこれを見せつけます。
「いやぁあん、ゆるして、ゆるしてください、お、お、おねがいですぅ」
バイト先のコンビニで、レジ打ちしていたときから二時間も経っていないのに、絵里には、もうそれは遠い処での出来事です。武志は、狙っていた絵里を、犯しにかかります。
「そんなに、わめくな、しずかにして、いれてもらいな、お嬢さん」
後ろに立って絵里の肩に手を置く順也が、声をあげる絵里をなだめるように言ってやります。武志は、勃起させたちんぽを、正面から、足をひろげ、腰を落として、絵里の股へ当てます。亀頭で陰唇を割り、ピンク色の真ん中にこすりつけ、そのしたの膣口へ、亀頭を挿入してしまいます。
「ひやぁああ、ひやぁああっ、ひやぁあああん」
絵里が泣き叫びます。武志は、拉致してきて、まだ、まったく、触っていない絵里の股間へ、祭礼の儀式よろしく、勃起させたちんぽを、ぶすぶすっ、初物の獲物をいただくのです。

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連れ込まれてきた場所もわからないまま、絵里の目に見えるのは写真でみたことがあるSMの道具。洋間のここが淫らの家と呼ばれる処だと、絵里は知りません。座らされている肘掛椅子のまわりに男が三人ですが、名前がわかりません。素っ裸にされている絵里には、わけのわからない怖さと屈辱と恥ずかしさで、なにが起こっているのかも分からない状態です。いいえ、強姦されている、といえばいいのです。ひろげられてしまった股の真ん中へ、ナマの勃起ちんぽをぶすぶすと、挿し込まれているのです。
「ひやぁあ、ひやぁああん、ゆるして、ゆるして、ゆるしてください」
「ふふふふ、きちきち、よう締まるおめこやなぁ、お嬢さん、いいねぇ」
武志が、開脚でМ姿の絵里の正面から、勃起ちんぽを挿し込んだまま、その感触を言葉にします。手をぁタオの後ろにされた絵里は、からだに加えられる衝撃に、快感どころではなくて、羞恥と恐怖の気持ちです。
「おお、おお、いいねぇ、前から、目をつけていたんだよ、美女さん、おおっ」
ぶっすり、男の勃起ちんぽを、有無を言わせず生身の女性器に、無理やり挿し込まれている絵里です。
「ひやぁあ、ひやぁあ、やめて、やめて、やめてくださいぃ」
絵里の声は悲痛です。後ろから順也が、絵里の乳房に手をおろし、つかんで揺すります。正面からは武志が絵里の腰に手をおいて、ぶすぶす、ぶすぶす、勃起ちんぽを膣に挿し込んでいます。
「おお、おお、ぶすぶす、滑りよくなってきたよ、お嬢さん、いいねぇ、いいよぉ」
ナマの膣へナマの勃起ちんぽを挿し込む武志。それをまともに受けてしまう二十歳の大学生、新井絵里です。ここは奥嵯峨の大きな屋敷の一角を、スタジオに改造した淫らの家です。ネットでナマ中継の装置を備えた淫らスタジオです。屋敷の中には、居住空間が別にあり、女たちが軟禁されて生活しています。絵里もここの住人にされてしまいます。
「おお、おお、いいねぇ、おおおおっ、気持ちいいねぇ」
「ひいぃい、ひいぃい、ひやぁああっ」
「コンドームつけるよ、まってろ」
武志が絵里の膣から勃起ちんぽを抜きます。急いでコンドームを装着し、そのままぶすぶす、挿し込みます。そこから、いっきにスピード速め、射精へと進みます。絵里は、もう、なにがなんだかわからない、強姦されていて、頭の中真っ白けです。
「おおおお、おおおお、でるでる、おおおおっ」
武志の動きがストップ、痙攣で絵里が呻きます。ぴしゅんぴしゅん、ぴくんぴくん、絵里には、射精の衝撃がわからないまま、武志が抜き去るまで、空を見つめたままです。終わったら、つぎには順也が待ち受けて、絵里を犯しにかかります。

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連れ込まれてきた奥嵯峨の淫らの家のスタジオです。輪姦、最初の相手中山武志(35)の射精が終わって、大園順也(30)が、布製ソファーに開脚させた全裸の絵里(20)を犯しにかかります。
「じゃあ、いただくぜ、絵里、どんな味がするんかなぁ」
絵里の目の前に立った順也が、ズボンを脱ぎ、トランクスを脱いで、下半身裸になります。もう勃起しているちんぽを、絵里の顔に近づけ、握った手でぎゅっと亀頭を剥いて、絵里に見せつけます。手を頭の後ろにされた二十歳の絵里は、目に涙をためて、唇をかみしめ、恨めしそうな表情です。
「処女やなかったんやな、経験、いっぱいしてきたのか、ええっ、絵里」
絵里は、順也の問いに答えることもなく、腰をおとして勃起ちんぽを股にあてられて、顔を右横に向けます。左、前からは健太が、ハンディカメラを抱いて、レンズを絵里に向けられているのを、知るからです。
「おおっ、おおおっ、いいねぇ、おおおっ」
ぶすっ、ぶすぶすっ、順也が絵里の膣中へ、勃起ちんぽを挿し込んだのです。絵里は、声をあげずに、顔をしかめて、涙をたらします。
「ううっ、うっ、うっ、ううううっ」
「お嬢さん、よう締まるおめこやなぁ、おおっ、ええ気持ちやぁ」
ぶすぶす、順也は中腰で四股を踏む格好で、手を絵里の肩に置き、太腿をひろげきって丸出しの女性器に挿入していきます。
「おおおおっ、いい女や、この女、締まりいいねぇ、おおおおっ」
「ううっ、ひやっ、ひやっ、ああ、ああっ」
済ませたスキンの処理をした武志が、椅子のうしろにまわって、絵里の腋の下から腕をまわして双方の乳房を弄ります。肩に置いていた順也の手は、絵里の太腿うちがわにおかれ、太腿をひろげ、勃起させたちんぽを、ぶすぶす、ぶすぶす、ピストン運動させます。
「ひやぁああ、ひやあん、ひやぁああん」
声を出さなかった絵里が、甲高い声を出してきます。乳房を弄られ、膣のなかをこすられて、わけわからないままに、声を出してしまうのです。
「おおおおおっ、だすから、スキンだ、まってろ」
順也が勃起ちんぽを、ずぼっと絵里から引き抜き、素早くスキンを早着、そのままぶすぶす、ぶすぶす、最後までイッテしまいます。
「いやっ、ひいいいっ、ひやっ、ひやっ、ひぃやぁああああん」
順也の動きがストップ、おめこのなかで射精が始まって、絵里、大きな声を震わせて泣いてしまいます。順也が終わって、つぎには、カメラ操作している大野健太(28)が、絵里を犯しにかかるのです。夜はもう11時を過ぎている時間です。縦長16畳フローリング敷のスタジオ、淫らの部屋です。布張りの大きめソファーに足をひろげて置かれている全裸の絵里、拉致されてきて最初の洗礼です。健太の姦淫がおわったときにはもう午前零時を過ぎていて、絵里は檻になった別室へ連れていかれて、夜を明かすのです。

















































































































































































































































































































































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