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えろす玲奈

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えろす玲奈-2-
 7~12 2017.2.10~2017.2.17


 

-7-
<玲奈の性器>
調教部屋の羞恥椅子に据えられた広瀬玲奈は全裸です。腕を背凭れに固定され、膝を広げて固定されている二十歳の芸術大学生玲奈。玲奈の真ん前、パイプ椅子に座った町田です。先に少し触ってやった二十歳玲奈の性器。あらためて玲奈の陰毛に手を伸ばします。
「けっこう生えてるんだな陰毛、玲奈のは黒いな、男の心を揺する毛並みだ」
「ああん、触らないで、ああん、引っ張らないで、ああん」
「そうか、そうかい、可愛いな、山中、玲奈を倒してやれ」
玲奈の身体トレーナー役山中が、羞恥椅子の背凭れを、後ろへ45度に倒します。それが合図で、玲奈の腰にクッションが入れられ、臀部が浮かせられ、股間が真正面にされます。
「ふふん、お尻から、弄られる、玲奈、いいだろ、大人の男の遊びだよ」
町田が浮かせた玲奈の臀部を、両手ですくいあげ、尻肉の柔らかさ、硬さを、触った感じで確かめます。それから町田は左手を、臀部を持ち上げるように置いたまま、右手の親指、その腹で、陰毛を裾からたくし上げ、陰唇の先っちょを剥きあげます。
「ああん、さわらないで、あああん、そこ、ああ、だめですぅ」
身動き取れない玲奈、恥ずかしい格好にされて、羞恥心に見舞われます。顔を赤らめ、羞恥に歯を咬みこらえる玲奈。太もも拡げたその前に座る赤いシャツを着た町田晴樹。村山が4Kカメラで録画中、山中が横から見る役です。
「ああああっ、いやぁあああん、ああああっ」
町田が左手で臀部に支えたまま、右手の親指を、まだ閉じたままの陰唇、その下部へ挿し込んだのです。手の平四本の指は陰毛の上に置いたまま、親指の腹で、膣口のすぐ奥を擦ったのです。玲奈が、かなり大きな呻き声をあげます。
「ふふっ、男を経験済み、ってことかい、玲奈」
「いやっ・・・・・・」
斜め後ろへ倒された玲奈が、目を開き、下唇を咬んで、恨めしい顔つきで、町田の言葉に反応します。全裸の恥ずかしさを越えてしまって、性器を拡げられ、弄られる屈辱。婦人科での検診台にもあがったことがない二十歳の玲奈です。股間を男に見られる。18歳の時、高校三年生の時、元カレの聖也以外には見せたことが無い玲奈。
「経験してるのか、初モノ頂けると思ったが、残念だ、でも話ははやいねぇ」
陰唇を割った親指、その腹で膣口を撫ぜたあと、根元まで膣のなかに挿入した町田晴樹。ぬめっと濡れた膣のなかで親指を濡らします。陰唇の左右に陰毛がまばらに生えている玲奈です。
「あんまり手入れしてないんだね、この子、教えてあげなくちゃ」
横から身体トレーナーの山中が、玲奈の恥部を観ていて、そのようにゆうのです。独り住まいの女子学生です。化粧とか、肌の手入れとか、十分でないな、と山中は磨かない玉を見る感じで玲奈を見ます。
「そうだな、チンポを入れないと、玲奈の感度が、わからないな」
町田が、ここでは初、ナマの玲奈を犯したい欲求です。まだ綿パンを穿いたままのチンポが、ムズムズ状態です。ここで、玲奈を開脚で固定のまま、犯してしまう町田晴樹、ダンディーなアラフォーです。

-8-
八畳の広さの調教部屋。羞恥椅子に座らされた芸大二年生の広瀬玲奈。全裸にされ、腕を広げられ、膝を広げられ、斜め後ろへ倒されての固定、開脚Mの形です。赤いセーターを着た芸能プロ経営者の町田晴樹から、指で性器まわりをまさぐられ、辱めを受けたところです。
「玲奈、いただいちゃうぜ、いいな、うっふふっ」
町田はズボンのベルトを外し、脱ぎ、トランクスを脱ぎだします。赤いセーターの男の下半身が卑猥です。陰毛にまみれて突っ立つチンポを握る町田晴樹。椅子に座ったまま、膝をひろげ、玲奈の股間へ亀頭を近づけます。カメラ係兼栄養士の村山徹が、4K動画を撮影です。身体トレーナーの山中哲夫が見守っているところで、恥じらう芸大二年生、二十歳の玲奈へ、ナマのチンポが初挿入されるのです。
「ああん、やめて、やめて、いやぁああん」
男の性器を股間の前に見てしまって、玲奈が激しく声をあげます。でも、町田は容赦なく、玲奈には屈辱と羞恥の声をあげさせたまま、犯してやるのです。
「ううっ、ああっ、ひやぁああっ」
ぶすっ、ぶぶすすっ、すすっ、町田の勃起チンポが、玲奈の股間の正面から、挿し込まれていきます。玲奈が声をあげます。
「ふふ、さすが、玲奈、よく締まっているな、お初だから、なっ」
男のモノを挿し込んだまま、男と女の陰毛を、もつれさせたまま、ストップさせられています。男たちがその局部を見ます。町田は玲奈の胸に手を伸ばし、手の平を乳房にかぶせます。そうして腰を引いてチンポを半分以上亀頭のところまで抜きます。挿してから10秒ほどの静止でした。犯される玲奈の反応は、ただ事じゃなくて、盛り狂うメス猫の鳴き声です。
「大声出しても、外へは洩れないから、大きな声出しても、いいんだよ、玲奈」
「いよいよ、玲奈を調教してやって、性の奴隷にさせるとゆうことだよなっ」
カメラを回す村山と、このあと責め役の山中が、玲奈が犯されるところを見て、ひそひそ声での会話です。町田が終われば、自分の番、若い男は二人とも性に熟練の29歳です。
「ううっ、ああっ、ひぃいい、ひぃいいっ」
町田晴樹は、勃起チンポを玲奈のオメコへ、ぶすっ、ぶすっ、と挿し込んでは抜きます。ゆっくりと、ぐぐっ、ぐぐっ、突きあげるように押し込みます。乳房に手の平かぶせ、絞り上げたまま、腰からのチンポを挿し込んで、抜きます。
「ああっ、ああっ、ひゃああっ」
玲奈のからだが反応してきます。町田が挿し込む勃起チンポで、女の膣襞を擦られるから、体の中へずんずん刺激が注ぎ込まれてしまうから。
「ああっ、ああっ、ひやぁああん」
腕を広げて固定され、膝を広げて固定されている玲奈。からだを広げ切られた格好で、女の性器を男の性器で弄られる。男たちが見物している真っただ中で、4K映像に撮られながら、屈辱と羞恥にまみれて、玲奈の辱め調教がはじまったのです。

-9-
羞恥椅子に開脚すがたで置かれている芸術大学二年生の可憐な広瀬玲奈。町田晴樹がその玲奈に惚れこんで、蹂躙しているのです。コンビニのレジでバイトしている玲奈を見染て、どうしても手に入れたいと思ったのです。そうしてそれを実行して、いま、この別荘の、新館の二階、調教部屋に置いているところです。
「ああん、いやぁああん、こんあの、いやですぅ」
裸にされて大の字姿の玲奈。その玲奈の腰の下にクッションを入れ、臀部を持ち上げさせたのです。玲奈の臀部から股間が持ち上がります。恥丘が持ち上がり陰毛が反りかえります。町田晴樹が最初です。玲奈をモノにして、飼いならし、映画を作り、豪華写真集を作る計画です。またまた玲奈を性的調教を施して、高級会員向けのSM女体弄りショーを開く計画です。
「いいねぇ、いいねぇ、玲奈、いい膣だよねぇ」
玲奈の反応を見ながら、町田晴樹が欲望を満たしていきます。挿し込んだチンポにまといつく玲奈の膣の締まりを体感するのです。
「ひゃああん、やめて、やめてください、ひぃいいっ」
腕をひろげて背凭れに、膝をひろげて杭に括られている玲奈。裸体をひらかれ、4K映像で撮られながら、辱めを受けているコンビニアルバイトの玲奈、二十歳です。
「うっふふ、出させてもらうぜ、今日はスキンをつけるけど」
挿し込んでそれなり、快楽、欲望を得だした町田が、玲奈の膣なかで射精するというのです。一巡のセレモニーが終わったら、避妊薬ピルを服用させてしまう計画で、毎日、セックス三昧させられる玲奈です。
「ああっ、ああっ、ああああっ、だめ、だめ、だめっ」
「ううっ、おおっ、おおっ、おおおおっ!」
ピクンピクンと痙攣です。スキンをつけた勃起チンポが、玲奈の膣なかで、痙攣です。アラフォーの町田が射精させたのです。
「うぐっ、うぐっ、うう、ぐぐっ、ううううっ」
玲奈もこころなしかアクメを迎えて、高揚し、からだを引き締め緩めます。まだ本当のオーガズムを知らない玲奈です。あの手この手でセックス三昧させられる均整とれたプロポーションの玲奈です。
「つぎは、村山、おまえだよ」
ここは芸能プロダクションの町田晴樹が所有する、京都大原の山里にある大きな屋敷。その別棟の二階建ての洋館です。その二階の一室、八畳の広さの調教部屋です。町田の手配でカメラマン兼栄養士の村山徹、それに緊縛と整体師の山中哲夫がメンバーです。最初は監禁、てなずけて軟禁、ショーの主演女優に仕立てあげられていくのです。
「じゃぁ、おれ、玲奈ちゃんの美容食を考える村ちゃんが、いただいちゃいます」
玲奈は調教椅子に括られたままです。ひととおり男の性的欲求を満たせてから、紐を解かれる玲奈です。
「ああん、ひどいこと、しないで、おねがい、ああん」
素っ裸になった村山徹は秀才です。国立大学を卒業し、生体研究機関に勤めていたところ、町田に惚れられメンバーに加わったのです。やさしい顔立ちは、俳優の誰かに似ているとよく言われますが、そのうち俳優デビューするかも知れない村山です。
「入れちゃうまえには、玲奈ちゃん、キッスして、おっぱい弄らrせてもらいます」
村山が、右手でチンポの陰茎を軽く握って、玲奈の唇へ、亀頭を当てるのです。キッスというのは、チンポを咥えさせること、おっぱい弄るというのは、チンポの陰茎でこするということなのです。
「ううっ、いや、いや、こんなの、いやですぅ」
村山のチンポを目の前にして、口元へ持ってこられて、玲奈がイヤイヤをします。顔を横にふって咥えないようにします。でも、手腕をひろげ、膝太腿をひろげて、まったく無防備姿の玲奈なのです。

-10-
腕を背凭れに固定され、膝を広げて固定されている二十歳の芸大生広瀬玲奈。全裸で開脚Mの形になった玲奈が、正面から4Kカメラで撮られています。
「咥えろ、ほうら、咥えろ」
玲奈の右横に立った村山徹が、握ったチンポの陰茎で玲奈の唇を、ぺたぺたと叩きます。
「ううううっ、ああん、いや、いや」
自分で動かせる顔を横へふって、玲奈は村山のチンポ咥えを嫌がります。正面から撮られる開脚M姿の玲奈です。唇を開かれ、無理に亀頭を入れられ、咥えさせられてしまいます。
「ううううっ、うぐうぐ、うううっ」
初めての体験ではないけれど、男のチンポを口に含むなんて、好きではありません、二十歳の玲奈。
「噛むなよ、唇を使って、歯を当てるなよ」
「ううっ、うううっ、うぐうぐ、うぐうぐっ」
村山の左手で、ショートカットの髪の毛をつかまれ、右手に握られた勃起のチンポを口に入れられている玲奈です。屈辱、濡れるヌルヌル亀頭をなめさせられている玲奈。
「よしよし、たっぷり教え込んでやるから、まあ、いい」
4Kカメラが横にずらされ、フェラさせていた村山が、玲奈の正面においたパイプ椅子に座ります。チンポは玲奈の股間、陰唇、膣のまえです。八畳の調教部屋、玲奈のほかには男が三人、輪姦されているところです。
「ほんなら、初挿入、いただきますよ、玲奈ちゃん」
空色のセーターを着た栄養士村山が、玲奈の陰唇をひろげて膣へ、亀頭を挿し込んでしまうのです。玲奈は、泣き顔、心のなかで助けをよびます。好きな男子の顔が浮かんできて、中野くん助けてえ、と叫びます。
「あっ、いやぁああ、いやぁああっ」
臀部を持ち上げられた玲奈の真ん中へ、男の勃起ブツが挿し込まれてきて、黄色い声をあらげます。
「おおっ、締まるぅ、おおっ、いいねぇ、すぐに、出そうになる、ううっ」
ぶすっ、ぶすっ、玲奈の膣へ、勃起のチンポを正面から、挿し込んでいる村山徹。女経験ある29歳のイケメン栄養士です。
「スキンつけてやるけど、明日は、スキンなしだよ、おおおっ」
スキンをつけたあとは挿し抜きのスピードを速めていく村山徹。顔は男の興奮、きつい表情、射精にまでもちあげます。玲奈は、悲鳴、哀しい、屈辱、二十歳のからだを反応させます。ぐぐぐぐっとせりあげられるからだ奥への刺激で、ガタガタゆわされます。
「おおおおぅ、でるでる、ううっ、ううううっ」
ピクンピクン、レインの膣中で痙攣するチンポ。
「はぁああ、ああ、ああ、ああっ」
玲奈は、呻きあえぎの声をあげ、手腕をひろげたまま、太腿の柔肌をピクンピクンと波打たせ、がっくり顔をうつむかせてしまったのです。

-11-
玲奈へのセックスは社長でアラフォー町田晴樹が最初におわり、スタッフのカメラマン兼栄養士村山徹が二番目におわり、責め役兼身体トレーナー山中哲夫の番になりました。山中は、二十歳の芸大生、コンビニアルバイトの麗しい女子が輪姦されるのを見ながら、うずうずになっていたところです。
「おれ、もう、びんびん、先走りでぐじゅぐじゅだよぉ」
羞恥椅子に全裸開脚すがたで括ってある玲奈。その若い玲奈の性器を見ながら、山中が裸になります。すでに二人の男にセックスされた玲奈はもうぐったり、放心した表情で、薄目を開け、山中の顔を恨めしそうに見ています。
「そんな顔するなよ、玲奈、たっぷり楽しもうよ、なっ」
山中は前戯なし、立ったまま腰を降ろして玲奈の前、半勃起させてるチンポ、亀頭を玲奈の膣へ挿入します。腕を真横斜め下にひろげ、太腿を八の字にひろげられた玲奈が、裸体をよじります。
「ああっ、いやぁああん、いや、いや、いやぁ」
目をつむった玲奈が、鼻に抜ける声で、いやいやをします。心優しい山中が、動きを緩めながら、玲奈の顔を撫ぜていきます。
「玲奈、いいじゃないか、泣くなよ、なっ」
両手で玲奈の頬を挟みながら、腰をぐっと突き出し、勃起チンポを膣に挿しこんでやります。
「ううううっ、ああっ、ああっ、ああっ」
玲奈が呻きます。ぶすぶす、秘所に男のモノを挿し込まれる体位が、正常な形でないだけ、玲奈には屈辱の気持ちです。なされるがまま、玲奈は、快楽の奈落へ落とされていきます。
「ええわぁ、玲奈、めっちゃ、ええわぁ、おおおっ」
調教部屋の羞恥椅子、全裸にされた二十歳の広瀬玲奈が、辱めを受けているところです。身体トレーナーの山中は、女子の感じる壺を探しあて、いっそう快楽声をあげながら、男の欲求を満たしているのです。
「はぁあああ、いやぁあああ、ああん、いやぁああん」
ぶすぶす、ぶすぶす、完全勃起させたチンポで、玲奈の性器を刺激して、女のからだをふるえさせ、どくどくと蜜を汲み出させ、美女をいっそう女神にまで、創ってやろうというのです。もよおしてきた山中が、勃起チンポを引き抜いてスキンをかぶせます。かぶせてそのまま勃起チンポをぶすぶすっ。
「おおっ、おおっ、出す、出す、出すぞぉ」
スピードをあげ、猛烈に踏んばって、射精にもっていく山中です。玲奈は、玲奈で、やっぱり昇らされてしまいます。いややいややといいながら、ひいひい、ひいひい、声を洩らして、果てていくのでした。

-12-
<飼育される玲奈>
京都大原の奥にある大きな屋敷の別棟。ここは、撮影スタジオやライブショーのハウスを兼ね備える洋館の二階です、洋館二階の階段右側、十六畳のスタジオと八畳の調教部屋はスライドの仕切りを開けると続きになってショールームです。調教部屋とはドアひとつ奥は四畳半の監禁部屋です。監禁部屋には畳一枚分の檻があり、洗面台があり、ここへ連れてこられた玲奈は、この檻に入れられ飼育されます。食べ物、飲み物、化粧道具以外は、このスペースで事足りるというわけです。
「ここへ入ってろ」
身体トレーナーの山中哲夫と栄養士の村山徹が、先ほどセックスの相手とした二十歳の玲奈を、監禁部屋の檻に入れます。
「はぁああ、こんなの、こんなとこ、わたし、どうして」
衣類を与えてもらえず、陰毛を隠すだけのスキャンティをつけた二十歳の玲奈です。監禁部屋は四畳半と狭い洋間で鉄格子の檻が畳一枚分。その横には透けて見えない仕切りがあって、シャワールームとトイレが一緒、座って入れるバスルーム。檻とバストイレ部の前二畳分に長椅子ベッドが置いてあって、幅は60㎝縦が160㎝、四隅から30㎝の杭が出ている代物です。
「しばらく、ここで、生活だな、バイト先へは辞めると連絡しておくから」
「どうして、わたし、こんなところで、どうして」
玲奈には何が何だかわかりません。それにここが何処なのか、ドライブに連れていってもらって、気がついたらここにいたのです。顔見知りの町田、いまここにいる山中と村山は初対面、男三人からからだを求められ、からだを奪われてしまって、いまここ、檻の中に入れられてしまった玲奈です。
「ここは空調、床暖、利かせてあるから、快適だと思うよ」
「はぁああ、ここはどこですか、どこなんですか」
「それにバス、トイレ、シャワー、好きに使っていいんだよ」
「いま、何時?、わたしのスマホ、持たせてください」
「所持品は預かってある、もう玲奈には、必要ないんだよ」
「ええっ、どうしてですかぁ、どうして必要ないんですかぁ」
「うっふふ、広瀬玲奈は別にいる、別の玲奈がおまえの替わりに、いるんだよ」
玲奈は自分が自分でないような感覚です。居場所がわからない、目の前、鉄格子の向こうに、初対面の男子二人。先ほど辱めを受けた部屋がドアの向こうにある、確認できるのはそれだけです。スマホが手元にないからマップが開けない。ラインやフェースブックもできない。
「シャワーか風呂か、好きな方を使ったらいいよ、じゃあ、また、あとで」
玲奈ひとりになった監禁部屋ですが、監視カメラがついているから、玲奈の動きはすべてモニターで見られています。
<わたし、どうなるのかしら、こわい、どうしよう、ここはどこなの?>
男二人、山ちゃん、村ちゃん、まだ若い感じのイケメンお兄ちゃんだわ、玲奈には男性には恐怖を覚えません。連れてきた町田はコンビニバイトで、顔見知っていて、それなりに親しみを持っていたから、怖くはありません。でも、いま、どこに、いるのか、それに何日の何時なのか、それがわからなくなっているのが、玲奈を不安にさせる原因です。